綾波を仮装させてゲンドウから色々引き出してから時間が経った。本部では3号機のパイロットが何故か先行して出てきたり、そのパイロットがシンジ達と一緒に暮らすことになったりと色々あったが、山本三尉は綾波と一緒に過ごす時間を増やしていた。
あの1件で、ゲンドウの本心を知り綾波は少し傷心。シンクロ率に影響はしなかったが、それでも少し元気がなかった。そんな綾波を気遣い、しばらくの間のんびりまったり、訓練は最小限な生活を送ることにした。なお、アスカの餌食になることが度々あるが、それはもう2人とも諦めた。
(昨日は1日中ゲームしてたから、今日は⋯⋯レイと映画とかアニメでも観ようかな。でもレイって特定のジャンルを観るわけじゃないし⋯⋯取り敢えず話題作全部借買っていこう。あとポップコーンとポテチとジュースを何種類か買っていって。あ、駅前のケーキ屋今日新作発売の日だ。後で寄ろう。新作全部買おう。これぞ大人の財力!給料は子供たちに負けてるけど⋯⋯)
月収で見ると少し悲しくなるが、綾波のためなら惜しまず口座から諭吉を放出させる三尉であった。
行きつけのケーキ屋で大量のケーキ購入後、ホクホク顔で大量の荷物を持って部屋に帰った三尉。ちょうど綾波も学校から帰ってきたのか、制服のままリビングのソファーに座っていた。
「レイ〜。ちょっと荷物並べるの手伝って〜」
「分かりました」
テーブルにポップコーンとポテチとジュースを大量に並べ、ケーキは皿に乗せてから同じくテーブルに並べた。
「本当はコンビニで新作スイーツも買いたかったんだけど⋯⋯」
「三尉。身体を労ってください」
確実に綾波がいい顔をしないため諦めた。2人で一緒に甘いものを食べていたとき、リツコが食べすぎると早死すると言ってきてから、こうやって綾波がスイーツドカ食いを止めるようになった。
「さてと⋯⋯どの作品から観る?」
「⋯⋯これ」
「お。いいねぇ〜」
手に取ったのはカーアクションの映画。シリーズが後ろに行くに連れてカーアクション要素が薄れていった作品だが、頭空っぽにして見るぶんには非常にいい映画だ。
せっかくの映画だし、カーテンを閉めて部屋を暗くして見ることに。そのままだと目がやられる為、少しTVの光度を下げた。
「私も早く免許取りたい。MT車の」
「間違ってもこう言う運転はしないでね?」
「葛城三佐はやってましたよ?」
「⋯⋯もうあの人レイに近付けるのやめようかな」
次はアニメ映画のDVDを入れる。因みに、三尉は有名どころのアニメは見るが、普段からあまり見る方ではない。と言うかTVをつける方ではない。ニュースは新聞やネット派だし、音が欲しいときは某動画サイトで音楽を流すタイプの人間だ。だからこのアニメは見たことがない。
(どう言うアニメだろ?魔法少女?絵柄可愛いし子供向けかな?)
数分後。
『もう何も怖くない。私、1人ぼっちじゃないもの!』
「ウェッ!?」
マミった。それはもういきなり。首から上がガブリといかれた。まだしばらく残っているが、再生を止める。横にいる綾波を見ると、同じく衝撃を受けたのか固まっていた。これ以上はどう転んでもいい展開になるイメージが沸かないため、早々にディスクを引き抜いた。
「つ、次はこれにしよう⋯⋯」
恐らく、恋愛物と思われる作品を再生する。さっきのアニメと違って、いきなり人が死ぬことはないだろうと思いながら見ていた。
(待てよ?最近の恋愛物は普通に人が死ぬとか佐藤三尉が言ってたな⋯⋯病気で余命幾ばくもないとか、交通事故とか殺人事件とかでヒロインが急にとか⋯⋯え?これそういうのじゃないよね?ちゃんとほのぼので終わるよね?)
不安に駆られながら、アスカの映画鑑賞に付き合わされた佐藤三尉の言葉が頭の中に響いた。2回連続でいきなりは流石に気分が悪すぎる。慎重にパッケージの裏側を確認し、悲しいストーリーが含まれていないかを確認。一応そういうのは無いようで安心したのだが、突然画面から艶めかしい声が。何故かベッドシーンに突入していた。しかもかなり濃い。
「ッ!?」
「三尉、止めないでください」
「止めるよ!女の子と2人でこんなの見るとか気不味いもん!」
「私は気不味くないので再生してください」
「なんで?!レイは好きなのこう言うの!?」
「特別好きではありませんが見たいです」
「じゃあボクは席を外すから──「駄目です一緒に見ます」イヤだァアア!!」
結局一緒に最後まで見た。なんてことは無い。主人公たちが無事に結ばれてのハッピーエンドで終わった。しかし短いながらも濃いベッドシーンのお陰で、三尉はかなり疲れていた。対して綾波は楽しんでみていた。恋愛が好きなのかそう言うシーンが好きなのかは置いておくが、この映画は楽しめたようだ。
「次は普通なヤツ⋯⋯なるべく人が死ななくて、ベッドシーンとか無いヤツで⋯⋯あ、これ良さそう」
再生したのは女子高生たちが緩くキャンプしていくアニメ。キャンプの豆知識や最低限必要の知識がなんとなく付いてくる不思議なアニメだ。これは2人でのんびりと楽しむことができた。
「今度やってみよっか。キャンプ」
「はい」
「じゃあ密林から色々と買っておこうか。車かバイクも欲しいな〜。今度見てこよう」
レイの希望を聞きながら、テント・寝袋・焚き火台・スキレット・テーブルと椅子・ランプ等を密林で注文。口座から一気に10万円近く消えた辺りで、次の映画を見ようとする。が、気付けばもうかなり遅い時間だった。恐らく今日最後の映画となるだろう。
「あ、これ見たかったやつだ」
「どれです?」
「これ」
「呪怨?」
「ホラー映画だけど、見る?怖いなら見なくてもいいけど」
「大丈夫です。見ます」
「え?でも」
「見ます」
「そ、そう?」
何故か食い気味に見ると言われた。かなり怖いとの噂の映画で、三尉は恐らく綾波には厳しいと思っていたのだが、本人は頑なに見ると言っている。まぁ良いかと思い再生しようとするが、既に綾波は震えていた。
「あの、本当に無理しなくても⋯⋯」
「大丈夫です」
「⋯⋯震えてるよ?」
「む、武者震いです」
上映が終わると、三尉は楽しめたのか次も何かしらのホラー映画を買ってこようかと思った。
「意外と面白かったな〜。ホラーもいいね」
「ソ、ソウデスネ⋯⋯」
「レイ?大丈夫?」
「大丈夫デス⋯⋯」
「そ、そう?じゃあシャワー浴びてくるけど、先に入る?」
「イエ⋯アトデイイデス」
心配だが取り敢えずシャワーを浴びることに。20分ほどで出てきて綾波と交代。綾波が浴びている間に、テーブルの上に並べられている飲み物や食べ物を片付ける。と思ったたらすぐに綾波が出てきた。まだ10分くらいしか経っていない。
「え?ちょ、なんで拭いてないの?!」
「拭きました。ちょっとだけ」
「ちゃんと拭かなきゃ風邪引くでしょ!!」
残っている水分を拭き取り髪の毛を乾かして、部屋へと届ける。
「じゃ、おやす⋯⋯え?」
「い、行かないでください⋯⋯」
「あぁ〜⋯レイ?やっぱり怖かった?」
部屋から出ようとする三尉の背中に抱きつく綾波。三尉の言葉に首を縦に振る。やっぱり、使徒と戦っているとは言えホラー耐性の無い人にとって、呪怨はハードルが高かったようだ。
「えっと⋯⋯に、人形とか持ってこようか?」
「無理です。一緒に寝てください」
「ちょ!流石にそれは⋯⋯」
「お願いします」
「ンンンンン〜⋯はぁ⋯⋯じゃあ布団持ってくるからそれで勘弁して⋯⋯」
「ありがとう、ございます」
理性が岩・鋼タイプの三尉でも、流石に綾波と寝るのは色々とあれなため避けたかったのだが、この様子では多分今日は寝ないししばらく夜は眠りが浅くなるのは確実。布団を敷いて寝ることになった。
(ムリ⋯⋯怖い⋯⋯三尉⋯いる。お邪魔します)
眠りについてから数時間。目を覚ました綾波は、寝ている三尉の布団に潜り込んだ。そのまま三尉に抱きついている眠ることに。翌朝、三尉の悲鳴で目を覚ますことになる。
今年映画館まで行って見た映画の中で良かったのは、ドラえもんこ絵世界物語ですかね。あの作品のできにはマジでビックリしました。鬼滅も見たんですけど、推すならドラえもんですかね。あとTOKYO MERの南海ミッション。相変わらずの完成度の高さで非常に楽しめましたね。サブスクでみた映画の中で印象に残ってるのは、やっぱり実写版変態仮面ですね。なにもすることが無くて、アマプラを徘徊してたら見付けました。演じた方々の体当たり演技が印象に残ってます。と言うか、それ以外のなにも残ってないですw
次回は何にしましょうか。アスカと三尉の下ネタ祭りですかね。アスカと佐藤三尉って書きやすいんですよ。この世界のアスカなら何をしでかしてもおかしくないので。
あ、次回もよろしくお願いしま〜す。感想もらえるとモチベーションに繋がりますので、よろしくです。