ラスボスドラゴンを育てて世界を救います!〜世界の終わりに聞いたのは寂しがり屋の邪竜の声でした   作:犬型大

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休む間もなし2

「‘ドローンを取り出していただけますか?’」

 

 本来ならゲート調査ももう少し人員がいるはずだった。

 しかしやはりどうしても人手が足りなくて、必要な機材と最低限の人だけ派遣されていた。

 

 いろいろ準備も楽じゃない。

 トモナリたちも出来るところは手伝う。

 

 箱の中から慎重にドローンを取り出す。

 ゲートの中でも動くように作られた特殊なドローンは、目玉が飛び出るほどに高い。

 

 壊さないように気をつけて取り出すと、ブラウンがドローンを調整する。

 

「‘ドローンを起動するので少し下がってください’」

 

 起動させるとドローンがふわりと浮き上がる。

 大型のドローンを浮かせたまま、カメラがちゃんと映っているかなどの最終確認を行う。

 

「今後卒業したらこうしたことも自分たちでやる必要があることもある。よく見ておくように」

 

 一応授業の一環として、こうした調査用ドローンもいじったことがある。

 けれども実際にゲート調査を行ったことはない。

 

 リスクを避けるためにアカデミーで挑むゲートは事前にしっかりと調査されてあることがほとんどで、目の前で調査する様子を見学することも多くないのだ。

 ただ実際アカデミーを卒業して活動する中では、自分たちで調査してから攻略するというギルドも存在している。

 

 他にも調査専門で請け負っているところや覚醒者協会に所属すれば仕事でやることもある。

 目の前で見学できるのは意外とありがたい。

 

「‘まずはゲート周辺の危険性をチェックします’」

 

 ドローンがゲートの中に入っていく。

 入ってすぐ危険な環境ではないかを確かめる。

 

 ゲートの外からドローンをコントロールするのは難しく、今は自動で中と周辺の様子だけを撮影して戻ってくるようにプログラミングされている。

 

「‘入っても危険なことはなさそうですね’」

 

 程なくしてドローンが戻ってきて、カメラで撮影した中の様子を確認する。

 ゲートの中は黒っぽい大地が広がっていた。

 

 画像だけじゃなく、気温などのその他のデータも確認してゲートに踏み込んでも大丈夫そうだということは確認できた。

 

「モンスターの姿は確認できずか」

 

「まあでもゲート情報で確認できるしな」

 

『ダンジョン階数:一階

 ダンジョン難易度:Eクラス

 最大入場数:25人

 入場条件:レベル6以上

 攻略条件:全てのファイヤーゴーレムを倒せ』

 

 入っても大丈夫なことを確認した後は中に入って、ゲートの前からドローンを飛ばして捜索範囲を広げた。

 ある程度ゲート周辺の安全が確認できればよく、そこまで詳細に調査はしない。

 

 今回ドローンでモンスターの姿は見られなかったものの、ゲート情報でどんなモンスターが出てくるのかは分かっている。

 

「ダンジョン難易度もEだし、油断しなきゃ攻略も難しくはなさそうだな」

 

 一通りの調査を終えてその日は解散した。

 ゲート情報や調査結果からこのまま挑んでも問題ないだろうという結論になったので、次の日から早速攻略に取り掛かることに決めたのだった。

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