ちょっと違う新世紀エヴァンゲリオン   作:憲彦

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お久しぶりです。最近、エヴァのTV版の円盤を購入しました。と言っても、エヴァ30周年を記念したBlu-rayBOXではなく、海外盤の方ですけどね。3,900円ほどで購入できました。ついでにリージョンフリーのプレイヤーも。
30周年記念のBlu-rayBOX買いたかったんですけど、流石に11万は手が出せませんでしたw


マグマで泳いでみた

 平日の夕方、エヴァのシンクロテストを終えた3人がNERVの自販機コーナーでくつろいでいた。そこにアスカの保護者である佐藤三尉がやってきた。

 

「3人ともお疲れ様」

「お疲れ様です」

「おつ〜」

「お疲れ様」

「三尉。今日の夕飯なに?」

「スーパーに寄ってから決めようね。そろそろ値引き始まるから」

 

 そんな主婦みたいな会話をして、アスカを連れて帰ろうとするがその前に3人への伝言を伝えた。

 

「悪いんだけど、9月の修学旅行。3人行けそうにないんだ。本当にゴメン!」

「あぁ別にいいですよ」

「私も〜。アキハバな断固抗議してたけど沖縄だし」

「今度三尉に連れて行って貰うので大丈夫です」

「⋯⋯⋯⋯え?」

 

 佐藤三尉としては、学校の中で1位2位を争うビッグイベントに参加できないと言うショッキングな事態を伝えなくてはならないため、そこそこの覚悟を決めていたのだが、あっさりと受け入れられてしまった。

 

「い、いや⋯⋯いいの?修学旅行だよ?沖縄だよ?ビッグイベントだよ?いいの?」

「いや⋯いいも何も、戦闘待機ですよね?」

「そうだけど」

「じゃ別にいいんじゃないですか?トウジたちにゴーヤ買ってきてもらうよに伝えてあるんで」

「何故ゴーヤ?」

「あと、多分ミサトさんに酒を買ってくるように言われると思うので⋯⋯」

「1人の大人として恥ずかしい⋯⋯」

 

 簡単に受け入れてしかも状況を理解しているシンジ。次に綾波に顔を向けて同じく聞き直す。

 

「昨日山本三尉から伝えられました。今度連れて行くから今回は我慢してって」

「そう⋯⋯でもいいの?レイちゃん、海好きじゃなかったっけ?」

「好きです。でも、しばらくいいです」

 

 飽きたんだな。と思った。最近の山本三尉、日焼けサロンに行ったのかレベルで焼けてたから、途方もない回数海へ行ったのだろう。そして最後にアスカ。

 

「いや〜。正直沖縄って聞いたときガッカリしたのよね〜。移動中暇だしアニメ見れないしマンガ読めないし。まぁアニメの聖地巡礼はしたかったけど、コースに無かったし。だから行けなくてラッキーよ。見たいアニメ沢山見るわ!」

 

 アスカは通常運転だった。が、受け入れているとは言え、流石に可哀想に思った三尉は、あとで個人的に何かしらのイベントをプレゼントしようと心に誓った。

 そして迎えた修学旅行当日。クラスメイトを見送った後、3人はNERV本部で過ごすことに。一応ミサトが気を利かせて、設備の1つであるプールを自由に使えるようにしてくれた。そこで3人は各々自由に過ごしていた。シンジは遅れた分の勉強を、アスカは水に浮かびながらアニメを、レイは普通に泳いでいる。

 

「シンジ泳がないの〜?」

「勉強遅れてるからいい。と言うか僕泳げないから」

「⋯⋯え?」

「なにさ。その顔」

「いや。アンタにもできないことあるのね。てっきりスポーツなら何でもできると思ってたから」

 

 基本的には、シンジはスポーツ万能な部類に入る。しかしそんなシンジにも苦手なものがある。それが水泳だ。泳げないことはないのだが、カナヅチなのか沈みやすい。肺活量と筋力で誤魔化してはいるが、プールの授業だけ点数が極端に落ちている。

 

「と言うか、その水着見えすぎじゃない?」

「今時の女の子の水着はこんなもんよ」

 

 水着についての感想を言おうとしたとき、レイがプールから上がってきた。その姿を見た瞬間、いつもの如く胸にダイブを決める。そのままプールへと沈んでいく2人を尻目に、シンジはプールを立ち去った。多分、これ以上あの場所にいたらアスカに何されるか分かったものではないからだ。

 そして次の日、浅間山の火口で使徒が発見された。羽化していないため、貴重なサンプルとし、捕獲優先で動くことに。

 

「マグマの中か。誰が潜る?」

「シンジ行けば?沈むなら丁度いいじゃない」

「いや多分死ぬから嫌だよ。アスカが行けば?A.T.フィールド纏えば自由に泳げるでしょ?ほらブロリーみたいな感じにさ」

「あれただバリアー張ってマグマから出てきただけでしょ。まぁできなくはなさそうだけど」

「私が潜る。今度のダイビングの練習に」

「「それは止めておいて」」

 

 ミサトとリツコが作戦を話す前に、3人が勝手に誰が潜るか話を進めていた。一応D型装備と言う弐号機にのみ装備可能な耐熱、耐圧、耐液防護服があり既に弐号機は換装済みなのだが、戻したほうがよさそうな気がしてきた。

 

「D型無しなら無しでいいけど、その場合はエバー3機による同時作戦になるわね。どっちのが生存率高いと思う?」

「MAGIは回答を拒否してるわ。と言うか、アスカの動きをMAGIに読み込ませたり予測させようとすると毎回エラーを吐き出すのよ。だからアテにならないわ」

「MAGIの意見じゃなくてアンタの意見を聞いたんだけど?」

「あんな科学を冒涜するような動きをする存在の予想なんてできません。これが答えよ」

 

 弐号機をすぐに元に戻すように指示を出し、3人をエヴァと共に浅間山へ輸送。フィールドをうまく張ったり纏わせることのできるアスカがマグマへ潜ることになった。

 

「どう?調子は」

『問題ないわよ。D型装備なんて使わなくて正解だったわ〜。アレ動きにくいしカッコ悪いから』

「アスカ。後で泳いだ感想聞かせて」

『いや感想も何も⋯⋯気持ちよくはないわよ?』

「そう。残念」

『アンタは何を求めてんのよ。で?使徒はどの辺?』

 

 そんな話をしていると、地上の作業場に三尉達がやってきた。現場で重機の操作をすることになったそうだ。

 

「シンジくん。アスカが潜ってからどれくらいだ?」

「もう15分になります。相当な深さ行ったはずですよ」

「⋯⋯?D型装備ってそんなに速く潜れたっけ?」

「あれ?聞いてないんですか?アスカD型使ってないですよ?」

「「は?」」

「A.T.フィールドで行けそうだし良いだろって。リツコさん達も言ってました」

「「気は確かか!!?」」

「でもアスカも大丈夫だろうって言ってましたよ」

「「気は確かか?!」」

 

 三尉達とそんなやり取りをしているとアスカから通信が。使徒を見つけたようだ。

 

『どうする?捕獲してから打ち上げる?それとも打ち上げてから捕獲?』

「捕獲してから打ち上げなさい。いや打ち上げちゃダメだけど」

『はいはい捕獲ね⋯⋯っと。捕獲完了〜⋯あ、』

「ちょっと?どうしたの?」

『ヤッベ。羽化しちゃった。打ち上げるわ』

 

 その言葉を聞いた瞬間、生身の作業員は全員退避。直後に使徒がマグマを辺りに撒き散らしながら変な光線に打ち上げられて飛び出てきた。

 

「アスカ!!地上の人員に当たったらどうするつもりだ!!」

 

 佐藤三尉の怒鳴り声が辺りに響いた。当然だ。目の前30cmにマグマの塊が飛んできたのだから。一応初号機と零号機が守ってくれたのだが、全部はカバーできなかったようだ。

 

『あぁゴメンゴメン!すぐに片付けるからちょっと待ってて! 』

 

 ブロリーよろしくマグマから出てきたアスカが、ギャリック砲を使徒のコアに撃ち込んで今回も全員ほぼ無傷で作戦が終了した。までは良かったのだが、最後の最後でアスカがドジった。着地に失敗して再び火口にダイブ。そのまま沈んでいった。

 

「アスカぁぁあ?!!え?何で!?」

『ちょ、ヤバッ!!』

「アスカ速く飛べ!D型じゃないから長く持たないぞ!」

『分かってるけど⋯⋯!飛べないのよ!なんかA.T.フィールドが最小限にしか張れなくなってる!』

「は?!」

 

 それを聞いてシンジ、次いで綾波が飛び込んでいく。

 

「掴んだ!」

「引っ張り上げるわ!フンッ!」

「ンベッ!⋯⋯死ぬかと思った〜」

 

 綾波の零号機が初号機を上に投げ飛ばすと、足首を掴まれた弐号機も一緒に出てきた。後の検査で、アスカがとんでもない使い方を連発したお陰で起きた不具合であることが判明。ただ、あの使い方を控えると勝率が下がることは目に見えていた為、弐号機の中身を改良することで話がついた。

 

「いや〜!作戦の後の温泉は最高ね〜!」

「はぁ〜。気持ちいい〜」

 

 諸々の撤収が片付くと、予約していた温泉旅館に3人のパイロットとその保護者を連れてやってきた。修学旅行に行けなかったお詫びでもあるため、ちょっと良い旅館での宿泊となる。

 

「ホント、今回の作戦上手く行ってよかった〜。最後のアレ心臓止まるかと思った」

「アレは本当に心臓に悪いよな」

「全くですよ」

 

 男湯では、シンジと山本三尉、佐藤三尉がそんな話をしていた。あとペンペンが一緒に入っている。

 

「そのペンギン、クール便で送られてきたって?」

「えぇ。箱を開けたときビックリしましたよ」

「どうせ加持さんでしょ」

「えぇ。ホントなに考えてるんだか⋯⋯普通に送ればいいのに」

 

 温泉を泳いでいるペンペンを見ながら、クール便で送られてきたことを不憫に思う3人。しかし本人はそんなにも嫌がってなかったのか、なんてこと無い顔で普通に過ごしている。

 

『あ、三尉〜!そっちにいつものリンスない?』

「リンス?あぁあるよ」

『よかった〜。忘れてきたから貸して〜』

「ほら」

 

 アスカにリンスを投げ渡した後、今度は綾波が話しかけてきた。

 

『三尉。石鹸貸してください』

「はいはい。行くよ〜」

 

 石鹸が綺麗な弧を描いて飛んでいく様子を眺めるシンジ。冷静に考えれば、これは所謂オイシイ展開なのかもそれない。現に隣からはいつも通り綾波の身体に興奮しているアスカの声と、ちょっと困ったような綾波の声が響いてくる。普通なら喜ばしい状況の筈なのだが、シンジは特に何も思わなかった。そしてある危険性に気付き、ペンペンを抱えて温泉を出ることに。脱衣所に入った直後だ。温泉から何か悲鳴が聞こえてきた。どうやら、リンスを返すという名目で、アスカが仕切りの塀を飛び越えてきたようだ。それで三尉がいつもの如く押し倒された。

 

「合掌」

「クワッ!」




シンジにヒロインを付けるべきか⋯⋯悩みますね。現状予定はないです。
次回もよろしくお願いします。よろしければ感想や次回予告の活動報告もよろしくお願いします!!
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