五『投げていーよ』
五条の合図で俺たちは消しゴムや鉛筆、カッターを投げた。すると全て五条の前で止まった。
夏『術式の自動選択を発動しているのか?』
五『そっ、対象は俺だけどねーまぁマニュアルからオートマにした感じだよ。』
千『簡単に言ってくれるよな、絶対簡単な技術じゃねぇ』
硝『クズがもっと調子こいてウザくなるな』
五『ちょっと酷くない?』
千『ちょっと待てよ、ってことは』
俺は五条に近づいて拳骨をかまそうとしたが当たる直前で止まり、防がれた。
五『残念〜もう拳骨は受けませーん』
千『ちくしょうが!!』
すると硝子が夏油の方をみて、
硝子『そういえば夏油、顔色悪いけど大丈夫か?』
夏『!あぁなに、ただの夏バテだよ』
五『そうめん食べすぎた?』
千『ちげぇだろ、でも気をつけろよ』
夏『あぁ』
夏油視点
悟は最強になった任務も全て1人でこなす
千鬼もさまざまな呪霊を取り込み、呪霊によっては領域展開を使える。こっちも単独任務が増えた。
硝子はもともと危険な任務で外に出ることはない 必然的に私も1人になることが増えた。
その夏は忙しかった…
ある日のこと高専の休憩所で飲み物を飲んでいると、灰原が来た。
灰『夏油先輩お疲れ様です。』
夏『あぁ灰原、お疲れ様』
その後灰原は遠出の任務に行くので、お土産は何がいいか聞かれ、悟もいるから甘いものと答えた。
夏『灰原、呪術師としてやっていけそうか?』
灰原は少し考える素振りを見せたが、
灰『そうですね自分はあまり物事を深く考えない性格なので、でも自分に出来ることを精いっぱい頑張るのは気持ちがいいです!』
素直で気持ちいい答えだな
夏『そうか、そうだな』
すると、声をかけられた。
??『君たち、どんな女がタイプかな?』
その後声をかけた女性はあの九十九由基だった。なるほど確かに素直に上層部に従わなそうだ。話していると九十九由基は原因療法として、呪霊の生まれない世界を目指しているらしい、そう言われた時ふと私の頭に浮かんだ考えを口にした。
夏『じゃあ...非術師を皆殺しにすればいいじゃないですか』
九十九『夏油くん...それはありだ』
『いやなしでしょ』
声のする方を見ると千鬼と悟、硝子がいた。
千『ごめんな、なんか見たことない人がいたからこっそり後つけて話聞いちゃった。』
五『傑く〜んちょっとお外でお話ししようぜ』
千『ほら行くぞ』
夏『ちょっ』
私は千鬼に腕を引っ張られて校庭まで連れて行かれた。
千鬼視点
その後俺と五条は夏油の非術師に対する心境の変化を聞いた。途中まではちゃんと聞いていたが、『君たちは何も考えてなさそうでいいね』という言葉がゴングとなり、五条が夏油にくってかかった。
俺は止めに入ったが、流れで3人で殴り合うような結果となり、最終的に立っていたのは俺だった。
仰向けで倒れている夏油に問いかける。
千『少しはスッキリしたか?』
夏『あぁなんだか、深く考えるのが馬鹿らしくなってきたよ。』
五『それでいいんじゃね、いちいち考えてるとかだるいことせずにさぁ』
五条は上半身だけを起こす。
夏『だけど、私はずっと非術師のためにと考え、生きてきた。だがそれが揺らぎ始めているのも事実だ』
五『お前は何様だよ』
夏『何?』
五『非術師をみんな助ける。素晴らしいな、ご立派だよ』
『だけどな、俺たちは呪術師なんだよ。みんなを助けられる神様ではないし、正直言ってメンドイ。だから自分が守りたいやつ守っていけばいいんじゃないの?しらねぇ奴を助けるなんてそのついでだよ。』
夏『...自分が守りたいものをか、そうか...ありがとう少しは気分が楽になったよ。悟もたまにはいいこと言うんだね』
五『たまにはぁ?』
千『そうだな『おいっ!』ただこれからは何か悩みがあったら俺たちにも相談しろ、1人で抱え込むもんじゃねぇぞ。いつでも付き合ってやるから』
夏『...ありがとう』
夏油の表情は少し楽になったように感じた。
俺らは自販機の方に行くと硝子が水を飲んでいた。
硝『あの女ならもうどっか行ったよ』
なぜか不機嫌だったので喧嘩の傷のことを言ったら俺だけ治して、夏油には『それは1人で抱え込んだ罰だと思っとけ』と言う言葉を残してさっさと自分の部屋へ行ってしまった。(五条はいつの間にか治してた)
千『何であんな不機嫌だったんだ?』
五『さぁ、それよりも傷そのままで大丈夫か?』
夏『君が1番の原因なんだけどね、いいよ自分の罰だと思って部屋で治す』
千『じゃあ今日はこれで解散、また明日な』
おまけ話【硝子が不機嫌な理由】
千鬼たち3人が去った後、硝子と九十九だけになった。
硝『あんまり変なこと肯定しないでくれますかね、あいつ。?真面目なんで間に受けるんですよ。』
九十九『いや〜ごめんごめん、そう言うつもりで言ったわけじゃないんだ。それよりも今年の三年生は粒揃いって聞いたけど本当のようだね』
『数百年ぶりの六眼と相伝持ちの五条家当主、一般の者からでた呪霊操術の使い手、学生の身で反転術式を他人にも施せる天才、そして呪術の歴史で危険とされてきた呪霊装術の使い手か』
『君が反転術式の子かな?』
硝『まぁそうですね』
九十九『すごいね、私は呪いについての研究をしててね君たちにはとても興味があるんだよ。特にあの呪霊装術の使い手の子』
その言葉を聞いた硝子の眉が少しピクついた。
九十九『今まで使いこなせず自滅した人たちばかりだったけどあの子はあの年で特級の領域展開も発動させたそうじゃないか、これからあの子がどう成長するのかみてみたいね』
『もしいっしょに旅でもして研究手伝ってくれると嬉しいんだけどなぁ』
硝『すみませんがもう先約がいるんでやめてもらえませんか、それにあいつはあなたに興味ありませんから絶対についていきませんよ』
それを聞いた九十九は何かを察して、いたずら心が出てしまった。
九十九『そうかもう先約がいたのか、でももしかしたら心変わりもあるかもだから気をつけないとね〜』
硝子の目つきが鋭くなった
九十九『なんか目つきが、鋭いけどどうしたの?』
硝『いや気のせいですよ。話の続きですけど年齢考えてくださいよ、あいつが成人する時あなたもうおばさんでしょ』
プチッ
九十九は自分から仕掛けたくせに少しキレた
九十九『年上に対して失礼だなー、君も同じ女性ならそう言うこと言われるのは嫌だと分かるだろう。そんなに性格が悪いとすぐに嫌われるよ』
硝『すぐに嫌われないから2年近く付き合ってるんですよ。あちこち旅をしているから人との接し方忘れちゃったんじゃないですか、独り身まっしぐらですね可哀想に』
九十九『へーいい人が自分にいるからって調子乗らないほうがいいよ。どうせ他に選択肢がなかったから君だけにした可能性だってあるんだし』
硝『...』
九十九『...』
『『この女...嫌いだ』』
両者は少しの間睨みあっていたが、校庭から怒号が聞こえる。
九十九『...夏油くんはいい友人を持ったね、私はもう行くよ。じゃあまた機会があれば(あんたには会いたくないけど)』
硝『そうですか、それではお元気で(2度とあいつに近づくな)』
九十九は去って行った後硝子は水を買い飲んでいる。
硝『(あー今回は殴り合いかな、千鬼は治すとして、五条は自分でやるだろ、夏油は1人で抱えた罰として今回なしだな)』
そう考えていると、予想通り治りかけてる五条と少しボロボロになった千鬼と夏油が入ってきた。