あと主人公はしばらく出てきません。流れも大体原作に沿う形になりますが少し違う部分を見つけながら楽しんでください。
少年が目覚めると周囲を見渡す、壁や天井に大量の札があった。
目の前には眠る前まで話していた人物がいた。
『やぁ、おはよう』
『君は誰かな?』
『ん?』
少年は記憶を探る。
『俺は...確か...!伏黒』
意識がハッキリし、立ちあがろうとすると動けなかった。
『!、なんだこれ?』
少年は椅子に縛られており、手首は縄でしっかり固定してあった。
『人の心配している場合じゃないよ』
目の前の男——五条悟が微笑み、ある言葉を告げる。
『改めて虎杖悠仁くん、君の秘匿死刑が決まった。』
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〜夜のとある高校〜
深夜の高校に二つの影が動いていた。
『全く、なんで特級呪物をただの高校の百葉箱に入れるんだよ』
『まぁいいじゃん、それ回収するだけだし』
呪術高専一年の伏黒恵と枷場菜々子である。
『わざわざ仙台に置くのも意味わかんね』
『帰りなんか買おうかなー』
“面倒だけど楽な任務”2人はそういう認識でいた。回収してさっさと帰るはずだった。
だが、伏黒が百葉箱を開けると息を呑んだ。
『....はぁ!』
『どしたん?』
『...ない』
『えっ、』
伏黒の口から聞きたくない言葉が告げられる。
『呪物がなくなってる』
『マジ〜!』
恵と菜々子は百葉箱の周りを探し回ったが、やはり見つかなかった。
とりあえず伏黒はスマホを取り出し、担任である五条に連絡した。
『あっ!めぐみ〜どうだった?』
『ないですよ』
『...えっ?』
『呪物がなくなってます』
五条は一瞬沈黙した後、笑い出した。
『なにそれウケる笑』
『笑い事じゃないです、ぶん殴りますよ』
『まぁないものは仕方ないしね』
『あっそれ見つけるまで帰ってきちゃダメだから』
『はぁ?!』
『じゃあよろしく〜』
『ちょっと!』ブチッ、ツーツー
伏黒はスマホを握る手を少し強め、険しい顔でため息をした。
『.....なんて?』
『見つけるまで帰ってくるなだと』
『はぁ...あの目隠し、今度夏油様と千鬼兄ちゃんに言いつけてやろう』
『そうしてくれ』
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次の日の昼
恵と菜々子は制服を着て潜入していた。
『にしても遠いようですぐ隣にある感じ』
『特級呪物、厄介すぎだろ』
『どこにあるか見当もつかないし、誰かが持ってたら結構やばいよね』
『それにしてもここの校庭....死体でも埋まってんのか?』
校庭を見ると二級ほどの呪霊がラグビーのゴールポストの上にいた。
『あのレベルに襲い掛かられたらだるいんですけど』
すると校庭で生徒たちが集まっている。
少しすると教師らしき人物が砲丸が投げ、いいところまで飛んでいき生徒たちが歓声を上げた。
『おーすげー』
『さすがは陸上部顧問だ』
『次、虎杖だぞ』
すると虎杖と呼ばれたピンク髪の少年が砲丸を投げる。
ビューン!
一直線に飛んでいき、サッカーのゴールにめり込んだ。
『はぁ?なにあれ』
『すごいな、あいつ』
伏黒と菜々子は素直に驚いた。
『呪力が感じられないから、素の力であんなに投げたの?』
『ヤバっ!』
『禪院先輩とおんなじタイプか?』
『これ、俺の勝ちだよな』
『んじゃ、これで』
少年は用事があるのか突然走りだし、恵と菜々子を横切る。
すると異様な呪力が感じられた。
『!おいっ!』
『!ちょっ』
ビューン
『『はや!』』
少年はものすごい速さで行ってしまった。
『どうすんの?』
『追うに決まってる!』
伏黒達は急いで少年の後を追った。
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〜病院〜
病院につき、少年を見つけたので伏黒が声をかける。
『虎杖悠仁だな』
『ん?』
『呪術高専の伏黒恵だ』
『同じく枷場菜々子でーす』
『ちょっと話がしたい、今すぐに』
『あの、今喪中なんですけど』
『悪いが時間がないんだ』
『ちょっと恵、言い方』
伏黒は真剣な表情で虎杖を見る。
『...お前が持っている呪物はとても危険なものなんだ』
『今すぐこちらに渡せ』
虎杖は首を傾げる。
『じゅぶつ?』
すると菜々子はスマホを出して写真を見せた。
『こういう古びた小さい木箱なんだけど』
虎杖は思い出したように頷く。
『....あーはいはい、確かに拾ったわ』
『けど、先輩たちが気に入ってるんだよね』
『危険なものなんだ』
『危険って?』
『.....日本国内の不可解な死者や行方不明者は年平均1万人を超える』
『そのほとんどの原因は呪いと呼ばれるもの』
虎杖は怪訝そうに伏黒を見る。
『のろい〜?』
伏黒はそんな虎杖を無視して続ける。
『お前が信じるかどうかは勝手だが、これが事実だ』
『特に学校や病院は人間の負の感情が溜まりやすい、後悔や恥辱が集まって呪いの源になっているからな』
『だから、学校などに魔除けとしての呪物を密かに置いていた』
『お前が見つけたのもそれだ』
その言葉を聞いた虎杖は疑問に思ったことを聞く。
『魔除けなら問題ないじゃん?』
『それがそうじゃないんだよね〜』
菜々子の言葉に伏黒が説明をつけ出す。
『魔除けとは名ばかりで、より強力な呪いを置いておいて他の呪いを寄せ付けないようにするためのものだ。年月とともに封印が緩んで、今は呪いを肥えさせる餌になっている。』
『お前が持っているのは、特級に分類される危険なもの』
『とりあえず、これ渡してくんないかな?』
菜々子は手を出して虎杖に催促した。
『分かった、はい』
虎杖は箱を菜々子に渡し、受け取った菜々子は恵と中身を確認する。
『...!、ないじゃん!』
『おい、中身は!』
伏黒たちは慌てて中身の場所を聞く
『だから先輩たちが....あっそいうえば、今日札を剥がしてみるとか言ってた』
『嘘でしょ!』
『えっ...なんかやばいの?』
『やばいなんてもんじゃない』
『死ぬぞ...そいつら』
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〜高校校門前〜
伏黒、菜々子、虎杖は急いで高校に向かうと異様な雰囲気に包まれていた。
『なんだこのプレッシャーは?』
『最悪な展開』
菜々子が呟く。
『お前はそこで待っていろ』
『俺たちでいく』
伏黒は虎杖に待っているように言ったが、虎杖もついて行こうとする。
『俺もいく、やばいんだろ』
『2ヶ月くらいの付き合いだけど、友達なんだ...ほっとけねぇよ』
『いーやそこにいて、正直にいうとそっちの方が私たち動きやすいし』
『分かったな!』
恵と菜々子は門を飛び越えて校舎の中へ入っていった。
その姿を見て虎杖はただ茫然としていた。
伏黒たちが中に入ると、女子生徒が呪霊に捕まっていた。
『玉犬!』
すると白と黒の2匹の犬が現れた。
『噛み砕け!』
呪霊は玉犬に喰われ、祓われた。
反対の廊下からも呪霊が迫ってきたが、菜々子がスマホのシャッターを切る。
『させないし!』カシャ!
すると呪霊の動きが止まり、その隙に玉犬に噛み砕かれた。
『指は...見つけた』
伏黒は床に落ちている特級呪物の指を拾った。
『菜々子、俺は呪霊を掃討する。その人たち頼む』
『指はあいつに一旦渡しとけ』
『白、頼んだぞ』
『ワン!』
白は女子生徒を背中に乗せた。
『OK、すぐ戻る』
菜々子は指を持ち、男子生徒を抱えて校門へ向かった。
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校門前で虎杖が待っていると菜々子と白い大型犬が先輩2人を連れてきた。
『先輩!』
『大丈夫気を失ってるだけ』
『はぁー、流石に男は持ちにくかった〜』
肩を回している菜々子に虎杖は質問する。
『伏黒は?』
『中で呪霊祓ってる』
『ちょっとこの指持っといて、何かあったら全速力で逃げて』
『私、すぐ戻んなくちゃいけないから』
虎杖は指を受け取り、じっと見つめて何か考えていた。
そして何かを決心した顔つきになる。
『後、この人達もみといて...ちょっと、聞いてんの?』
『.....俺、いくよ』
『えっ!?』
『このまま待っているわけにはいかねーし』
その言葉を言った瞬間虎杖は校門を飛び越えて校舎へ行ってしまった。
『ちょっと!』
『白、お願い』
白は虎杖を追いかけていった。
『って指持ってんじゃん!』
菜々子は虎杖が指を持っていることに気づき
『もう、ありえないんだけどー!』
菜々子は校門前で愚痴り、急いで虎杖を追いかけた。
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『はぁ...はぁ.....』
伏黒は呪霊からの不意打ちを受け、頭から血を流していた
『(くそっ、油断した)』
『(術式も解かれちまった)』
呪霊が伏黒に迫ろうとした時、
ドゴッ!
駆けつけた虎杖が呪霊を殴った。
だが効き目はなく、そのまま捕まってしまう。
『おい、何やってんだ!呪いは呪いでしか祓えない
お前じゃ勝てないんだぞ!』
『なぁ、なんでこいつ俺のこと喰おうとしてんの?』
虎杖は食われまいと呪霊の口を必死に抑えている。
『より強力な呪いを取り込んで強くなろうとしているからだ』
『なぁんだ、あんじゃん』
『みんな助かる方法が、俺に呪力があればいいんだろ、伏黒!』
すると虎杖は指を放り投げ、
『(なんで指を、まさか!)やめろ!!』
あむ゛
虎杖が指を飲み込む
その瞬間虎杖の顔に模様が浮かび上がった。
『ちょっ恵!大丈夫?』
追いついた菜々子が伏黒に駆け寄る。
『菜々子逃げろ!』
『えっ?』
『あいつ呪物を喰いやがった』
『えっ!!』
『気安く俺に触れるな』
虎杖を掴んでいた呪霊があっという間に祓われた。
『フハハ、アハハハハハハ、久しぶりの外だ』
突然服を破く
ビリビリ
『あぁ、やはり光は生で感じのに限るな』
『これ、最悪だよね...』
『あぁ、特級呪物が受肉しやがった』
『呪霊の肉ではつまらん』
『人は、女はどこだ!』
辺りを見回していた宿儺は振り返って菜々子を見つける。
『いるではないか』
『!』
気づいた時には、菜々子のすぐそばまで宿儺の手が迫ってきた。
恵が間に合わないと思った瞬間
突然、宿儺の手は自分の顔を掴んだ。
『?!』
『人の体で何しようとしてんだよ、返せ』
虎杖は完全に宿儺に乗っ取られてはないらしい
『貴様、なぜ動ける?』
『なぜって、俺の体だし』
『(なんだこいつは、だんだん意識が...)』
宿儺の意識は無くなっていき
そこには顔に模様が残った虎杖が立っていた。
『あっ戻った』
『伏黒、大丈夫』
伏黒は険しい顔で構える。
『そこを動くな!』
『虎杖悠仁、呪術規定に基づきお前を祓う!』
菜々子もそれに続いてスマホを構えた。
『いや大丈夫だって、それより病院行かねーと』
いたって普通そうにしている虎杖を見て菜々子は伏黒に呟く。
『恵、ほんとにやんの?』
『(...どうすれば)』
その時——
『今、どういう状況?』
恵達が振り返るとそこには五条悟がいた。