〜原宿〜
『にしても、同級生5人って少なくね?』
虎杖が首を傾げる。
『じゃあお前、今まで呪いが見えるっていう奴あったことあるか?』
伏黒が問いかけると、虎杖は少し考えて答えた。
『....ねぇな』
『それだけマイノリティなんだよ呪術師は』
『まぁうちらの代は多い方だって五条先生も言ってたし、みんな食べる?』
菜々子がポッ◯ーをみんなに差し出す。
『お、あんがと』
虎杖は一本取り、口に放り込む。
『ていうか、俺が5人目って言ってなかった?』
『入学自体は随分前に決まってたらしいぞ』
『まぁこういう学校だし何かしら事情があって入学が遅れたのかも、菜々子もう一本頂戴』
そんな話をしていると五条がきた。
『お待たせー、おっ』
『悠仁、制服間に合ったんだね』
『おうっぴったし、でも伏黒と微妙にちげぇんだな』
『まぁ希望があれば色々いじってもらえるからね』
『俺希望出してないけど?』
『そりゃ僕が勝手にカスタムしたからね』
『気をつけな、この目隠しこういうところあるから』
『私たちは夏油様と理子ちゃんに見てもらったんだ』
『まぁいいけどさ.....あとこの2人が言ってる夏油様と理子ちゃんって?』
虎杖の問いに五条が答える。
『この子達の親だよ、高専に勤務しているからすぐに会えるよ』
『それよりなんで原宿集合なんですか?』
『本人がここがいいって』
『アレ食いたい、ポップコーン!』
『うちクレープ!』
『菜々子はしゃぎすぎ、この前来たばっか』
そんな感じで、6人は原宿の街を歩く。
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6人が原宿の街中を歩いていると、中年の男性が女性に声をかけていた。
『何あれ?大丈夫なやつ?』
『あぁ、多分モデルのスカウトだな』
『うちもたまにやられることあるなー』
『その時は夏油様たちが威嚇して追い払ってた』
すると男性の肩を掴む者がいた。
『ちょっとあんた、私は?』
『(私は!?)』
『モデルよモデル、私はどうだって聞いてんの』
『あの.....いや、その、...今急いでいるんで』
男性は急いで離れようとするが襟首を掴まれた。
『何だコラ!逃げんな!ハッキリ言えや!』
『ヒ〜』
『俺たち今からあいつに声かけんの?恥ずいんだけど』
『オメェもな』
虎杖の今の姿に伏黒が突っ込む。
『あの子だね、おーいこっちだよー』
『なに?あの目隠し』
『背高っ!』
『髪の毛白〜い』
五条も通行人から目立っている。
『うちらの周りって結構注目浴びる人多いよね』
『『そうだな(ね)』』
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『はい、注目改めて5人目の仲間釘崎野薔薇ちゃんです!』
『釘崎野薔薇よ喜べ男子、華が増えたわよ』
『(ウザ...)』
伏黒は心の中でめんどくさがった。
『俺は虎杖悠仁、仙台から』
『伏黒恵』
『枷場菜々子でーす、よろしくね』
『枷場美々子です、よろしくお願いします』
自己紹介が終わると釘崎はじっと虎杖達を見つめる。
『.....(見るからにイモ臭い...コイツはいかにも田舎って感じね、絶対ガキの頃鼻くそ食べてたタイプね)』
『(こっちは名前だけって...私偉そうな男無理、きっと重油まみれのカモメに火をつけたりするんだわ)』
『(この子明らかにギャルって感じ...だけど流行とかには気をつけてそう、絶対カーストでも上なタイプね、オタクが嫌いそうな女だわ)』
『(逆にこっちの子はおとなしくていい子そうね、オタクが好きなタイプかも...というか同じ苗字ってことは姉妹?!ちょっと正反対すぎない)』
『はぁー、私ってつくづく男の環境に恵まれないのね』
『まぁ菜々子と美々子ねよろしく、私のことは野薔薇って呼んでちょうだい』
『よろしく、野薔薇〜』
『野薔薇よろしくね』
一通り自己紹介が終わり、恵が五条に質問した。
『これからどこか行くんですか?』
『せっかく一年生が5人揃ったんだ、しかもそのうち2人はおのぼりさんときてる』
『行くでしょ、東京観光』
『『行く行く〜!』』
『『『え?』』』
『ディズニーランド行きたい!』
『バッカ!ディズニーランドは千葉だろ!中華街にしましょ!』
『中華街だって横浜だろ!』
『横浜は東京だろ!』
『それでは行き先を発表します』
虎杖と釘崎が跪く
『六、本、木』
『『六本木!』』
虎杖と釘崎ははしゃいでいるが、
『絶対嘘だよね』
『そうだな』
『嘘じゃなくても何かあるのが五条先生』
恵とミミナナは何かを察して、はしゃげなかった。
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五条が5人を連れて行くと、いかにもな建物へついた。
『いますね、呪い』
『嘘つきー!』
『地方民を弄びやがって!』
『でかい霊園があってさ、廃ビルとのダブルパンチで呪いが発生したわけ』
『やっぱ墓とかって出やすいの?』
『墓地そのものではなくて、墓地=怖いって感情から生まれてくんだよ』
『まっ、人間の心の問題って感じ』
『ちょっと待ってコイツそんなことも知らないの?』
『実はな...』
〜数分後〜
『特級呪物を飲み込んだぁ?!』
『きっしょ!ありえない、衛生観念キモすぎ!』
『んだと!』
『それは同感』
『『うん』』
『はい始めるよ、今回は実地試験みたいなもんだから悠仁と野薔薇に行ってもらう』
『別にいいけど、俺呪術なんて使えないよ』
『君はもう半分呪いみたいなもんだから呪力流れているよ』
『だけどコントロールはまだまだだからこれ使いな』
『おぉ、何これ?』
『呪具[屠坐魔]呪力がこもった武器、これなら呪いにも効くよ』
『あーそれから、宿儺は出しちゃダメだよ。アレ使えばその辺の呪いなんて一瞬だけど、近くの人間も巻き込まれるから』
五条、伏黒、菜々子、美々子の4人は建物へ2人が入って行くのを見守った。
『やっぱ俺も行きますよ』
『無理しないの病み上がりなんだから』
『そうだよ恵』
『でも虎杖は要監視ですよね?』
『まぁね、でも今回試されているのは野薔薇の方だ
悠仁はさ、イカれてんだよね』
『そうですね』
『確かに』
『うんうん』
『普通の高校生活をしていた子が自分に向かってくる呪いを躊躇なく殺す。十分やっていける』
『今日は彼女のイカれっぷりを確かめたいのさ』
菜々子は五条に質問する。
『でも野薔薇は経験者でしょ、今更じゃない?』
『菜々子の言う通り彼女は経験者だ、だけど地方と東京じゃ呪いのレベルが違う』
『単純な呪力うんぬんの話じゃなくて狡猾さだ』
美々子が五条の考えを察する。
『それじゃあ、野薔薇ちゃんがそれにどう対応するかも...』
『そう、見てみようと思ってね』
話しているとビルから呪霊が出てきた。
『祓います』
『待って』
ドクン
突然、呪霊の動きが止まり
『オギャァァァァァァ』
呪霊悲鳴をあげながら祓われた。
『うわ〜、結構ヤバそうな術式じゃん』
『いいね、ちゃんとイカれてた』
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『お疲れサマンサー!』
『子供は送り届けたよー、今度こそ飯行こうか』
それを聞いて伏黒以外の4人は声を上げる。
『ビフテキ!』
『シースー!』
『五条先生の奢り!』
『ありがとうございます』
『別にいいけどさ.....恵は?』
『.....』
『どったの伏黒?』
『別に』
『出番がなくてスネてんの』
『『可愛いい〜』』
『野薔薇、菜々子悪ノリしない』
ご飯に行く五条一行はとても和やかな雰囲気だった。
記録ー2018年7月
西東京市 英集少年院 運動場上空
『おい、なんだあれ?』
『どれ?』
『あれだよ、卵みてぇな』
『だからどれだよ!』
特級仮想怨霊(名称未定)
その呪胎を非術師数名の目視で確認
緊急事態のため高専一年生5名が派遣され
うち1名 死亡
植物組とミミナナの絡み方はこういう感じだと思います。意外に日常的なものを書くのって難しいですね。