Dr.カズマはテラから抜け出したい‼︎   作:切嗣

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更新は仕事があるので結構遅くなると思います。
そのため、頻繁に更新は難しくなってしまいます。
申し訳ございません。

今回はカズマがテラに来る導入です。


バベル編
このロクでもない大地に祝福を!


「ケルシー、ここにあなたが話していた人がいるの?」

「ああ、その通りだ。彼は、我々が現在抱えている問題を解決することができる人物だ」

 

ケルシーと呼ばれたフェリーンの女性はサルカズの女性─テレジアの問いに答える。

バベルロドス本艦の最深部にて彼女たちたちはいた。

ここの存在を知る人物は彼女たち以外にいない。

ケルシーの手が扉に触れ、ゆっくりと扉は開いた。

 

「ここはどこだ? ていうかあんたら誰?」

 

扉から出てきた少年─カズマは困惑の声を漏らした。

 

─────────────────────

 

エリス様のいる神界に、避難もとい遊びに行った後の事である。

彼女の祝福を受けた俺はテレポートでアクセルの屋敷へと戻っていた。

もちろん俺を屋敷から追い出した人物をしばくためである。

 

「あら、ハーレム系主人公に成り下がったエロマさんじゃない。どうしたの?私に何か用があるのかしら?というか、出て行って、ほらっ、しっ、しっ」

 

「っ… コホンッ」

 

咳払いして自分を落ち着かせる。

冷静になれ、佐藤和真。

お前は魔王を倒して世界を救った勇者だ。

こんな駄女神の戯言如きに惑わされる俺ではない。

深呼吸をして、

 

「こんのクソ女神があああああああああ! よくも屋敷から追い出したな!これでもくらえっ!『スティー』‼」

「そんなのくらうわけないじゃない」

「と見せかけた『フラッシュ』」

「眩しい!! 目がああああああ!」

「そして『スティール』」

 

スティールを避けようとしたアクアに対して、フェイントで目暗ましの魔法を放つ。

そして、とどめのスティールを使う。

 

「ふっ、セクシー系の下着か。まあ、お前の下着なぞ興味ないが戦利品として一応いただいておくか」

「ギャアアアアアア! 汚された! 私クソニートに汚されたんですけど!」

 

パンツを奪われて叫ぶアクア。

パンツ如きでいちいち大袈裟な奴だ。

 

「おい、アクア。まだ俺のバトルフェイズは終わってないぞ」

「えっ、噓でしょ。カズマさん」

「『スティール』」

 

俺の手にはアクアが肌身離さず持っていた羽衣が掴まれていた。

 

「いらねっ。さーて連続スティールの時間だ!」

「私の羽衣ーーー!くっ、これでもくらいなさい!」

「当たるかよ…往生際の悪いやつめ」

 

アクアは近くにある物を手当たり次第に連続で投げてつけてきた。

しかし、今の俺には幸運の女神様の祝福がある。回避スキルの発動率も最高のため当たることはない。

 

「さあ、覚悟しろよ。ア・ク・ア!」

「ぐぬぬ、何よ!そんなにハーレム系主人公になりたいならもう一度世界を救ったらどうなの?まあ、いまだに最弱職のカズマさんには無理よねー」

「上等だ!2週目の異世界があるなら、ハーレム作ってクリアしてやんよ。この勇者カズマさんなら余裕でお前みたいな残念女神ではなくちゃんとした王道ヒロインのハーレムができるね!」

 

プークスクスと、笑うアクアに俺は反論する。

その時、突如として強烈な光が発生する。

発光源はアクアに投げ捨てられたガラクタからだ。

 

「ちょっ、タンマ!何か光ってるんだけど!アクア、何だよあれ⁉」

「へ? わああああああ⁉ カズマさん、カズマさん! 何とかして!!」

「お前女神なんだからお前が何とかしろよ!」

 

というかアクアが投げてきたガラクタ、一部はどこかで見覚えがあるような。

あれ?

もしかしてあれって神器じゃ…

 

「カ、カズマさーん⁉」

 

光はますます強くなり、俺を飲み込んだ。

 

─────────────────────

 

そして現在に至る。

 

 

「なるほどな。だいたいの状況は掴めた」

 

帰ったらあの駄女神(アクア)は絶対しばき倒す。

カズマはそう心に決めた。

 

カズマはケルシー達から説明を受けていた。

ケルシーたちの話を要約すると、

ここがテラと呼ばれている世界であり、様々な種族、多種多様な国家が存在していること。

人々は源石(オリジニウム)という莫大なエネルギー資源を利用して暮らしているが、源石から生まれる鉱石病(オリパシー)という病、差別、天災などの様々な問題を抱えていること。

彼女たちはバベルという組織のトップであり、テレジアと呼ばれる女性はサルカズと呼ばれる種族の魔王。

バベルはサルカズの救済や他種族との融和を目的としており、彼女たちはカズマに協力して欲しいとのことだった。

 

あれ、この世界めちゃくちゃヤバくね?

鉱石病にかかれば感染者として迫害を受け、治療手段が無いため最終的には死亡してしまう。

元居た異世界も大概だったが、テラはさらに過酷で生きていくのがつらそうだ。

この世界終わっているよ…

 

──これ、逃げれないのかな。

 

カズマはそう思って『テレポート』でアクセルの街やエリスのいる神界に跳ぼうと試みるが、何故か魔法が発動しない。

 

こんな厄介事に関わろうとせず、この場所から今すぐ抜け出すべきか。

いや、だめだ。

こんなヤバそうな世界で何の後ろ盾もなく動き回るのは危険すぎる。

ダクネスの貴族としての権力が無ければ貴族に処刑されていたことから、後ろ盾はとても重要であるとカズマは学習していた。

背に腹は代えられない。

 

「分かった。バベルに協力するよ。まあ、どこまでできるかわからないけどさ…」

「Dr.カズマ…君の協力に感謝する」

「そもそも俺は医者でもないし、博士号も持ってないって… 」

「ありがとう、カズマ。これからよろしくね。艦内を案内するわ」

「ああ、頼むよ」

 

カズマはテレジアに連れられて歩く。

 

 

 

 

 

この日以降テラはカズデルを始めとして変わっていくことになる。

カズマという一人の人間によって。




カズマさんによるカズデル復興RTA開始です!
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