今回は安心できるシンジの日常です。ではどうぞ〜
真希波がミサトのマンションに越してきた。これで四人暮らし。引っ越し初日はシンジたちが歓迎会を開いてくれた。シンジと加持は腕によりをかけた料理を、ミサトは大量の酒を準備。
「さぁて、歓迎会、始めるわよ!マリ、なに飲む?」
「あぁ〜、じゃあ烏龍茶で」
「はいはい。烏龍茶ね」
ウォッカ9、ウィスキー1の割合でコップに注いでいく。
「ほい。烏龍茶」
「これは私の知っている烏龍茶じゃない!!」
「なに言ってるのよ。ちゃんと烏龍茶の色が付いてるじゃない。それに色だけじゃなく⋯⋯ボッ!)火もつくわ!」
「火がついてる時点で大部分がアルコールだよ!!」
「仕方ないわね〜。じゃあ水でも飲んでなさい」
「⋯⋯⋯⋯ボッ!)」
テーブルに置いてあったライターに火を点け、出された水に近付ける。ボッ!と言う音と共に火がついた。
「部長さん⋯⋯なんで水に火がつくんです?」
「さぁ?可燃性なんじゃい?まぁ色は水だから大丈夫よ」
「アンタは色でしか飲み物を判断できないのか!?」
この光景を見て、シンジは涙を流した。やっと、喉から手が出るほど欲しかったツッコミ担当がやってきたと思ったからだ。
「料理できたよ〜」
「テーブルに並べるから、上の酒退けてくれ」
「ほいほ〜い」
全ての料理が並べ終わると、代表してミサトが乾杯の音頭をとる。全員がグラスを持ったのを確認。中身がなみなみに注がれているのを見ると満足そうにグラスを掲げた。
「杯を乾すと書いて!乾杯と読む!!乾杯!!!」
言い終わると同時に、ミサトと加持は酒を流し込む。真希波は匂いを嗅いで酒ではないことを確認。シンジは冷静にポケットからライターを取り出して火がつかないか確かめていた。
「ねぇワンコ君。なんでライターで確認してるの?」
「酒かどうかを確認するためだよ」
「匂いで充分だと思うよ⋯⋯」
「⋯⋯まぁ、すぐに理由が分かるよ」
「?」
首を傾げた真希波だったが、数十分後にその理由を理解した。
「ウェーイ!!良いぞ良いぞ!飲め飲め〜!!ニャ〜ハハハハハ!!!」
料理が7割ほどなくなった辺りで、真希波は完全にできあがっていた。シンジが毎回ライターで確認する理由、それは酒の匂いが充満している環境で、鼻を頼りに酒かどうかを判断することが困難だからだ。飲み物に酒が混入していても分かるわけがない。シンジはそれを引っ越し初日に学習した。
「こら葛城〜。未成年に酒はダメだぞ〜」
「細かいことは気にしな〜い!」
「そうそう!気にしにゃ〜い気にしにゃ〜い!」
「加持さんそれスピリタス。らっぱ飲みしていいヤツじゃないですよ」
「シンジ君。俺は今日、健康とおさらばする!!」
「いつもしてるでしょ」
こうして夜も更けていき、4人はそれぞれの部屋へと帰っていく。皿は明日の朝にでも洗えばと考え、シンジは眠りについた。部屋の鍵を閉めずに。
「うぅ⋯⋯く、苦しい⋯⋯⋯⋯ッ!?」
翌朝、シンジは異常な寝苦しさで目を覚ました。身体の上には真希波が抱きついて寝ていた。
「フンッ!」
「ンギャベッ!?」
巴投げで外にぶっ飛ばした。襖はお亡くなりになった。
「シャワー浴びてこよう⋯⋯酒の匂いが酷い」
「イテテテテ⋯⋯投げ飛ばすことないじゃん。ワンコ君もしかして女の子に抱きつかれても嬉しくないタイプ?」
「慎みと恥じらいを持たない女性はタイプじゃないです」
「えぇ〜?周りにそんな子いないでしょ」
「だからですよ。シャワー浴びてくるんで、リビングのテーブルの上、片付けられるの片しておいてください」
「⋯⋯シャワー、一緒に入っちゃダメ?」
「追い出すぞ」
「えぇ〜!お酒の匂いが酷いんだもん!!」
「自分のせいでしょ」
そう言って、シンジはシャワーへ。真希波はテーブルの片付けに向かった。20分ほどしてから出てきた。その頃にはテーブルの上は綺麗に片付けられ、皿たちも粗方片付けられていた。
「次どうぞ」
「ぅ〜い。⋯⋯シャワー上がりで少し濡れたワンコ君。中々にいい。78点」
「なんの点数だよ」
「部長たち起こさなくていいの?」
「後で花火投げ込んで起こすから放っておいてください」
「過激〜」
真希波がシャワーを浴びている間に4人分の朝食とペンペンの朝食を用意。出てくる頃には全員分の朝食の用意が終わっていた。
「出たよ〜。投げ込む花火どこ?」
「電話の隣。あと服はちゃん着るように」
「くっ!渾身の誘惑が⋯⋯!!」
「そう言うセクハラはアスカでお腹いっぱいなんだ」
服を着直してから、投げ込み花火の導火線に火をつけてミサト達の部屋に放つ。何気にこれがこのマンションの目覚ましになっていたりする。この爆発で全住民たちが気持ちよく目を覚まし朝の活動を開始。たまに爆発が起きないと全員寝坊するらしい。
「いや〜。今日も強烈ね〜」
「あぁ。耳がキーンとするのが難点だが、そこに目を瞑ればスッキリとしたいい目覚めだ」
「爆発で起こされるのは容認してるんすね」
「これ意外と快適なのよ」
「そっすか⋯⋯」
朝食を食べながら、それぞれ今日の予定を話す。ミサトはいつも通りNERVで通常業務。加持はNERVのスイカ畑の水やり。ペンペンは自宅警備。シンジは真希波を引き連れて学校へ。帰りにスーパーによって特売品を色々と買ってくるそうだ。
「あ、ワンコ君服屋案内して」
「服屋?」
「うん。あんまり服持ってこなかったんだ〜。下着とか買いたいから」
「あぁはいはい。服屋ね」
美少女と服買いに行ったり、スーパーで買い物したりってデートやん。なのに舞い上がらないシンジすげぇと思ったアラサー2人だったが、口には出さなかった。確実にツッコミと言う名の拳骨が飛んでくるからだ。
「じゃ行ってきます」
「いってらっしゃ〜い」
「皿は俺たちで洗っておくよ」
「おなしゃ〜す」
取り敢えず、ミサトのマンションに真希波INしました。シンジのツッコミの負担は減るのか増えるのか、真希波の色気に勝つのか負けるのか、色々と気になりますね〜。
じゃ、次回会いましょう。感想貰えると次回の投稿が早まるかもしれません。モチベーションのためにも是非お願いしますw