最強の3体   作:ちーず

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ニビシティにて

 誰が想像しただろうか、自宅に帰ってきた10歳時の子供を笑顔でそのまま送り出す親がいる事を。

 誰が想像しただろうか、一人のトレーナーの為に町の人がみんなで見送りしてくれる事を。

 

 

 なんでもトキワの人たちは、人当たりはいいのにポケモンに好かれていなかった僕がトレーナーになれて安心したんだそうだ。

 これじゃあのこのこ帰れないじゃんか!

 

 

 前途多難だよこの旅。あとぴかちゅうさん。頭に乗らないで。僕マサラ人と違うから多分君の体重を支えきれないよ

 

 それにね。ある程度歩いていて気付いたんだけどさ。

 

 野生のポケモン全く出てこないんだよね。

 ぴかちゅう達が怖いのか、僕に近づきたくないのかはわからないんだけど

 

 

 後者だったら僕は泣くだろう。

 

 ありがとうねろこん。慰めてくれて

 

 取り敢えず3匹にはボールに入っておいてもらおうか。

 アニメのピカチュウみたいに嫌がることもなく普通に入ってくれたのはラッキーだったね

 

 

 じゃあ、気を取り直してトキワの森を進んでいこうか。幸いにもこちらは強い上にタイプ相性で考えればまず負けることはないパーティだ。

 毒にされるのは怖いから入ってすぐの木の根元にあった毒消しは回収しておくけど。

 

 なんで普通にアイテム落ちてるんだろうか。食べる系の物だったら拾わないよ。

 

 

「おっと、待ちな。ここを通るんだ。通行料を払うかポケモンバトルをしてから通ってもらおうか」

 

 

 ふーん。トレーナーってこんな感じで声をかけてくるんだ。ってか虫取り少年らしからぬ発言だよ。

 まあ、はじめてのポケモンバトルだ。気を引き締めていこう

 

 

「じゃあ、ポケモンバトルしようか。」

 

「わかった。」

 

 

 そう言い虫取り少年はモンスターボールをほうる

 

 出すのって早いね。じゃあまかせたよ、ろこん

 

 

「キャタピー!たいあたりだ!」

 

「ろこん、エボルブフレア」

 

 

 僕と虫取り少年の指示は殆ど同時だった。後はポケモンの素早さによって先攻が決まるんだけど…

 

 

「コォォォン!」

 

「キャタピー!!」

 

 

 うわぁ、キャタピーが動き出す暇もなく炎を纏ったろこんに体当りされた。うん、やっぱりこの技も酷いと思う

 

 まあ、ここはそこまでレベルが高くないだろうから大丈夫だろうけど、流石に高レベルのポケモンは相手に出来ない。早めにレベル上げしないとなぁ

 

 

 そう考えつつ、ろこんの頭を撫でてボールに戻す。目の前には既にキャタピーを戻してこちらへお金を差し出している虫取り少年の姿が……

 

 そう言えば賞金とかあったね。なんか心苦しいけど貰っておく。金額は120円。なんだか小学生をカツアゲした気分だ

 

 

「もっと育てておくべきだった!!」

 

 

 うん。確かにそうだけどさ。今言わなくても気付くでしょ普通は。

 

 僕は虫取り少年に頑張ってと声をかけてから歩き出した。

 

 

 それからも全てのトレーナー戦を一撃で終わらしてトキワの森を抜けた。相変わらず野生のポケモンは出てこなかったけど……

 

 

 

 

 

【ニビシティ】

 

 

 最初のジム戦と言えばここを思い浮かんでしまうのは僕だけだろうか。まあ、世代によっちゃあ違うだろうけど……

 誰でも一番最初にプレイしたポケモンは印象深いものなんだよね。因みに僕の場合はピカチュウ版だった。

 

 

 まず最初にポケモンセンターへ向かいさしてダメージのないぴかちゅうたちを回復してもらう。

 

 ついでに手に入れたお金で自分のご飯とぴかちゅうたちのご飯を買っておいた。一度ポケモンセンターの食事を食べさせてもらったけど、あまり美味しくないのでお金がある時は買おうと思っている。贅沢かもしれないけど食事にお金はかけて損はない。

 

 回復と腹ごしらえが終了すると、すぐにジムへ向かった。

 

 

 ジム内にいたトレーナー、一万光年君を無事撃破した僕は、ニビシティのジムリーダー、タケシと向き合っている。穏やかそうな顔に少しの疲労感を感じさせている。

 

 もしかすると、アニメのように沢山の兄弟がいるのかもしれない。

 心のなかで合唱していると、タケシが話しかけてきた。

 

 

「よく来たな。俺はタケシ、岩ポケモン使いのジムリーダーだ」

 

「はい、トキワタウンからきました、ユウトです。今回はじめてのジム戦なので少し緊張していますが、精一杯やらせていただきますのでよろしくお願いします」

 

 

 僕の言葉にタケシは満足気に頷くと、笑顔とは一転、真顔になった。

 

 

「じゃあ、君の手持ちは3対いるけど、どうする?」

 

「それじゃあ、2対2でお願いします。」

 

 

 タケシの手持ちで記憶にあるもの、イシツブテとイワーク。

 

 問題は無いだろうけど不安要素は消しておきたいからね。2対2ならまずその2体だろうし

 

 

「オーケーじゃあ始めようか」

 

「はい!いけ、ぴじょん!」

 

「おいおい、岩タイプって言ったのにひこうタイプのポケモンを出すのか……勉強不足だぞ、いけ!イシツブテ!」

 

 

 確かに普通に考えればそうだろうね。でも、ぴじょんにはそんな常識通用しない

 

 

「ぴじょん、たいあたり」

 

「いしつぶて、まるくなるだ」

 

 

 ぴじょんが高速で迫る、それに対しイシツブテはその体制を変えて丸くなって防御力をあげようとしている。

 

 だけどぴじょんの方が早い。イシツブテのまるくなるが発動する前にイシツブテにたいあたりをし、吹き飛ばした。

 

 

「イシツブテ!!」

 

 

 イシツブテは壁に激突し、そのまま目を回して気絶。威力250は伊達じゃない

 

 

「どうやら相当に育てているようだな。新米トレーナーだと思って油断していたよ」

 

 

 タケシはイシツブテをボールに戻し、新しくボールを取り出す。

 僕はぴじょんを変えることもなく、そのまま次のポケモンが来るのを待った

 

 

「いけ!イワーク!」

 

 

 かわいそうなポケモン筆頭のイワーク。よくポッポとか言われてネタにされてたっけ?

 

 実際見るとすごくでかくて強そうだけど

 

 

「イワーク!しめつけるだ!」

 

「ぴじょん、たいあたり」

 

 

 

 イワークの巨体と、ぴじょんの小柄な身体が肉薄する。激突の衝撃はとてつもなく大きく……吹き飛ばされたイワークはジムに大穴を空けた。




ぴじょん
種族値
HP :213
攻撃:210
防御:205
特攻:201
特防:198
素早さ:221
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