〜スロバキア〜
観光名所として知られるチェイテ城は、冷たい霧に包まれていた。
昼間は観光客の笑い声が響くその城も、日が沈めば基本的に誰も近づかない。
ここ数ヶ月、観光巡りや肝試し感覚で城内へ入った観光客が次々と行方不明になっている。
警察の捜査では何も出ない。
巷では、「“血の伯爵夫人が蘇った”」「あの城から夜な夜な人の叫び声や呻き声が聞こえる」など噂が立っている。
そして、ある日の夜──
日本から一人の術師が、その噂の真偽を確かめに来ていた。
「……こりゃ確定だな」
暗い丘の上、霧を切り裂くように歩く男。
どこか抜けていて、余裕そうな長身の男──龍山千鬼。
上層部からの任務で、失踪事件の裏にある調査を請け負っていた。
千鬼は足を止め、城を見上げた。
そこには、風に揺れるように淡い紅の光が滲んでいる。
まるで誰かの血が、いまも城に染み込んでいるかのようだった。
「……エリザベート・バートリ、ね。いや、バートリ・エルジェーベトとも言うんだっけ?
伝説が形になったってわけか」
城の中、千鬼は光を発する呪霊をそばにつかせて歩いていた。
厚い石壁の向こうでは、風が唸り、古びた鉄の扉が微かに軋む音を立てている。
※
城の中にある広間。
巨大な浴槽が一つ、溢れんばかりの血を湛えていた。
鉄と薔薇の香りが混ざり合い、息をするたびに喉の奥が焼けるようだ。
浴槽の縁に、若い女性が縛られていた。
観光客らしい服装。手足は冷たく震え、顔色は蒼白。
「や……やめて……お願い、助けて……っ」
か細い声が、石壁に反響する。
涙で濡れた頬に、赤い飛沫が散った。
その前に立つのは、白い肌、赤の髪、血紅の瞳。
エリザベート・バートリ。
その微笑みは、慈悲ではなく“歓喜と飢え”を孕んでいた。
「そんなに怖がらないで。あなたの血は、永遠にこの私に残るのだから」
エリザベートの指が女性の額に触れると、女性の体から紅い糸のような血が浮かび上がる。
「あ、あぁ、いやぁぁぁぁぁ!」
女性が悲鳴を上げる。
だが声はすぐに掻き消え、血は宙を舞い、ゆっくりと浴槽に吸い込まれていった。
「ふふ……温かいわ」
赤い液面が静かに波打つ。
その中で、エリザベートはゆったりと身を沈めた。
血の中に浮かぶ肌は白磁のように輝き、瞳には陶酔と渇望の色が宿っている。
「……それにしても、今夜は特別ね」
彼女は瞼を細め、遠くを見た。
感じる気配で体が反応している。
城の門を、異国の男が踏み越えた。
重く、強く、純粋な呪力。
「上等な“香り”。ふふ……こんな素晴らしいのは始めてだわ」
唇の端が静かに吊り上がる。
「今の私に必要なのは、処女や美しいだけでなく、“力がある者”。
あの男の血はきっと、絶品に違いない」
エリザベートは立ち上がり、血の滴る肌を指でなぞる。
その瞬間、流れ落ちる血が薄布となり、妖艶なドレスへと変わった。
「ようこそ、“わたくし”の城へ。
あなたの血も、わたくしの美に捧げなさい」
最後の蝋燭の火が、ゆっくりと消える。
暗闇の中で、紅だけが妖しく輝いく。
※
重たい扉が軋みを上げて開いた。
冷気と共に、長い廊下の奥から微かな灯りが千鬼を誘う。
その光はまるで、
「こちらへどうぞ」と言わんばかりの柔らかさを帯びていた。
「案内か……呪霊のくせに丁寧だな」
千鬼は軽く息を吐きながら、手をポケットに入れたまま歩き出す。
足音が石畳に吸い込まれ、遠くの壁に微かに反響する。
廊下には、古びた肖像画や割れた鏡が並んでいた。
どれも女の姿。
だが、どの絵も瞳だけが真紅に染まっている。
「雰囲気あるなぁ〜」
遠くから聞こえる低級呪霊のすすり泣きや、不気味な影の存在、そのどれもが千鬼にとってはまだ戦闘の前触れにすぎない。
口角にかすかに笑みを浮かべ、ゆったりと城内へ歩を進める。
「まあ、夜のお散歩って感じか」
その余裕の裏で、鋭い目は常に周囲の気配を捕らえている。
油断していない。
ただ、千鬼にとってこの「戦場」は、楽しみでもあるのだ。
角を曲がるたびに、蝋燭の灯が順番に灯っていく。
まるで誰かが見えない手で千鬼を導いているようだった。
そして
突き当たりに赤い絨毯が敷かれた大扉が現れる。
中から微かに歌声が聞こえる。
甘く、艶やかで、どこか懐かしい旋律。
千鬼は一瞬だけ目を細め、扉に手をかけた。
「……行くか」
重厚な扉がゆっくりと開く。
その奥――
蝋燭が幾百も灯る大広間。
中央に、紅の液面を湛えた浴槽があった。
そして、その傍らに立つ一人の女。
赤の髪、血のように紅い唇。
完璧な美貌と、底の知れない呪力の気配。
「ようこそ、旅の方。
わたくしの城へ足を運んでくださるなんて……なんて光栄なことかしら」
声は柔らかく、だが空気が震えるほどの圧。
千鬼は一歩踏み込み、静かに視線を合わせた。
「お前がこの城の主か。エリザベート・バートリ」
エリザベートは微笑んだ。
「ええ、そしてあなたは強いわね。血も、力も、まるで宝石のよう」
「そりゃどうも、お礼にぶっ飛ばしてやるよ」
千鬼の呪力が静かに滲み出る。
その瞬間、蝋燭の炎が一斉に揺れた。
圧力に気づいたエリザベートは、口元に指を当てて艶やかに笑う。
「ふふ、素敵。そんなに強い呪力を放つのなら、なおさらあなたの血を奪いたくなるわ」
千鬼はわずかに首を鳴らし、無表情のまま構えた。
「悪いが、奪われるつもりはない」
赤と黒の気配が、同時にぶつかる。
城の空気が震え、血の香りが濃くなる。
「そうそう、始める前にこれを見てくださらない?」
燭台の炎が灯ると、そこには赤い液体で満たされた無数のガラス瓶が並んでいた。
瓶の中では、まるで生き物のように血が脈打ち、揺れている。
「見える? これは私の“コレクション”よ。行方不明になった者達の血。
みんな、美しく輝くわ。死んでもなお、私のために踊ってくれるの」
千鬼の瞳がわずかに細められる。
「……血の保存か。(趣味だけじゃない。自分の術式に必要な“燃料”って感じか……)加茂とはまた違う術式かな?」
エリザベートはその言葉に妖艶な笑みを浮かべ、指を鳴らした。
すると背後の瓶が一斉に砕け散り、鮮血が宙を舞う。
それはまるで、数百人の魂が赤い霧となって蘇るような光景だった。
「美しさとは犠牲の上に成り立つもの。
さぁ、あなたの血も私の糧にさせてちょうだい?」
こうして、異国の地で千鬼とエリザベートの戦いが幕を開ける。
無数の血の糸が天井から垂れ下がり、女の指先の動きに合わせて蠢いていた。
「ほら、見て。美しいでしょう」
エリザベートの声が響くたび、空中の血液が花弁のように舞い、形を変える。
やがてそれらは槍や剣、獣の形に変わり、千鬼を取り囲む。
「さぁ、美しい血を見せてちょうだい」
千鬼は一歩、前に出た。
血の飛沫が彼の頬をかすめるが、動じる気配はない。
夜風が、彼の黒髪を揺らした。
「悪いな。お前にやられはしない」
その瞬間、地面が揺れた。
土の下から、不気味な音が響きだす
──骨が軋み、砕け、組み上がっていく音。
エリザベートの表情がわずかに歪む。
「……この気配……?」
地面を突き破って現れたのは、白く巨大な骸骨。
その高さは天井に届き、夜空の月を背にしてゆっくりと立ち上がる。
眼窩の奥には、紫の炎が灯る。
「がしゃどくろ」
千鬼の声と同時に、がしゃどくろが咆哮を上げた。
骨の腕が動き出し、血の糸を薙ぎ払う。
エリザベートの“舞踏会”は、一瞬で瓦解した。
「な、何!? 血が、ない……? この巨体に、一滴も流れていない!?」
彼女の瞳に、初めて動揺が走る。
「お前は他者に触れれば血を操れると見た。だが血がないものは操れねぇだろ。だからこいつは、お前の天敵だ」
千鬼が指を鳴らすと、がしゃどくろの骨の指が音を立てて握りしめた。
まるで、血そのものを拒絶する“死の象徴”が、血の伯爵夫人に立ちはだかるように。
エリザベートは悔しげに唇を舐め、血の霧を再び呼び戻す。
「面白い! ならば、あなたの骨に私の血を染み込ませてあげるわ!」
血と骨がぶつかり合い、夜の空気が悲鳴を上げていた。
エリザベートの操る血の獣が何体も襲いかかるが、がしゃどくろの骨の腕がそれを弾き砕く。
血は床に散り、蒸気となって消えた。
「フフ、さすがね。だが、あなた自身はどうかしら?」
エリザベートの目が千鬼を射抜く。
数十本の血の槍が同時に放たれ、空気を裂くように迫る。
だが、千鬼は逃げない。
ただ静かに、口元で笑った。
次の瞬間、がしゃどくろの巨体が音もなく崩れ始めた。
砕けた骨片が宙を舞い、白い光の粒子へと変わる。
その光は千鬼の身体へ吸い込まれるように集まり、彼の呪力が爆発的に膨れ上がった。
白骨の鎧が千鬼の全身を包み込む。
肩や腕には巨大な骨の装甲、背には骸骨の顎が覆い被さるように形成される。
顔は半分だけ骨面に覆われ、片目の奥で紫紺の呪力が燃え上がった。
「お前の血が届く前に、砕いてやる」
千鬼が右手を握る。
空間が軋むほどの呪力が渦巻き、そこに現れたのは黒鉄の金砕棒──“
振るうだけで空気が裂ける。
エリザベートの瞳が戦慄で見開かれた。
「なにその呪具?まさか、人と呪霊が一体になるなんて……」
「悪いが俺の術式は使役だけじゃないでね」
次の瞬間、千鬼が地面を蹴った。
石畳が粉砕され、爆風が城内を吹き抜ける。
その速度は血の槍を追い抜き、空気を切り裂く。
エリザベートが血の壁を展開するも、
「遅ぇよ!」
神壊を一閃。
血の壁ごと、彼女の体が後方の柱に叩きつけられた。
衝撃で城の一部が崩落し、舞い上がる瓦礫の中、千鬼の骨鎧が月光に輝く。
「呪力も、血も、命も、全部“壊してやる”」
彼の声は静かだが、確実に死の響きを孕んでいる。
エリザベートは血を吐きながらも笑う。
「……ふふ…やっぱり強い。あなたの血が欲しいわ。絶対に……」
千鬼は神壊を肩に担ぎ、冷たく告げる。
「はっ、自分の血は操れないみたいだな。血の伯爵夫人が聞いて呆れるよ」
瓦礫と血の霧が渦巻く廃城の中。
「“骨を装う”……まるで死そのものね」
エリザベートが唇を歪め、腕を広げた。
次の瞬間、空中の血が蠢く。
霧状の血が再び形を取り、無数の血剣、血蛇、血翼が出現した。
それらが一斉に千鬼へ襲いかかる。
だが、千鬼は微動だにしない。
代わりに、肩に頭蓋骨が現れ、顎骨がガチリと音を立てて開いた。
「吠えろ」
低く呟いた瞬間、骸骨の喉奥から爆音のような呪力が噴き出す。
咆哮とも衝撃波ともつかぬそれが、迫り来る血の刃を片っ端から砕き、霧散させた。
破裂した血が壁や天井に飛び散り、まるで紅蓮の雨のように降り注ぐ。
「バカな! 私の血を砕くなんて……」
千鬼は金砕棒を軽く肩に担ぎ、ゆっくりと歩き出す。
「血だろうが鋼だろうが、“力”で押し通せば砕ける。」
エリザベートが叫ぶように両手を広げた。
床から幾百もの血の茨が突き上がる。
棘の先には人の顔が浮かび上がり、呻き声を上げながら千鬼の体を貫かんと迫る。
だが次の瞬間
──千鬼は地面を踏み砕き、跳んだ。
天井すれすれまで跳躍し、空中で神壊を大きく振りかぶる。
「潰れろ」
振り下ろしと同時に、重力が悲鳴を上げた。
地鳴りとともに血の茨が根元から粉砕され、城の床が陥没する。
その破壊の中心に立つ千鬼の姿は、もはや怪物そのものだった。
「なっ!?」
怯んだエリザベートに、千鬼が一瞬で距離を詰める。
骨の腕が伸び、彼女の頭をがっちりと掴み上げた。
「反撃させてもらうぞ」
そのまま地面へ叩きつける。
轟音。床石が砕け、赤黒い血が飛び散る。
エリザベートの体が大理石にめり込み、彼女が纏っていた血でできた鎧が粉々に砕け散る。
それでも彼女は、口元を歪める。
血の壁を生成したながら忌々しげに千鬼を睨みつける。
「こ、この…レディに対してなんて仕打ちを……」
千鬼はその顔を見下ろし、眉ひとつ動かさずに言う。
「まだ足りねぇのか。なら、もう一撃だ。」
神壊が唸りを上げ、血の防壁を次々と粉砕していく。
一撃、二撃、三撃──そのたびに空気が震え、壁が砕け、エリザベートの呪力と血のストックが削がれていく。
だが、彼女は狂気の笑みを浮かべたまま。
「ならば……この血ごと、あなたを飲み干してあげるわ!」
地面に染み込んでいた血が一斉に浮かび上がり、空を赤く染める。
エリザベートの瞳が輝き、血液が王冠と玉座の形を取り始めた。
「来なさい、【領域展開
周囲が真紅の世界へと塗り替えられる。
千鬼の足元から血が滲み上がり、壁も空も液体のように揺れる。
千鬼は神壊を構えたまま、口元にわずかに笑みを浮かべた。
「領域か……なら、こっちもそれなりでやる。」
骨が軋む音と共に、千鬼の呪力がさらに膨れ上がる。
足元から天井まで、すべてが血の海に沈んでいる。
血潮が波のようにうねり、壁からは人の顔が浮かんでは消える。
それは彼女が奪ってきた無数の命の残滓。
「ここは……私の楽園よ」
エリザベートの声が響いた瞬間、無数の血の刃が空間全体から飛来する。
それぞれが呪詛を帯びた赤黒い光を放ち、空気を焼きながら千鬼へと襲いかかる。
だが——
「退屈」
低く呟くと同時に、千鬼の身体を包むがしゃどくろの鎧が鈍く鳴動した。
骨が軋み、眼窩が赤く光る。
千鬼が一歩踏み出すだけで、床の血が吹き飛ぶ。
「どっちかって言うと美しさより、血を優先しているな…」
次の瞬間、金砕棒が横薙ぎに振るわれる。
空気が爆ぜ、音が遅れて届くほどの衝撃。
迫ってきた血刃の群れが、まるで紙切れのように砕け散った。
だが領域内の血はとめどなく襲いかかる
エリザベートは口角を上げ、両腕を広げる。
「無駄よ! この領域では、私の血が法則! 世界そのものが私!」
だが千鬼は止まらない。
神壊を振るうたび、空間が軋み、血の構造がひび割れていく。
轟音とともに、赤黒い壁が一つ、また一つと崩壊していく。
「お前の“世界”がどうしたっ!」
千鬼が突進した。
地面を蹴り砕き、血の海を吹き飛ばしながら一直線に突っ込む。
エリザベートが避ける暇もなく、千鬼の手が彼女の頭を掴む。
「ぐっ……!」
次の瞬間、轟音。
エリザベートの身体が地面に叩きつけられ、血が四散する。
骨の鎧をまとった千鬼はそのまま彼女を引きずり上げ、神壊を構える。
「領域ってのはな……“力”で壊せるんだよ」
↑(それができるのはごく一部じゃない?)
振り下ろされた一撃。
地鳴りのような衝撃が領域全体を貫き、血の世界に亀裂が走る。
目を見開いたエリザベートが必死に再構築を図ろうとするが、千鬼がそれを押し潰す。
そして——
「砕けろォォッ!!」
叫びとともにもう一度神壊が叩きつけられ、領域が完全に粉砕された。
崩壊とともに血の世界が消え、現実へと引き戻される。
エリザベートは膝をつき、血を吐きながら見上げる。
千鬼は静かに骨の兜の隙間から冷たい視線を向けていた。
「“血”の女王? まだまだ楽な戦いだったよ」
そう言い捨てると、神壊の先に残った血を払うように一振り。
空気が震え、赤い霧が完全に散った。
あたりにはもう、血の匂いしかしなかった。
風も吹かず、空気さえ重く沈黙している。
千鬼は肩に担いでいた神壊を地面に突き立て、ゆっくりと歩み寄る。
その足音が、まるで地鳴りのように響いた。
「……これが、お前の最期か」
エリザベートは膝をつき、肩で息をしていた。
血のドレスは破れ、白い肌には無数のひびが走っている。
そのひびの中から滲み出た血が、まるで逃げ場を求めるように地に吸い込まれていく。
「……人間風情が、私を……」
「もう喋んな」
千鬼が右手をかざす。
その掌の上に、黒い呪力が渦を巻き始めた。
周囲の空気が凍りつくような圧。
地に広がっていたエリザベートの血が一斉に逆流した。
まるで命そのものが引き抜かれるように、エリザベートの身体から赤黒い光が噴き上がる。
「ぐっ……あぁぁっ……や、やめ……!!」
悲鳴が響く。
だが千鬼の表情は一切動かない。
彼の掌の呪力が螺旋を描きながら凝縮し、赤黒の光が一つの球体に収束していく。
それは血のように脈打ち、呪いのように震えていた。
「“血”の呪いか……いいもの拾ったな」
エリザベートの姿が完全に消える。
残ったのは、手のひら大の呪霊玉だけ。
千鬼はそれを一瞥し、指で軽く弾いて見せた。
「実戦で使うのが楽しみだな」
呪霊玉を指先で転がすと、それが千鬼の口の中へ放り込まれる。
瞬間、味覚が拒否反応を起こすがなんとか丸呑みする。
「……おぇ……これで海外の特級も手に入ったか」
そして千鬼は静かに背を向けた。
静かに、だが少し楽しそうに、チェイテ城を後にした。
城にはほんの少しの不気味さと、また訪れた静けさが漂っていた。
※
エリザベート・バートリ
特級呪霊
術式:
血液を媒介に他者を支配・操る術式。吸収・防御・攻撃すべてに対応可能。
他者の血を媒体として自在に操る。凝固、刃状化、霧化など、血液の性質を完全支配する。
また、吸収した血液は自身の呪力へと変換し、身体の再生・強化にも利用できる。
領域展開:
■概要
発動とともに周囲の空間が巨大な血の宮殿や海に変わる。
壁も床も天井も血液で構築され、まるで生きているかのように脈動している。
中に入った者の血液が支配下に置かれ、意志に反して流れや鼓動が操作される。
領域内では「血液の所有権」がエリザベートに移る。
つまり、領域内の者の血はすべて彼女のもの。
そのため、領域に足を踏み入れた瞬間、心臓が一拍遅れて彼女の指令に従う。
領域内のあらゆる生命体の血液を自在に操る。
主な効果:
対象の動きを止める・内側から破裂させる・体温を下げて凍結させるなど、想像通りの形で発動する。
逃れる方法は全身を呪力で厚く覆って常にガードする。
千鬼のように血液が全く必要ない呪霊を装備する。
五条の無下限。
これぐらいである。
千鬼の海外に行った時の様子の一つを書いてみました。
もしかしたらちょくちょく書いていくかもしれません。
ちなみに呪霊は本編にも出るかも……