夜蛾先生の優等生
私はある日行方不明者が続出していると言う街に来ていた。昼間は確かに呪力はあるが、特に変わったことはなく夜に起こるのだと考えた。
深夜になると突然強い呪力を感じた。急いでいくとそこには少年と巨大な骸骨が対峙していた。助けようと思ったが、少年は見えているのか果敢に立ち向かい、そして骸骨を倒してみせた。それだけでなく、瀕死になっている骸骨を黒い玉状にしたではないか!
私は呪霊操術だと思い、少年と話した。
話を聞くとおそらく少年は呪霊装術の方だと言うことが分かり、驚愕したのを覚えている。なんせ私も文献でしか見たことがなく最後にいた術者は100年以上前、しかも術者全ては悲惨な死を遂げており、呪術界でも強力だが危険となっている術式だったからだ。
だが私は可能性を見出し、少年をスカウトした。
そこから少年、いや千鬼は高専に入学したが、とても助かっている。悟や傑の歯止め役にもなっており、後輩の面倒見もいい、さらに任務をちゃんと問題なくこなしてくれることから補助監督からも評判がいい、たまに悟たちと悪ノリをすることがあるがあの2人と比べればまだ可愛いほうだ。
これほどスカウトを成功したと思ったことはない。
できればこのまま何事もなく過ごしてほしいものだ。
硝子の気持ち
私が最初にあいつに持った印象は真面目だなぁと思っていた。五条と夏油は何かと喧嘩するけど逆に止めに入ったり、任務も問題なくこなす。私とは気が合わないなと思っていた。だけどいっしょに過ごしてみると抜けているところがあったり、ちゃんとノリがいい部分もある。ときにはクズ2人とバカをしたりと、案外楽しく過ごしていけた。
一年の終わりが近づいた時に、千鬼に告白された。正直、驚いたけど私もそう言う経験はしたことがなかったので、試しに付き合ってダメだったらすぐに別れようと考えていた。だけど千鬼と過ごすうちにほっとけない気持ちになった。千鬼が怪我をすると居ても立っても居られない、千鬼が苦しんでいると手を差し伸べたくなった。
だからあいつが油断とかして怪我をしてくる時はイラついた。全く好きなやつの怪我をみるこっちの気持ちぐらい考えろよ。
もう私のなかでは試しに付き合っていると言う気持ちはない、それに別れようとも思ってはないけど、もしあいつから別れるようなことを言われたら私は...まぁその時の私に任せよう。
ふふ、これからもよろしくね千鬼
呪術高専の寮母さん
黒井美里の朝は早い。すぐに起きて身支度をし、まず理子の朝の支度を済ませる、それと同時に高専の寮に住んでいる学生などの食事を作ったり、先生方や補助監督のご飯も用意する。時には高専内の備品の掃除や寮内の掃除、それに洗濯なども行なっている。もちろん昼食もみんなの分を作っている。夕方に近くになっていると、空き時間があるのでその間に趣味や鍛錬を行い、その後理子が帰ってくるのでいっしょに晩御飯を作って高専の人たちに提供する準備、明日の献立などを考える。そのあとはやっと自分の時間である。
大変ではあるが、黒井自身は楽しく仕事をしていた。何より理子自身がとても楽しそうにしており、黒井も安心できるからだ。五条や千鬼とゲームをしたり、硝子と女子トークをしたりしている。ただ夏油とは少し気恥ずかしいのか接する時に戸惑いなどがある。だが黒井は理子が幸せになれるように全力でサポートするつもりだ。
『(理子さま、どうか幸せを掴んでください)』