次回予告を提供してくださる「ごくちゃん」さん、いつもありがとうございます。遅くなりましたが、この場で御礼申し上げます。
感想は10件とかある程度の数になったら返答予定です。現在は訳あって感想などへの返答は行っておりませんが、送られたものには目を通して製作の励みとしています。本当に助かっていますw
第4の使徒討伐からしばらく経った。この日もシンジはシンクロテストのためにNERV本部へ来ていた。テスト自体は問題なく終わり、エントリープラグ内部で力を抜いていた。
その時、もう1人のパイロットである綾波レイの姿を見付けた。彼女もテストを終えたようだ。そこに来る碇ゲンドウ。普通に話し、綾波に笑顔を向けているゲンドウに、シンジは疑問を覚えた。
(あんなコミュ障で人間性ゴミクズ、育児放棄を決め込むマダオがあんなに……もしかして)
考え込んだ末、1つの答えが出てきた。
(まさかアイツ……ロリコンか?ロリコンなのか?ヤベェなあのマダオ。何処まで墜ちれば気が済むんだ?)
シンジの頭の中を読める存在がいたら、よくそこまで自分の父親をボロクソに言えるなと。とは言え、シンジがゲンドウを生理的に無理と言うことは誰もが知っているため、納得はしてくれる。
「お疲れシンちゃん」
「お疲れ様ですミサトさん。なにか?」
「ん。これを渡しに」
渡されたのは顔写真入りのカード。シンジに正式なIDカードが渡されたのだ。今までは仮IDで、入れる場所に大きな制限があった上に、エヴァが収容されているケージに入るには一々書類確認を行わなければならなかった。これに関してはシンジも煩わしく思っており、毎回毎回キレそうだった。
「これでいつでも訓練に来れるし、もう面倒な書類作業はなくなるわ」
「わぁ。ようやくですか。ありがとうございます」
カードを受け取ると、さっさと帰ってしまった。気持ち悪いマダオの姿を見たせいか、精神的にも胃腸的にも状態はよろしくないため帰って寝る事に。寝る前に一度胃の中の物を吐き出した。
シンクロテストから少しして、また使徒が出てきた。今度の使徒は正八面体の青いクリスタルみたいなヤツだ。「ホー…ホー…」と鳴き声を発している。
「使徒って鳴くんだ」
エントリープラグ内部で待機していたシンジは、モニターから見える使徒に対してそんな感想を抱いた。今までの使徒は声らしい声を出してなかったからだ。NERVの防衛区域に入り込むと、すぐに発進の号令がかかる。情報がほとんどないのに出撃とか頭のイカれてるのかと思ったが、命令が出た以上は仕方ないと思い、そのまま射出される。
「っぶね!」
『避けた?!』
「今驚いた発令所のヤツ。後で覚えてろよ」
ミサトは冷や汗を流した。敵の情報不足。どんな攻撃をするか不明。弱点も当然不明。しかも出てきた直後の強烈な加粒子砲が直撃コースで飛んでくる。誰もが当たったと思ったモノをシンジは避けたのだ。だから、ポロッと本音が出てきてしまった。彼女の運命を察したオペレーターズは、心の中で静かに合掌した。
(ヤクザがいきなり銃撃ってきた時よりは見やすくて助かった……取り敢えず殴ってみるか)
ビルの上をピョンピョン跳びながら、使徒へと接近。チマチマ攻撃してくるが、A.T.フィールドを局所展開しながら攻撃を凌いで確実に近付く。
『えぇぇぇ……』
『ミサト、作戦出しなさいよ。職務放棄しないで』
「お前ら全員仕事放棄してるだろ」
『『『…………』』』
とうとう、発令所からなにも聞こえてこなくなった。シンジの言葉にグサッと来たようだ。まぁ仕事をしていないのは事実のため、誰も文句は言えない。
「ゼイッ!!」
ガゴッ!と言う音と共に、使徒が地面に叩き付けられる。地震かと疑いたくなるくらい揺れたが、使徒へのダメージは薄い。体表に少し亀裂が入ったくらいだろう。
「チッ……ちょっとミサトさん。なんか使える武器無いんですか?」
『え?…いやぁ~、リツコ、この前提案したの、できてる?』
『はぁ……シンジ君、少し先のビルに近接戦闘用の武器があります。それを使ってください』
「分かりました」
マップに印が出てくると、そこに向かって走っていく。着くと同時にビルが展開。エヴァサイズの巨大なメリケンサックが出てきた。色は塗られていない。
『まだ色は塗れてないけど、性能は問題ない筈よ。そのまま殴ってもよし、A.T.フィールドを纏わせて殴ってもよし。それで凌いで』
「やっとまともな武器をくれましたね。ありがとうございます」
装着すると、再び使徒を勢いを付けてぶん殴る。今度は亀裂ではなく、砕けて一部が吹っ飛んでいった。
(あれ売ったらいくらになるだろ?)
普通の水晶や宝石であれば、かなりの間は遊んで暮らせる金額になるだろう。が、すぐにどうでもよくなり、更に使徒をボコボコに殴る。
『使い心地はどう?』
「良い感じです。足にも着けてください」
『……考えておくわ』
至近距離で加粒子砲を放ちエヴァを少し吹っ飛ばすと、形を変えて更に強力な加粒子砲を撃つ。が、そこは喧嘩慣れしたシンジ。A.T.フィールドを纏わせて、殴りながら熱線を相殺する。
「そこかァァア!!」
使徒が加粒子砲を撃つときの形態変化、その一瞬に使徒のコアが剥き出しになることが分かった。加粒子砲が撃たれた瞬間避けて、全力で拳を突き出す。すると空気の塊が飛んでいき、使徒のコアに僅かにヒビを入れた。
『なに今のとんでも攻撃?!』
『空気の壁を殴って作り出す、空気の砲弾。所謂、空気砲ってところかしらね。威力は私たちの知っている空気砲の比じゃないけど……』
『体術極めたマンガのキャラが出しそうな技ね……』
『1発撃つ毎に威力と速度上がったりするのかしら?』
何処の八門遁甲だよと思ったが、ツッコミはしなかった。とは言えやれそうだと思い、2発ほど連続で撃ってみる。威力は少し上がった気がするが、速度は据え置きだった。
「やっぱり直接殴る方が早いか」
一気に距離を詰め、その加速を着けたままA.T.フィールドを纏わり付かせた拳でコアを砕くために殴る。しかし直前でコアを守ろうと、防御用の形に形態変化。大きく陥没したものの、コアまでは届かなかった。
「チッ。時間かかるな」
『次はこの武器を使ってみて。巨大なブレードだからコアまで届く筈よ』
そう言われ飛び出てきたビルから出された武器は、確かに剣の形をしていた。していたのだが……
それは剣というにはあまりにも大きすぎた。大きく、分厚く、重く、そして大雑把すぎた。それはまさに鉄塊だった。
と言いたくなる塊だった。
「重っ!?…でも、これなら!!」
全力で使徒殺しを正八面体の真上に投げ飛ばし、自らも全力で跳ぶ。上空で掴み、A.T.フィールドに落下の加速も加えて全力で振り下ろす。えげつない轟音を辺りに響かせて、使徒は砕け散った。
「うん。やっぱり武器はこうじゃないと。使徒殺し、使いやすかったですよ」
『そう。良かったわ……使徒殺しってなに?』
「それとミサトさん。終わったらあの髭と一緒にアナタを殴ります。覚悟しておいてください」
『お、お慈悲を……』
「この前1日中尾行してたの、気付いてないとでも?」
『ヒュゥゥゥ……』
変な呼吸が出た。エヴァが収容されると、シンジは真っ先に発令所へ向かう。ドアを蹴破り、ミサトの元へ。既に綺麗な土下座を決めて待っていた。胸ぐらを掴んで無理矢理立たせると、アレは一体なんだ?とスゴい笑顔で聞いた。その笑顔に、全員息を飲む。女性オペレーターのマヤに至っては短く悲鳴を上げた。
「デコイ出すとか、方法は色々ありましたよね?偵察行わず出した結果がアレですか?避けられたから良かったものの、当たってたらどうなってたと思います?」
「えっと、その……」
「どうなると、思います?」
「…………ごめんなさい」
「謝罪じゃないんですよ。どうなるかって聞いたんです。どうなるんですか?答えてください。早く、今ここで、早急に」
「え、えと……え、エヴァは長期の修理が必要になるほどのダメージを受けて、シンジ君も大怪我をしていた……と、思います」
「そうですよね~。今回の成果は避けられた結果ですよね~。歯ァ、食いしばって下さい」
「ヒッ……ブッ!!」
シンジの拳を支点に空中で1回転。そのままブッ飛んで気を失った。それを見たこの場にいる全オペレーターは、自分の仕事は全うしようと心に誓った。殴り飛ばされて気絶しているミサトのようにはなりたくないからだ。
「さて。次はロリコンのマダオだな。じゃ、アレをボコボコにしたら帰りますんで」
「「「はい!お疲れ様でした!!!」」」
数分後、司令室からいつにも増して激しい音が響いていた。派手にドカドカバリバリ言っている。数分後、ゲンドウが壁に埋まり動かなくなった辺りで、シンジは満足して帰っていった。
「碇、本当に第三の少年はお前の息子なのか?」
冬月の疑問に、誰も答えてくれなかった。
ヤシマ作戦?知らない子ですね。
では、次回もよろしくお願いします。感想や評価、次回予告募集の活動報告もよろしくお願いします!
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