俺のピカチュウだけでんき技使えないんだけど   作:イリノイ州の陰キャ

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クランチャ湖(ラーゴ・ディ・クランチャ)
 学園から徒歩1時間のところにあるハドリア最大の湖。湖の中心にはマイナン島と呼ばれる、独自の動植物環境を有する島が存在しており、ハドリアでも随一の観光名所と名高い。
 マイナン島の時点でバレてる気もするが、モデルは国境がめんどいことになってるヨーロッパのあの湖。




29、ハートスワップ・インセイン

 

 カントーでジム巡りを始めた時、俺と同い年の子供は何人だったか……旅を始めたのが確か、12歳の頃。

 同じ時期に旅を始めた子供は、みんなポケモンスクールか、あるいは普通科の学校の友達がいて、全く知り合いがいないヤツなんて、俺くらいだったか。

 

 グリーンさんは、一周してトキワに帰ってくるまでは電話もかけてくるなとか言うし、近所ではエルレイドを従えて暴れ回ってるクソガキなんて、不名誉な方向で有名だったしで、ジム巡りの情報を共有できる者は一人もいなかった。

 

『なぁ、お前、名前は?』

 

 だから、あいつが声をかけてくれた時は嬉しかった。

 

 俺達は競い合うようにして強くなった。

 教養も作法も知らない、口も身なりも汚いガキの俺と、いいとこの坊ちゃんらしいあいつとで、よく比較されたものだ。

 

『もう、いい。俺は、もう…………』

 

 俺がバッジを八つ取得してから、未だにカントーでは新たなバッジ総獲得者はいない。俺だけだ。総獲得者の欄に、あいつの名前はない。

 

 世間では他地方と比較した際の、バッジ取得率の低さを引き合いに、「流石に厳しすぎるのでは?」と、全体的な難易度緩和を提言するような声も聞こえつつある。

 ジム巡りを経験した人間ほど、そんな世間の声には冷ややかだ。強さだけが全ての世界で、弱い者が肯定され、尊重されるなんて、実に滑稽だとは思わないか?

 

 

 

「やべっ……寝てた」

 

 休日の図書館はいつにも増して静かだった。校内の人間自体が少ない。休日まで学校に残っているのは勉強熱心なヤツか、あるいは俺みたいな寮生活の学生くらいか。

 俺は図書館1階の3人がけソファに寝転がって、『ウォーグルかソルロックか?』とかいう、古い散文詩の短編集を借りて読んでいた。

 

「どこまで読んだっけ……」

 

 しおりを挟まずに開いていたページ数を覚えておく、とかいう人がこの世にはいるらしいが、ページ数なんか別の数字が目に飛び込んだ瞬間に忘れてしまうだろ。

 

「あ……」

 

 眠りこける前の俺に感謝したい。栞代わりにスマホロトムが挟まれていた。怒り気味のロトムをさっさと解放して、なんとなく、ページの冒頭を読み上げた。

 

「『いつかあのクチートが誰かの首を食って、私のように首を取り戻せればいい』ね……」

 

 たまに外を見ながら、中々ページが進まない小説に目を戻すを繰り返しているが、目に入った文字が次から次へと頭から抜けていく。居眠りまでしてしまう始末だ。やっぱり向いてなかったか。

 

「やめなさいよ、ソファに寝転がるの」

 

 休日だというのに、アコニは奇特にも勉強道具と何点かの小説を持って、図書館に来ていた。

 彼女の腕の中に抱かれていたのは『カメテテの少年』と『アスベルに死す』とかいう小説だった。どっちも知らないタイトルだ。

 

「いいじゃん。靴脱いでるし」

「そういう問題じゃないでしょ」

 

 彼女は肩をぐいぐい引っ張って俺をどかすと、頭をのせていたほうのスペースに座った。足を乗せていた場所には座りたくないらしい。

 

「それにしても意外ね。小説とか読むんだ」

 

 彼女は読み途中の俺の小説を勝手に取り上げると、片手を何度も返してタイトルや装丁を確認し始めた。

 

「それだけだ。昔、親父が持ってたから」

 

 別に面白くも何ともなかった。しかし、目的はそこにはない。

 

 生前の親父がどんな気分でこれを読んでいたのか、などと、過剰な感受性をはたらかせたくなる時がたまにある。

 そんな風に、気鬱に任せて思わしげな表情を浮かべている時には、まるで悲劇のヒーローにでもなった気分になり、気怠い自己愛が満たされた。ただそれだけだ。

 

「シランのお父さん? そう言えば、家族のことは聞いたことなかったわね」

「そうだっけ」

「ないわ。どんな人なの?」

「別に普通だよ」

 

 ふーん、と、俺の目を訝しみながら、彼女は興味があるんだかないんだか微妙な返事をした。

 最近、彼女の目が怖い。何を言っても本心がバレているような気がする。それなのに意外と悪い気がしないのは、この歳ですでにヤキが回り始めたか。

 

「そっちのお嬢様の家族のほうが気になるね。理事長、普段何してんの? 全然学校で顔見ないけど」

 

 コン……なんだっけ、コンクラーヴェじゃなくて、なんかそんな感じの名前の人。

 結局一回だけ見たきりだ。顔の記憶も曖昧になってきている。気の強そうな目がアコニと似ていたような、そうでないような。

 

「やめてよ。お嬢様とか。私だって普通だから。お父様は、仕事で忙しいだけ…………」

 

 理事長の名前を出した途端、彼女の表情が暗くなった。しまった。振り返す話題を間違えたか。

 

「というか、勉強に来たんだろ。いいのか、ここ机ないぞ」

「いいの。私は誰かさんとは違って、成績には余裕あるから」

「そーですか……」

 

 確かに俺の成績は低空飛行がデフォルトだが、好きで機体を地面に擦らせている訳ではない。

 たまにバトル学の関連科目に〝学生ボランティア〟の体で召集されたり、強化生ってのは結構忙しいんだぞ。

 

「そうだ。シラン、これ」

 

 彼女は俺が借りた本を返すと共に『ドン・カラス』と表紙に書かれた文庫本まで差し出してきた。少し日焼けしたページからは古い本に特有の匂いがする。

 

「これは?」

「図書館の本じゃなくて、私の私物」

 

 彼女の言う通り、本の表紙には学校図書館の本には全て貼られている、バーコードのラベルがなかった。

 

「それ、貸してあげる。綺麗に読んでよね」

「急に何だよ」

「同好の士を増やそうと思って」

 

 意外でもないが、彼女はどうやら文学少女らしい。

 彼女は一頻りの会話に満足したのか、荷物を持って自習可能スペースのほうへと立ち去った。結局勉強はするのかよ。優等生め。

 

 

 

 あの女……ボーマンダのトレーナーの女性が言っていた日は、明後日。もう二日後にまで近付いている。

 行くべきか迷っていた。あんな怪しい文句に少しでも誘われるほど、自分で思っているより切羽詰まっているらしい。

 

「珍しいな、キサマが小説とは」

「それ、もう今日で10回言われましたよ」

 

 屋上コートが空くのを順番待ちしながら、アコニに渡された『ドン・カラス』とかいう戯曲を読んでいるところだった。

 

「いい趣味だ。キサマもこのような恋愛劇に興味があったか」

「えぇ、まぁ……」

 

 ドンカラスを手持ちに含む皇太子と、彼に恋した他国の王女の悲恋。

 二人は今生での愛の成就は叶わないと悟り、天国で再会する約束をして、同じ墓へと降る。その墓にドンカラスの羽が落ちてきたところで、悲劇は終幕を迎える。

 

「その作品の中では、僕はエテボ公女が気に入っている。愛を引き裂こうとする悪役だが、目的のために手段を選ばん姿には、自尊心を超えた気高さを感じないか」

 

 残念だけど、トリトマとは登場人物の趣味が合わないようだ。

 俺はむしろ、学生身分でマスゲームの軛を争いたがる女の顔が思い浮かび、甚だしく気分を害した。あのナリで俺よりも年上らしい、トリトマの姉貴って言うんだから当然だけど。

 

「手段を選ばない、ってか」

 

 確かに、俺に選んでいられるような余裕はない。シャグマについては、先にやることがあるだろ、と思わなくもないが、競技者として行き詰まり、迷走してしまう気持ちそれ自体はよく分かる。

 勝利。トレーナーにおいては、それのみが何よりも優先される金科玉条だ。そのためなら一等親の危篤に立ち会えなくてもいいと、本気でそう思っているヤツもいる。

 

「まだ二日ある……」

 

 二日もあれば、見極められるものは少なくない。好悪、損益のどちらにせよ。

 

 

 

 クランチャ湖(ラーゴ・ディ・クランチャ)

 

 ハドリアのガイドブックによれば、ブロスターの湖という意味だそうだ。

 別名ではクラナーコと呼ばれており、というか、こっちのほうがよく使われている。らしい。覚えなくていい事柄だ。どうせ三日もしたら忘れる。

 

「待っていたわよ。あなたがシラン。そうよね?」

 

 そのほとりに、あの女がいた。

 

「光栄です。〝ハドリアチャンピオン〟にご存知いただけているとは」

 

 少し前に読んだ雑誌の不鮮明な写真に、何か面影を感じ、この二日の間に調べてみた。

 

 ハドリアリーグ3代目チャンピオン。

 

 その美貌と実力でハドリアのバトルシーンを大いに盛り上げ、ひいてはハドリアリーグをここ数年で他地方にも認知させつつある、この地方のポケモンバトル振興における立役者。

 

「ようやく気付いたのね。そうよ。あなたの言う通り、私はこの美しきハドリアに君臨する王者」

 

 彼女はハドリアで開演する予定の「ドン・カラス」の主演女優に抜擢され、忙しい身のはずだ。

 カロスのカルネのように、女優を生業にしている訳ではないようだが、一つの劇に出演するだけでも、こんなガキと会ってる暇はないんじゃないか。

 

「ピネアよ。言うまでもないと思うけど」

 

 彼女はばさっと髪の毛を掬い上げ、麦わら帽子の位置を整えた。自分がビジュアルで売っているのを理解している立ち振るまいだ。

 

「で、怪しいお姉さんの甘言に誘われて、ノコノコ呼び出しに応じてしまった俺に、一体何を教えてくれるんですか?」

 

 胸からじわりと、血行の悪い全身に熱が行き届いていくような感覚がした。

 彼女がどんな人物であれ、その人格を斟酌するつもりはない。この人がチャンピオンにまで上り詰めた実力者で、強くなるために何かを教えてくれるというなら、周辺に付属する特徴は全て些事だ。

 

「慌てないの。とりあえず着いてきなさい。あそこに島が小さく見えるでしょう? あのマイナン島に着いてから、話してあげる」

 

 彼女は首を垂れるボーマンダに優雅に跨ると、それ以上の説明をなしに島へと向かって飛び去った。

 知りたければ、最低限己の実力でこの湖を渡れということか。湖にはカマスジョーやバスラオがうようよ泳いでいた。ブロスターの姿は見当たらないが、あるいはどこかに潜って、獲物を待ち構えているのやもしれない。

 

「シロミ」

 

 湖に着水したシロミの長い形に合わせて、水飛沫が舞った。

 侮られているような気がして、俺はささくれ立つ内心の不満を自覚せざるを得なかった。こんな浅瀬の遊泳プールが、俺の障害になるかよ。

 

 

 

 マイナン島がどういう場所なのか、という説明は、俺より詳しい別の誰かに聞いてほしいところだ。

 特に警備が立っている訳でもないが、原則として、一般人の立ち入りは禁止されている。並のトレーナーでは、そもそもあの湖を越えられないと言うことなのだろう。

 だから俺は今、不法侵入者だ。そこはチャンピオンの裁量でどうにかしてくれるとは思うが、誰にでもない罪悪感があった。

 

「遅かったわね」

 

 平和な空路を一直線のピネアは、腕を組んで不敵な笑みを浮かべ、俺を待っていた。

 

「まぁ、許してあげるわ。及第点ね」

「どーも。恐縮です」

 

 ピネアは寄りかかっていたボーマンダをボールに戻すと、つまらなさそうな目で俺の顔を見て、それからつま先までを見回すと、また目を合わせてきた。

 

「グリーンから聞いていた通りね……生意気で、聞き分けの悪そうな子」

「…………なんであんたの口からグリーンさんの名前が出る」

「私が彼を呼び出したの。このハドリアにね」

 

 初耳だ。うまく表情から驚愕を隠せただろうか。最初から、俺に本当のことを語っていないものとは思っていたが、これはこれで疑問だ。

 ハドリアのチャンピオンが、グリーンさんに何の用がある? そして、なぜグリーンさんはその呼び出しに応じたのだろうか。

 

「それと俺とに、何の関係が?」

「彼はあなたには黙っておけ、なんて言っていたけど、そんな口約束、守っても私にメリットないから」

「答えになっていませんよ」

「だから、彼への嫌がらせ。私より若いくせに、あんなに強いトレーナー、気に入らないもの」

 

 ハドリアのチャンピオンってのは相当自分勝手な人間らしいな。人を呼びつけておいて、しかもその人のお願いも聞けない訳か。

 性格が破綻しているヤツには、独特の強さがある。他人の心情に共感できないからこその強さ、容赦のなさと言うべきか。

 彼女もその手合い……と、安易に結論付けるのは簡単だ。そもそも、人格を考慮しないと決めたのは、他ならぬ俺自身。

 

「そろそろね…………上を見なさい」

 

 ピネアが指差したのは、島の奥の森の上空だった。彼女が指を差した途端に、どこからともなくオンバーンが徒党を組んで飛び回り始めた。

 

「オンバーン……?」

「そう。オンバーン。外来種なのよね。ここ数年、マイナン島に住み着き始めたみたいだけど、在来ポケモンがねぐらを追われていてね……」

 

 ピネアは悩みのタネを解すようにして、眉間を指でつまんだ。

 俺には彼女のほうを気にしている余裕はない。空を旋回するオンバーン達がこちらに気付けば、戦闘は免れない。

 

「何だ、様子が……」

「あら、一目見ただけで分かるの?」

 

 何かから、逃げ回っている?

 

 オンバーンは縄張り意識が強く、血の気が多いポケモンだ。自分より強いポケモンだろうと、テリトリーに侵入する生物には徹底抗戦の構えを見せる。

 それが、なぜか怯えていた。しかも十数体もいるにもかかわらず、協力して狩りをするでもなく、我先にと逃げ惑っているかのように見えた。

 

 

 突如、何もないところから生まれた巨大な竜巻が、森の一部を禿山にしながらオンバーン達に襲いかかった。

 

「何だ、この、風ッ……!?」

 

 腕で覆わなければ、目を開けていられなかった。オンバーン達の大半が、今の風に叩き落とされ、木々が薙ぎ倒されつつある森の中へと墜落していく。

 

「あれは……!」

 

 竜巻の中から飛び出してきたのは、ピジョットだった。ということは、オンバーン達を襲うあれは〝ぼうふう〟だ。

 毎年、アローラで局地的な暴風雨によって、臨海に弧を引く防風林が大惨事になっているとかニュースが流れてくる。おそらくアローラに毎年の如く吹き荒ぶ暴風雨というのは、このような光景なのだろう。

 

「あのピジョット…………」

 

 俺は一度己の目を疑ったが、信じるより他になかった。

 

「やっぱり気付くのね。あんなピジョットが何匹もいてたまるかって話だけれど」

 

 見間違えるはずはない。グリーンさんのピジョットだ。しかも、ジム戦で繰り出されるピジョットじゃない。

 

 当時、現チャンピオンでもあるワタルをストレートで降し、怪物と恐れられたグリーンさんのパーティの一匹。

 チャンピオン以外入ることのできないセキエイリーグ最奥部にその名が顕彰された、俗に言う〝殿堂入り〟のピジョット。

 

「こんなところにいたのか……!」

 

 折しも、ピジョットが3体のオンバーンを瞬く間に撃ち落とすその瞬間を見た。

 俺はオンバーン達への同情を禁じ得なかった。あまりにも一方的な光景は、もはや〝虐殺〟だった。

 

 森の中へ墜落していく残りのオンバーン達を最後まで見届けて、俺はようやく吹き飛ばされ気味だった自意識を取り戻した。

 

「何の目的で……」

 

 こんなところにいるのだろうか。いや、その一端にこのピネアとかいう女性が関わっていることはほぼ間違いない。彼女が呼び出した、とか言っていたし。

 

「彼に会いたい?」

「…………」

 

 すぐには答えられなかった。そんなことを聞かれるとは思っていなかった、というのもあるが、単にどちらとも言い難かった。

 

 複雑な心境だ。今から会って、何を話すべきか。俺にくだらない嘘を言いましたね、とか怒ってみる?

 まだ彼の真意も、目的もよく分かっていないというのに。

 

「俺は――――」

「ふふっ。ダ、メ」

 

 奥歯からザリ、と音がした。一々癇に障る女だ。なまじ実力があるものだから、彼女に楯突けるものがハドリアの中にいないと見るべきか。

 

「少なくとも、今のあなたをこの奥に行かせる訳にはいかないわ」

「今の俺……?」

 

 彼女は薄笑いを絶やさず、意味深な無言を一拍挟むと、俺のポケットを指差した。

 

「そのポケットの濁ったキーストーン、それが何よりの証拠」

 

 俺は思わず上からポケットを押さえた。なぜ俺がキーストーンを持っていることを知っているのか。しかも、その所在まで。

 

「見てもないのに、なんであんたにそんなことが分かる」

 

 言葉遣いが荒くなっている自覚はあった。だが、今更止められない。ましてや、この人に気に入られたい訳でもない。

 目尻が下向きのピネアの目を睨み付けるが、俺の威嚇も、彼女は何ら痛痒にも思っていない様子だった。

 

「分かるわよ」

 

 だから、何で分かるって――――

 

「ポケモンを信じていないあなたには」

 

 ――――。

 

「…………」

 

 誤って銀紙を噛んでしまったかのような刺激が口の中にあった。

 

 





元ネタ一覧(気になる人だけ読んでね)

ウォーグルかソルロックか?
オクタビオ・パス『鷲か太陽か?』
 散文詩、短編集。表題はコイントスをする時のかけ声のようなものらしい。
 最初にシランが呟いていたのはその中の短編のオマージュ。良くも悪くもアバンギャルドの息吹を感じる。

カメテテの少年
ロバート・A・ハインライン『ガニメデの少年』
 小惑星「ガニメデ」を開拓する植民と、その開拓団に属するとある少年の話。
 カメテテの少年は多分、浜辺で出会ったカメテテの一群は、見た目に反して独特の知性を持っており……みたいな話なんじゃね。

アスベルに死す
(アスベルはソッテラネアがあった町)
トーマス・マン『ヴェニスに死す』
 作家の男アッシェンバッハが、海で見たアッジオ(新しめの翻訳ではタジオ)とかいう少年に恋をする話。傷心に歪んだ性的倒錯の気味はトーマス・マンの趣味と(この二次創作を書いてる奴の中で勝手に)もっぱらの噂。

ドン・カラス
フリードリヒ・シラー『ドン・カルロス』
 上記の「カメテテの少年」以上のクソダジャレ。正直己でもこれはどうかと思っている。ポケモン世界ならおそらくパルデアの作家の戯曲ということになるか。
 オペラを見る金銭的余裕も、あの空間に気後れせずにいられる勇気もないので、オペラは知らん。
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