ちょっと違う新世紀エヴァンゲリオン   作:憲彦

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 このまま進んだら爆速で全部終わりそうなので、箸休めで三尉達の悩みでも乗せようかな~と思います。それにしても前回のアンケートはスゴかったですね~。まさかアスカの変態度を加速させたい方が多いとは。もうどうなろうと私は知りません。皆さんの選んだアスカですよ?w


三尉達の悩み

 NERV本部には飲み物や軽食の販売をしている自販機が設置されている共用の休憩スペースがある。そこに、パイロットの保護者をしている2人の三尉が、どんよりした空気を纏わせながら項垂れて座っていた。そして可哀想なことに、発令所のオペレーター3人組がそこに遭遇。ただならぬ雰囲気に、素通りすることができず、近くに座って話を聞くことになった。

 

「なんで項垂れてんだよ」

「もしかして、アスカとレイのことですか?」

「なんか悩みでもある感じ?」

 

 青葉、マヤ、日向が気を遣いながら聞いてきた。青葉は缶コーヒーを奢ってくれた。

 

「最近、レイが……」

「レイが?」

 

 最初に口を開いたのは山本三尉。最近のレイのことを話し出した。三尉と生活を始めてからと言うもの、レイの性格は随分と明るくなった。少し前は幽霊か何かと思うくらい存在感が薄く、そこに居ても気付かれないことが多々あった。更に本人も喋る性格ではないため、本当に何を考えているか分からない子だった。

 しかし、最近は表情も豊かになり、少し大人しい普通の子となったのだ。三尉の教育の賜物だろう。だが、レイと生活して判明したことがある。それは……

 

「レイって、常識が薄いんです。たまにブッ飛んだ行動を平気でしてくるときがあって、本当に目が離せないんです……」

「え?あのレイが?」

「想像つかないんだが?」

「ちょっと前、某○の錬金術師ってマンガ読ませたら、何を思ったのか、ホムンクルス作ろうとしたんです。NERVの設備使って」

「「「…………」」」

 

 3人とも言葉を失った。そのマンガのことは知っている。有名だしアニメ化も実写映画化もされた。名前だけでも知っている人は多いだろう。そのマンガの中のことを、NERVの設備を使って本気でやろうとしたのだ。ホムンクルスを作るために必要な物を集めて、個人的に作るなら、まだ可愛げある。だがNERVの設備を使うとなれば話しは変わってくる。本当にできてもおかしくないからだ。

 

「ホント、よく分からない生命体ができかけて、一時本部は騒然となりましたからね……」

「あ、あの警報か?2ヶ月前の」

「たぶんそれです」

 

 因みに、綾波がホムンクルスを作ろうとしたことを知っているのは、山本三尉とリツコ、ゲンドウと副司令の4人である。

 

「でもそれだけなら……充分な大事ですけど、そこまで悩む必要はないような?」

「葛城一尉がシンジくんと俺達を連れて海に行ったことがあったんですよ。それから海が気に入ったのか、休みの度に連れていって欲しいと言われるんです」

「いやそれくらいなら別に……移動費とかは一応NERVから出るんだろ?」

「自腹ですよ。いやそこは別に良いんですけど、その、水着に着替えず海に飛び込みに行くんです。その上、水着を買うって言ってるのに、学校のがあるからいいと頑なに断るので、変なのが近付かないように気を張ってるんで、いろんな意味で疲れるんです……」

 

 因みに、何回か綾波は海の中に消えたことがある。本当に生きた心地がしなかったと山本三尉は言った。その様子をリアルに想像した3人は、顔を青くしている。

 

「あと、最近は料理に興味を持ってくれて……それは別に良いんです。料理の腕もメキメキ上達してきたので。普通に美味しいし。ただ、あのマンションの設備じゃ到底無理な料理を作ろうとしたり、辛いのが好きなのか、やたらと辛い料理を作ったり、辛すぎたらボクに食べさせたりとか……成長を喜べば良いのか嘆けば良いのか……もう分からなくなってきて」

 

 これが料理風景と良い、携帯で1つの写真を見せた。そこには、ガスマスクを着けて料理をする綾波の姿が。そこまでして辛いの作るなよと思ったが、口にはしなかった。ガスマスクは某クラスメイトが提供してくれたそうだ。

 

「この装備で作る激辛料理……美味いのか」

「質が悪いことに美味しいんです。でも辛すぎるんです。誰の入れ知恵で激辛料理なんて……」

 

 因みに、激辛料理を作ることを進めたのは、綾波から相談を受けたリツコだ。山本三尉が大の甘党故、辛いもので均衡をとらせようと言う名目で嫌がらせをしている。

 

「普通は可愛い女子中学生から飯を作って貰えるってシチュエーションは羨ましい筈なんだが、なんか可哀想に思えてきたな……」

「青葉さん不潔ですよ。まぁ、可哀想って所には同意しますけど」

「葛城さんとは偉い違いだな……」

「最近はある本を読んでて、さっきまで普通の本だと思ってたんですが、取り上げてきました」

「取り上げるって……なに読んでたんだ?」

 

 青葉の言葉に、テーブルの上に1冊の本を置いた。そこに置かれたのは「赤ちゃんでも分かる。簡単毒物の作り方と使い方」。可愛らしいフォントと絵柄、暖色の表紙からは考えられないヘビーな内容の本だ。しかも内容は本格的。何故発禁にならないのか不思議な本である。

 

「いや……流石に作らない……とも言えない?」

「ホムンクルスを本気で作るような子が、これ読んで何も作らないと?危ないんで即刻取り上げました。今は銀○読ませてます」

 

 それもそれでどうなんだ?と思ったが、次にアスカの世話をしている佐藤三尉に目を向ける。なんか、こっちはこっちで目の下に隈を作っている。とても疲れているようだ。

 

「佐藤三尉は何が?スゴい隈ですけど」

「アスカが……」

「アスカが?」

「どうすればまともに育ってくれるのか、もう俺には分からないんだ……」

 

 アスカの基本的な休日の過ごし方は、ゲームやってるかアニメ見てるかマンガ読んでるかプラモ作ってるかで、早い話がヲタ活を充実させていると言う具合だ。そこに関しては佐藤三尉自身なにも思っていない。自分も普通に楽しむからだ。問題はそこではなく……

 

「最近、アスカは俺の前でも隠すことなくエロゲーや18禁の本を平気で読むんです……しかも出てきた絵に疑問があると、俺の体で確かめようとしてきて……」

 

 女子中学生に普通にセクハラされていた。しかもアスカはセクハラする相手を選んでいる。特に問題にならない人にセクハラしているのだ。それが主に佐藤三尉と綾波だ。シンジにはほとんどしない。

 

「スキンシップなのかは分からないけど、通りすぎ様に尻揉まれたり、なに食わない顔でBLの18禁本見せて俺の体で試そうとしたり、今の年頃の女の子って全員そうなのか?」

「佐藤三尉、悪いことは言わないから、葛城さんに相談するべきじゃないか?流石に」

「あの人に何か相談して何か解決すると思います?」

 

 まぁしないだろうなと思った。何故なら、彼女の普段の仕事を見るに、問題解決のための能力が著しく欠如していると言わざるを得ないからだ。作戦もほとんどが勘によるもので、不測の事態が起きたら現場任せ。

 そんな人に、同居人からセクハラを受けてますと相談したところで、具体的な解決策を用意してくれるとは到底思えない。

 

「最近は、シンジくんがエヴァに乗った報酬として、指令をボコボコにしていると言うのを聞いて、アスカは俺とレイちゃんの胸を要求してきました」

「訓練後にアスカがよく抱きついてるのを見たけど、新手のボケかと思ってたよ……」

「最近は揉まれ過ぎて、胸が痛いよ」

 

 この言葉にマヤがキレそうになったが、それは一旦置いておこう。その他にも、よる寝ているとアスカが上に股がり、眠っている佐藤三尉の胸を好き放題堪能したり、うつ伏せになって寝れば尻を揉まれたり腰を打ち付ける動きをしたりと、最近は安心して寝ることもできないそうだ。借家だから部屋に鍵を取り付けたくともできず、かと言ってアスカを縛り上げる訳にも行かない。状況的に受け入れる以外の手段がないのだ。

 

「しかも最近、アスカの視線が……その、アレで」

「あれ?」

「ほら。獲物を狙うような……伊吹さん覚えあるんじゃないんですか?」

「あぁ~……アレですか」

 

 そう、異性に向ける下卑たあの纏わりつくような視線。それを四六時中浴びせられていた。冗談なのかマジで食おうと思っているのか、今では分からない。

 

「夜な夜な吸われたりするんで、最近寝不足なんですよ」

「ついにそこまで……」

「短期間で懐いたと思えば、まぁ良いのかな?」

「現にアスカのシンクロ率、アホみたいに上がってるし安定してるから、俺達としては御の字って感じなんだけどな」

「いやそれは良いんですけど、赤木博士から毎回小言を言われる身にもなってくださいよ」

 

 アスカのギャリック砲だの、ビック・バン・アタックだの、綾波と三尉のおっぱいで上がるシンクロ率だの、長年真面目に研究を続けてきたのに、いきなり空を飛ぶしA.T.フィールドを圧縮してバカみたいな攻撃を撃つ。そんな存在が現れたらバカらしくなってくる。

 そんなのを見るたびに、佐藤三尉はリツコから「バカにしてるの?」だとか「これは科学への冒涜」「極めて科学に対する侮辱めいた何かを感じるわ」と、三尉本人が何かをしているわけでもないのに、捕まえられては色々と言われる。それもストレスになっている。

 

「赤木博士のことは無視するとしておいて、問題はアスカだな」

「そうですね。先輩は兎も角アスカですね」

「ん~……寝るために部屋を借りるとかはどうだ?」

「いやそれは……アスカの生活のためにも無駄遣いはできないし」

「それな」

 

 その考えに山本三尉も同意した。綾波とアスカは給料貰ってるのに何故?と3人は思ったが、2人としては、収入は自分の将来のために貯めておいて、様々なことが落ち着くまでは自分達がと考えている。そう言うわけで、新しく部屋を借りるだとかはできない。

 

「その辺は、ちゃんと保護者なんですね」

「「当たり前です」」

「……じゃあ、シンジくんにでも頼みますか」

「「それだ」」

 

 後日、シンジによる常識講座が開かれ、2人とプラスαが受講することに。しかし、特に何かが改善したとの報告はなかった。綾波は相変わらず危険なチョイスの本を読むし、アスカはセクハラするし、ミサトの料理は相変わらず不味いし、リツコの小言とかも減らない。1週間行われたが、無駄な講座となった。




 さて、アスカにどんなセクハラをさせようか。そして綾波をどうしてやろうか……あれ?次って弐号機がマグマにダイブする話でしたっけ?

次回もよろしくお願いします。感想や次回予告も合わせてお願いします。沢山貰えると、次回の投稿が速くなるかもですw
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