ありふれた幸運と貪欲の王(リメイク予定)   作:鮭ノ神

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血鬼も出します
でも流石にフィクサーの方々は出しません

出しませんッ!!!


封印されし血鬼

私は案内に従って迷宮の深部へとを進んでいった。

その道中には様々なバリエーションに富んだ魔物が沢山おり、メデューサみたいな能力のトカゲや虹色のカエル、蛾に百足に鮫にトレントモドキなどなど。そいつらを倒して食べるを繰り返しつつ探索を進めていった。

食べてみた感想としてはトカゲはまあまあでカエルはそこそこ美味い、蛾と百足は体液が苦い、鮫に関しては倒した瞬間にアンモニア臭がして不味いというより食べるのがきつかった。トレントモドキは投げてくる謎の果物も本体も美味いという珍しいやつだった。

そして相変わらず琥珀の黎明はいたのでそいつらを小脇に抱えながら探索した。

 

探索途中、半開きの状態で放置された豪華な装飾が施されている巨大なドアを見つけた。両脇には体に大きな風穴を開けられた二体の単眼の巨人が倒れている。

 

『ふむ、片方は心臓を一発。もう片方は痛めつけられて眼球を…か。それにしてもこんな傷跡見たことないぞ?』

二体の巨人は銃弾によって殺されており、銃を知らない魔法少女さんは不思議がっていた。その後、銃について教えてあげると『まあ全部弾けば問題ないか…』と呟いていた。

勿論、銃を作成し、銃を使用するといえば錬成師であり地球から連れてこられたハジメしか考えられない。実際、宝物庫にも銃らしき物は一切見当たらなかったことからまだこの世界には銃というものそのものがハジメが作成するまで存在しなかったのだろう。

 

そしてその半開き扉を開けると私達はその惨状に驚いた。

床や柱はボロボロで中心には崩れかけの立方体。そして部屋の中央には大きなサソリのような魔物が倒れており、周りには銃弾が散らばっていた。

 

そのサソリのような魔物はとっくにこと切れており、辺りから魔法の残穢が感じられることから『なにか強力な魔法が使われたのだろう』と言われた。

 

私はこの状況について推理してみた。

辺りの銃弾からして戦ったのはハジメに間違いない。でもハジメには魔法適正がなかったはず、それなのにこの強力な魔法の痕跡はおかしい……

そして私はひとつの考えに辿り着いた。"ハジメには協力者がいる"と。

 

多分だがあの崩れかけている立方体に協力者がいたのだろう。私はそれを眺めた後、その部屋から出て再び探索を開始した。

 

そして90階層あたりに足を踏み入れた時に、ふと誰かが呼んでいるような感じがした。

「……誰かが呼んでる…?」

『……確かに、なにか呼ぶ声のようなのが聞こえる気がするようなそうでないような…』

 

私達はその声らしき音を頼りに探索していった。

するとある壁からその声が聞こえてきた。

 

「…ここから聞こえますね」

『よし、じゃあこの壁ぶち破ってみようか!』

「そうですね!」

私はその壁に向かって正拳突きをした。

中に空間があるのか壁は簡単に貫通し、崩れた。

そして中を覗いてみると……

 

「そ、そこから来るのは予想外だったが…まあ良い。やあ、こんにちは」

そこには真っ赤な部屋に吸血鬼のような格好をした男性が1人佇んでいた。

 

 

 

 

「改めて、我は第一眷属のノスフェラトゥという者だ。よろしく頼むよ」

 

「よ、よろしくお願いします?」

その男性、ノスフェラトゥさんは物語に出てくる高貴な吸血鬼そのものみたいな"人?"だった。だが"吸血鬼"、という種族ではなく"血鬼"という種族らしい。特徴を聞く限りどちらも一緒では…?と思ったが違うらしい。

「あぁ、久しぶりとも言えるかもしれないね。()()()()()()()?」

 

「!?」

『……はぁ、やっぱり気づくか』

幸運の魔法少女はそう、少し忌々しげに呟いた。

 

「ふむ、君が思っていることを当ててあげよう。"なんでお前がここにいる?"だ。どうだい?当たってるだろう?」

 

『ははっ、相変わらず人の思考を読むのが上手い奴だよ』

 

「意外かもしれないが、我も分からないんだよ。気づいたらここにいた、としかね」

 

『……嘘はついてないみたいだな』

 

「こんな時に嘘をつくような者ではないさ」

 

『……本当、聞こえてるんだか聞こえてないんだか分からんな』

 

「……さて、君たちは迷宮を出るつもりなんだろう?そこで提案がある。我も連れて行ってくれないか」

 

「……え?」

『……は?』

 

「我も随分長い間居た。流石に飽きてきたところなんだ。なによりここは陰気臭くて嫌いでね」

 

『……こいつ日光と水苦手なのに大丈夫なのか?』

 

「日光と水は……まあなんとかするさ。そしてなにより…」

 

 

「……"君"に対して興味が湧いた。どうだい?」

大抵の者であれば堕ちてしまうであろう微笑を浮かべて聞いてきた

 

「〜〜〜っ!その顔反則だろ…

『……こいつはこんなだがかなり強いし頭のキレるやつだ。…連れてっても問題はないだろう』

 

 

「…わかりました。一緒に行きましょう!」

 

「…ふふ、ありがとう」

 

そうして私達()()はさらに下層へと進んで行った……

 

 

 

「そういえば、我は血鬼の名の通り血を食事としているのだが…君の血を後で頂いてもいいかい?」

 

「え、良いですよ」

 

『待て待て待て早まるな』




ノスフェラトゥ、好きなんですよね。
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