100人の彼女と白蛇 作:KQ
さて、あの聞いたことも見たこともない縁結びの神から"恋太郎に100人の彼女が出来る"と告げられてから早1週間…いよいよ今日が始業式だ。
とはいえどうしたものか…いつもより遅めに家を出たせいか、恋太郎の姿が見当たらない。もう先に行ってしまったのだろうか…
「クラスは一年四組か…とりあえず教室に向かうとしよう…」
すると…
トンッ
「うおっ!」
「ッ?!」
お互いよそ見をしたせいか、私は向こうから歩いてきた大事そうに本を抱えている青髪の女性とぶつかってしまった。
シュババッ!!
「……?」
しかしどういうわけかプッチも青髪の少女も転ばず、少女に至ってはぶつかって宙に浮かんだ本も手中に収まっていた。
「っと…すまない、よそ見をしていた。怪我はないか?」
「!…ぁ……ぅ………っ」
すると少女は深々とお辞儀だけしてどっかに行ってしまった。
多分この第1話を見ている人のほとんどはプロローグも見ているだろうから分かると思うが、私には"悪霊"が取り憑いている。
悪霊と聞いて、読者はどんなものを想像するだろうか。
幽霊、妖怪、怨霊……まぁ、思いつくのはこの辺か。
だが、私の場合違う。はっきり言うが、そういう次元ではない。
そいつは私が小学生の頃から姿を見せるようになり、どういう訳か私と恋太郎にしか見えない。
それは
と、以前本屋で白髪の店員に教えてもらった。そういえばアイツの髪型電信柱みたいだったな。*1
そして私の
恋太郎はコイツに『ホワイトスネイク』という名をつけてくれた。私の好きなバンドから取ったとか…
さっき少女にぶつかった時もホワイトスネイクが受け止めてくれなかったらそのまま2人とも転んでいただろう…
私はこのスタンドを利用し、人の役に立とうとした…が、スタンドが見えない彼らにとっては恐怖でしかなかったのだろう…次第に私の周りには誰も近づかなくなった。それもそのはず。いきなり物が宙に浮かんだり、急に人がぶん殴られるなんて光景を目の当たりにしたら誰だって逃げる。こうして私はやがて孤独となった…
しかし彼…恋太郎は違った。悪霊に取り憑かれている事なんざお構いなしに近づき、私の数少ない友達になってくれた。だからこそ…
私は彼を守りたい
-放課後-
「コンタクト探しで4時間もかかってんの後にも先にもこの原作だけだろ」
「そこは否定せん」
あの後無事恋太郎と合流した私は無事始業式を終えることができた。しかも運のいいことに恋太郎と同じクラスだった。正直まともに話せる相手が恋太郎ぐらいしかいないからな…
しかし問題はその後だ…始業式を終え予定通り帰る予定のはずが、どう言う訳か先生のコンタクトを一緒に探すハメとなった。
マジで何で4時間もかかったんだ…まぁ内申点1億点貰ったからいいか
「あーあ…放課後あの二人とまた話したかったんだけどなぁ…」
「あの二人…?」
「ああ、そういえばプッチは会ってなかったっけ?朝…」
〜〜〜
「なるほど…院田さんに花園さん…その二人が神の言ってた運命の人ってことか?」
「多分そうなると思う。出来ればプッチにも紹介してあげたかったけど…まぁ明日会えばいいか…」
「私は君の友達であって親戚じゃあないんだ。別にいい……おいちょっと待て、アイツら何してんだ?」
「え?」
プッチの指した場所を見ると、そこには金髪の少女とピンク髪の少女がおり、二人して裏庭に咲いているクローバーをかき分けていた。
「まだやってる…‼︎‼︎」
「あの二人が院田唐音と花園羽香里か…もしかして4時間もああやってピンクの四葉のクローバー探してたのか…?」
「そ、そんなことってあるのか…‼︎⁉︎」
しかしッ!この二人も教師のコンタクト探しに4時間もかけた同じ穴のムジナであるッッ!!
「あれってもしかしなくても…俺に渡すために探してくれてんだよな…」
「まぁ十中八九そう言う事になるな…」
「あんなに…一生懸命…」
「ゴファァアアァッ‼︎‼︎」
「ッ⁉︎⁉︎」
突然恋太郎が吐血した。
「どっ、どうした⁉︎」
「あああ…駄目だ…俺だって、なんかしなくっちゃあな…カッコ悪くて、顔も合わせらんねーぜ…!」
タタタッ!
「
さて、ここからは私が
言い忘れていたが、スタンドには"射程距離"というものが存在し、限られた距離しか移動することが出来ない。まぁ詳しくはスタンドという概念が登場しだすジョジョ3部を読めば分かる。間違っても6部から読んではダメだ。後悔することになる。
あと7部から読んでもGOODだ。アニメ化待ってます。
私のスタンド『ホワイトスネイク』はギリギリ20mまで移動することが可能。ホワイトスネイクを3人のいる裏庭まで移動させ、あとは唯一ホワイトスネイクが見れる恋太郎にバレないように身を隠せばOK。
スタンドは同じくスタンドを持ってる人にしか見れないはずだが、何故か恋太郎には見ることができる。その点はハッキリ言って『謎』だ。まぁこの作品を書いてるクソ作者のことだからろくに考えてないんだろうな…
さて、まず恋太郎は院田さんに話しかける。手に持っているのは…缶ジュースか。アイツ、さっきはこれを買いに行ってたのか。そして院田さんは急に話しかけられ誤魔化そうとする。"もよおしてきたから用を足せる場所を探してた"?3つ願いを叶えるスタンド使いでもいたのか?*2あと普通にトイレ行け。
そして恋太郎は若干照れた様子でオレンジジュースを渡す。もしかして院田さんの髪の色で決めた?いや恋太郎のことだ。そんな適当な理由で選ぶはずがない。それに対し院田さんはつんけんとした態度でジュースを受け取る。すごい勢いだな、恋太郎の手が赤くなってる……ん、なんだ?院田さんの様子が…
「あ…あの…っ…あ…ありがとね……っ」
つ、『ツンデレヒロイン』だッ!『惣流・アスカ・ラングレー』と同じッ!まぁ運命の人が100人もいるならツンデレもいるか。しかしツンデレか、ジョジョの女性キャラは覚悟決まってるキャラばっかでまともにヒロインしてるのは『スージーQ』ぐらいだった気がする。
その後院田さんは顔を真っ赤にしてどこかに行ってしまった。まだ四葉を見つけられてないのにいいのか…?
おっと、お次は花園さんか。院田さんが金髪のツインテールに対し、花園さんはピンクのボブカットか。しかしこの女、何がとは言わないが色々と『デカい』な。口に出したら恋太郎に7ページ半分のラッシュを叩き込まれそうだからやめとこう。*3
さてと、恋太郎は花園さんに桃ジュースを差し上げる。やっぱ髪色で決めた?花園さんは350では飲み切れないので半分飲んでほしいと。それに対し恋太郎は190のも買ってきたと言う。さすが恋太郎、普通の生徒には出来ない気遣いを平然とやってのける。そこに痺れる憧れる。"190だと半分の175より15多いから飲んでほしい"?175も190もそんな変わらないだろ。
おお、ちゃんと15ml飲んだ。そして花園さんに渡して………ハッ!まさかこれは『関節キス』ッ!?なるほど…恋太郎にジュースを飲んでほしいと頼むことで関節キスができるようにしたのか…あの女、中々策士じゃあないか……
ジョボボボボボボボ
ほとんど飲めてないじゃあないかッ!!何やってんだおい!飲み口に口もつけれてねぇしッ!!
結局手が震えてしまい缶をそのまま落としてしまった。すごいショックを受けてる…まるでガチャ爆死したクソ作者みたいだな。あと4日後にリリースされる100パズではそんなことありませんように……
するとスカートにジュースが付着してしまってることに気づいた恋太郎がハンカチを。マジでこういう気遣いはできるのになんで今まで誰一人として承諾した人がいなかったんだ…
……ん、なんだ?ハンカチを受け取らないで恋太郎の手を両手で……ま、まさかッ!?
「す…好きです…!私と…付き合ってください…!」
うおおおおお‼︎ついにッ‼︎愛城恋太郎!人生16年目にして初めて告白された!ちなみにこの作品を書いてるクソ作者は小学の頃4回振られたらしい。まぁもともと人望ないしな。
いやはや、他人事なのにどうしてこう喜べるのだろうか…私が恋太郎と出会ったのは中学の頃だというのに、まるで一から人生を共に過ごしてきた最愛のパートナーのように…
…さっきの表現キモかったな。以後気をつけておこ。
ガンガラガラガラガラガラッ
な、何だッ!?2人の後ろにいつの間にか院田さんがッ!!それにあの大量の缶ジュースは一体ッ!?どこに行ったと思いきやさっきのお礼をしに買いに行ってたのか…というかこの様子だともしかして…
「わっ…私も…っ…愛城のことが好きなの…っ……付き合ってください…!」
な…なんだってェーーーッ!!?恋太郎!君はどっちを選ぶんだァーーーーーッ!!?!?!?
「こ…答えはCMの後…!」
ここ小説サイトなんだよふざけんな
「本来運命の人は一人に対して一人ずつだとッ!?」
あの後結局明日の朝に答えは持ち越しになったが結局選ぶことが出来ず、私と恋太郎は再びあの神様に会いにいくことにした。ちなみに2人に告白されたことを聞いた私は知らなかったフリをした。多分ホワイトスネイク使って見てたと言ったら半殺しにされるだろうからな。
どうやら恋太郎が生まれたタイミングで重大な出来事が起きてしまい、神様が運命の人の上限を2桁多くしてしまったらしい…
「な…何だったんだよその重大な出来事って…!?」
「金曜ロードショーでラピュタがやっとったんじゃ…」
「「テレビ見ながら仕事してんじゃあねーよ神が!!!」」
ふざけやがって人の大事な一生になんてことしてんだこの神は⁉︎
「それから…その…誠に言いづらいんじゃけども…」
「まだなんかあんのか‼︎」
「やめろ初めて神様不信になる…ッ!」
「運命の人と出会った人間は…その運命の人と愛し合って幸せになる事が出来なければ、近いうちなんやかんや不幸な目にあった後死ぬのじゃ」
なるほどそういうことか……待てよ?そうなると…
「じゃあ…つまり…俺があの二人のどちらかと付き合えば…」
「ああ…もう一人は死ぬ」
「そんなもん選びようがあるかあああああああ!!!」
「このッ便器に吐き出されたタンカスがァァァァァァァ!!!」
-翌日-
さて、昨日と同じようにホワイトスネイクを見えない位置に配置し、私は裏庭の光景を見守る。すると院田さんと花園さんが裏庭にやってくると、二人の眼に映ったのは、ボロボロに汚れた恋太郎だった。
「それで…決めて頂けましたか…?告白の答えは…」
「…うん」
花園さんの問いに対し、恋太郎は2人の前に右手を差し出すと、頭を下げてこう言った。
「二人とも俺と付き合って下さいっっ‼︎‼︎」
悩んだ末に恋太郎が出した答え……それは、どちらか片方を断ることなく、院田さんと花園さんと付き合うことだった。
さてと、時間を少し
告白の時にどちらとも付き合えないと言い、その後個別に付き合うと言う。どちらにもバレずに同時に付き合うことができ、どちらかが死ぬ事もない最適解だ。
しかし……
バキッ
「んんんーーッ!!!」
恋太郎は、一生懸命気持ちを伝えてくれた2人のことを思い出し、自分で自分を殴った。
命を救うためとはいえ、やっていい事と悪いことがある……そして恋太郎は、私に向かってこう言った。
「プッチ…頼みたいことがあるんだ…いいか?」
「…分かった」
そして恋太郎は、2人の前にとある物を差し出した。それは…2つのピンクの四葉のクローバーだった。
恋太郎は私に、"四葉のクローバーを探すのを手伝ってほしい"と言った。最初は正直、不可能なんじゃあないかと思った。院田さんや花園さんでも4時間かけて見つけることが出来なかった代物を、たった2人で探すだなんて…
しかしまぁ…さすが恋太郎と言ったところか。なんとか四葉のクローバーを2つとも見つけることが出来た。ホワイトスネイクの力も借りて一晩中探した甲斐があったよ…かくいう私もボロボロなのだがね…
こうして、見事告白は成功。恋太郎は、院田唐音と花園羽香里と付き合うこととなった。
「やれやれ…そろそろ教室に戻るとするか…白蛇神符はクールに去るぜ…」
ホワイトスネイクを戻し、神符は3人を見届けた。
しかしッ!我々は忘れてはいけないッ!恋太郎の運命の人は、あと98人もいるッ!!
そしてッ!プッチはまだ知らなかったッ!この学園生活で、自分と同じスタンド使いに出会うことをッ!!
果たしてッ!恋太郎は残りの運命の人を愛することができるのかッ?
神符はッ!この学園生活で一体何を見るのかッ?
2人の学園生活はッ!まだ始まったばかりであるッ!!!
To be continued →
羽「プッチさんって本読んだりしますか?」
プ「ああ、信仰者の身だからな、聖書を読んでいるよ。ヤングジャンプに連載されていてね…」
羽「や、ヤングジャンプ…?」
プ「ギャグシナリオ且つ定期的に挟まれるシリアス回が癖になるんだよ、特に最新の209話では…」
唐「原作じゃないのよ!?」
[次回]第2話:好本静は喋れない