呪霊装術   作:戦艦YAMATO

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今回からキャラの名前を消してみました。


幕間の小話3

 

 

 

トラブル

 

大嶽丸戦が終わり、千鬼たちはそれぞれ任務についたり、遊んだりと何気ない日常を過ごしていた。

 

ある日、硝子が医務室にいると1人の患者が来た。

 

『おい!今すぐ手当をしろ!』

 

『分かりました、そこへ座ってください』

 

相手はいかにもプライドが高く、女を見下しているような男だった。

 

『(はぁ、だるいからさっさと終わらせて帰ってもらうか)』

 

硝子は治療を開始する。

 

『おい、どうなんだ?治るんだろうな』

 

男が口調を強めて硝子に質問する。

 

『...毒がありますね』

 

『毒だと!くそ、あの呪霊め、

おい!なんとかできないのか!』

 

『やりますから大人しくしといてください(喚くなよ)』

 

すると硝子の反転術式の光が増して毒で爛れた皮膚なども治療し、あっという間に傷がなくなった。

 

『!...すぐに治った....反転術式か?いやでも毒があったはず』

 

『私だから治せたんですよ、毒があったら五条でも治せません』

 

『五条悟でも...まさか、お前が家入硝子か?』

 

『えぇそうです。もう大丈夫だからどうぞお帰りください』

 

『そうか、噂は聞いている。なんでも反転術式を他人に施すことができるだけでなく、毒なども治療できるとか』

 

『(なんか急に態度が柔らかくなったな)多分その噂は私だね、もう動けるでしょどうぞ帰って』

 

『そうか.....能力もある上になかなかの上玉』

 

『(聞いてんのかよ、帰れって言ってるだろ)』

 

『だったら私の女にしてやろう』

 

男の急な発言に硝子は少し目を見開く

 

『...はぁ?』

 

『ん?聞こえなかったか』

 

『いや、なんであんたの女に』

 

『反転術式を他人に施せて、毒も治せる。素晴らしい能力だ、その上なかなかの容姿でもある。母胎として優秀、だから私の女に選んだんだ』

『安心しろ、私は禪院直市(ぜんいんなおいち)、あの禪院家次期当主候補でもある。お前が妻になれば、悪いようにはしない、可愛がってやろう』

 

直市は断られないと言う顔で硝子を見る。

 

『(禪院家か、確かあの五条がろくでもないっていってたけど、確かにろくでもないないな)お断りします。と言うか嫌だ』

 

断られた直市は目を見開き、硝子に詰め寄る。

 

『...!なぜだ!この私が言っているんだぞ!』

 

『はぁ...言わせてもらうけど、一体なに様?

あんたのこと知らないし、私はあんたみたいな人間が嫌いなの』

『さっきから私の体ばかりみやがって、気持ち悪い

それに私はもう相手がいるし、例えいなくてもあんたは絶対に断る。早く帰れ』

 

『なにを!言わせておけば!』

 

直市が手を振り上げて硝子を殴ろうとすると

 

ガシッ!

『なにしてんだ?』

 

その手を千鬼が掴んだ

 

『!...なんだお前は!離せ!』

 

『なにをしようとしてたかを聞いてるんだよ』

ギリギリ

 

『ぐっ、この女が男である私に無礼を働いたから罰を与えようとしただけだ!』

 

『だったら人の女に手をあげようとしたお前に罰を与えてやるよ』

 

『なに!...お前がこの女の』

 

『はい、硝子の彼氏の龍山千鬼です。よろしく』

 

『千鬼だと!』

ギギギ

『いっ!』

 

千鬼は掴んだ腕にさらに力を入れる

 

『この!』

 

直市は反対の手で千鬼を殴るが

 

ガンッ

『ぐぁ!(なんて硬さだ)』

 

大百足の特性で千鬼の体は鉄のように硬かった。

 

『このまま素直に出ていくか、俺とやり合ってボロボロで出て行くかどっちがいい?』

 

『っ...離せ、これぐらいにしてやる』

 

千鬼が手を離すと直市は医務室のドアへ向かう、出る直前で振り返り、

 

『覚えていろよ』

 

そう言って去っていった

 

『...大丈夫か?』

 

『うん平気、それより相手禪院家だよ、大丈夫?』

 

『禪院家だろが、俺が大切にしているものに手を出そうとするなら相手になるだけだ』

 

その言葉に硝子は耳が赤くなる。

 

『(大切...)そう、ならいいんだけど』

『念のため五条たちにも言っといたら』

 

『そうだな、警戒しておくようにいうか』

 

『(でも絶対にこのままではすまないだろうし...けど千鬼たちがいるから大丈夫か)』

 

硝子は少し不安になったが、最強の同期たちを信じてその不安を拭い去った。

 

 

--------------------------

 

 

禪院家

 

ある日、千鬼、硝子、夏油が立派な屋敷の門の前に立っていた。

 

『いや〜立派だねー、俺こういう家嫌いじゃないよ』

 

『そうだね、ただここに住んでいるものを考えると好きにはなれないかな』

 

千鬼の感想に夏油が付け足す。

 

『あー、それは同感』

 

家は悪くないんだけどなぁと言いながら苦笑いになる千鬼。

 

そんな呑気にしている千鬼と夏油に硝子は呆れた声で注意する。

 

『ちょっとなに呑気にしてんの、一応やばいかもしんないんだよ』

 

なぜ千鬼たちがここに来ているかそれは禪院家から招待されたからである。

 

この前、禪院家の次期当主候補(笑)を追い返した千鬼たちのもとに高専経由である手紙が届いた。(夜蛾先生は見せたくないオーラが出ていた)

千鬼たちはさっそく腹いせに何か仕掛けてくるのではないかと思っていたが、手紙の内容は違った。

要約すると、

 

・先日、禪院家の者が失礼をした謝罪の文と近々禪院家で集まって会食をするので詫びとしてそれに招待したいこと

 

・これはあの大嶽丸の任務達成を祝ったものでもありぜひ話を聞きたいこと

 

・そして五条悟が来ると流石に他のものが黙ってはいないから、できれば千鬼、硝子、傑の3人に来てほしいこと

 

が書かれていた。

 

はっきり言って怪しすぎる、念のため五条の意見も聞いたが、

 

『絶対お前らを祝うためじゃねぇな』

『まず俺を呼ばない時点で何かしようとしてるし、なんなら俺もついていくか?』

 

という意見をもらったが、千鬼たちは自分たちだけでも対処できる。

もしダメそうだったら頼むという形になった。(五条は少し駄々をこねたが、なんとか黙らせた)

 

そして現在、禪院家の屋敷の前まで来ているのである。

 

『悟の話だともしかしたら殺されるか、母胎として利用されたりするかもしれないって言われたね』

 

『まぁ呪術界で言えばそっちの方が都合がいいんだろうな』

 

『硝子だけじゃなく、私や千鬼にもハニートラップを仕掛けてくるかもしれないっても言っていたね』

 

それを聞いた硝子の目つきが少し鋭くなった。

 

『....千鬼、相手にうまく乗せられんなよ』

 

『安心しろ硝子、なにがあっても俺が守るし、俺は硝子一筋だ!』

 

『っ...ありがと、頼りにしてるよ』

 

硝子は少し照れていたがすぐに隠して返事を返した。

 

『私は入っていないのかな』

 

『お前は自分で守れ』

 

『思いあがんなクズ』

 

『えぇ〜(汗)』

 

すると門が開き、中から着物を着た女性が出てきた。

 

『龍山千鬼様、夏油傑様、家入硝子様ですね』

『お待ちしておりました。』

『女中の佐藤と申します。』

 

すると夏油がにこやかに返した。

 

『本日はお招きいただきありがとうございます。ご存知かと思いますが、私は夏油傑、後ろにいる男が龍山千鬼で、その隣が家入硝子です。』

 

『これはご丁寧に、当主様たちがお待ちです。ご案内いたします。』

 

『はい、お願いします』

 

そんな夏油を見て、

 

『見ました硝子さん、あぁやって彼は仮面をかぶって女性を誘惑しているんですね』

 

『おそろしいね、加えて顔はいいんだからなおのことタチが悪い』

 

『2人とも、聞こえてるよ』

 

 

--------------------------

 

 

千鬼たちは佐藤に案内されて、屋敷内を歩いている。

 

『立派なお屋敷ですね、さすがは御三家だ』

 

『はい、禪院家は長い歴史を誇りますから』

 

夏油の様子を見るに、あぁいう女性との接し方を理解しているのか女中はにこやかに夏油と話していた。

 

『(夏油、慣れてるな)』

 

『(禪院か、)』

 

『(!、びっくりした急に話しかけんなよ)』

 

大嶽丸が千鬼の頭の中で話しかけてきた。

 

『(それぐらいで驚くな、それより懐かしいな)』

 

『(知ってるのか?)』

 

『(あぁ何度か戦ったことがある)』

 

『(...結果は)』

 

『(俺の圧勝よ、皆食ってやったわ)』

 

『(戦うことになっても食うなよ)』

 

『(分かった分かった)』

 

すると一際大きな襖の前に来た。

 

『こちらになります』

 

襖が開き、中には大勢の人が座り、こちらを見た。上座と思われる席は空いており、奥の一段上にいる人物がここの当主だろう(もう酒を飲んでないか?)

 

当主がこちらを確認すると声をかける。

 

『よく来た、さぁこっちに座ってくれ』

 

千鬼たちは言われるままに上座の方へ座った。

 

千鬼は自分に向けられている視線に気づく

 

『(なぁ夏油、あのおっさん2人が俺のこと見てんだけど)』

 

『(おそらくあれのどちらかが当主の弟の扇って人だ)』

 

『(....なんかあっちの方から私に視線感じる)』

 

硝子の視線の先には先日追い返した直市もいるから、多分あそこは次期当主候補たちの集まりだろう(人の彼女を品定めするような目で見るな!)

 

『おい、料理をもってこい』

 

『かしこまりました』

 

当主の呼びかけで、大勢の女中がどんどん料理を運び、それぞれにも御前が運ばれてくる

 

『(普通にうまそう...)』

 

『(毒が入ってるかもしれないよ)』

 

『(...硝子、もしもの時は治して)』

 

『(あんたは料理を食べれないより毒を食べる方がいいの?)』

 

そんなことを小声で言っていると、千鬼たちの分も運ばれてきた。

 

硝子は妙齢の女中が運んできたが、千鬼と傑は小さい双子が運んできた

 

『(まだ小さいな、菜々子と美々子ぐらいか?)』

 

『どうぞ...』

 

『どうもありがとう(呪力が感じないな)』

 

『あ、あの、どうぞ』

 

『おぉ、ありがとな(10歳かそこらか?)』

 

『あっ!』

 

渡そうとしたところで突然バランスを崩して料理を千鬼にこぼしてしまった。

 

千鬼は料理よりも子供を受け止める。

 

『おっと危ない』

『大丈夫か?』

 

『だ、だいじょ『真依!』ひっ』

 

千鬼を見ていたおっさん、禪院扇が怒鳴る。

 

『貴様、客人に対してなんて無礼な!』

 

『いや、俺は大丈夫です。この子をあまり怒らないでください』

 

『たが!』

 

『大丈夫ですから。それよりも女中さん、拭くものをお願いできますか』

 

『はい、ただいま』

 

千鬼は真依の頭を撫でながら

 

『真依ちゃんっていうのかな』

 

『ごっごめんなさい!』

 

真依という少女は必死に頭を下げる。

 

『大丈夫だよ、それよりもまた持ってきてくれないかな?』

 

『えっ』

 

千鬼の言葉に真依は目を見開いた。

 

『今度はうまく持ってきてくれ』

 

『は、はい!』

 

『真依、行くぞ』

 

真依はもう1人の子供に連れられて下がっていった。

 

『(優しいね)』

 

『(夏油....あんなのを見たら流石にな)』

 

『(確かに、絶対あの人があの子たちの父親だね)』

 

『(あの子の様子からして扱いは良くなさそうだな)』

 

『(同感)』

 

少しすると千鬼の分を真依が運んできて、揃ったのでみんなで食事をする。(毒は入っていないようだ)千鬼たちが料理を食べていると、禪院家の当主である禪院直毘人が声をかけてきた。

 

『家入硝子と言ったか、うちのバカがすまなかったな。今後はこのようなことがないようにするので今回のことは水に流して欲しい』

 

『いえ、特に被害はなかったので大丈夫です。』

 

『ならよかった』

 

『私は納得していながな!』

 

すると先日来た直市が声を上げた。

 

『お前は黙っていろ』

 

『いや父上、今回は黙っていられない』

『私の婚約を断るだけでなく、呪霊装術などという災いしかない術式を持っている奴にバカにされたままでいられるものか!』

 

千鬼は直市を嗜めようとする。

 

『当主様が静かにしろと言っているので、静かにしては?』

 

『黙れ!呪霊もどきめ!』

 

『こいつ、』

 

『硝子、メスを出してはいけないよ』

 

傑がメスを出す寸前で硝子を止める。

 

『言わせてもらうが、急に硝子に向かって治せなど横柄な態度で接して、急に俺の女になれ、上玉だな、などという言葉をかけられる時点で断られるのは当然だ。』

『逆になぜそんなに自信を持てるのかが知りたいな』

『さてはお前、まともに人と話したことがない引きこもりなのか?少しは外に出たらどうだ』

 

『『『『『『『ブッ!』』』』』』』

 

傑と硝子だけじゃなく、周りにいた当主候補であろうものたちも吹き出した。

 

『貴様〜、非術師の生まれのくせに生意気な』

 

千鬼を睨みつける直市だが、今度は硝子に視線が向いた。

 

『そうだ家入硝子、最後の機会をやろう

その男を捨てて私の元へ来い』

 

その言葉で硝子はこめかみに青筋が浮かぶ。

 

ビキッ

『はぁ?』

 

『その男、聞けば大嶽丸を調伏したというが、呪霊装術の時点で乗っ取られるのは明白、そんな危ない男より、禪院家次期当主であるこの俺の方がいいだろう』

『そんな男よりも良い思いもさせてやる』

『さぁ今すぐ私の女になれ、そうすればこの前の無礼も忘れてやる』

 

『あいつ...殺していい?』

 

怒った硝子がメスを出して向かおうとするが、千鬼がそれを羽交締めにして止める。

 

『硝子ストップ!』

 

『離して!なんで止めんの、あんたのこと言われてんだよ!』

 

『俺が対処するから、夏油手伝って』

 

『分かった』

 

夏油が代わった。

 

『おいクズ離せ、私が行く、いや行かせろ』

『お前二度と治療しないぞ、それでもいいのか』

『このセクハラ前髪クズ、離せ!』

 

『ひどくないか!?』

 

『気が立ってるだけだよ抑えといて』

 

千鬼は直市の方に視線を向ける。

 

『さてそこのお馬鹿さん、文句があるなら今から勝負しましょう』

『殺しありで』

 

『なに!』

 

『千鬼!?』

 

『何を言ってる!』

 

その言葉に硝子と夏油だけではなく周りも騒然とする。

 

『確かに俺は大嶽丸という爆弾を抱えている』

『もしかしたら乗っ取られるかもしれない、そんな危険な俺を合法的に殺すチャンスをあなたに与えようというんですよ』

 

『お前....正気か?』

 

『怖気付いたんですか?』

『なんならやめようか?』

 

千鬼が見下すように挑発すると、直市は簡単にのってきた。

『っ!...いいだろう、受けて立ってやる』

『お前を殺して私の強さを示し、そこの女も奪ってやる!』

 

『いいですか?当主殿』

 

『あぁ構わん、直市、もしお前が千鬼に勝ったら当主のことを考えてやってもいい』

 

『!、本当ですか父上!』

 

『あぁ、ただし負けたら、この大事な会食での馬鹿な行為を徹底的に咎めるぞ』

 

『!』

 

『(あとがなくなったな)場所はどこにしますか、直市さん』

 

『修練場だ』

 

 

千鬼たちは禪院家の修練場に案内された。

禪院家のほとんどの者がここに集まっていた。

 

『では良いな』

 

『はい』

 

『いつでも』

 

『はじめっ!』

 

『はぁー』

 

当主の合図で直市が背後から1mはある針を複数本出して攻撃を仕掛ける。

 

それに対して千鬼は直立不動だった。

 

『(動かない!)おのれ!』

 

針はまっすぐ千鬼に飛んでいったが、

 

ガキキンッ!

 

千鬼には効かなかった。

 

『...終わりか?』

 

『っ!まだだ!』

 

直市がそう言うと同時に千鬼がすぐ近くまで拳を構えて迫っていた。

 

『終わりだよ』

ドゴ!!

 

そのまま直市の腹に直撃し、直市は吹き飛ばされる。

障子を突き破り、部屋の壁にぶつかり止まる。

 

ドガッ!

『ガハッ....く...くそっ』

 

直市はそのまま気を失った。

 

『....硝子治してやって』

 

硝子は不機嫌そうに答える。

 

『嫌なんだけど』

 

『お願いします』

 

『...今度、焼肉奢れ』

 

そう言って硝子は直市を治療した。

 

『勝負ありですね』

 

千鬼が当主に問う。

 

『あぁそうだな、すまなかった』

『何か詫びを入れようと思うが』

 

『だったらさっきの件とこれからの件を咎めないでください』

 

『これからの件?』

 

すると千鬼は振り返り、みんながいる方に向かって声を上げた。

 

『禪院家の皆さん、俺さっきから視線を感じるんですよ。好奇心や興味、軽蔑といった視線がね、俺に何か思うところがあるんならいい機会だ、全員かかってこい』

 

禪院家の者たちは一瞬驚いたが、次の瞬間呪力の流れが変わった。

 

扇が刀を抜き、甚一も腕を鳴らしながら近づく、ほとんどの者が修練場に入ってきた。

 

『(やっぱり、何かしら思うところがあったか)』

『めんどいから、一気にきな』

 

その言葉と同時に禪院家が一斉に千鬼にかかった。

 

 

--------------------------

 

 

少し日が傾き始める頃、京都の町を3人が歩いている。

 

『いや〜ご飯美味しかったし、楽しかったな禪院家』

 

『それあんただけだよ』

 

『全く、千鬼にはいつも驚かされる』

 

禪院家が一斉にかかってきた時、千鬼は大嶽丸を装備した。

強力な呪力の圧で数人が動けなくなり、向かってきた者は全員薙ぎ倒され、死者はいないが重軽傷者多数という結果になった。

 

『まぁいいじゃん、当主も何も咎めはしないって約束してくれたし』

 

呑気に答える千鬼に硝子が声を少し低くして答える。

『誰があの人数を治したと思ってる』

 

『申し訳ございません、本当にありがとうございます』

 

『.....今日から一週間食事と買い物全部あんた持ちね』

 

『えぇ、ちょっと期間長くない』

 

『嫌なの?』

 

『喜んで!』

 

『ハハハ、千鬼でも敵わない相手はいるもんだね』

 

千鬼たちは少し京都を楽しんで高専に帰った。

 

 

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ちょっとした説明

 

禪院直市(ぜんいんなおいち)

このお話だけのオリキャラ、名前は筆者が1分で考えた。

術式は鉄針操術、1mから1cmほどの鉄の針を生成し、操ることができるが、本人の呪力は二級レベルなのであまり活用できていない

この一件の後、行方不明に(名家って怖いね)

 

 

禪院家が千鬼達を呼んだ理由

ただ単純に千鬼達を禪院家に引き入れたかった。

千鬼と硝子が付き合っているなら、千鬼に妾という形で女を差し出して子供を作らせたり、美男美女を用意して千鬼や硝子の気を引かせることも考えていた。夏油も同じ

特に禪院扇はまだ子供の真希と真依を差し出してでも千鬼と関係を持とうとしていたが、その話をする前に直市が口を出したため、提案ができなかった。(ある意味直市は双子を救ったかもしれない)

千鬼に言われて全員でかかったのは千鬼と戦ってみたいというのと、このまま殺せば当主に近づき呪術界でも大物になれる、先祖が大嶽丸に食われたのでその仇打ちなどさまざまな思惑から

千鬼に完敗した後、禪院家は上層部からの評判は少し落ちると同時に千鬼という術師がより広く知れ渡った。

 

 

禪院真希、真依

何気に初めてくる学生にビクビクしており、特級と言っても男の術師なのでろくでもないやつだと思っていた。

こぼした時は殴られると思ったが、優しく撫でてくれただけでなく、また持ってきてくれと言われたので少し涙が出そうになる。

今まで自分たちを虐げてきた男達があっという間に倒されるのをみて、何か吹っ切れたような顔をする姉と救われたような気持ちになる妹であった。

2人はここから千鬼を尊敬するようになる。(大人数の治療を施したり、男に向かってメスで襲い掛かろうとする硝子に対しても尊敬している、夏油の印象は薄い)

 

 

 

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