万装の記憶消失の艦娘と新人提督。   作:snooze

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あらすじにも書きましたが、このシリーズはアルティメット不定期投稿、オリジナル艦娘と深海棲艦、オリジナル設定が蔓延る駄文でお送りされます。
それでもいいって方はスクロールをしちゃってください。
それでは第一話始まるよ~ん。

あ、オリジナル艦娘はドイツ艦です。


第一話 提督と新しい艦娘が鎮守府に着任させられました。

 舞鶴鎮守府──京都府舞鶴市に所在し、横須賀・呉・佐世保と並ぶ、四大鎮守府のひとつ。

 艦娘の中でも特にエリートとされる者たちが集い、常に大規模作戦の中心で華々しい戦果を挙げてきた。

 提督たちにとっても、配属されることが名誉とされる、まさに憧れの場所だった。

 

 ……が、実態はその輝かしいイメージとは真逆だった。

 

 あの日本のブラック企業ですら顔を青ざめさせ、思わず引き下がるレベルの、超ド級ブラック鎮守府である。

 

 簡単に言えば、ブラックの基準を10メートルの高跳びとするならば、平然と40メートルを跳び越えるような蛮行の数々。

 休暇ゼロ、連続出撃、ドックに入れるのは艦体損壊時のみ。補給は最低限、精神的圧力は日常茶飯事──それだけでは終わらない。

 艦娘の戦績で得た栄誉は、すべて提督が独占。中には、提督に取り入り私腹を肥やしていた艦娘すらいたというから、もはや腐敗は骨の髄まで及んでいた。

 

 そしてついに──内部告発からの抜き打ち監査コンボで、この地獄の鎮守府の実態は白日の下に晒されることとなる。

 

 世間からは総スカン、大本営からも正式にお咎めを受け、提督に取り入っていた艦娘たちは即☆解☆体。

 舞鶴鎮守府は、今やどこかの最前線、誰も知らないような小さな基地で細々と運営されているとか、いないとか──

 

 ……ざまぁ見やがれ、ってもんだ。

 

 だが、物語はここからが本番だ。

 

 何を思ったか大本営は、この鎮守府に新卒の新人提督をぶち込んだのだ。

 

「さて、君の配属先になるのだが……舞鶴鎮守府に行ってもらおうと思っている」

 

「……は?」

 

 完全に思考が停止した。

 

 俺は今、確かに“舞鶴”って言葉を聞いた。

 元・エリート鎮守府。今は、崩壊した元ブラックの巣窟。

 そこに、士官学校を出たばかりの俺を、いきなり?

 

「えっと、それは何かの間違いでは……?」

 

「間違いではない。君は、柔軟性と忍耐力に優れていると評価されている。あの場所を立て直すには、君のような人材が必要だ」

 

 俺、そんなタイプだったっけ……?

 

「とはいえ……さすがに急すぎるような……」

 

「すまない、私はまた別の任務がある。運転手、連れて行ってくれ」

 

「はっ!」

 

「えっ、ちょ、ちょっと待──おい!? え!?!?」

 

 気がつけば、俺は車の後部座席に押し込まれていた。

 今のって、つまり……辞令確定ってこと?

 

 隣には、ひとりの艦娘が座っていた。目を閉じ、静かに佇むその姿には、何とも言えない気品があった。

 

 そして、俺はすぐに気づいた。

 

 この艦娘を、俺は知っている。

 

「……お久しぶりです、提督」

 

「やっぱり……君か」

 

 目を開けた彼女は、微笑みもせず、ただまっすぐに俺を見つめていた。

 その瞳の奥には、淡く──だが確かに、記憶の光が宿っていた。

 

「まさか、こうしてまたお会いできるとは思っていませんでした」

 

「俺もだよ……ずいぶん、変わったな」

 

「いえ。変わったのは、きっとあなたの方です」

 

「……そうかもしれないな」

 

 彼女は、俺が士官学校にいた頃──ある日突然、俺の生活に現れた。

 

 そして、しばらくの間、共に過ごした日々があった。

 

 あの出来事のことは、今でも鮮明に思い出せる。

 けれど、それを口にするには……少し照れくさすぎた。

 

「……ヴァルキューレ。君が、俺の部下になる日が来るとはな」

 

「私にとっては、あの時から既に“提督”でした。たとえその肩書きがなかったとしても」

 

 静かな敬語に込められた信頼は、どんな賛辞よりも重かった。

 

「相変わらず、そういうの……真っ直ぐで、ずるいな」

 

「ずるいのはどちらでしょう? 置いていくような真似をして、何も言わずに遠くへ行こうとしたあなたの方です」

 

「……ごめん」

 

「いいえ。今、こうしてまた共にいられるのですから。──私は、喜んであなたの艦娘になります」

 

 車は、静かに舞鶴へ向かって走り続けていた。

 

 

 




ここまで読んだな!?さぁ感想と評価を付けるんだ!
最初にも行ったが超不定期投稿だ!気長に待ってくれると嬉しいぜ!
なんなら文字数もバラバラだぜ!
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