ブルーアーカイブに転生するもデラックスファイターだった男の話(仮)   作:Fr0m

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衝動的に書きたくなったので。ブルアカ自体1章しかストーリー追ってないけど許して……


参上!デラックスファイター!

 

 

 

自分じゃない何者かになりたかった。

 

 

 

 

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「ねぇ、知ってる?最近のあのニュース……」

 

「見た見た、ヘイロー破壊弾とかいうやつでしょ……?ヤバいよね……」

 

「そっちじゃなくて……あれよ、マスク被った奴が最近キヴォトスに現れたって……」

 

「あ、そっちね?確か名前は……アルティメットヒーローだっけ?」

 

「全然違うし……呆れた……まぁ、アタシもちゃんと覚えてないけど……」

 

「おいっ!で、なんて言うの、ソイツ」

 

「えーと……出てきた出てきた、そうそう」

 

 

「デラックスファイター、って言うらしいよ」

 

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[キヴォトス 中央街]

 

「どこに行った……探せ!」

 

険しい表情と共に武装集団が路地裏を走り回る。その指揮を執るのはヴァルキューレ警察学校、顔が怖い尾刃カンナだ。

 

「姉御……ん"んっ……カンナ局長〜」

 

ギロっと睨まれていつもの呼び方をやめる。仕事中のカンナさんにその呼び方をしたらマトモなことにならないからだ……

 

「なんだ、副局長、要件なら手早く済ませ。」

 

「うぃっす……容疑者はこの区画内に隠れてるみたいで部下達が今探し回ってるっす。」

 

「そうか。……では問おう、副局長。」

 

「なっ、なんすか……」

 

「お前はなぜ「ここ」にいる?」

 

「ッスー……報告をしに来ようかと……」

 

圧倒的プレッシャーを感じる……使った技のPPが2つくらい減りそうなくらい……とりあえず話題逸らさなきゃ……

 

「……なんで局長はそんなにアイツに執着してるんすか?あたしはそんなに悪いヤツとは……」

 

「私情を公務に挟むな。」

 

ぴしゃっと遮られ背筋を伸ばす。そこまで怒ることないのに……はいはい、了解ですよ、と返してまた捜索に行く……フリをしてそこを離れた。

 

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くそっ……なんで俺がこんな目に……ふざけんなクソっ……!

 

「そっちはどうだ!?」

 

「こっちには見当たらない!」

 

ゴミ箱の裏に身を隠しやり過ごす……これが俺の望んだ道かよ??それとも逃げたやつにはやり直す資格すら無いってのかよ……!

 

ガタンッ!!

 

しまった……!警官が振り向いてこっちに近づいて来る……

 

「動くな!無駄な抵抗はやめて出てこい!!」

 

居たぞ!という掛け声とともに辺りの警官がこちらに向かってくる……くそ……アレ(・・)を使うか……!?

 

そんなことを考えている間にすっかりと囲まれてしまい抜け出せなくなる。……ここで終わりかよ……!

 

「俺が何したんだってんだよ……人助けしてるだけろうが……っ!!」

 

「お前のやった事は人助けじゃない!ただの正義を振りかざした身勝手な暴挙だ……勘違いするな……デラックスファイター!」

 

捕らえろ!という声に続き武装部隊が俺を取り囲む。こういう展開って何とか機転を利かして助かるんだけど……俺にはそんな頭がない、一巻の終わり……というか1話で終わりか?なんて余計なことを考える……はは……

 

「ひっでぇラストだ……」

 

 

 

「キャーッ!!ヒッタクリー!!」

 

明らかに棒読みすぎる叫び声が路上から聞こえてくる……その一瞬だけ全員が俺から注意を逸らした……!今なら……!

 

「煙幕式デラックスボンバーッ!!」

 

地面に向かいお得意のデラックスボンバー(威力控えめ)を放つ……辺りが爆発のあとの煙に包まれ目くらましに……よし!成功だ……!

 

「あばよとっつぁん!!」

 

よし!さっきの掛け声で全員集まってたのか警備が手薄だ……!このまま逃げ切ってやるぜバーロー!

 

「ゴホッゴホッ……奴が逃げたぞ!早く追え!」

 

「で、ですが引ったくりが……!」

 

「私が向かう!お前らは早くデラックスファイターを!!」

 

そう言い放ち煙幕の中をすごい速さで抜け路上へ出る……が、何一つ起きてなく至って平和……音の元を辿るように目線をずらすと電柱の下に録音機が落ちており棒読みの声を繰り返している。

 

「……クソっ!!!」

 

「局長〜、見回り終わりまし……t……ヤベ……」

 

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「怖っ……3つすぎたブロックの向こうまで聞こえてくるってどういう事だよ……にしても助かった……!」

 

「まさに「負け犬の遠吠え」ってヤツかな?にしてもなかなかにいいフォローだったでしょ?」

 

目の前でフードを脱ぎニコッと笑いかけてくるこの少女は杏山カズサ。味方が居ない俺の唯一の味方だ……

 

「ほんとに助かった……ありがとうな……」

 

んじゃスイーツでも奢って?なんて冗談気味に笑いながら自分用のフードを渡してくれた。それを羽織りマスクを取りポケットに押し込み路上に出る。

 

「私あんまりヒーロー物って見たことないんだけど……そんな簡単にマスク取っちゃっていいんだ?」

 

「仕方ないだろ……付けたまんまだと店じゃなくて牢屋に入れられちまうよ……てか今更かよ?」

 

確かに、なんて話をしてたらお腹がなった。ガッツが足んねぇ……

 

「……じゃ、お昼にしよっか!私が助けたんだし……奢ってくれるよね?」

 

「……高級スイーツ店は勘弁を……」

 

結局、最寄りのファストフード店で軽く済ませ買い出しをし、そのまま帰ることにした。

 

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[杏山家]

 

「はーっ、どっと疲れた……」

 

「本当にいつもすまない……」

 

あんな風に警察に追われ、悪人悪人とメディア報道されたら野宿する訳にも行かないし、助けて貰ったお礼にということで今は杏山さんの家に泊めて貰っている。流石に「一人暮らしだ」って言われた時はマズイかと思ったが選択肢もなかったし……

 

「そんな謝らないでよ……私がやりたくてやってるんだしさ?それに……あの時の恩もまだ返せてないし……」

 

「いやいや、居候の身だから俺……」

 

買ってきたものを冷蔵庫にしまう……と横から顔を覗かせた杏山さんに「これはここじゃない」と軽くお説教を頂きしまい方を教えてもらった……もっと家事手伝いしとくべきだったな……なんとかお茶の用意をして落ち着いて腰を据える……

 

「よーしお疲れ様……それで……今回はなんか収穫アリ?」

 

「いや……特にだな……例の件とは関係無さそうだ……」

 

「そっか……じゃあとりあえず今まで集まった情報を集めてみよっか……」

 

そう言うとA4サイズのノートを取り出し捲る……今俺と杏山さんが追ってる事件について、そう。「ヘイロー破壊弾」についてだ。

 

通常であればヘイローというこの頭の上のふよふよは直接触れることも出来ず、当たり前だが叩いたり打ったりもできない……らしい。本人が死んだり廃人になるとヘイローが壊れるのだが……ここの世界の住人*1は基本的に銃をぶっぱなされても致命傷になりゃしないヒーリングファクターもびっくりなヤツらだから問題は無い……と思っていた。

 

「でも今回出てきたこの「ヘイロー破壊弾」ってのは……打つとジワジワとヘイローが壊れてって……最終的に……」

 

「…………廃人化か……最悪死ぬ、って代物。」

 

「思ってたんだけどよ……そんなヤバいもの放置って……さっきの警察とか治安維持局?的な奴らは何やってんだ……?」

 

「あぁ、そこら辺は話してなかったか……最近、やけにヘイロー破壊弾を所持してる、って嘘ついて暴れてる生徒、多くない?」

 

「……なるほどな、大体読めた……俺がさっきとっ捕まえて来たヤツらも似たようなこと言ってたが何も持ってなかったからな……」

 

そういうこと、と返される。そんな噂が流れればそれに便乗して犯罪を犯そうってヤツらも増えて……警察も人手が足りなくなるよな……

 

「でもこの一週間で結構な数捕まえたけど誰一人黒幕どころか流通元すら掴めちゃいないしな……実際に被害にあったやつも見た事ねーし……ホントにあるのか?それ……」

 

「……無かったらアイツはあんな目に……」

 

「す、すまん……なんか気に触ること言っちまったか……?」

 

「ん?特に?まぁ無かったらなかったでいいし……もしホントにあったらソイツをとっちめてやらないと……落ち着いてスイーツも食べに行けないしさ?それに……アンタも自分がなんでこうなったか、探さないとなんじゃない?」

 

「そうだな……少し前の記憶ならあるんだが……」

 

そう、俺がまだデラックスファイターになる前の記憶、あの日なぜ、どうやってこの世界に来たのかを。

*1
キヴォトス人、って言うらしい




なんか思ったよりギャグ路線に走れなさそうな感じになってしまっている……
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