五条が刺され、胸から血が出てきている。後ろには不敵に笑う男がいた。
千『五条!』
五条は自分を刺した男を吹き飛ばし、夏油の呪霊が男を飲み込んだ。
千『五条しっかりしろ!硝子!』
硝『分かってる!』
硝子が応急処置をするが胸なので正直気休めぐらいにしかならない。
五『問題ない、刺されたけど内臓は避けてるし呪力で肉体も強化した。それよりさっさと天内連れて行けって、俺はあいつの相手をしているから』
夏『だが悟』
五『いいから!千鬼と硝子、お前らもついて行ってくれそっちの方がすげー安心だ』
千『了解!』
夏『油断するなよ!』
五『誰に言ってんの』
俺たちは5人でエレベーターに乗り、天元様の元へ向かう。
エレベーターから降りると黒井さんが立ち止まった。
黒『理子さま私はここまでですどうか...どうかお元気で』
天『黒井!私も大好きだよずっと、ずっと』
黒『理子さま...私もです!』
2人が泣きながら抱き合っているのを俺たちは少しの間見つめていた。そして理子ちゃんを奥に連れて行こうとなった時に俺はある提案をした。
千『夏油悪いけど俺はここで待機してる』
夏『!何を言っているんだ?』
硝『そうだよ急に』
千『いや念のためだ念のため、何もなかったらなかったでいいし、五条がボロボロになってここに来たら担いでやらないといけないからな』
『だから俺はここで待ってる』
夏『...そうか、気をつけろよ』
硝『あまり無理すんなよ』
千『おう!』
俺は3人が奥に行くのを見守った。
千『さて、黒井さんお願いがあります』
黒『はい、なんでしょう?』
千『もしこのエレベーターから五条ではなくさっきの襲撃者が来たら、あなたは奥へ行って夏油たちにそのことを知らせてください俺は時間稼ぎをしていますから』
黒『ですが、それでは』
千『大丈夫です。今は緊急時ですから天元様だって奥へ行っても怒りませんよ、それにこう見えて結構強いんですよ俺』
黒『...分かりました。もしもの時はよろしくお願いします』
千『任せてください』
数分後、エレベーターの稼働音が聞こえた。
エレベーターの入り口から少し離れて構えているとドアが開いた、そこから出てきたのは五条を刺した男だった。
??『んっ?なんだ番人がいたのか?めんどくせーな』
千『(最悪な予想が当たったな)なんでお前が、五条はどうした?』
??『あー、五条悟は俺が殺した。なんで俺がいるかはそういうことだ』
千『そうか、黒井さん早く!』
黒『はい!』
??『させるかよ!』
男が黒井さんを追いかけようとするので大猿の呪霊を装備してそいつの前に出る。
千『おっと相手してくれよおっさん』
??『!お前まぁまぁ早いな、あと俺はおっさんじゃねぇ伏黒甚爾、[術師殺し]って言えば通じるか?』
千『知るか!』
言うと同時に正拳を放ってみたが、受け止められた。
甚『おっとそれは残念、まぁ死ぬ前に覚えとけ』
千『!(普通に受け止めやがった。こいつやべーな)』
俺は笑みを浮かべると同時に冷や汗をかいた。
硝子視点
千鬼に任せて私たちは奥の薨星宮へ向かった。あいつ大丈夫だろか?
それにしてもこんな子が日本を守る要になるなんて本当に人間ってどうなるか分からないもんだ。
そんなことを考えて、たまに理子ちゃんとちょっとした話をしながら向かっていると真ん中に巨大な大樹があり建造物らしきものがいくつもある場所に着いた。
天『ここが』
夏『そう、ここが天元様のお膝元の薨星宮だ。』
硝『へー、ご立派だこと』
夏『階段を降りたら門をくぐってあの大樹の根元まで行くんだ。そこは特別な結界で招かれたものしか入れない。同化まで天元様が守ってくれる。』
夏『それか引き返して黒井さんと一緒に家に帰ろう』
天『えっ』
夏『...担任からこの任務の説明があった時、同化を抹消と言っていた。あれはそれだけ罪の意識を持てということだ、全くうちの担任は脳筋のくせにこういう回りくどいことをする』
硝『確かに』
夏『悟とも話し合いはすんでいる。千鬼だってOKしてくれるはずだ。
『それに私たちは最強なんだ、君がどんな選択をしようと君の未来は私たちが保証する。』
へーこいつもたまにはいいこと言うじゃん
天『....私は、生まれた時から特別でみんなとは違うって言われ続けてきた。私にとっては特別が普通で、危ないことは避けてこの日のために生き続けてきた。』
『お父さんとお母さんがいなくなった時のことは覚えていない。もう悲しくも寂しくもない同化をすればみんなから離ればなれになっても大丈夫、どんなに辛くても、悲しくてもいつか忘れるそう思ってた...』
『でも、でも...やっぱりみんなといっしょにいたい!もっとみんなといっしょにどこへ行ったりいろんなものを見ていきたい!』
理子ちゃんが泣きながら思いを言葉にした。すると夏油が手を差し出して
夏『帰ろう理子ちゃん』
天『うん!』
理子ちゃんが夏油の手を取ったと思ったら夏油に抱きついた。
天『夏油さんありがとう!』
...夏油のやつやるじゃん
だけど理子ちゃん、苦労しそうだな。
雰囲気が和やかになっていると
黒『理子さま〜』
黒井さんが走ってきた。
天『黒井!どうしたの?』
夏『黒井さんなぜここに?』
黒『あの男がここに来たんです。五条悟は俺が殺したと言って』
夏『なっ!悟が殺された!』
硝『ちょっと待ってあいつは千鬼は?』
黒『千鬼さまはこのことを皆さんに伝えるように言って今はあの男の足止めをしています。』
あいつまた無茶してないだろうな
夏『それじゃあ今すぐ加勢しに行こう!私が行くからみんなh』
ドガーン!
何かが轟音と共に飛ばされてきた。私たちは身構えながら飛んできたものへ目を向けると
千『はぁ、はぁ、はぁ、ちくしょう』
ところどころ血を流しながら息を切らしている千鬼だった。
私は思わず駆け寄った。
硝『!千鬼‼︎』
千『!硝子、てことはここは薨星宮か随分吹き飛ばされたな』
硝『あんた何呑気にしてんの!』
私は千鬼に反転術式をかけながら怒鳴った。
甚『おいおいもう同化しちまってると思ってたが、まだいるじゃねーか、これは俺も運が回ってきたか?』
声のする方へ目を向けると五条を刺した男が大きな刀を背負ってきていた。
甚『全くガキが思ったよりもやるからもう時間切れだと思っていたが、こいつはラッキーだ。さっさと殺すか』
千『百目鬼!あいつを打ちまくれ』
千鬼は百目鬼を出して無数の光線を男に向けて打たせた。夏油も指先から呪霊を出して男に打っているが、男はは素早く避けたり、刀で防いだりしている。
千『夏油こいつの相手は俺がしてるからさっさとみんな連れて上に行け、あと五条起こしてこい!』
何言ってんのこいつは
夏『何を言っている私も加勢する』
千『五条が簡単に死ぬわけねぇ!俺だってそうだ、だから俺のことを考えるなら早く理子ちゃんの安全確保して五条と一緒に加勢に来てくれ!』
夏『!...分かった』
硝『夏油!』
千『硝子ありがとな応急処置のおかげでまだいけそうだ次は五条を治療してくれ、大丈夫俺は絶対に死なないから』
分かってるそれが最善だ。
だけどなぜだか納得できなかった。
千『硝子頼む』
硝『っ...分かった』
『だけどダメそうだったら逃げてこい、絶対に死ぬなよ!』
千『お安いご用だ』
甚『逃すか!』
百目鬼『ギャー』
男は刀を投げ、百目鬼に刀が刺さり、百目鬼が攻撃を止めてしまった。
すると男は素早く百目鬼に近づいて百目鬼を切り裂いた。百目鬼は塵になって消滅した。
千『おらっ』
甚『ぐっ』
千鬼は男に体当たりをしてそのまま壁に押さえ込んだ。
千『早く行け!』
夏『みんな行くぞ!』
私たちはエレベーターの方へ走った。
千鬼視点
甚『待て!ってめぇさっきよりも力が!』
千『はっ負けっぱなしは嫌なんでね』
最初に戦った時、この男との力比べでは大猿の呪霊を装備したのに負けてしまった。
この以上に強い体と呪力が感じられない、おそらくフィジカルギフテッドってやつだろう、そして壁に吹き飛ばれたところに追撃が来たので盾型の呪霊で身を守ろうとしたらあのでかい刀で簡単に切られた。
おそらくあれは硬度関係なく切れるみたいな呪具だな。だが、今はあの刀は持ってねぇし、それにがしゃどくろを装備しているから呪力がある限り、力と硬度も上がっている。
五条と夏油が来るまでこのまま抑える。
抑え込んででいる間に石礫を飛ばす呪霊を2体俺の後ろに出す、追撃を行えば有利になる。
千『このまま攻め続ける!』
甚『させるか』
男は肩の芋虫のような呪霊から小さい変わった形の呪具を取り出した。それを腹に刺してこようとしたので、俺は岩型の呪霊を装備してより硬度を上げた。
ザクッ!
呪具が俺の脇腹に刺さった。
千『ガハッ!(なっ!なんで、というか呪霊が全て消えてる。がしゃどくろも後ろに出した呪霊も、なんだか術式を解除したような感じだ。ちくしょう結構深くまで刺さった)』
伏黒甚爾を抑え込めなくなり吹き飛ばされてしまう、口から血が出てくる、うつ伏せで倒れた俺は何が起きたのか分からなかった。
甚『これは天逆鉾って言ってな、効果は発動してる術式を強制解除させる』
『昔これをとりに行った時この呪具にくっついていた呪霊を追っ払って手に入れたんだ』
『あとお前呪霊操術ってやつか?いや、なんか力が強くなったりしているから呪霊装術か?なるほど烏合ではねぇ珍しいの持ってんじゃねぇか、羨ましいよ』
『だがな、お前も五条悟もこうして何も持ってねぇ俺に負けるんだよ。長生きしたいなら忘れないことだ。安心しろ、お前を殺したら呪霊がどうなるか分からん面倒ごとは避けたい、親に感謝しなボウズ』
千『野郎っ、好き勝手言いやがって』
俺は伏黒甚爾の足を掴みいかせまいとしたが、蹴り上げられ簡単に引き剥がされた。
甚『それじゃあ俺は行かせてもらうぜ、せいぜい死ぬ前に助けが来ることを祈るんだな』
甚爾が行こうとすると
五『ちょっと待ってくれないかなー』
甚『!』
伏黒甚爾の前に死んだと思われた五条悟が立っていた。