【RE】ヤンデレ・シャトーを攻略せよ   作:白井あおい

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うぁぁぁぁ!(リクエストをアルキャスのために消したアホ)
↑リクエストは4月11日には出します。


家庭未来図を拒否せよ【3/6】

「ふぅ…ちょっとマスターさん、悪癖だってわかってたなら言ってよ。娘からこんな風に言われるのはちょっと傷ついちゃうよ」

 

「わざとらしく同情を求めるんじゃない。…つーか後ろからの人形は卑怯じゃないか?」

 

刀は抜くほどの勇気を持ってないので手刀で防ぐ。

 

「もー、なんでこんな危険に敏感なのさマスターさん。今回は別に防がれることを目的としてたからいいんだけどさ…」

 

「ごめんねパパ。一応ママからの念話に気付けないほうが悪いんだよ?」

 

「…甘いんだよなぁ…」

 

気絶したところでどちらにも問題ないのはエリセと徐福ちゃんの一件で確認している。

 

(あんまり娘に手を出すのはDVだとかなんとか言われそうなんだけどなぁ…!)

 

命あっての物種ともいえるので全力で気絶させる。そのまま地面に横たえるのもなんだか申し訳ないので膝枕をする。

 

「あ、ずるいよマスターさん!私にも娘を膝枕させろー!」

 

膝枕という言葉で耳が痛くなってくる。何があったのかよくわからないが…怖い思いでもしたんだろうか?

 

「その前に刀はどうなってんだ?まさか呪いの解呪しないで放置とか…」

 

「まさかそんなわけ…あります…」

 

「何やってんだよ!?」

 

特級呪物をすぐに排除するくらいはしてほしい、そんなことを考えつつも2人を守るために立ちはだかろうとした。

 

まあ、こんな隙を晒すことを他のサーヴァントが逃すわけがなく。

 

「ふーん、ドラゴンなら勝ち目はあるわね。頑張って!」

 

「ちょっ、待ってー!マスターさんだけ置いていけー!」

 

白い煙がもくもくと立ち上がる中、また俺は攫われた。

 

(徐福ちゃんってもしかして一緒にいると誘拐されるフラグになるのか…?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…攫われた先の部屋は明らかにラブホテルとかそういう雰囲気であった。

 

「はぁい、マスター!私のことはわかるかしら?」

 

「マタ・ハリだろ?名前を忘れるほど俺は馬鹿じゃないから安心しろ」

 

目の前のサーヴァント…正確に目を合わせてしまうと魅了の原因になるのでできるだけ茶髪のほうを見る。

 

(胸に視線がいくのはだいたいわかりやすいからな。それに相手は娼婦の職業であったし、何されても骨抜きにされる自信がある)

 

ま、そもそも誘拐された時点でダメだろう。大人しくラウラが来るのを待つしかない。

 

「子供を作る…ねえ。私からしてみたら抵抗はないけどマスターはどうなの?」 

 

「逃げられなくなるからやだ」

 

「即答なのね。でも安心したわ」

 

今の問答からなぜ安心できるのかわからないので怖い。というかじりじりとこっちに寄ってこないでほしい。

 

(視線を合わせないようにするのがどれだけ大変なのかわかってんの…わかるか…)

 

アサシンとしての仕事もあっただろうし視線の向け方は理解しているだろうけれど、今はぐっと静かに上を見続けよう。

 

「マスターは既成事実だったとしても…いえ、どんな状況だったとしても誠実に女の子と向き合ってくれるのね」

 

「過大解釈じゃないそれ?絶対にそうならないよ?」

 

「逃げるって選択肢が潰れちゃうのが凄いマスターなのよ」

 

「何いってんだ…?」

 

他のマスターならいざ知らず、こちとらただの一般人だぞ。怖くなったら夜逃げするだろうし、子供については避妊をして徹底的に拒否る。

 

(で、それから逃げられなかったのが娘っていう愛の結晶なんだろ…)

 

未来の俺がどれだけ大変だったのか察するに余りある。ただ、娘がヤンデレ化したから同情の余地はないけど。

 

「じゃあ早速しましょう?今日の悪夢って皆と子供を作る日でしょう?」

 

「悪夢の趣旨理解してないやつがいるんですけど!?誰か来いよアヴェンジャー!」

 

令呪が赤く光り、でてきたのは徐福ちゃん。普段とは手に持っている武器が違い、チェーンソーから娘に変化していた。

 

「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃーん!マスターさんのカルデアでは唯一無二のアヴェンジャー、徐福ちゃんだぞー!」

 

「そしてその徐福ちゃんの唯一無二のかしこいかわいい娘だぞー!…ママ、これやっぱり恥ずかしいよ」

 

「横に長い…というか関係はしてるだろうけど娘を巻き込むなよ…」

 

サリエリを引けてないで何が悪い…CBCでも引けなかっただけなのに…

 

「もー細かいことよりこの女をやればいいんでしょ?そうすればマスターさんも私も皆ハッピー!」

 

「雑な殺され方をするのは嫌よ。文句を言うのならあなたから先に殺してあげるわ」

 

「娘もいないのに何言ってるんだろーね?やっぱり人妻なんだからって手をだされないのはかわいそうなおばさんの証拠だよ?」

 

「何を偉そうに…!」

 

2人の空気がバチバチしており、後ろからするっと入ってきたラウラには気づいていない。隙間も空いてすらいないのに来れるのは凄いが、今来ないでほしい。

 

(娘にラブホテル入るの見つかったお父さんってもしかして終わりなのでは…?)

 

「お父さんは私のものです。ババアとTS男には渡しません」

 

パンパンパン。

乾いた音に続いてどさっと倒れた4人。こっちに向けて打たなかったのはましだろう。

 

「ありがとう…だけどラウラのものになった記憶はないぞ…」

 

「いえ、記憶はなくとも私はお父さんのことをしっかり覚えていますので。…夜這いされたのも、ですけど」

 

(存在しない記憶じゃん…!)

 

この子のお母さんと間違えて襲うなんてことをしたのかもしれないけど、夜這いしたあとノリノリに応じたんだろ。

 

「だから私の対外的な妹はお父さんと私の娘です。というかこいつらと一緒にいるだけで気持ち悪くてたまらないって娘が言うので退散します」

 

「ついに妄想の域まで来たのか…!?」

 

ぽん、と。

後ろから肩に乗られてバランスを崩す。

 

「お姉ちゃんとお父さん?まあいいや、お父さんにくっつこ」

 

…まじかよ。

 

 

 

 

 

 

「可能性の未来ということは言葉で変わりますから…お父さん、事故みたいなものですから気にしないでください」

 

「お姉ちゃんは何話してるの?あとお父さん凄い若返ってるんだけど?」

 

「…とりあえず過去の俺に会った、それだけわかっていればいい」

 

かなりショックであり、そして自身の節操なさに引いていた。

 

(娘を孕ませるなんて光源氏でも…やってたか…)

 

ラウラとその娘に体を押し付けられつつ、どこか遠い目となる。そんな悪いことはしてないはずだったのに。

 

「まあいいです。速く行きましょう、お父さん」

 

「私もついてく。まさかお父さんに守られるチャンスは逃がすべきじゃない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マスター、こんにちは。…自分の娘にくっつかれてるのはどんな気持ち?」

 

「ほっとけ…心折れてるんだよ…」

 

「じゃあ隣に失礼させてもらうよ」

 

話しかけてきたのはザビ子先輩。今日も今日とて距離感ゼロでぐいぐい詰めてくる。

 

「おっと、お父さんの隣に座るのはダメです。ここはお姉ちゃんと私の特等席ですから!」

 

「じゃあマスターの真上に座ろうか。それなら君たちの特等席には入らないでしょ?」

 

ぽすんと腕に収まる先輩とその横からしがみつくラウラ達。身動き取れないけどかわいいのでオッケーです。

 

(眠い…あったかいし人間の体温って実質布団だし…それならこのまま眠っちゃってもいいかな?)

 

何かしら迷惑はかけてしまうかもしれないが、もともとこの悪夢が俺の睡眠を妨げているものである。

 

あまり考えることもせず、そのまま眠りこけてしまった。

 

 

 

「ん…くすぐったいけどこれはこれでいいね。抱きしめられないことぐらいは残念だけどね」

 

「いいじゃないですか。お父さんに甘えられるなんて私にはないことなんですから」

 

 

(なんつーか…変な状況だな…体に当たっている感覚とかはないし、かといって夢の中だってわかる感じ…)

 

気絶しているわけでもないが、夢の中で寝たせいか周りの声だけは鮮明に聞こえるみたいだ。

 

「うーん…どうなんだろうね。ラウラちゃんはそもそもお孫さんでしょ?」

 

「…だからなんだっていうんですか。別に自然界では普通のことです」

 

「知ったこっちゃないよ。マスターは私が近くに来たから安心して寝た、それで充分じゃない?」

 

ギリギリとブチギレてそうな音が鳴る。血の気が多いのはいいことだけれど歯ぎしりし過ぎでは…?

 

「お姉ちゃん、殺してもいい?」

 

「ダメです。こんなところでやるより部屋の中で始末したほうが…あれ?」

 

横のほうから少し小さな風が。たぶん娘の母親がラウラから先輩に移動したのだろう。さっきの娘を孕ませたりするよりよほどましな未来だ。

 

「…あ、私の娘?結構ちゃんとおしゃれしてるんだね」

 

「これがおしゃれかはわからないよ。母さんのお古を使い回しているだけだし」

 

「私が母さん、かぁ…そんなことになるとは思えなかったね。マスターには嫌われてるだろうし、そもそもそういう行為だってやり方はわからないもん」

 

(個別ルートには入ってなかったんだな…ま、そもそもエンディング前くらいって感じだし)

 

ザビ子先輩は少なくとも両親に説明する手間もだいぶましだ。どこかの高校生だと言えば問題なく通るだろう。

 

こんな思考をしている時点でダメなんだろうけどな。

 

「それは私と結婚したくないってことかな?それとも説明したりするのが面倒だから駆け落ちしたいよねって話?」

 

(思考を読まれるのか…寝ているのに随分ちゃんとしていることで)

 

読まれている以上は急いで起きる必要はない。というか起きるやり方がこちらからじゃどうしようもないからな…

 

「おきて、父さん。大切な話があるの」

 

「…あれ、起きれた」

 

「眠ったあとすぐに呼びかけられてこうなるのか…今日の悪夢って子供に弱いんだね。私もBBに頼んで小さくしてもらおうかな?」

 

「先輩のアイデンティティがなくなるのでやめてください…」

 

「それはまあおいおい身につければ、ね?」

 

正直仮説があっているのならジャックとか子供のサーヴァントに勝てないじゃないか。

 

「お父さんが私のことを聞いてくれないのでそもそも違いますよ。…それと宝具が来てます。さっさと退避しないと…」

 

ラウラが指さしたのは廊下の先の小さな光。明らかに暗くなっているし宝具なのはまちがいないだろう。

 

「もっと早く言えよ…!」

 

領域展開とかされた後じゃ無理だろうと頭では理解しているが、娘を守るためならに肉体を反射させる。

 

 

…多分死んだな。

 

 




遅れて申し訳ない…アルキャスピックアップ虹回転キャスター二回すり抜けとかどんな地獄よ?
ロードも三蔵ちゃんも今じゃないから(震え)
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