気がつくと私はどこか知らない所のベッドで横たわっていた。
「……知らない天井だぁ…」
そして、そう呟いた。
「…そういえばなんかあったような「お目覚めかい?」ひょおぉ!?」
隣から突然声をかけられ思わず飛び退いた。
「あっ…ノスフェラトゥさん。お、おはようございます」
「あぁ、お早う」
『…さっきの声何だ…?』
幸運の魔法少女さんが突っ込んできたが受け流しておく*1
「あの…ここは一体…?私は何を……?」
『あぁ、そうだった。あいつを倒した後、後ろにあった扉が開いてな?入ってみたらここだったんだまぁここはあいつの隠れ家なんだが』
「ほへぇー」
「それにしても御前も意外に乙女なんだな?」
『確かにそれはあるねぇ』
「……へ?」
「あの蜥蜴を片付け終わった時の御前はまるで恋するおとメ゛ッ」
私はノスフェラトゥさんの顔に向かって右腕を振り抜いた。
『…まぁあの馬鹿は放っておいて、とりあえずついてきな』
上半身が壁にめり込んだノスフェラトゥさんは放っておいて私は魔法少女さんの案内について行った。
『よし、ここだ』
着いた先には1つの部屋があり、中に入ってみるとそこには、部屋の中央の床に刻まれた大きくて凄い細かな魔法陣と、その向こうの豪華な椅子、そしてそれに寄りかかっているローブを纏った人影だった。
その人影をよく見てみると、なんと白骨化していた。
「え?あの、あそこの仏さんは?」
『まあまあとりあえず魔法陣の所に行ってこい』
「いやあのその前に『行ってこい』…はい」
そして私が魔法陣の中央に足を踏み込んだ瞬間
光が爆ぜた
「目がぁぁぁぁ……目がぁぁぁぁ…」
あの時思わず目を思いっきり開いてしまったため、まるでラ○ュタの大佐の如く目を押えて悶絶した。
そして少し収まって、目をゆっくり開けると
「試練を乗り越えよくたどり着いた。私の名はオスカー・オルクス。この迷宮を創った者だ。反逆者と言えばわかるかな?」
目の前にさっきの仏さんと同じローブを纏った青年が立っていた。
そこからの青年の話は魔法少女さんから聞かれた内容とほぼ同じだった。
そして光が収まり、何事も無かったかのようになった。
『ん?おーおかえり』
そして何故か足が半透明になっている幸運の魔法少女さんがいた。
「……色々突っ込みたい所はありますが、ただいまです」
そこから私はすぐに、庭に案内された。
『おし、早速だがコガネ!特訓だ!』
「……疾走感が凄すぎて全然ついていけないんですが…まあいいか。それで?特訓というのは?」
『それはだな!コガネが黒頭蜥蜴にやられて暴走した時の状態を自由に引き出す特訓だ!』
「……暴走…ってえ?あの時の?無理では?」
あの時のことはうっっすらと記憶にはあるがその記憶から見ても無理だ…無理に決まってる…!
『ところがどっこい!あの状態はアタシが"貪欲"って読んでる切り札なのさ!』
「貪欲、ですか」
『あの状態は腕力も強くなるし素早く動けるし体力もどんどん湧いてくるから良いとこずくめなのさ!まあ副作用として意識がカッ飛ぶけどね!』
「駄目じゃないですか!」
『でも最終的に上手く制御出来たんだからまあ良いってことだ!』
「大丈夫か…?」
『さぁさ、始めるよ!』
そうして私達は特訓を始めた
『ちなみに貪欲の時に付けられちまったあだ名が"貪欲の王"だ!』
「……ちょっとカッコイイな」
そして……
「さあ、いよいよ迷宮からの脱出ですよ!」
『ひっさびさの外だから楽しみだ!』
「……」
「あれ?ノスフェラトゥさん、どうしました?」
「……いや、少し太陽が心配でな…」
『まあ何とかなるさ!』
「それじゃあ行きましょう!」
そう言って私は右腕を正面に突き出して手の平を開く。そして
「それっ!」
転移の魔法陣を出現させた。
「出来た!」
『よし、それじゃあ行くよ!』
「……あぁ」
そして私達はその魔法陣へと突き進んで行った……
幸運の魔法少女が幽波紋みたくなった理由
『なんか出来た』
「ノスフェラトゥさんどうやってあの状態から脱出したんですか?」
『あいつならカポエラで脱出してたよ』
「えぇ…」