ちょっと違う新世紀エヴァンゲリオン   作:憲彦

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 学園パートぶち込んでみようかな〜と言う理由でこれを。正直学園パート入れずに一気に最終回までとか考えてたんですけど、たまには日常でも入れないとねと言うことでこれを。


白雪姫とシンデレラって混ざりやすいよね

 14の使徒を撃破してから2日経った。真希波は腕をギプスで固め、アスカは全身に湿布を張り付けて杖をつきながら歩き、綾波はちょっとやつれていた。

 

「スゥゥ⋯⋯碇、聞いてもいいか?」

「答えられる範囲でなら」

「そうか⋯⋯これなに?この前の使徒絡みか?」

「あぁ⋯⋯うん。まぁそんなところ」

「真希波はまぁ普通の怪我だよな?戦いの中でってイメージしやすい。でも⋯⋯あっちの2人はどうしたんや?」

 

 トウジとケンスケは疑問に思っていた。真希波の腕は分かりやすい。実際、この前の使徒戦で光線を防いだときに、防ぎきれず左腕前腕にヒビが入った。それが原因で固めている。だが他2人、綾波とアスカの状態が理解できなかったのだ。

 

「綾波は⋯⋯まぁ自業自得かな」

「あぁ。あれか」

「やっぱり君か⋯⋯ケンスケ」

「アデデデデデデ!!!ゴメン!マジゴメン!だから手離して顔が砕ける!!!」

 

 シンジの凄まじいアイアンクローが決まった。これだけは受けたくないと心の底から思うトウジだった。

 綾波はアスカに拉致られたあと、長時間存分にアスカに胸を揉まれ吸われた。みっちり休む間もなく、佐藤三尉と共にアスカのセクハラを受け続けた。結果、ちょっと精気を吸われたのだ。

 そしてアスカ。こっちはあの時の覚醒が原因だ。あの覚醒時、弐号機とアスカのシンクロ率は驚異の278%とか言う変態的数字を叩き出した。結果、倍以上のフィードバックで全身筋肉痛になっているのだ。使ったことのない筋肉まで筋肉痛になっているため満足に動くことができないでいる。

 

「ところで、文化祭このクラス演劇するの?」

「あぁ。分かりやすいからな。シンジ達がおらんときに決まったんや」

「久し振りに学生っぽいイベントね〜。イテテテテ⋯⋯」

「アスカ休みなよ」

「嫌よ!出席日数ウグッ!?⋯⋯とにかく、私たちこれ以上欠席したらいろんな意味でヤバいのよ⋯⋯ところで私たちのクラスは何やるの?」

「あぁ白雪姫や」

「白雪姫⋯⋯?あぁ。カボチャの馬車に乗って、お城で開かれる武闘会で1番強いヤツを倒しにいくために、引退した地下格闘技最強のお姫様が一夜限りの復帰をするやつだっけ?」

「それなんてシンデレラ?てか同人誌?」

「あれ?違ったっけ?」

「毒盛ろうとしたお婆さんを全力でボコボコにする話だよ」

「碇のも何と無くちげぇよ!」

 

 早い話、7人の小人が出てくるアレだ。この物語は取り敢えず主要人物となる主人公の白雪姫、毒を盛る女王、目覚めさせる王子の3人さえ決まってしまえば、残りはなぁなぁでもどうにかなる。問題は、今現在このクラスには白雪姫候補が4人いることだ。このままでは某ドラえもんの映画のような悲惨な白雪姫になりかねない。

 

「え?白雪姫候補が4人?綾波とアスカと真希波と⋯⋯ヒカリさん?」

「いや。ヒカリは小人役や」

「え?じゃあもう1人誰?」

「碇だよ」

「は?」

「待て待て待て!!俺が提案した訳じゃないからな!!」

 

 拳をチラつかせると、ケンスケが怯えながら物凄い勢いで否定してきた。本当に違うようだ。

 

「仕方ないやろ。碇体はムキムキでも全体的に細いし、顔もその辺の女より可愛いからな」

「ふん!」

「ガファッ?!」

 

 トウジが空気を読まない発言をかました瞬間、シンジの右ストレートが顔面にクリティカルヒット。壁までぶっ飛んで行った。

 

「他のところから決めたら?私王子様やりたい!」

「白雪姫役にセクハラしないって誓えるなら推薦するよ」

 

 パターンA、綾波が白雪姫役の場合。毒リンゴで動けかない状況なのをいいことにセクハラしまくる。最悪の場合観客にはお見せできない絵面に。そもそも「この世で1番美しいのは誰?」のシーンで「まぁレイなら当然よね」とか言いかねない。

 パターンB、真希波が白雪姫役の場合。同じく動けないシーンで真希波の育った身体を絶対に楽しむ。これまた同じくお見せできない絵面になる。

 パターンC、シンジが白雪姫役の場合。以下同文。確実にセクハラを働く。

 

「アスカは王子様役以外ね」

「えぇ〜」

「文句言わないの」

「と言うか、惣流主人公の白雪姫役やらなくていいのか?」

「別にいいわよ。私お姫様に憧れてるとかないもん。そもそも白雪姫とか似合わないし」

「いやいやいやいや。姫はお姫様役似合ってるよ!私が保証するから!」

 

 真希波が話に加わってきた。まぁ確かに、普段からアスカを姫呼ばわりしている真希波からしたら、アスカほどお姫様役にピッタリな存在はいないだろう。だが、正直アスカは逞しすぎる。武闘派で変態的な白雪姫が誕生しかねない。

 

「僕は綾波に一票」

「私?」

「まぁ、綾波が1番安牌だよな。このクラスで白雪姫って言われたら、真っ先に綾波イメージするヤツが多いから」

「あ!レイが白雪姫やるなら私王妃やる!白雪姫の実母!」

「え?なんで?最終的に毒リンゴ盛るし、熱された鉄製の靴履かされて死ぬまで踊ることになるよ?」

「原作と最近のを混ぜない。だって白雪姫の実母よ?つまり、グヘヘヘ。色々と、娘の白雪姫に⋯⋯ジュルリ」

「アスカは取り敢えず、キャラクターから外れてもらおうか」

「だな。惣流、一旦脚本頼んだ」

 

 ケンスケがノートとシャーペンをアスカに渡して他の配役を考えることに。王子役はシンジとトウジと真希波の3人が候補に上がっている。が、トウジ本人は小人役を所望しているためここから除外。シンジか真希波のどちらかとなった。

 

「お姫様がレイちゃんなら、やっぱりワンコ君じゃない?」 

「えぇ〜?僕は木とかで良いよ」

「もったいな」

「セリフの多い木になりそうだな」

「はい脚本!」

「はえぇよ!!」

 

 さっきまで黙っていたアスカがノートをケンスケに返した。もう脚本ができあがったらしい。一抹の不安を抱えながら、ツッコミ要員であるシンジを横に置きながらノートを開いた。

 

「いや〜。結構な力作よ〜?大道具係りには気合い入れてもらわないと!」

「⋯⋯なぁ惣流」

「なに?」

「誰がグラップラー書けっつたよ!!これお前が白雪姫と勘違いしてたシンデレラじゃねぇか!」

「あれ?また間違えた?」

「白々しいわ!!なんだこの姫!逞しすぎるだろ!魔女に馬車用意してもらって『これで私より強い奴に会いに行けるわ』ってもうおかしいだろ!序盤だぞこれ!しかも魔女の0時までに帰るのよの忠告に『大丈夫。そんなにかからない』ってなんでこんなヤツが義姉や継母に虐められてんだよ!」

「別にいいじゃない面白いんだから!」

「確かに面白い⋯⋯!腹立つほどに⋯⋯だが!なんで城の武闘会でピノキオと白雪姫が出てくるんだよ!しかも選手で!!どっちも武闘派じゃねぇか!」

「いいじゃん白雪姫もでるんだから!それより盛り上がるのこっからよ!地下格闘技で名を馳せた最強の女戦士シンデレラ、彼女を倒すために新世代の武闘家たちがシンデレラに襲いかかる。シンデレラと心行くまで戦いたいかつてのライバル白雪姫とキノピオ。そんな最強の3人が手を組んで新人たちを塵に変えていく!最高のシーンでしょ!」

「確かに面白いが⋯⋯違う!もっとちゃんとした王子と姫の物語を望んでるの!こんな血みどろの姫見たいわけじゃないの!」

 

 この時、シンジはケンスケをツッコミとしてNERVに雇い入れるかを本気で考えた。重篤なツッコミ不足のNERV本部に必要な存在だからだ。そんなシンジの考えを一瞬で感じ取った真希波は、当然の事ながらすぐに止めた。そんなことのためだけに雇ったら普通に可哀想だからだ。そんなやり取りを後ろでしていたら、アスカが次のページを開くようケンスケに促していた。なんでも、普通のが欲しいならこっちとのことだ。

 

「⋯⋯ほう。面白いな」

「でしょ〜。私だってこう言う物語好きなのよ」

「だが!これドラクエ8を演劇用に落とし込んだ脚本だろ!よく短時間で書き上げられたな!!」

「最近のプレイしててね。もう最っ高なの!だから演劇用に落とし込んだわ!」

「分かるよ!神ゲーだもんね!でも違うんだよ!!今欲しい脚本じゃないんだよ!しかもこれゼシカエンドじゃねぇか!やっぱアレだろ!ヒロインに憧れてんだろ!ゼシカの性格惣流に似てるもんな!」

「はぁあ!?私が私の推しと似てるわけないでしょ!私はゼシカをマリに演じてもらうつもりなの!ミーティアはレイ!主人公のエイトはシンジ!私はゲルダやれてればいいわよ!」

「ヤンガス誰だよ!ククールはどうするんだ!?」

「ん〜⋯⋯ククールはもう少ししたらできそうなのが登場しそうな?」

「真希波、それ以上は止めよう。今後に関わる」

「ワンコ君もかなりメタいよ」

 

 その後も、アスカの脚本にケンスケがツッコミを入れると言うやりとが続いた。シンジと真希波はそれを見守り、トウジは気絶、綾波は疲れたのか、シンジの背中に頭を預けて立ったまま寝ていた。

 

「おいなんだこのエンディング!?」

「ゼシカエンドでしょ」

「ちげぇよ!その前だよ!俺もモヤモヤしたけど!なにこのエンディング!?前夜のグラビウス王とのやり取りほぼ脅しだし、現に結婚式に乗り込んでチャゴスに決闘申し込んでるじゃねぇかよ!!」

「あ、このシーンスゴくカッコいい。私ゲームよりもこっちのが好きかも」

「うん。僕もこっち好き」

「ほら!シンジとマリもこう言ってるし!いいじゃんこれで!」

「何部構成でやるつもりなんだよ!4部構成以上でようやくだぞこのボリュームなら!」

「全部やればいい!」

「キッツイわ!!」

 

 この後、アスカの書いた脚本はクラス中の生徒が読んだことにより、演目が白雪姫からドラクエ8に変更。ただし、3日しかない文化祭で流石に4部構成は認められなかったため、1日2部までで2日で終わらせる事がやる上での条件となった。

 

「私衣装係もやるわ!」

「アスカ、ちょっと静かにしようか。エイッ」

「ヴゴァッ!き、筋肉痛が⋯⋯」

 

 なお、この年の文化祭は伝説として後世まで語り継がれたそうだ。2日に別けた全4部構成、円盤に特別編集版を焼いたところ飛ぶように売れて、えげつない黒字となったとか。




 アスカの書いたドラクエ8の改変部分ですか?
 まず、結婚式前夜ククールに「試練を自力でクリアしてないロクでなしの王子に槍を突き刺すのって罪になると思う?」と聞いたことに始まり、グラビウス王には「不正を知っておきながら今日まで何も言わず、自分と兄妹のように育ってきた姫と結婚させるのなら、明日覚悟を決めてもらいます」「トロデ王なら、決して許さなかったことをアナタは黙認しようとしている。近衛隊長としても、彼女の兄としても、この結婚は認めることはできない」とゼシカを思っていると素直に話した後のグラビウス王の説教の後に食って掛かり、式当日も式場の扉を開け放った後ニノ新法皇に伏せるように叫び槍をぶん投げて、チャゴスに「王家の試練のやり直しだ」と、剣を投げ渡しミーティアの相手に相応しいかを判断すると言う改変です。
 やっぱ当日盛り上がるのはこの辺りでしょうね。因みに私現在ドラクエ8で追憶の回廊を回ってレベル上げしている最中です。好きなエンディングはゼシカエンドですけど、二人旅エンドが特に好きです。初めてドラクエ8やった時、事前情報なしで何故かこのエンディング引いたからか印象に残ってるんですよね。色々とドラクエやりましたけど8が1番好きですね。

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