正直出す前に見直しをしているので誤字があると少し悔しいような気持ちなのですが、ここまで細かくみてくれている人がいるというのが分かるので励みになります。
これからもよろしくお願いします。
急遽呼ばれ、一年生5人は英集少年院の前に集まっていた。
『5人も集められるって結構ヤバい感じ?』
菜々子の何気ない疑問に神妙な顔をした伊地知が答える。
『はい、呪胎を確認したのが3時間程前、避難誘導は9割の時点で現場の判断により施設を閉鎖』
『受刑在院者第二宿舎5名の在院者が現在もそこに
呪胎と共に取り残されており、呪胎が変態を遂げるタイプの場合特級に相当する呪霊に成ると予想されます』
『『『『特級....』』』』
特級という言葉を聞き、4人が息を呑む。
それぞれが緊張した空気になっているところに
『なぁなぁ、俺特級とかイマイチ分かんないんだけど』
ピンときていない虎杖が呑気な調子で疑問を言った。
伏黒は呆れるように眉を顰める。
『そう言えば虎杖くんはまだ階級を知りませんでしたね、説明しておきましょう』
少しの間、伊地知の呪霊の階級についての簡単な説明をする。
説明を聞き、やっと虎杖にも今回の任務の重大さが伝わる。
『ヤッベェじゃん!』
『本来は同じ等級の術師が当たるんだ。今回の場合だと五条先生だな』
『その五条先生は?』
『出張、本来高専をプラプラしていい人じゃないんだよ』
さらに美々子ももう1人の特級について話す。
『夏油様も出張だって、なんか急に予定が入ったらしくて今朝愚痴りながら出てったよ』
『はい、この通り今は同等級の方がいません。この業界は人手不足が常』
『手に余る任務を請け負うことは多々あります。ただ今回は緊急事態で異常事態です。』
伊地知は声を重くして話す。
『ですから絶対に戦わないこと、特級と遭遇した場合は逃げるか死ぬかです』
『自分の恐怖に従ってください、今回の任務はあくまで生存者の確認と救出というのをお忘れ無く』
その時、
『あの!』
緊迫してきたところに、女性が声が響いてきた。
『正は、息子は無事なんでしょうか!?』
『(面会に来ていた保護者です)』
そう言うと、伊地知は前に出る。
『何者かによって施設内に毒物が撒かれた可能性があります。現時点でこれ以上のことは申し上げられません』
『そんな...』
保護者の女性は涙を流した。
それを見た虎杖は意を決したような顔になると4人に声をかけた。
『....みんな、助けるぞ』
『当然』
釘崎は短く返事をする。
『うん』
美々子も頷く。
『『.....』』
伏黒と菜々子は何かを察しているような顔になり、黙ったままだった。
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伊地知に案内されて5人は入り口まで来る。
『では帳を下ろします。お気をつけて』
伊地知が何かを唱えると空が黒く覆われ夜になった。
『夜になって行く!』
『帳だ。今回は住宅地が近いから外から俺たちを隠すための結界だよ』
『玉犬』
伏黒は玉犬(白)を出した。
『呪いが近づいたらこの白が教えてくれる』
『行くぞ!』
ギイイイイ
伏黒たちが中へ入ると景色は一変した。
建物の中には大小さまざまな無数のパイプが絡み合っており、二階建てのはずなのにそれを遥かに超える高さまで景色が見える。
『どうなってんだ、ここ二階建てのはずだよな!』
『おおお、落ち着け!メゾットよメゾット』
『野薔薇、それ違うと思う』
慌てた釘崎の解答に、美々子は冷静に否定する。
『(呪力による生得領域の展開!こんな大きなものは初めて見た)』
『恵!ドアが!』
菜々子が叫んだ方を見ると確かに通ってきたはずのドアがなくなり、無数のパイプが埋め尽くしてあるだけだった。
『ドアがなくなってる!』
『なんで?!ここから入ってきたわよね!』
『『どうしよう、あ、それ、どうしよう』』
どうしようもなくなったのか、パニックになった虎杖と釘崎が変な踊りを始めると伏黒が声をかけた。
『大丈夫だ、こいつが出入り口の匂いを覚えている』
その言葉を聞くと4人は急に白に集まり、
『わしゃしゃしゃしゃ』
『ジャーキーよ、ありったけのジャーキーを持ってきて!』
『あんたはほんとにいい子だね〜』
『白、えらい』
『緊張感!』
玉犬を褒めて緊張感がなくなっている4人に呆れながら突っ込むが、少し場の雰囲気が柔らかくなった。
『やっぱ頼りになるな伏黒は、お前のおかげで人が助かるし、俺も助けられる』
『!....』
伏黒は照れたのか、それとも何か別のことを思ったのか少し目線を虎杖から外した。
『進むぞ』
5人が少し歩くとひらけた場所に出た。
その瞬間血の匂いが鼻を刺激し、目の前には原型がわからない2つの肉塊と上半身だけになっている死体があった。
『惨い』
『うわ、グロいんだけど....』
虎杖はまだ原型が残っている死体に近づくと何かに気づき、
『この遺体持って帰ろう』
『え』
『さっきの人の子供だ。顔はそんなにやられてないし、遺体がないまま死にましたなんて納得できねぇよ』
『でもっ』
釘崎が何か言おうとすると伏黒が近づき、虎杖の襟首を掴んだ。
『あと2人の生死を確認しなくちゃならん、この遺体は置いてけ』
その言葉を聞くと虎杖の表情は少し厳しくなる。
『振り返れば来た道は無くなってる。後から戻る余裕なんてないだろ』
その言葉を聞き伏黒は語気を強める。
『後にしろって言ったんじゃねぇ、置いてけっつったんだ!』
『ただでさえ助ける気のない人間を、死体になってまで助ける気は俺はない』
虎杖は伏黒の胸ぐらを掴んだ。
ガッ
『どういう意味だ?』
『.....ここは少年院だぞ。呪術師には現場についてのあらゆる情報が事前に知らされる』
『そいつは無免許で下校中の女児をはねている、二度目の無免許でだ』
『!』
『お前は大勢の人を助けることにこだわっているが、もし自分が助けた奴が将来、人を殺したらどうする?』
『じゃあ、何で俺を助けたんだよ!』
2人が言い合いを始めようとしたところに美々子が2人の間に入って止める。
『ちょっと2人ともやめて!そんなこと今する時じゃない!』
『そうだいい加減にしろ!』
『2人とも、時と場所をわきm』
ドプンッ
釘崎と菜々子も2人を注意しようとした時、黒い沼のようなものにのみ込まれた。
『!、菜々子!』
『釘...崎?』
『!(馬鹿な!だって玉犬は!)』
伏黒は玉犬がいる方を見ると首だけになり壁に叩きつきられた玉犬の姿があった。
『虎杖!美々子!逃げるぞ!』
『釘崎と菜々子を探すのはそれからだ!』
伏黒たちが移動をしようとした時、すぐ間近に不気味な笑みを浮かべている呪霊がいた。
伏黒たちは気づいたが、動かなかった。
『(間違いない、特級だ)』
『(体が...動かない)』
『(動け、動け、動け、)』
『(人を助けろ!)』
虎杖は屠坐魔を思いっきりふり、呪霊に斬り掛かった次の瞬間、
ボダボダボダ、ドチャッ
虎杖の左手首から上がなくなり、床には大量の血と虎杖の左手、壊れた屠坐魔が転がった。
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釘崎と菜々子は周りが暗く覆われた場所にいた。
『ちょっと、ここどこよ?』
『暗くて周りが見え...!、野薔薇!』
菜々子が突然、釘崎を突き飛ばした。
ドサッ
『イッタ、ちょっと何すんの...え?』
ドガッ
『あぅ!』
釘崎を突き飛ばした菜々子の頭に何かが当たり、菜々子は倒れた。
『ちょっと!菜々子大丈夫?!』
『頭から血が...!、呪いの気配!』
釘崎が急いで周りを見ると白い仮面のような呪霊が釘崎たちを囲んでいた。
『何...この数!(くそっ、菜々子は気を失ってるし私が何とかしないと!)』
釘崎がトンカチと釘を用意した瞬間、呪霊たちが襲いかかった。
次の話と一緒にifストーリーを出してみようと思います。