ちょっと違う新世紀エヴァンゲリオン   作:憲彦

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 始まる前に、前回もお話した通り、誤字報告は誤字報告機能を使ってお願いします。感想きた!と思って見てみたら誤字報告だったときは本当、うん。あれなので⋯⋯


精神攻撃?私は一向に構わんッッッ!!!

 あのドラクエ8演劇事件から数週間。今日も今日とてNERVのジオフロントでは、エヴァたちが殴り合っていた。

 

「ドリャァァア!!」

「グッ!⋯⋯ハァ!」

 

 アスカの乗る弐号機の飛び蹴りを受け止め、そのまま投げ飛ばしていた。この訓練、毎回ジオフロントはボコボコになるし、エヴァ本体も必ず大規模な整備が必要になる。その為、自分の理論的な仮説を重要視するリツコや整備班、NERVの施設課からの評判がめちゃくちゃ悪い。が、シンクロ率は順調に上がるし、なにより実戦形式の訓練ほど役に立つものはない。ちゃんと成果があるお陰か、もう現場の人間は誰も文句を言わなくなった。

 

「じゃあ私もスペシウム光線を!⋯⋯あれ?」

「アスカって、何故かスペシウム光線とか八つ裂き光輪は撃てないよね」

「なんでかな〜。私特撮も好きなのに?特撮愛が足りないからとか?」

「それ言ったら僕撃てる訳ないよね?」

「私も撃てたけど、姫ほど特撮愛とかアニメ愛あるわけじゃないよ?どっちかってと、ゲームのが好きだし」

「私は3人みたいにそう言うの撃てない⋯⋯」

「じゃあ、綾波は僕と練習してようか」

「分かった」

 

 シンジが綾波を連れて行くと、アスカは引き続き自分の新技になりそうなスペシウム光線や八つ裂き光輪、その他必殺技の特訓を真希波と続けた。因みに真希波は、この前の演劇ドラクエ8を参考に、ドラゴンソウルやギガブレイク辺りを習得しようとしている。

 

『アスカ。この前みたいにシンクロ率上げられないのか?』

「えぇ〜。アレやると筋肉痛が酷いんだけど〜?」

『やれるならやった方が良い。土壇場で慣れない体でやるより、何度かやって体を慣らしたほうが良い』

「了〜解。マリ、付き合ってもらうわよ」

「はいよ!お任せあれ!」

 

 三尉の指示で、アスカは持ち込んでいた綾波の下着を装着し覚醒した。あの時と同様、物凄い迫力である。

 

「うし!行くよ姫!」

 

 早速スペシウム光線を発射。アスカはそれを上に跳んで避けて、足にA.T.フィールドを集中展開し急降下キックで迫ってくる。それ目掛けて八つ裂き光輪を3枚放つ。威力やサイズはシンジのよりも下回っているが、その代わりに速射が効く。それでアスカを追い詰めようとした。だが⋯⋯

 

「しゃらくさい!ウオリャァア!!」

「うげマジか!?」

 

 なんとか当たる直前に横に飛び退いて回避することができた。地面には巨大なクレーターができている。あれを受けたらと思うと、参号機は恐らく無事では済まなかっただろう。すぐにスペシウム光線を撃つが、片手で防がれてしまった。

 

「マジか〜⋯⋯姫もう必殺技とかいらないでしょ⋯⋯」

「いいやダメよ!もう2つか3つは欲しい!」

「いったい何が姫をそこまで駆り立てるのか⋯⋯まぁいいや。トコトン付き合うよ!」

 

 そんな非常識なやり取りをアスカたちがしている横で、シンジは綾波に、手始めにかめはめ波を教えていた。理由は、1番分かりやすくイメージしやすい必殺技にして、綾波もアスカに見せられたことがあるからだ。

 

「取り敢えず、強くイメージして、それをA.T.フィールドで再現してみるんだ」

「そう。やってみるわ」

「うん。取り敢えずエネルギー溜める、みたいなイメージでやるといいよ」

 

 そう言われ、かめはめ波の体勢でエネルギーを溜めてみる。みるみる溜まっていき、あとは撃ち出すだけと言うところで問題が起こった。

 

「碇くん。これはどうすればいい?」

「え?」

 

 何故か溜まったエネルギーが全て右手に入ってしまった。なんか右手が光り輝いている。これは予想外の事態だ。

 

「えぇ〜⋯⋯と、取り敢えず、そこの山に普通にぶつけてみようか」

「分かった。えい」

「うわっ!?⋯マジか〜⋯⋯」

 

 とんでもない轟音を上げて、山に穴が空いた。見ていたミサトはゴッドフィンガーかよとツッコミを入れた。とは言え戦力強化は一応完了。アスカは置いておいて、取り敢えず全員シンクロ率70以上を維持できるようになったし、他国のエヴァパイロットを秒で無力化できそうな実力を身につけられた。

 

「シンジ〜。ちょっと私に全力でスペシウム光線撃ってみて〜」

「はいはい了解」

 

 全力と言う注文通り、スペシウム光線をアスカ目掛けて放った。地面を抉りながら一直線に光線がアスカに向かっていく。

 

「ライダーァァァ⋯⋯パァンチッ!!!」

 

 ガゴンッ!と言う変な音と共に、シンジのスペシウム光線がアスカのライダーパンチに相殺されてしまった。これで確信した。アスカは、アニメやライダー系の技はまぁ再現できる。が、シンジや真希波のようなウルトラ系の技の再現は単純に苦手なのだと。

 

『総員!第一種戦闘配置!!』

「ん?」

「使徒っぽいね。ミサトさん、僕たちはエヴァの中でいつでも出られる状態で待機してますので、状況報告や作戦は通信でお願いします」

『了解。4人とも、すぐにリフトに行って』

 

 エヴァ4機がリフトに固定され、中でミサトをはじめとする発令所の面々が迫ってくる使徒の情報を送ってくる。今回の使徒は衛星軌道上から来ている光る鳥のようなシルエットをしている。

 

『理論上、エヴァでは衛星軌道上の目標を攻撃することは不可能ね』

『リツコ、それ理論上の話でしょ?ウチのパイロット達はそんな理論簡単に超えていく子達よ?気にするだけ無駄ってもんよ。てな訳で4人とも、取り敢えず超威力長射程の武器も用意してあるから、出たら我が物顔で空を飛んで私たちを見下ろしてるアレに挨拶してきて〜』

「了解!あ、三尉〜。今日の晩ごはん鶏肉食べたい!帰りに丸々買って帰りましょ!」

『アスカ、少し緊張感持とっか』

「鳥っぽい形の使徒見て鶏肉食べたくなる姫の感性分かんないな〜」

「え?今日唐揚げのつもりだったんだけど?」

「⋯⋯え?」

『あ、加持くん?ビールの在庫追加しといて〜』

「⋯⋯ねぇ、まさかだけど、レイちゃんも?」

「⋯⋯⋯⋯私はポジトロンスナイパーライフルで所定の位置で待機してます」

「ねぇ答えて!私だけ?私だけなのこの感覚?!と言うか私が異常なの?!」

『じゃあマリがポジトロンライフル改を装備する?スペシウム光線とかでもいけると思うけど?』

「あ、はい。それ装備していきます⋯⋯」

 

 そんな感じの布陣で、全機リフトオフ。因みにマダオだが、こっちは冬月が付きっきりで溜まっていた書類や今まで押し付けられた書類の処理をさせているため、しばらくの間は指令室から出てくることができない。文字通り椅子に縛り上げられている。シンジが今回の使徒戦に向けて、邪魔されないために作った状況である。

 

「さてと⋯⋯レイとマリは目標位置に付いた。シンジはスペシウム光線?」

「流石に八つ裂き光輪じゃ届きそうにないからね。アスカは?」

「この距離なら破壊力ある攻撃よりも、貫通力と速度ね。魔貫光殺砲の準備するわ。ただ、威力めちゃくちゃ強いから、吹っ飛ばされないように注意しないと」

 

 深く足を地面に突き刺し、反動で飛んでいくのを防ぎながら溜めにはいる。シンジも有効射程距離に相手が降りてきた瞬間に撃てるよう両手を構えた。

 

「「っ!?」」

『なに?!』

 

 空から光が降ってきた。シンジはすぐに避けられたが、足を地面に突き刺したアスカは逃げられず、もろに使徒の光線を受けてしまう。

 

「アスカ!」

「グッ!⋯ウッ⋯⋯!コイツ⋯!!あぁああああ!!!」

『アスカ?アスカ!!早く逃げろ!返事しろ!!』

「ち!」

 

 真希波と綾波が有効射程距離に入っていないものの、ライフルを発射。ダメージは与えられなくとも攻撃をそらすことくらいはと思ったが、A.T.フィールドに阻まれ効果はなし。次いでシンジが巨大な八つ裂き光輪を投げ飛ばした。これなら相手の光線を防げると思ったからだ。

 

「アスカ今のうちに!⋯ッ!?」

「グッ!うぅぅぅ⋯⋯!」

 

 だが相変わらずである。使徒に届く前に光輪は霧散。通信からはアスカの呻くような声が流れ続けている。

 

『アスカの心理グラフが乱れてきてます!』

『なっ!?⋯⋯マリ!それでアスカを撃って光線の範囲外に飛ばして!当たる直前に神経全カット──『待ってください!』⋯⋯佐藤三尉?速くしないとアスカが!』

『よく見てください。アスカは、まだ撃つ気だ⋯⋯!』

 

 その言葉に、パイロット全員がアスカの弐号機に視線を向けた。そこには、まだ魔貫光殺砲の溜めの姿勢のまま微動だにしない弐号機の姿があった。

 

『心理グラフの乱れが⋯⋯収まっていってる?』

「胸糞悪いもの見せてくれたわね⋯⋯三尉、私は大丈夫。信じてくれてありがとう⋯⋯そんなに知りたきゃ教えて上げるわよ!人間の底力と私のメンタルの硬さをね!喰らいなさい!魔貫光殺砲ォォオ!!!」

 

 アスカの放った魔貫光殺砲が、衛星軌道上の使徒のコアに直撃。そのまま貫いて撃滅した。

 

「す、スッゲ〜⋯⋯さっすが姫!」

「アスカ、無事?」

「ふふん!ヲタクはね、生半可なメンタルじゃやってらんないのよ!⋯⋯18歳未満でも18禁を買うときの緊張感、モデルの三尉にバレても描き続けるBLのエロ本、締切に迫られてもミスできない原稿、精神も体も限界だけど会場を走り回り長時間並び続けるフィジカル、コスプレのための減量と身体作り⋯!その全てを身に着けた私が!あんなちゃちな精神攻撃に負ける筈ないわ!!」

「誇らしそうに言ってるけど、全然誇らしくないからねそれ。まぁ取り敢えず、アスカと三尉は今日もう帰りなよ。後は僕らでやっておくから」

「ん。了解」

 

 現場を後にしたアスカは、エントリープラグから降りてきて着替えに向かった。その途中で三尉と会い、帰るための準備が整ってる事とシンジから2日の休暇を貰ったことを伝えた。

 

「そう。なら帰ったらアニメに映画にゲームね!」

「その前に買い物。夕飯の食材とか買ってからな」

「うん!⋯⋯⋯⋯ふぅ」

「おっと⋯⋯」

「ごめん。三尉⋯⋯やっぱりちょっと辛い。振り切ったと思ってた昔のトラウマとか思い出させられちゃった⋯私、全然振り切れてなかったみたい⋯⋯」

「⋯⋯そっか。アスカは偉いよ。頑張ってエヴァのパイロットになって、明るく振る舞って、最後まで諦めなくて。俺はアスカと一緒にいると楽しいよ。だから、頼りないけど、辛いときは俺を頼ってくれ。必ず受け止める。重いものも全部背負う」

「うん⋯⋯ありがとう」




 よし。これでアスカと三尉のフラグをより強固なものにできましたね。ん?綾波と山本三尉のフラグ?あそこは放っておいても勝手にくっ付くルートに入ってるので、特別な処置はしません。
 ではまた次回お会いしましょう!感想よろしくお願いします!
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