家に奇抜な柄の刀が来たので、   作:Raitoning storm

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撫でてみることにした。

 

 

家に刀がブッ刺さってきた。

 

 

窓をかち割って入ってきた。

 

 

僕も何を言ってるのかわからない。

 

 

でも絵柄は結構好み。

 

 

『…力加減をまちがえてしまいました。マザー』

 

 

『大丈夫ですよ。ムラサメ』

 

 

なんかしゃべった。案外かわいい種族なのかもしれない。あと僕は大丈夫ではない。

 

 

『…少し、疲れてしまいました。』

 

 

『ゆっくり休みなさい。ムラサメ。戦いのために備えるのですよ』

 

 

戦い。戦うのか。この人たちは。何で戦うんだろう。オセロとかかな。

 

 

とりあえず、敵意がないか知りたいな。どうしようか。撫でてみるか。噛みついてきたら、警戒心の強い生物ってことになるな。

 

 

『…目の前に人がいました。しかも持ち手の部分を触れられています。これは、どういう行動なんでしょうか。』

 

 

『きっとあなたのことを愛おしく思っているのですよ。理由は不明ですが』

 

 

おお、結構硬い。でもしっかりと持ち手の感覚はある。オセロのプレイボードみたいだ。

 

 

『…少し、くすぐったい気がします』

 

 

『そういうものですよ。ムラサメ』

 

 

そういうものなんだろうか。経験がないから図りようがないな。

 

 

『…少し、長い気がします』

 

 

『そうですね。でもきっともう少しですよ。ムラサメ』

 

 

しまった。何もしてこないときはどうしたらいいか考えていなかった。これが罠。なんて卑怯な。きっと戦うときも不意打ちばかりに違いない。突然角を取ったりしてこちらの動揺を誘うんだろう。卑劣すぎる。

 

 

『…やめてくれる気配がありません。僕は、どうすればいいんでしょうか。』

 

 

『まずは敵意がないことを示すのがいいでしょう。見たところただの人間だと思いますし』

 

 

『わかりました。マザー』

 

 

ただの人間。そう区別するってことは、ただじゃない人間がいるってことか。

 

…ただじゃない人間ってなんだ?一回で2回石をだせる人のことかな。

 

 

あと、「敵意がないことを示すなら持ち手をこちら側にした方がいいと思いますよ。」あっ、声に出てた。

 

 

『…向きが逆になっていますよ。ムラサメ』

 

 

『あっ』

 

 

『…というよりも、聞こえていたんですね。私たちの会話』

 

 

「えっ?あっ、はい」

 

 

『…気づきませんでした。マザー』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんか、緊張感がない。ノリが『地球外から来たオセロ星人が地球を侵略しに来た』みたいな感じかと思っていたが、案外お茶目な人?たちなのかもしれない。

 

 

「いきなり部屋に入ってしまって、すみませんでした」

 

 

『私も。この度は大変ご迷惑をおかけいたします』

 

 

「あ、いえ。お構いなく」

 

 

刀の人は、立ってまた倒れた。お辞儀を表しているらしい。

 

 

『まずは自己紹介から。ほら、ムラサメ』

 

 

「はい。ムラサメです。よろしくお願いします」

 

 

「よろしくお願いします」

 

 

『私はマザー』

 

 

「お母さんなんですか?」

 

 

「マザーはマザーです。」

 

 

「なるほど…」

 

 

そういうものか。

 

 

『怪我はなさってないですか?もしあれば然るべき対応を』

 

 

「あ、いや。多分、僕の怪我より、割れちゃった窓の方が一大事だと思います。」

 

 

『…あ』

 

 

「ほら、その。防犯ガラスだと5万円くらいありますし」

 

 

『…ごめんなさい』

 

 

「いや、別に、そこまで気にはしてないんですけど。これくらいなら普通に払えますし」

 

 

「すみませんでした。このお金を返すにはどうしたらいいですか?」

 

 

「バイトとかするしかないですね」

 

 

「わかりました。そのバイトに行ってきます」

 

 

刀ってバイト出来るんだろうか。あっでも交通整理とかなら出来るかもしれない。石を配るディーラーとか

 

 

 

 

 

 

 

 

「バイトがありませんでした。すみません」

 

 

「…やっぱり、そうなりますよね」

 

 

周りにいた人が次々と逃げていったらしい。そりゃそうだ。刀が出来るバイトなんてない。

 

 

「…では、僕と一緒にバイトをして、給料の半分を返済という形でどうでしょうか。」

 

 

『なるほど、いい作戦ですね。』

 

 

「では、早速バイトを探しに行きましょうか」

 

 

そう言った次の瞬間、僕は意識を手放していた。なんでも戦いのときが来たそうだ。凄まじい筋肉痛に僕が見舞われたことから、オセロをしていたわけではなかったことだけはわかった。

 

 

 

 

 

 




ハーメルンの投稿者には二つのタイプがいる。自己承認欲求を満たしたいもの、自分が好きな夢小説を書きたいもの、読者に面白い小説を届けたいもの。この二つだ!
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