Dr.カズマはテラから抜け出したい‼︎   作:切嗣

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アークナイツにはまりました。とても面白かった。
アークナイツのドクターがカズマだったらという妄想です。
小説作成経験が乏しいため、稚拙な文章でごめんなさい。


プロローグ

父さん、母さん。

 

お元気ですか。

 

大変ご無沙汰しています。

 

カズマです!

 

僕は元気です。

 

異世界にへ来てから色んなことがあり、あっという間に月日が経ってしまいました。

 

馬小屋暮らし、土木工事のアルバイト、借金生活、魔王軍幹部や賞金首退治。

 

本当に退屈する暇のない異世界生活です!

 

日本では引きこもりの僕でしたが─

 

ついに魔王を討ち取ることができました。

 

僕の特典(チート)として呼ばれた美しき水の女神。

 

可愛くて頭のおかしい最強の爆裂魔法使い。

 

凛々しくも高貴なドMクルセイダー。

 

冒険仲間や素敵な友人達。

 

これも僕を支えてくれた彼らがいてくれたおかげです。

 

さて、楽しく冒険者としてやってきていた僕ですがこのたびご報告したいことがあります。

 

佐藤和真はロドス・アイランド製薬のドクターに転職しました。

 

 

 

 

Dr.カズマはテラから抜け出したい‼︎

 

 

 

 

 

 

「これは嘆願書か。どれどれ…オペレーターテンニンカについての作戦参加頻度について見直しって。申請者はやっぱりパゼオンカか」

 

「まぁ、テンニンカには最近ほとんど作戦に参加させてたし、休ませたほうがいいな。今度飯でも奢ってやろうかな」

 

ロドス・アイランドの執務室内でカズマは書類仕事を処理していた。

現在のカズマはテラという異世界で製薬会社のトップの1人として業務を行っていた。

 

「ああああぁもう、いつになったら終わるんだこれ」

 

「ドクター、まだお仕事が終わっていませんよ。集中してください」

 

「うぐっ、わかってるよ。アーミヤ。ちゃんと終わらせるよ」

 

書類の多さに、つい投げ出したくなる衝動に駆られて叫ぶカズマ。

そんなカズマを注意したのはウサギの耳を持つ少女─アーミヤ。

彼女はコータスと呼ばれる種族であり、カズマが現在働いているロドスのCEOでもある。

めぐみんよりも背丈は小さいのに、とてもしっかりとした少女である。

そして、彼女は今頼れる秘書として仕事をサポートしてくれている。

 

「よし、これで本日の書類仕事終わり!」

 

カズマは書類仕事を終わらせて、背伸びをする。

仕事から解放され、さて自室に戻ってぐうたらしようと、そんなことを考えていると、

 

「お疲れ様です。ドクター、こちらの書類もお願いしますね」

 

ズシリ、と書類の束が机に置かれる。

カズマは置かれた書類の束を、錆びた機械のように首を回して視界に捉える。

アーミヤに向かってゆっくりと目線を上げる。

 

「なぁ、アーミヤ。俺の記憶が確かなら本日の書類はさっきので終わりのはずだったんだが」

 

「はい、追加の書類は先ほど至急で回付されてきたものです。内容は高額な器具備品の購買申請書がほとんどです」

 

高額?器具備品の購買申請書?

嫌な予感がする。

カズマのこれまでの経験が訴えかける。

腹を決めて書類を手に取り、中身を確認する。

 

「なになに…オペレータースカジが訓練室を破壊したため、破壊された器具及び備品の購買申請を」

 

カズマはそこまで読むと、読み進めるのをやめた。

察した。

 

「なぁ、アーミヤ。他のやつもこれと同じ……」

 

「はい、他にも。Wさん、加工所はブレイズさん、ソーンズさん、製造所は」

 

「いや、それ以上言わなくていいぞ。アーミヤ」

 

「は、はい。ドクター」

 

カズマから何かを感じ取り、半歩下がるアーミヤ。

 

「ーーすぅぅぅぅぅぅ」

 

「ふざけんなよぉぉ‼︎あいつらぁ!!仕事が終わらないんだけど!」

 

椅子から立ち上がり、カズマは叫んでいた。

またか。またなのか。

自分の幸運値は高いはずなのに。

 

「ド、ドクター。私も手伝いますから」

 

「ありがとうな、アーミヤ。俺、お前のことを誤解してたよ。仕事を押し付けてくるブラックCEOやロバ耳とか思ってたけど」

 

「えへへ…そんな気にしないでください、ドクター。私が好きでやっていることなので…ん、今なんて言いましたか」

 

アーミヤがカズマの失言を追求もとい、尋問したのは言うまでもない。

カズマが正座をして、アーミヤにすいませんすいません、と謝罪の言葉を繰り返していると、

 

執務室の外から突如爆発音が発生する。

 

「い、一体何が起きたんだ!?」

 

「爆発は執務室前です!」

 

2人が慌てて執務室の外を出ると、爆破によってボロボロになった廊下が映っていた。

床には散らばった破片を中心にして人がうつ伏せに倒れていた。

呼吸音があるから生きているようだ。

流石は異世界テラ。テラ人は地球人よりも頑丈だ。

 

「うぅっ…」

 

「おい、しっかりしろ!今回復魔法を使うからな!」

 

「ドクター、私も手伝います!」

 

介抱するために、アーミヤと協力して怪我人を仰向けにする。

 

「パ、パゼオンカじゃないか!」

 

倒れていたのはループスの女性─狙撃オペレーターのパゼオンカだった。

 

「『ヒー』」

 

「ド、ドクター?早く回復魔法をパゼオンカさんに…」

 

カズマは驚きつつもパゼオンカに対して「ヒール」をかけようとして止まる。

それを怪訝に思い、カズマに声をかけるアーミヤ。

アーミヤはカズマの目線がどこに向けられているのかを理解した。

今のパゼオンカは爆破に巻き込まれたためか、衣服がボロボロになっていた。

つまり、肌色の面積が増えていて少しきわどくなっていたのである。

アーミヤは自分の胸を両手で触り、パゼオンカの胸部を見た。

 

「ドクター?もしかして─」

 

「いや、違うって⁉傷の具合を見ていただけだって」

 

アーミヤは笑顔を浮かべる。

その目は笑っていないが。

 

「『セイクリッド・ハイネス・ヒール』!! ほらっ、治した!今治しました! だから、セーフ!セーフ!だって」

 

私が…怖いですか?と言いながら、じりじりととカズマに詰め寄ってくるアーミヤ。

対して後ずさるカズマ。

 

「地雷の起爆を確認しました。ドクター、貴方の仕事と休息を妨害するものを一人排除しました」

 

「イグゼキュター⁉」

「イグゼキュターさん!?」

 

カズマ達の前に現れたのはサンクタの青年─契約オペレーターのイグゼキュター。

 

「も、もしかしてこの地雷って」

 

「はい、ドクターの推察どおりです。以前ドクターが業務や休息の妨害に困っていると話されていたのでその解決を。何か不手際がございましたか?」

 

「不手際しかないわっ!!」

 

イグゼキュターの融通の利かなさに頭を抱えるカズマ。

カズマにはイグゼキュターに対してそのような発言をした記憶はある。

一部のオペレーターが執務室に遊びに来たり、隠れていたり、居座ったりなどあげればきりがない。

何で自分の仲間たちはこうも問題児ばかりなのか。

カズマは床に崩れ落ちる。

 

「ド、ドクター。元気を出してください。」

 

先ほどまで怒り心頭だったアーミヤですら、不憫におもったのかカズマを慰めいている。

 

「──ドクター、アーミヤ。執務室付近で爆発音が聞こえたので向かってきたがなんの騒ぎだ、これは?」

 

「けっ、ケルシー!」

「ケルシー先生!」

 

声がしたため、カズマは顔をあげる。

そこにいたのはフェリーンの女性。

ロドス医療事業のリーダーであるケルシ―だ。

 

「この惨状は何があったんだ?ドクター、説明してもらおうか」

「お、落ち着けって、怪我人がいるんだからさ…」

 

ケルシーはカズマを見下ろすようにして言い放つ。

 

「んぅ…く、わらわはいったい… 何があったんですの?」

 

パゼオンカの意識が戻ったようだ。

 

「お、おぉ、パゼオンカ。目が覚めたかー。いやー、心配してたんだぜ」

「ドクター? そもそもわらわの服がなぜこんなボロボロに…」

 

カズマはこれ幸いと、ケルシーの追求から逃れようとするためパゼオンカの介抱をしてごまかす作戦を始める。

 

「まさか、テンニンカさんを作戦編成にはずさないために…」

「えっ…」

 

あれっ

何か勘違いしている?

この流れはまずい。

 

「ちょっ、待ってくれ!話を!しよう!そもそも爆発はイグゼ」

「「ドクター?」」

 

あっ、死んだわこれと、カズマは思った。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「はあっ…今日は散々だった」

 

あの後、カズマ達はケルシーとパゼオンカに対して状況説明を行った。

ケルシーは彼女特有の言い回しで苦言を呈した後、イグゼキュターにエンジニア部へ修理申請をすることを命じて、自室へと戻っていった。

パゼオンカはイグゼキュターに対して文句を言いつつも、イグゼキュターの謝罪を受けて入れて怒りを抑えた。回復魔法で治してくれたお礼、テンニンカを休ませる約束をして去っていった。

 

「もう働きたくねぇ… 楽しい異世界生活はどこに…」

 

カズマは仮眠室のベッドに寝ころんでいた。

 

コンコン。

ドアがノックされる。

 

「…」

 

カズマは無視することに決めた。

携帯ゲーム機を取り出して遊び始める。

それでもノックは続く。

しばらくして、訪問者は諦めたのかノックはなくなった。

 

コンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコン。

 

諦めていなかった。

 

「あああああああ、もう。入ってどうぞ!」

 

ノックの連打に耐えれなくなり、入室許可を出す。

ドアが開き、人が入ってくる。

 

「お疲れ様、ドクター。アーミヤから聞いたわ。今日はとっても災難だったって」

 

笑顔でカズマに喋りかけるサルカズの女性。

 

「なんだ、お前か──」

「テレジア」

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

「ノック連打やめてくれよ」

「ドクターは居留守をしていると思ったの。それに結局居留守していたじゃない」

「で、何の用。俺忙しいんだけど」

「忙しいってゲーム?─それとも女性オペレーターへ嫌らしい視線を送るのに?」

「……アーミヤから聞いた?」

「最初に言ったでしょう。アーミヤから聞いたって」

 

テレジアは笑顔でそう返す。

 

「すいませんでした」

 

カズマはすぐに土下座した。

 

その姿をテレジアはじとーっと見つめると、

 

「本当に反省してる?」

「はい、それはものすごく」

「よろしい、許してあげるわ。その代わりに今度食事にでも連れて行ってくれる?もちろんアーミヤとケルシーもね」

「ははー、もちろんです。テレジア殿下の寛大な慈悲に感謝を」

「ふっ…もう、ドクターったら。何よそのキャラは」

 

吹き出すテレジア。

互いの悪ふざけにおかしくなり笑い合う。

 

 

「あなたが来てからあっという間に時間が経ってしまったように感じられるわ。なんだか懐かしいわね、カズマ」

「まあ、そうだな。ここにきてからそれなりに経ったしな」

 

カズマは思い出す。

このテラに初めて来たときの日を──

始まりの日を…。




連載でカズマがテラに来た話をするつもり。
鉱石病の扱いに悩んじゃうな。
アークナイツのキャラクター達がワイワイしているところを見たかった。
ご都合主義の二次創作でもいいからハッピーエンドが見たいんだ。


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