魔族に生まれたが色んな魔法使いたいだろ?   作:王道の展開にニチャつく者

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襲撃開始

某日の真昼それは突如起こった。

オイサーストの城壁から幾ばくか距離が離れた物見塔に連設された囚人の一時収容所。

首都へ移送する囚人を拘留しておくための施設に突如振って来た炎槍のようなもの、

それが禁を解かれたかのように大爆発し収容所を内側から吹き飛ばした。

 

 

「だぁーーはっはっははっはー!勢い入射角着地爆発タイミングこみこみで85点ってかぁ!?」

 

黒い角の生えた仮面をした魔族と思わしきソレに対して警報と事前準備により集まった魔法使いが

戦闘態勢に入る。既に一般の管理人たちは避難を終え、魔法使いたちは各自魔法により檻を守り

囚人を守っていた。

 

「おーおー予告したかいがあるってもんだなぁオイ!これならもうちとぶっ壊していいか?」

「予想より高位の魔法使いが多いようだな。ゼーリエも長として役目を全うしているようだ。」

「ヒート、分かってると思うが殺すなよ~?」

「善処しかしねぇぞ!いくぞリヴァ公!!大立ち回りだ!」

「リヴァ公とは俺の事か、さて…今日は棒でいくとしよう。」

 

 

頭数減らしの戦闘要員は当初通りにリヴァーレとヒートにまかせるとして。

 

「アウラ、私とジョーカーについて回れ。」

「わかったわ。」

 

「グリフィスはアゼってる最中の魔法使いを俺と捌いてくれな。」

「了解した。」

 

ふむむ…収容されてる輩の数は予定よか多くて嬉しい誤算だな。ちょこっと選り好みしていこ。

 

 

イマダ、テェー!!

 

「ジョーカー殿!」

早速お出ましか。数は…10人、それも熟達した魔法使いが4人、若いが良さげなのが6人。

1級クラスか。

 

「防御は任せるぞ。」

「ハッ。」

「ゾルトラーク×拡散する魔法(マルチプレオ)、発!!」

 

これこそが本家本元のゾルトラーク!!再現なんかじゃない正当なるホンモノ!

狙うは腕と足、出血多量で意識を刈り取る!

 

あ?…何故奴がゾルトラークだ?…そうだろうなぁ。

まさか魔族が他者の魔法を使うとは思わないだろう。悪いな、俺は既に完全な魔族じゃないんよ!

 

 

グリフィスによる障壁の魔弾でアウラを守りながらゾルトラークで魔法使いを吹き飛ばす事はや

数分。

「高魔力反応アリ!」

「ロマノグリラ!!」

 

「おっしゃ!!ドルファが勝てて俺が勝てねぇ道理はねぇ!いくぜぇ!」

 

 

遠方から式をパクったグラニテを文字通り纏ったゼーリエがコチラに猛進する。

 

「ジョォォォカァァァアアア!!」

 

声裏返ってるって、怖いよ?

 

「ZERO&STRIKEゥ!!」

聖と邪が入り混じった矛盾の魔弾がゼーリエのグラニテを相殺し、ゼーリエを止める。

 

「どけ!!」

「ことわる!」

「なら死ね!!」

 

圧縮した破滅の雷を放つ魔法(シュドラジルム)を魔力で出来た膜で握り込み懐に突き刺ささんとするゼーリエ。イスから軽くジャンプしロマノグリラはソレをひらりとかわすとビス止めされた両手の銃の銃身を

ゼーリエに振り下ろした。

 

「フュ~。戦士みてぇな戦い方じゃねぇかよ、燃えるなぁ!?」

「その胸の文字*1と声!ロマノフ!お前もジョーカーの手先か!?」

「あ?あぁそうか久しぶりになるのか?なら遠慮はしねぇぜ!?」

 

 

かつての時代、統一王朝期の宰相と友軍の大魔法使いとくれば面会の機会があるのは道理。

ともなれば身バレもやむなしである。

 

下半身のイス部分の口でゼーリエを噛み、遠方へぶん投げたロマノグリラがゼーリエを追走する。

 

「マスター!ちょっくら遊んでくらぁ!!」

「しぬなよー!」

「死んだらドルファにクソ程笑われるからな、へまする前に戻るぜ!んじゃ!!」

 

 

よし、お邪魔も消えた事だし続き続き…


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いつからだ!いつからジョーカーの手先になったロマノフ公!!」

「いつからも何も…」

 

真上に打ち上げた魔弾がグンと曲がりゼーリエを真上から襲う。シュドラジルムの応用で

全身に電気を流し高速でソレを回避するゼーリエは合間を縫ってグラニテを放つ。

 

「俺は超獣だ!」

「!!ではあの戦争は」

「それは違うぜ?、そそのかしたのは確かに俺とドルファディロムだ。だがな!」

 

手の形をした魔弾*2がゼーリエに牙を向く。

黒鉄の翼をどこからともなく生やした彼女はその翼で魔弾を切り裂き羽をロマノグリラに

撃ち放つ。

 

「魔王は俺を差し出せば攻撃しないとわざわざ使いまでよこした。それを突っぱねたのは魔法の研究に目がくらんだ帝国と王、引き金は帝国が引いたんだぜ!?俺達は選択肢とソレを選択できる土台、権利はいつも向こうにあった!」

 

「そもそも引き金を用意しなければあぁはならないだろう!!」

 

「どうだかな!少なくとも…」

 

ゼーリエは握られたシュドラジルムを投的し爆散・解放しロマノグリラを渦に飲む。さらに

解放した雷どうしを擦り自然の電気を作り威力を上げて殺しにかかった。

 

 

「…(魔力の反応からして防御は間に合ってるな。脱出に合わせて0距離で打ち込む!)」

 

「魔族の魔力を結界構築の足掛かりにするような奴らが燃料補給を怠るとはおもわねぇぜ?」

 

プレイヤーによって生み出させた魔力の結界、それは燃費こそ悪いが国防という点で無類であり

式さえ覚えれば誰にでも発動自体は可能になるようロマノグリラによって調整されていた。

 

その時既に帝国の価値観にとって魔族とは()()()()()()()になっていた。

腹がすけば飯を食うように燃料が枯れるなら足せば良い、その為の優秀な人材は既にいた。

 

帝国が魔王軍とあらそうのは歴史上遅かれ早かれだったのだ。

 

「(今!!)」

「(あ、やっべ)っっと!!」

 

ロマノグリラの顔面に向けて0距離で発射された魔力の砲弾は寸での所で流し後ろで爆裂、

カウンター気味にシュドラジルムによる残留電気を流用した魔弾*3がゼーリエの両足を縛りその電力を浴びせて見せた。

 

「クッ…ヌァ!!」

「(内側から魔力の圧で千切りやがった!?)オイオイ…」

 

ふざけんな、ロマノグリラの脳裏よぎった言葉だ。いくら専門外の天雷の呪文とはいえ彼は

光のディスペクター、最低限の理解はあるしグリフィスから手を借りる事も出来る。

だというのに魔法でもない魔力の濃度とその圧力だけでブチ切るというのは如何せん

ロマノグリラ的には思う所があった。そして

 

「どこ見てる!!」

「あ」

その一瞬は魔法戦闘において致命的である。

 

上下左右、4方向からアギトを開く竜巻を起こす魔法(ヴァルドゴーゼ)風を業火に変える魔法(ダオスドルグ)の火炎竜巻、加えて溶けないよう魔力による保護がされた氷の矢を放つ魔法(ネフティーア)の鏃のオマケ付き。すり潰し引き裂く事に特化した魔法のコンボはロマノグリラの()()を切り開く___そのしゅんかんである。

 

「グオ!?が!ガ!あああ!」

「しま!?」

 

全身にヒビを作りながらロマノグリラがゼーリエを尻尾で巻き取り天空に上昇を始めた。*4

 

 

「セントウチュウに考え事した俺が悪イ!が!ソレはソレとシテや…くめ果たさねぇとなぁ!!」

 

「離せ!!この!!」

全方位から魔法や魔力弾をぶつけるゼーリエだが肉体の綻びに反比例し拘束は強まるばかり。

そしてロマノグリラのヒビから漏れ出る光は増すばかり。

 

 

「足止めっテのは死後デも出来るんだぜ?『クリーチャーが6体以上アレば、それらヲすべて破壊する』ってナ!(マスター!わるいが自爆する、後は頼むわ!)」

 

古き時代の光文明のカード、唯一全体破壊を行えたソレは一時期はコレを軸にすえたデッキすら存在し、かのアニメでも主人公の猛攻を止めるためにライバルが使用した由緒ある1枚。その名は

 

 

アポカリプス・デイ!!

*1
アルファベットでロマノグリラと彫り込まれている

*2
ソウル・キャッチャー

*3
チェーン・スパーク

*4
アニメ版ロマノグリラなので尻尾を起点にシャングリラと接続しているため先端がクソでかい尻尾なだけで普通に敵を縛ったり出来る




魔弾の再現が他の魔法より多い理由:グレイテストシーザーが時空の穴開けまくった恩恵で
ジョーカーがその時代を覗きやすかった+HELLの技術流用によるもの。


ロマノグリラ:自爆を決行し魔道具に戻る(アポデイの光に紛れて早くも天門で撤退済)。
笑われるのは割とどうでも良い(楽しい戦いができたので悔いが無い)がゼーリエの安否が
未確認なので内心ヒヤッヒヤ。一応アウラのディスペクターボディを依り代にすれば復帰できるが
バカっぽいと罵った手前ちょっとバツが悪い。

ゼーリエ:戦争のマッチポンプを知ったが実のところそこまで頭は沸騰してない。
積み重なったストレスをロマノグリラにぶつけたら自爆されて魔力をゴッソリ持っていかれた。
もうそこいらの1級レベルの魔力しか残って無いので戦力にはなるがアウラで詰む。

魔王討伐後の10年やそこらでフリーレンはゾルトラークを習得できるのか

  • 葬送のフリーレンやぞいけるいける!
  • エルフにとって新しい魔法だし厳しいでしょ
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