ちょっと違う新世紀エヴァンゲリオン   作:憲彦

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 最初はただの変態にしようと思ってたんですけど、変態だけである必要はないなと思い、新たな要素を付けました。ぶっちゃけゲームだとあの状態になったアスカってまぁ可愛いんですよね。性格は置いといて。

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次回予告募集してます。詳しくは上記活動報告までお願いします!


ドイツから来た変わり者

 ある日、シンジはミサトに連れられてヘリで空を飛んでいた。理由は、ドイツから来る新たなエヴァとそのパイロットの出迎え。あと、わざわざエヴァを運んでくれた太平洋艦隊への挨拶だ。因みに、たぶんミサトはまともな挨拶ができず相手を怒らせるから、シンジが挨拶するようにと、リツコから出発前に伝えられた。なんとなくそうだろうなと思ったシンジはそれを了承。余計なことを言ったら海に沈めることを決意し同行した。

 

「ところで、そちらは?」

「あぁ。彼は佐藤三尉。日本で生活するアスカの保護者になるの。その挨拶で一緒に」

「なるほど。よろしくお願いします。佐藤三尉」

「うん。よろしく」

 

 握手を交わし、一見穏やかに挨拶を終わらせた。だが実際は違う。ミサトが何かやらかしたときは、容赦なく海に投げ込むと眼でお互いに合図を送っていた。そう、彼もリツコから万が一の時は対応を任されていたのだ。

 

「あ、そうだ。シンジくん。君に正式に階級が与えられることになったから、これを付けておいて」

「わ~。ありがとうございます」

「後で正式な階級章が縫われた服が渡されるみたいだから、楽しみにしてて」

「ありがとうございます!」

 

 佐藤三尉からピン型の階級章を渡されて喜んでいるシンジ。それを見て三尉も嬉しくなった。エヴァのパイロットとは言え、こう言った年相応な反応を見るのは大人として嬉しいのだろう。

 

「あれ?なんで三尉からシンジくんに?」

「いや。あなた普通に忘れそうだからって、今日同行する自分に副司令と赤木博士から」

「えぇぇ……いつの間にか私の信用が地の底に?」

「あの。ところで僕の階級って?」

「あぁ。特務二佐だって。元々一尉スタートだったみたいだけど、三度の出撃と、被害を極限まで抑えた戦闘、現場での最適な作戦の実行、以上のことから特務ニ佐が妥当だろって副司令が」

「へぇ~……あれ?てことは」

「うん。ここに居る誰よりも、シンジくんの階級は上だね」

 

 書類仕事はないから安心してと最後に付け加えた三尉。因みに初めてシンジの階級を聞いたミサトはガクガク震えていた。今後下手な作戦を立てれば、確実にいろんな意味で潰されるからだ。顔が青くなっている。

 

「パイロットの保護者ってことは、綾波の保護者の山本三尉とお知り合いですか?」

「あぁ。アイツとは同期だよ。今日来る予定だったんだけどな~。レイちゃんと一緒に。でも」

 

『この前海いってから、気に入ったのか休みの度に連れていってってせがまれるんだ。多分海を見たら、場所関係なく飛び込むと思う。船の上だろうがヘリの中だろうが関係なく……だから今回は絶対に無理!心臓が持たないから……』

 

「って言ってて、今回は辞退してた」

「ああ~」

 

 なんとなく納得したシンジだった。その光景をリアルに想像できたのだろう。浮き輪を持って何食わぬ顔で海に飛び込んでいく綾波の姿を。普通に恐怖を感じたため、この場に来なくて本当によかったと思った。

 それから少しして、ヘリは艦隊の旗艦へと着艦。降りた3人は早速艦隊指揮官へと挨拶。ミサトが口を開く前に、シンジと三尉が前に出てミサトを黙らせた。

 

「この度は遠路遙々、エヴァンゲリオン弐号機とパイロットの護送にご助力いただきありがとうございました」

「わざわざ挨拶をどうも。引き渡しは構わないのだが、横須賀に到着するまでは我々の管轄。いくらNERVと言えど、ここでは立場を弁えて貰いたい」

「えぇ。海のことは海の専門家に。私たちはパイロット及びエヴァンゲリオン弐号機の状態確認。皆さんの作戦に口を出すつもりは毛頭ございません」

「うむ。そうなら我々は何も言わん。自由に船の中でも見学しておいてくれ」

「感謝いたします司令官」

「ところで、君の後ろで如何にも上官な見た目の女性を締め上げている彼は?」

 

 司令官が指さす先には、ミサトに関節技をきめているシンジの姿が。多分、何か言おうとしてそれを止められたのだろう。

 

「あぁ。彼はエヴァンゲリオン初号機パイロット、碇シンジ特務二佐です。同じパイロットと言うことで、今日は同行して貰いました」

「あの年齢でか?!」

「ええ。戦果からみてそれが妥当と言うことで、正式に階級が授与されました。葛城一尉、それ以上余計なことを言うと、海に叩き落とされますよ~」

 

 ジャパニーズクレイジーと言う言葉がボソッと聞こえてきたが、アレは非常に特殊な例であるため、ジャパニーズで一括りにするのは止めて貰いたいと心の底から思う三尉であった。

 

「ところで、パイロットにもご挨拶したいのですが、今はどちらに?」

「ん?そう言えばまだ到着していないな。こちらに来るよう連絡はしたんだが」

「ごっめ~ん!遅れました~!惣流・アスカ・ラングレー大尉!ただいま現着!」

「……げ、元気なパイロットですね。ハハハハ」

 

 出てきたのはツインテールに眼鏡をかけたやたらとテンションの高い女の子。三尉の渇いた笑いが艦橋に響いた。司令官はどうしてくれるんだこの空気と言う顔をアスカに向けている。

 

「いや~。移動中暇だったので、持ってきたドラゴンボールのDVD全部見ようと思ってて、良いところだったので遅れました!」

「そ、そう……まぁドラゴンボールなら仕方ないね」

「ご理解頂きありがとうございますっ!」

「(やっべ早速不安になってきた)……えっと、日本で君の保護者として生活のサポートをすることになった佐藤鈴之助です。よろしく」

「えぇ。よろしくお願いします!」

 

 想定していたのとは全く別のタイプの人間の登場に、三尉の胃に穴が空きそうなレベルのストレスがのしかかったのは言うまでもない。このハイテンションな子に着いていけるのか、心底不安なのだ。

 

「やっほ~ミサト!久し振りね~。元気してた?」

「そ、その質問の前に言うべきことがあるような状況なんだけど……!!」

「え?……あぁ~、楽しい?それ」

「楽しかないわよ!!」

 

 ようやく関節技を解いてもらい、アスカと挨拶を交わす。話している感じ、昔から親交があったようだ。痛めた間接を解すようにしながら、アスカにシンジを紹介。その後マジマジとシンジを観察するアスカ。流石に少し恥ずかしくなったのか、普通に自己紹介を始めた。

 

「初号機パイロットの碇シンジです。よろしく」

「あ、弐号機パイロットの惣流・アスカ・ラングレーよ!階級は大尉。よろしくね!」

 

 そのまま握手。と思いきや、いきなりシンジの胸をまさぐるアスカ。艦橋内の時が止まったのは言うまでもないだろう。

 

「……ない」

「当たり前だろ!僕は男だぞ!!」

「え?!男装女子じゃなくて!?」

「アスカ、シンちゃんはこう見えてもちゃんとした男の子よ。しっかり筋肉だって付いてるんだから」

 

 こんな弾けたパイロットの保護者をする三尉の心境やいかに。

 

「よ。相変わらず賑やかだな。葛城」

「げっ!?加持……!!」

「あ、加持さん」

「ほいアスカ。頼まれてたの持ってきたぞ」

「わ~い!ありがとうございます!」

 

 パカッと音を立てて開かれたケースには、日本で放映されたゴ○ラのDVD全巻が。さっきまで見てたドラゴンボールはもう良いのかと思った。

 

「なんでアンタがここに居んのよ!」

「仕事だよ仕事。アスカのお使いはそのツイデ。そっちが噂のパイロットか?」

「どんな噂かは知らないけど、初号機のパイロットよ」

「そうかそうか。俺は加持リョウジ。会えて光栄だよ。碇シンジ特務二佐」

「おもいっきり上官で草www」

 

 シンジの階級を知ったアスカがゲラゲラ笑っている。この緊張感の欠片もない空間に、パイロット以外の立場ある人間達が頭を抱えたのは言うまでもない。

 その後、アスカはシンジを連れて自身の機体である弐号機のもとへと案内。三尉とミサトは輸送の計画と、持ってきた非常用電源ソケットの仕様書の中身を確認していた。

 

「何故非常用電源ソケットの仕様書を?」

「万が一のためです。もし使途が弐号機を狙ってやって来たときに即応するため、扱い方を共有しておきたいのです」

「これだけの戦艦がいて、あのオモチャが必要になるとでも?」

「非常識な相手に、常識的な方法で勝つことのできた軍隊が、一度でもフィクションで描かれたことがありますか?つまりはそう言うことです」

 

 分かりやすい三尉の例えに、話を聞いていた全員が納得した。言われてみればそうだ。自分達にとって常識的な兵器たちは、常識的な相手にしか通用しない。常識や理から外れた存在に如何程の効果を出せるのか。専門家、もっと言えば現場の兵士達がそれを一番理解しているだろう。

 

「レーダーに感あり!何かが近付いています!」

「なに?潜水艦か?」

「いえ。この動き……まるで生き物だ……」

「総員戦闘配置!準備ができた艦から攻撃しろ!」

 

 司令官の号令が飛び、艦内が慌ただしく動く。そして攻撃準備を完了させた船が、主砲や魚雷を用いて次々と攻撃を開始。しかし、相手の動きは一向に変わらなかった。

 

「これは……まさか」

「使徒。ですね。すぐに弐号機の起動を!」

『もうやってるわよ!!』

「ファ?!」

 

 三尉の口から変な声が出た。弐号機を収納していた船の屋根が吹っ飛び、直後赤いエヴァが立ち上がる。視線は艦隊が攻撃している先を見据えている。

 

『使徒来てるんでしょ!弐号機で出るわ!』

『あ、僕も乗ってま~す』

「あらシンちゃんまで。了解。じゃあ非常用電源ソケットを付けるから、少しそこで待機。時間は太平洋艦隊が稼いでくれるわ」

『ありがとうございます司令官!電源ソケット付けたらソッコーで終わらせるんで安心してください!絶対に一隻も沈めさせませんから!!』

 

 非常用電源ソケットを詰んだ船が近付き、ソケットを射出。それをキャッチし手早く繋いだ。これでしばらくは動き回れる。

 

「さぁ!いつでもって近ッ!!?ウワァァア!!」

 

 いつの間にか眼前に迫ってきていた使徒に噛み付かれ、海の中へと引きずり込まれていく。艦橋からの悲鳴が通信で流れ、弐号機の中で木霊する。

 

「ヤバイ!どうしよう!ねぇどうすれば良いの?!」

「いや。弐号機って初号機と仕様が違うからなんとも。これ水中装備?」

「なわけないでしょ!なんかアドバイスしててって言ってんのよ二佐殿!」

「はぁ……惣流さん。エヴァはね、イメージで動くんだよ」

「はぁあ?なにそんな当たり前なこと……ッ!!」

 

 その時、アスカに電流走る。こんな緊急事態に当たり前すぎることを言われて、最初はなんのこっちゃ分からなかった。だがイメージで動くと言うことを理解したとき、アスカの頭にある映像が流れた。さっきまで見ていたドラゴンボールだ。シンジの言いたいことを理解した瞬間、笑みを浮かべて反撃にでた。

 

「ドォオリャァア!!!」

 

 使途の拘束を解き、一心不乱に拳を打ち込み続ける。水中だが打ち込まれる拳の残像が見えるレベルの連撃だ。

 

「これドラゴンボールじゃなくてジョジョだね」

「どっちでも良いわよ!両方とも好きだから!」

 

 殴られ続けた使徒は海を飛び出して空中に打ち上げられるが、弐号機の勢いは止まらない。何故か空中を浮遊して殴り続けている。

 

「ドリャ!よし決めるわよ!砕け散れ!!」

 

 ギャリック砲のポーズから、A.T.フィールドをビーム状にして放つ。それは使途の体を貫きコアを砕いた。

 

「汚ねぇ花火だ」

「かめはめ波じゃないんだ」

「私、ベジータ派なのよね~」

 

 その後、2人はエヴァから降りることなく日本に到着。そのまま地下のハンガーを通ってNERV本部に収容された。あの変な攻撃の映像を見たリツコからふざけんなと言われた。

 

「ねぇ、あの子誰?」

「あぁ。綾波さんね。零号機のパイロッ──え?」

 

 シンジが言い終わる前に、何を思ったかアスカがレイに抱き付いた。胸に顔を埋めて楽しんでいる。流石の綾波も少し嫌なのか、拳を振り下ろそうか迷っていた。




 はい。アスカはこんな感じです。正直、マンガ版にろアニメ版にしろ新劇場版にしろ、個人的にあんまりアスカの性格って受け付けられないところがあるんですよね。アスカファンの方には申し訳ないんですけども、どうしてもちょっと……なのでこうなりました。ゲームでヲタクモード突入させると結構面白いですよ。むしろその状態のアスカが良いと思うようになりましたw

 では、次回もよろしくお願いします。感想もよろしくお願いします。たくさん貰えれば次回の投稿が速まるかもしれませんw
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これもついでにお願いします!
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