〜とある洋館〜
冥冥と歌姫は二手に分かれて走ると、建物が崩れ始めた。歌姫は成功したと思ったが、どうやら違う感じでどんどん崩れていき、最後には歌姫は落下して瓦礫の下敷きになってしまった。そこに一人の青年が現れた。
五『助けに来たよ〜歌姫、泣いてる?』
歌『泣いてねーよ!てか敬語!』
歌姫はどうやら無事だったようだ。
冥『泣いていたら慰めてくれるのかな?』
五『冥さんは大丈夫でしょ』
歌『五条、私はねー助けなんk』
言い終わる前に歌姫の後ろに呪霊が現れたが、巨大な芋虫の呪霊が現れなんとか助かった。
夏『弱いものいじめはダメだよ、悟』
五『強い奴いじめるバカがどこにいんだよ』
冥『それに、君の方がナチュラルに煽ってるよ』
夏『あっ』
歌姫はすごい形相をしていたがそこに癒しが現れる。
硝『先輩、大丈夫ですか〜?』
歌『はっ硝子!』
歌姫はすぐに瓦礫を登って硝子に駆け寄って抱きついた。
歌『硝子〜、硝子!あんたと千鬼はあいつらみたいになっちゃだめよ!』
硝『なりませんよ。あんなクズども』
五『歌姫が通ったとこ崩れるぞー』
夏『うるせ〜』
歌『ぐぬ〜、千鬼あいつらしばいちゃって!...あれっ千鬼は?』
硝『あいつなら別の任務ですよ』
五『残念でしたね弱々姫〜』
歌『ぐぬぬぬ』
五条がからかっていると、あることに気がついた冥冥が3人に問いかけた。
冥『そういえば君たち、帳は?』
さしす『『『あっ......』』』
歌『?』
〜教室〜
俺が任務から帰ってきたら3人が正座させられていた。どうせ五条あたりが何かやらかしたのだろうと俺は思って見ていた。
夜『この中に帳は自分で下ろすからと補助監督を帰らせて、さらに帳を下ろさずに建物を破壊したものがいる。正直に名乗り出ろ』
絶対五条だ、ほら2人とも真ん中の白髪を指差してるし
五『先生、犯人探しはやめませんかー』
夜『悟だな』
ゴチン!となかなか鈍い音が響き、五条の頭には大きなタンコブができていた。
〜体育館〜
五『痛〜どうせパンピーに見られても良くね、呪霊だの術式だのどうせ見えないんだからさ』
千『いやダメだろ、呪いがありますなんて実際に見せたら不安がってもっと負の感情が集まる。それによって呪霊の被害が拡大するって授業でも言われてたじゃん。あと硝子、それ見えんの?』
硝『いや、全然見えないー』
夏『そう、千鬼の言う通りだ。悟、弱者生存こそ社会のあるべき姿であり、私たち術師は非術師を守るためにあるんだよ』
五『それ正論?俺正論嫌いなんだよねー、それに何正義のヒーロートークして気持ちよくなっちゃってんの?オッエー‼︎』
五条が夏油の言葉を馬鹿にすると、体育館の雰囲気が少し暗くなった。
夏油の後ろに呪霊が現れる。
夏『少し外に出ようか、悟』
五『寂しんぼうか?1人で行けよ』
硝『逃げろ〜』
そう言って硝子は俺の後ろに隠れた。
硝『あとはよろしく、頼りにしてるよ〜』
千『はぁ〜、まぁヤバそうになったら止めますか』
俺も少し警戒していると体育館のドアが開いた
夜『?何をしてる。あと全員いるか?』
五『別に何も〜』
夏『ちゃんと全員いますよ』
夜『そうか、では全員教室に来い』
どうしたんだ?全員を呼ぶって、朝のホームルームは終わっているはずだが?
そのあと教室でこれから起こる天元様の同化についての説明とそれに伴う星漿体の護衛についての説明があった。
夜『護衛のメンバーについてはもう選考済みだ。
悟と傑2人がつくことになった』
ふーんあの2人なら大丈夫だろ...ってちょっと待て
千『先生!異議があります!なぜ私は選ばれてないのでしょうか?』
夜『千鬼には、この2人がいない分の任務を請け負ってもらうことになった。』
千『いや冥冥さんと歌姫先輩を救出するときだって私は別の任務だったんですよ!それに今度は傑と悟の分まで請け負うってなんで私はその役回りなんでしょうか?』
夜『真面目に任務をこなしてくれるのがお前だけだからだ!』
....そう言われるとこっちも受けるしかなくなる。
おい、そこの前髪と白髪笑うな、誰のせいでこうなったと思っている。硝子お前もニヤニヤ笑わないでくれ味方だと思っていたのに。
夜『以上だ。2人ともくれぐれも頼んだぞ』
あの2人が護衛の任務に行ったあと俺は2人分と俺の分、つまり3人分の任務をこなしていた。まだ呪霊が本格的に出てくる季節ではないためそこまで忙しくもなかったが、めんどくさいのには変わりなかった。俺が机にグダって教室で休んでいると硝子が入ってきた。
硝『お疲れ様』
千『おう、そっちもお疲れ様。ほんとにめんどいよ、1日目なのに』
硝『ハハハっまぁ先生もあんたのことを信用しているからこそ任せているんだよ。そこは誇ってもいいんじゃない?』
『あいつらだって、あんたがいるから心置きなく護衛任務に行っているわけだし』
千『そう言われると少しは嬉しいよ』
そういえばあいつらは大丈夫だろうか。護衛任務に行ってから俺へ連絡がないのだが、まぁ大丈夫だろう。
硝『まぁ私もあんたのこと頼りにしている部分があるからね、そんなだるそうにしないでシャッキっとしな』
そう言って教室の机で寝ている俺の頭を撫でてきた。
千『まぁこのあと任務もないし、ゆっくりするかー』
そう言うと同時に教室のドアが空いた。
夜蛾先生が立っており、なんか俺を探していたみたいだ。(なんか面倒な予感がする)
夜『千鬼ここにいたのか、すまないが今から栃木に任務に行ってもらう。』
千、硝『『...えっ栃木?』』
〜栃木の山の中〜
今俺は補助監督の人に連れられ今栃木の山の中を歩いている。夜蛾先生の話によると窓の報告から栃木の山で呪霊が出たと報告があり、栃木にいた二級術師が祓いに向かったそうだが、返り討ちに、なんとか逃げられたが、結構な重傷を負ったらしい。
そこで一番実力がある俺が派遣されることとなった。二級術師の話よると、山の中で探していると急に眩しい光が来て目が眩んだところに光線のようなものを打たれて一方的にやられたようだ。(途中で念のためサングラスを買っておいたが、多分意味ないだろう)すると少し呪力が濃くなるのが分かった。
千『ここまでで大丈夫です。帳を下ろしてここで待っていてください』
補助監督『分かりました。お気をつけて』
帳が降りたのを確認したあと、俺はサングラスをつけて山の中で呪力が濃い方へ向かった。
千『(この呪力的におそらくは一級ぐらいか、ならこの土地ゆかりの呪霊か?)』
そう思っていると急に眩い光が現れて咄嗟に俺は伏せた。
勢いよく伏せたためサングラスが外れたが、それと同時に宙に浮いたサングラスに穴が空いた。
千『おいおいなんだ今のレーザーみたいな攻撃、呪霊はいつから未来兵器使えるようになったんだよ』
冗談混じりで愚痴ると呪霊の正体が見えた。紫色の肌に太ったような体型、そして特徴的なのが、全身を覆い尽くす目玉の数だ。
千『(名付けるなら
そう思うと同時に百目鬼は目から無数の光線を俺に打ってきた。俺は盾型の呪霊を出して攻撃を防いでいた。
目『?なぜ防がれた?...なぜなぜなぜ!』
ガギギギン!!!
百目鬼は俺が死なないのが癪に触ったのか、光線の打つ速度と量が増した。俺は盾型を囮にしつつ急いで後ろに回り込み、大猿の呪霊を装備して殴りかかったが、すぐに動きを捉えられ、俺がいる方の目から光線が出てきた。
千『ぐっ』
なんとか貫通は避けられたが、後ろに吹き飛ばされた。盾型の呪霊を自分の右手に装備し、さらに岩石型と掛け合わせて追撃できた光線を防いでいた。腕と腹、足から少し出血している。俺は相手の状況を整理してみる。
千『(死角はなし、回り込んでも無数の目ですぐに見つかる、動き回っても捉えられる、光線は全身の目から打てるだろう、威力もなかなかだ)』
その時、百目鬼の攻撃が止み少し盾から顔を出すと百目鬼の全身の目が光だし、俺の方を向いている目に向かって光が集まり出した。
目『これでー終いだー!』
同時にものすごく太い光線が俺を襲いかかり、俺はなんとか回避したが、俺がさっきまでいた場所は木々がなくなっており、土も豪快にえぐれていた。
千『なるほどため技もあるのか、しかもためるのにそこまでかからない、ささっと終わらせないと被害は広がるな』
『は〜少しだるいけどあいつ使うか』
俺は盾を構えるのをやめて百目鬼の前に堂々と立った。百目鬼は少し首を傾げたが、
百目鬼『お前バカだなー、そのまま突っ立って死んでろぉ!』
今度は何十という光線を打とうとした時
千『これでも俺だって最強組の1人なんでね、お前みたいなやつに手こずってたらあの2人に笑われるよ』
『それに上には上がいることをその身を持って教えてやる』
『がしゃどくろ!』
そして俺はがしゃどくろを召喚した。あの時から成長しており、今は20mほどの大きさになっている。
目『ヒ〜どっかいけー!』
百目鬼は驚きながらも無数の光線をがしゃどくろに向けて打つが、俺の呪力も回しているので硬くなっている。こいつの光線は全く効いていない様子だった。
千『やれ』
髑髏『オァー‼︎』
指示を出してすぐ、がしゃどくろは百目鬼を掴み
グシャ!
握りつぶされる音がした。がしゃどくろが手を離すと上半身だけになった百目鬼が這いつくばっていた。俺はおもむろに手をかざすと百目鬼は玉になった。
千『ふー痛って、少し油断してたな。硝子に少しどやされそだな...どうやって傷隠そう』
そして山から抜けて補助監督に終わったことを伝え、車に乗って帰る。今は夕方だから、帰る頃には夜になっているな。
〜寮〜
高専に帰るとすっかり暗くなっていた。寮の方に戻ると寮の中にある談話室で硝子が待っていた。
硝『おかえりー、ん?包帯巻いてるね、どうしたの?』
千『(バレた〜)ただいま、ちょっと呪霊の実力を見誤ってしまって、大したことないから大丈夫『見せて』...はい』
俺は腕を差し出し、硝子は包帯を外した。傷を見ると少し治っているが、傷口からはまだ血が少し出ており、火傷のようなものもあった。(光線にあたるとこうなるのか)
硝子は俺に反転術式をかけながら質問をしてきた。
硝『なんでこうなったの?』
千『百目鬼みたいな相手だったんだけど、素早く動いて攻撃すれば相手も捉えられないだろうと思って行ったら普通に光線当てられちゃいました。』
...少し気まずい、そして自分の恥を晒しているようで恥ずかしい。
硝『がしゃどくろだっけ?あいつ特級だったよね、なんで最初から使わなかったの?』
腕と足が終わって腹に反転術式をかけている硝子が、少し声のトーンを下げて聞いてきた。
千『...確かにあいつを使えば楽勝だけど、今までにないタイプの攻撃をする呪霊だったから少し戦いたくなったといいますか....』
硝『それであんたに何かあったら笑えないんだけど』
千『すみません』
腹の治療を終えてはぁとため息をつくと硝子が口を開いた。
硝『別にあんたが高専に来た目的の一つでいろんな奴と戦えるからっていうことは聞いてたし、絶対にやめろとは言わないけどさ』
『私一応あんたの彼女なんだけど、怪我したら心配だってするよ。もしかしてあんたは彼女をおいて死んでいく前提で私に告白をした薄情な人間なんですか?』
千『いいえ違います』
すんごい心に刺さる。
硝『....怪我をしてくるなとは言わない、呪術師やっているんだから怪我は当たり前、死ぬのも当たり前の世界だけど...あんたは死なないで欲しい』
『死ななかったらいくらでも治して私が説教してやるから、絶対任務で死ぬな』
硝子がまっすぐ俺の目をみてきた。
千『...分かった。ごめんな心配かけて、約束する』
『俺は任務で死なないし、油断もしないように気をつける。ありがとな』
『また何かバカをやらかしたらそうやって諌めてくれ』
硝『分かればよろしい。そういえば呪霊玉はもう飲み込んだ?まだ飲み込んでなかったら何か作るけどもう寮母さんいないし』
千『マジで!いやーまだ飲み込んでなかったんだ、助かる』
硝『それじゃあ、オムライスでいいよね』
千『はい、オムライス大好きです!ありがとうございます』
呪霊玉を飲み込むと相変わらず不味かったが、オムライスを早食いすることで緩和した。
硝子『美味しい?』
千『とても美味しいです』
硝子『よかった』
オムライスを食べ終えると、ふと五条たちのことが気になった。硝子なら知っているか?
千『そういえばあの2人はどんな感じなの?俺連絡来ないからさ、大丈夫だろうと思うけど』
硝『あー今沖縄だよ』
千『んっなんて?』
硝『沖縄、護衛の流れでそうなったんだって』
そういうと硝子は携帯を俺に見せてきた。そこには五条と夏油、そして護衛対象であろう少女が写っていた。
写真の下のメッセージにはなんくるないさーと書かれていた。(何満喫してんだ!)
千『どおりで俺に何も連絡しないわけだな俺が怒るから、お前らの任務をこっちが代わりにやってるのによ〜』
帰ってきたら覚えていろと悪態をついていると
硝『まぁいいんじゃない何事もなさそうで、私らは今度暇見つけて一緒に行こうよ』
意外な提案をされ、俺は二つ返事で了承し、その日はぐっすりと寝れた。
護衛の3日目が経って教室で暇していると、
硝『あいつらから連絡来た。もう少しで高専に着くって』
千『そうか、ならお出迎えしないといけないな』
主に拳で
千『ついてくる?』
硝『それじゃあ行こうかな、どうせ暇だし』
高専の結界入り口まで行くと五条と夏油の姿が見えた。横にいるのが星漿体の天内さんとその付き人の黒井さんだろう。
五条が一瞬ゲッて顔をしたのを見逃さなかった。
五『おーい千鬼、硝子!』
千『五条!随分と楽しそうd!!』
その時、
ブシャー!!!
五条の胸に鮮血が走り、後ろには不敵な笑みを浮かべた男がいた。
キャラ紹介と補足
百目鬼
一級呪霊
明目眼光
主人公が調伏した一級呪霊
無数の目から光を出して相手に目眩しをしたり、無数の光線を使って攻撃してくる。さらにため技でデカい光線を放つことができ、ため時間も短いのでなかなか強い、調伏後は主人公が攻撃を避ける訓練の一つとして光線打ち出し機のような扱いになっているが、訓練を見ている茶髪の女性の視線が怖くその女性がいる方向の目は全て瞑っている。
(水木しげるの百目を紫色にしたような感じ)
主人公は身体能力が高く、素のフィジカルなら五条と夏油が2人がかりでも勝てます。さらに主人公本人の呪力量は乙骨よりも少し下ぐらいなので五条よりは多いですね。