Kivotos War Dead   作:アップルプルプル

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どうも。WWZがEPICで無料らしいのでいても立ってもいられず書いてしまった人です。

このキヴォトスはL4D2とWWZを足して1.5で割ったような連中にやられます。みんな頑張れ〜

L4D2もWWZもおもろいからみんなもやろう!!!

時系列はアビドス第3章後です。

2/24 少し改良しました


プロローグ

なんの変哲もない、天気のいい空だった。いつもどおり登校し、銃撃戦をし、家に帰って寝る。そんな日々が今日も送れる───はずだった。

 

その日、青春の物語(ブルーアーカイブ)は狂ってしまった。

 

【それ】は、とある自治区から始まったことだった。

 その自治区は無名で、知る人ぞ知るマイナーなところであった。今のアビドスよりも大きくて人も多いが、それでも少人数である。

 かの自治区及び学校の名は【レイダー自治区及びレイダー極秘技術学園】である。

その名の通り極秘で開発をしている学園であり、その開発による犠牲者を減らすため、自治区に住む住人は50にも満たない自治区となっている。さらに、この学園に入学できるのはこの自治区に生まれた者限定であり、さらに開発内容を直接発表することは禁じられている。

 連邦生徒会を通じた公表なら許可が降りるが、それも技術次第で降りないことももちろんある。

 

 そこの生徒達が、戦車一台分の大型別次元ゲートを作ったのだ。勿論公表することなんてことはせずに自分たちでゲートを利用する為、ゲート先をドローンで偵察してみることにした。

 その先の世界が比較的平和な世界なら交渉をして、資源を手に入れてさらなる研究をしようと考えていたのだが……そんなうまい話はない。

 

 ドローンが捉えたのは崩壊した都市とそこら中にいるゾンビと死体、壊れた戦車、墜落したヘリにもう使い物にならない列車……

 とにかく、地獄という言葉だけでは言い表せれないような有様であった。

 

 勿論直ぐにゲートを破壊しようと試みるがとき既に遅し。ゲートを潜ってきたゾンビに最も近い生徒が噛まれ、一気にパニック状態となる。

 ゲートからは更にゾンビが現れ生徒達も応戦するも、ゾンビの数は全く減らず、それどころか処理速度より入ってくるゾンビの方が多いせいで増えていく一方であった。

 

 生徒会長がある生徒に連邦生徒会に連絡を入れさせ、この時に直ちにSRTを派遣してもらえていれば被害は最小限だったのだが、多次元ゲートなど信じてくれず悲しいことにまともに取り合ってくれなかった。

 

 その学校…いや、自治区は30分もかからずにゾンビの手によって制圧された。そのままゾンビの快進撃は止まらず、他の自治区にも影響を及ぼし始めた。

 他の自治区からの連絡をうけ、レイダー側からの連絡が本当であることを知り直ちに緊急事態宣言を発表するも、既にレイダーを含む2つの小規模自治区*1がやられており、7つの小規模自治区と2つの中規模自治区*2が現在進行形で被害を受けていた。

 被害を受けている自治区に住む人たちには大規模自治区*3へ、まだ被害を受けていない小規模自治区は同じく被害を受けていない最も近い中、大規模自治区への避難を、まだ被害を受けていない中、大規模自治区には戦闘態勢を呼びかけた。

 

 しかし、あまりにも急すぎる宣言によってキヴォトス中は大パニックに陥り、指揮系統が麻痺してしまっていた。

 一時間もすると流石に少しは落ちついたが、一時間というのはゾンビにとって長すぎたのだ。この間に被害を受けていた自治区は全滅して他の自治区に侵食し、マンモス校の一つであるゲヘナ学園にも侵食は進んでいた…

 


 

“ハァ…”

 

 シャーレのオフィスにて、先生はため息をついていた。この時はゾンビのことなど一切知らず、ただただ仕事に追われているだけである。

 そんな彼の気分を一変させたのは、ある一通のメールだった。

 

“…黒服?”

 

 そこにあった名前はかつて悪い大人として敵対し、キヴォトスをかけた戦いの表舞台に立つために助けてもらった人物、黒服だった。

 色彩の一件以降一切接触がなかった人物からのメールということは、とりわけ重要なのだろうと判断し、中身を確認した。

 

“えーっと?─『先生、緊急事態です。現在キヴォトスは色彩の時と同等…いえ、それ以上に危機的状況に陥っています。』─は?”

 

 理解できなかった。だが、仕方もない。突然色彩の時よりも危機的状況に陥っていると連絡されれば、誰でもそうなるであろう。

 

“─『レイダー自治区から現れたゾンビ──Zによる侵略が始まりました。既に当自治区ともう一つの自治区が崩壊、他の自治区も被害を受けています。被害を受けている自治区も、持って30分程でしょう。

レイダー自治区から先生も関わったことのある最も近い自治区はゲヘナ学園です。直ちにそちらへ向かう準備をすることをオススメします。私はマエストロと合流し、Zへの対抗策を探します。健闘を祈ります。 黒服』─……マジで?”

 

 その直後、先生に電話が来た。

 

“もしm─『先生!!!緊急事態です!』─うおっ!?って、リンちゃんか。どうしたの?”

 

『現在謎の生命体がレイダー学園から出現し、既に2つの自治区が崩壊しました!そこで先生には、そこから近いゲヘナ学園に行って手助けをしてほしいのですが…』

 

“わかった。任せて。”

 

 先生は力強く答えた。

 

『ありがとうございます。』

 

“大丈夫だよ。生徒を守るのも、先生の役目だからね。”

 

『…本当、頭が上がりませんね。では先生よろしくお願いします。』

 

そして通話が途切れ、先生は早速準備を始めた。

 

 準備を終え、さあ行こうとドアを開けたとき、隣に迷彩服とベレー帽をしたお爺さんが倒れているのを見つけた。

 

“!?大丈夫ですか!”

 

「…ん?」

 

 そのお爺さんは目を開け、先生はひとまず生きてたと安堵した。

 

「…お前は誰だ?」

 

“私?私は先生だよ。そっちこそ誰かな?”

 

先生…?言ってたヤツか……っと、紹介が遅れたな。ワシの名前は──」

 


 

 電車に一人の血まみれの少女と同じく血まみれの老人がいた。

 

「…ここは?」

 

 老人は問う。

 

「…ここは青春の物語(ブルーアーカイブ)へと行く列車です。もっとも、今は程遠いものとなってしまったのですが…」

 

 少女は悲しそうな顔をして、老人を見る。

 

「でもあなたなら、ゾンビだらけの世界で、仲間のために身を張ったあなたになら、きっと…」

 

 老人は静かに少女に注視した。

 

「お願いします、【ウィリアム・ビル・オーバーベック】さん。先生と一緒にみんなを、ゾンビだらけになってしまったキヴォトスを救ってください。」

 

 少女は頭を下げ、老人─ビルに懇願する。

 

「…わかった。」

 

 ビルは目を閉じて了承した。

 

「─ッ!…ありがとう、ございます。」

 

 少女は涙を流し、感謝の意を伝える。

 

「…君だけがわしのことを知っているというのは、いささか不公平ではないか?」

 

「…そうですね。ここのことは忘れてしまうかもしれませんが、私のことは連邦生徒会長と呼んでください。」

 

「連邦生徒会長だな。安心しろ。そのキヴォトスがどれだけ過酷かは知らんが、今まで過酷なことなど山ほどあった。今更さ。」

 

「…では、お願いします。」

 

「ああ、任せておけ」

 


 

「わしの名はウィリアム・ビル・オーバーベック。ビルと呼んでくれ。」

 

 果たしてこのキヴォトスは、透き通った空を取り戻すことはできるのか…?

*1
今のアビドスくらい

*2
百鬼夜行くらい

*3
マンモス校のもつ自治区




次回:エピソード1 ゲヘナ学園編 絶望的な防衛戦

解説

LEFT4DEAD(2)(通称L4D(2))

ウィルスにより凶暴化した感染者(死者ではないがゾンビと呼ばれる)達から逃れるべく、四人の生存者たちがアメリカ北東部ペンシルバニア州各地で死闘を繰り広げるという作品である。

World War Z(通称WWZ)

※この情報及びこの作品はゲーム版のものを基準として話を進めます。

2019年に発売され、様々なプラットフォームでプレイ可能なゲームである。
大量に現れるゾンビを装備した火器、取り残された固定砲台などを活用しつつ、人類にとって有利な状況を産み出すための過酷な任務を世界中で執り行うストーリーとなっている。

ウィリアム・ビル・オーバーベック(通称ビル、ビル爺)

L4D及びL4D2のプレイアブルキャラクターの一人。
二度のベトナム戦争の経験を持ち、名誉除隊となった後は戦場からは遠い生活を送っていた。

将来性の無い仕事と放浪を何十年もの間繰り返していたビルだが、感染者(ゾンビ)が蔓延した世界で再び「兵士」として立ち上がる。

その結末は様々あるが、続編のL4D2での公式ストーリー上では「The Sacrifice」が採用されており、DLC「The Passing」で遺体として登場する。

「The Sacrifice」にて、ビルは橋の上にいる3人の仲間を助けるため、自ら感染者の群れに突っ込んでいき身を挺して橋を上げ仲間たちを守り抜いたものの、感染者たちの大群によって殺された。続編には彼の遺体があるが、この世界では消えている。

以上!
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