空崎ヒナは幸せでなければならない   作:rilu

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なんか高評価付いてて驚きなんだ。

感想と評価くれると作者が喜んで続き書きます。作者の思考回路は単純です。感想ください(乞食)




甘味と爆破はゲヘナの華である

 

早朝、ゲヘナ自治区を闊歩する風紀委員長は上機嫌だ。

私が気絶してから先生と話せたのだろうか?だったらいいのだが。

でも何も言わずに絞め落としたのはまだ許してないよ。あれクソ痛いんだから。

 

「今日の仕事は何かしら?」

『あー、特に無いね。仕事は昨日中に大方終わらせて部下に振り分けもしたし...』

「それじゃあ...」

 

 

 

「パトロールも兼ねて、スイーツ巡りでも。どうかしら?」

『いいじゃん。ただ、その辺は私詳しくないからなぁ』

「大丈夫。事前に調べてあるから」

『さっすがヒナ、頼りになる』

 

...美食研究会については考えないでおこう。逆にゲヘナで残っている飲食店は美食研究会の審査を突破していると考えることができるのだ。ゲヘナの店はサービスとかが良くないとやっていけないのである。

 

「さて、一軒目よ」

『至って普通のスイーツ店って感じだね』

「とりあえず入ろう」

 

扉を潜ると我々を出迎えたのは美味しそうな甘味の匂い...ではなく、風紀委員ならかなりの頻度で見かける4人組であった。

 

「あらヒナさん。ごきげんよう」

「げっ、風紀委員長!?」

「あれー!?なんで委員長がこんなところに!?」

「これは〜、私たちも御用でしょうか?」

 

美食研究会(美食狂いのテロリスト)である。

 

「まぁ、なんとなくそんな気はしてたわ」

『そりゃあ居るよねって感じ』

「いざとなればこちらも全力で逃走する覚悟ですが...」

「今日は非番(オフ)だから何もしないわよ。もちろん、“そっちがなにもしなければ”だけど」

 

そう言ってデストロイヤーを構えるヒナ。ハルナは観念したように両手をひらひらと振った。

 

「そこまで言われたのでしたら下手なことはできませんね」

「あと、今日はスイーツ巡りに来ただけだからここを爆破されると困る」

「あら、でしたら...」

 

ハルナは懐から一枚のメモ書きを取り出した。

 

「これは?」

「我々がおすすめするスイーツ店です。どれも絶品であることは保証しますよ」

『へぇ、せっかくだしプロの言うことは聞いておこうか』

「うん、ありがとう。賄賂代わりに受け取っておくわ」

「ほっ...良かったぁ...風紀委員長とやりあう事にならなくて...」

 

「4名でお待ちの────」

「あっ、呼ばれた」

「それじゃあ行こ!」

「あらあら...それではヒナさん、また会いましょう」

「こちらとしては2度と会うことが無いことを願うわ」

 

『まぁ、平和に過ごせそうだしいいじゃないか』

「そうね...まぁ、呼ばれるまでゆっくり待ちましょうか」

 

 

 

 

この後に食べたチーズケーキは美味しかった。文句なしである。

やはりこういうのはその道のプロに任せるのが1番だ。

 


 

 

『次はここだね』

「うん、これによるとプリンが美味しいとか...」

 

 

「おや、ヒナ委員長。珍しいですね」

「ヒナ先輩!久しぶり!」

『まさか、万魔殿の2人がこの店に居るとは...プリン目当てかな?』

「えぇ、美食研究会から賄賂代わりに美味しいスイーツ店の情報を教えてもらったから。元々スイーツ巡りして過ごす予定だったし」

「いいんです?風紀委員長がこんな場所で堂々と賄賂だなんて...」

「何を言ってるの?私はただの空崎ヒナで、私が風紀委員会への連絡をしないという条件の元賄賂を受け取ったまでよ。それとその言葉、そっちのトップに丸々返しておくわ」

『言い訳が上手くなったなヒナ』

「まったく耳が痛い...ま、両方オフってことで...」

「ヒナ先輩!ヒカお姉ちゃんは元気?」

「うん、元気にしてるわよイブキちゃん。今度会うように言っておくわね」

「ほんと!?やったぁ!」

 

「ヒカお姉ちゃん...あぁ、そんなに仲良くなったんですか?」

「ちょっと遊び相手になったらいつの間に、な」

「うわぁ!?急に変わらないでください!?」

「悪い悪い。久しぶりだなイロハ」

「あれ!ヒカお姉ちゃん居たの!?」

「居たよー?そんなに私を待っていてくれたとは...愛い奴よのぉ。ほれぇ〜うりうり」

「えへへ〜お姉ちゃんくすぐったーい!」

 

『...』

 

ヒナからの嫉妬の目線が背中に突き刺さる。ごめんて。でも私実体が無いからヒナのこと撫でられないんだって。

 

『別に...気にしてない』

 

いじけてしまった...これはしばらく口を利いてくれないだろうな...

 

「さてイブキ、どれにするか選ぼうか」

「うーんとね、イブキはー...」

 

嫌な予感が頭の中を駆け巡った。

 

「イロハ、伏せろ!!」

「なにがっ...!」

 

瞬間、周囲に爆風が押し寄せた。

 

 

「ックソ、まーた変な連中が爆破騒ぎを起こしたか...!イロハ、虎丸は乗ってきてるな!」

「はい、向こうに...」

「イブキと一緒に虎丸まで退避、火ィ入れたらこっちに加勢してくれ」

「ヒナさんは起こせないんですか!?」

「ふて寝してる。こうなるとしばらく起きん。私は下手人を叩いてくる」

「ちょっと待っt...」

「いいから行くぞォ!」

 

邪魔な荷物になりかねないデストロイヤーは置いていき、左のホルスターに入った私の愛銃を抜く。

 

「なるべく急いでくれよ!」

 


 

イロハと分かれた私はまず銃を構えている一団に突っ込んだ。

 

「んだこいつ?風紀委員会か?」

「どうせ衣装が同じだけのコスプレ野郎だ。お前ら!全力で叩き潰せ!」

「へぇ、私もナメられたもんだな!」

 

近くにいた...今度はヘルメット団か...の急所に銃弾を撃ち込んでやると、呻き声をあげながら倒れる。

中指でトリガーを引いてハンマーを引き、人差し指でもう一つのトリガーを引いて銃弾を撃ち出す。

 

さーて...

 

「いつまで保つかな...?」

 

早く来てくれ。数発直撃したら終わりなんだ。

 


 

虎丸のエンジンを点ける。

いつもは本でも読みながらゆったり過ごしていたその時間が、今は無限のように思えた。

 

 

「早く...早く...!」

 

空崎ヒカ...彼女は非常に虚弱である。別に病弱というわけではない。キヴォトスの人間としては、の話である。

ゲヘナ最強と同じ体とは思えないくらい銃弾に弱いのだ。

エデン条約の調印式で()()()()()()()際に露見したことである。

というか彼女の存在はゲヘナ、トリニティ双方の組織のトップで共有している。

 

「...点いた!」

 

店の駐車場に停めてあった虎丸を動かし、銃声の聞こえる方へ向かう。

 

「もどかしいですね...!」

 

道中の不良を轢き潰しつつ、戦場の中央になっている建物の壁をぶち抜いた。

...その先で見えたのは...

 

「まずった...!」

 

銃弾に脇腹を貫かれたヒカの姿だった。

 


 

一瞬意識が飛んでた...まずいな。存在が消えかけてる影響がここで...

 

にしてもいてぇ...でも腹に穴が一つ空いたぐらいなら問題ない。これぐらいならすぐに塞がる。数個空けられるとまずいが...

とりあえず当てられないように動く。遮蔽まで移動しようとした時に、向かいの壁が何者かによって崩された。

 

「虎丸か!」

「大丈夫ですかヒカ!」

「問題ないねッ!」

 

身を翻して遮蔽に向かいつつ数発連射して数人持っていく。

 

「あー、この制服結構値が張るんだがな」

 

腹からは血がダラダラと流れ出ている。

 

残ったヘルメット団はイロハ達の虎丸と駆けつけた風紀委員によって鎮圧された。

傷を触る左手には生暖かいものが伝ってきている。アドレナリンが切れてきたのか痛みが強くなる。

しかし血が流れ出る感覚は治ってくる。

 

「ふぅー、ふぅ...よし、傷は塞がった」

 

痛みは残っているが問題ない。制服に穴が空いたのと血で色々と汚れた方が問題である。

 

「だ、大丈夫なんですかヒカさん!」

「んー?あぁ、何度も言うけど大丈夫だよ。もう塞がったしね」

「駄目ですよ!ちゃんと診察を受けないと!」

「「!?」」

 

どっから現れたこのピンク髪...じゃなくて...

 

「セリナさん!?なんでここに...!?」

「私は然るべき処置をしてから救急医学部へ引き渡しますね」

「え、あ、はい。よろしくお願いします...?」

「待ってなんでここに居るの!?説明を...説明をお願いしますセリナさん!」

 

なんの説明もなしに私は連行されていった。

 

 

 

 

 

「...はい、まだ痛みは残っているようですが傷は跡もなく完治してますね」

「だから言ったじゃん大丈夫だって...それで、なんでわざわざこんな場所まで来たの?」

「おかしなことを聞きますね()()。救護が必要な方が居たから来たまでですよ?」

「...え?」

 

...え、先生って言ったこの子?

 

「待って先生って何!?私先生じゃないんだけど!?」

「...?おかしなことを聞きますね。先生は先生ですよ?」

「どういうことなの...?」

 

駆けつけた救急医学部に引き継ぎをするセリナがなんなのか、私は気になって仕方がなかった。

なんかスイーツ巡りとかどうでもよくなってきたな...ヒナも明日まで起きてこないだろうしさっさと帰るか...

 

...あ、デストロイヤー回収しなきゃ。

 


 

『...はい、こちら救護騎士団の蒼森ミネです』

「救急医学部の氷室セナです。そちらの団員がこちらでの騒動の際に協力して下さったので、そのお礼をと思い連絡をさせていただきました」

『わざわざありがとうございます。一応、その団員の名前を伺ってもよろしいでしょうか』

「鷲見セリナさんでした」

『え...セリナは昨日シャーレの当番でゲヘナには行っていないはず...すみません、少し確認してきます』

「え...はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『...はい、確認できました。昨日は一日中シャーレに居てゲヘナ自治区には行っていないと...』

「え...なら私があそこで会ったのは一体...?」

『私にも分かりません。しかしさっきのお話の通りだと多くの人々に目撃されているはず...一体何がなにやら』

 


 

「と、いうわけで何か知りませんか」

「...それ、私に聞いてる?」

「いえ、ヒカさんなら何か知らないかなと思いまして」

 

 

 

「...『私には分からない。脳が理解を拒んでいる』って返ってきたわ」

「そ、そうですか...」

 

「『アコにあれを押し付けたツケが回ってきたか...』とも返ってきたわね」

「どういうことなんでしょうか...」




空崎ヒカ
ヒナちゃんとウキウキスイーツ巡りしてたら腹に穴が空いたり情報の暴力を(勝手に)浴びた可哀想な人。
あぁ、そうか…… そういうことだったのか…… セリナとは、セリナとは
キヴォトスの全てが うん わかって(ry
口調が場面によってバラバラなのは魂がツギハギな関係でその時1番調子がいい魂の口調が出てくるから。ニンジャのブルアカプレイヤーが居れば多分口調がニンジャになる。

空崎ヒナ
ふて寝してたら自分の体に穴が空いてたと言われた人。事実としては知ってるけど自覚はない。
それはそれとして無理をしたヒカは殴るつもりでいる。
プリンは買えなかった。

鷲見セリナ
シャーレの当番が終わりルンルンなところゲヘナに行ったか聞かれた。もちろん行ってないので終始困惑しっぱなしである。



メインストーリー中何があったのかとか掲示板とか書きたいなって思います。機会と気分があれば書きます。

番外編(メインストーリーと関係ない過去、掲示板、if等々)は

  • ほしい
  • 本編書き終わってからでいい
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