魔族に生まれたが色んな魔法使いたいだろ?   作:王道の展開にニチャつく者

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化粧試合

魔族の襲撃からはや30分、混沌を極めた場内に一層の熱気が立つ場所が一つ。

否、熱気ではない、文字通りの熱・炎だ。赤い長髪をなびかせたヒートが足先から蒸かした炎で

宙を飛び回り魔法使いたちを焦がして回っていた。

 

人類にとって飛行魔法は()()高等魔法、ゼーリエのような実戦で飛行魔法を見る機会に富んだ者だけに細々と伝播していくだけの魔法である為、飛べる者が少なくヒートのような者は希少であった。

 

 

「(通達、規定人数の鹵獲を確認、殿(しんがり)を置いて全員撤退せよ。)」

 

ドルファディロムの念話とほぼ同時に侵攻者の背後に現れる光の扉。

 

「アウラ、撤退するぞ。」

「わかったわ。」

「うーし、才のある体も結構集まったしかえるぞ~。殿はっ…と」

 

(俺とグリフィスでいいんじゃねぇか?)

 

ドルファディロム伝手にヒートから通信が入る。暴れるという点では個人戦向きのリヴァーレは

置いていくだけ無駄だしそもそも奴がいないとアイゼンが少し先の未来でフリーになるから無し。

となれば援護に長けて範囲攻撃が可能なグリフィスが適任だ。

あれだけ派手にやっておいて冷製に考えられるのは大したもんだわ。

 

「(じゃあそれで行こう。区切りがついたら大規模に魔法使うか連絡してくれな。)」

 

(了解了解~、こっから先は焼いていいんだな?)

 

邪魔なら全部焼き払う気かアイツ…どうしよ。目的が達成された以上もうオイサーストは

しばらく()()()()()()し…あ

 

「(ゼーリエが近くにいるからダメ。ロマノグリラが削ったとはいえ危険なのは変わらんし)」

(ッチ…わぁ~ったよ。)

 

さて、帰って選別選別っと…


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さーて」

「ヒート殿と言ったか。我らとてそう簡単につぶれる玉ではないが如何とする?」

 

 

 

よそに散らばった魔法使いたちが残った二人を倒すべく集結する。これが敗戦処理なのは

彼らが一番理解している。だが退くという選択は無い、彼らは誇り高き魔法使いの精鋭。

ゼーリエが使()()()と称したこの時代の強者、強き者としてプライドを持つ者だ。

 

 

「二人でさばくには数が多すぎるからな。手空きを呼ぶから10秒守れ。」

 

「了解、魔法式構築、魔弾プラスワン多重展開!!」

 

4~5重に重ねられ周囲を回転する光の盾。地に這う魔法使いも空を飛ぶ選りすぐりの魔法使いも

二人を消し飛ばす勢いで魔法を放つ。誰が音戸をとった訳でも無い、だが一糸乱れぬ一斉放射と

多人数で一つの魔法を構築発射する特大の砲台は光の盾をバリバリと砕いていく。

 

 

陣よ、我が身に依りて潜りし者に翼を下賜せんとす…」

 

魔法の式を自身の体に書き込み、二本の杖をクロスさせ魔法を多層構築するヒート。

初めて組むグリフィスに全幅の信頼をよせ、目を閉じて集中し魔法を限界まで短縮する。

 

「ヒート殿!!」

契る炎は狂い求めし仙なる木っ端、与し翼炎に依るは純なる発破

 

書き込まれし式が魔力を纏って体から浮きだし小さな陣を乱立させる。

そして、最後の盾が割れ朽ちた。

 

「(まずい!魔法は間に合わ無い。面倒だが我が四肢で!)」

 

ヒートを打ち抜かんと迫る特大の砲台が体を張ったグリフィスに直撃、爆裂しグリフィスは

後方へ強く吹き飛んだ。

 

 

「(まだか!)」

「(よく持った!)…汝らに稲光が如き()()()()()…!!召喚!!

 

 

炎と共に宙を舞う髪の毛が燃えた少量の灰と共に光の門の残留魔力を糧に現れしは

炎の翼を羽ばたかせる龍の盟友達、そして盟友を指揮する提督を冠する者。

 

「ザークピッチ!!ドラッケン!!殺さない程度によろしくぅ!!」

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んぁ?この反応?」

「燃えた物を直す魔法の改造品か。装備を呼びつけて副次的に召喚…中々器用な事をする…」

 

え、あれ召喚魔法じゃないの?ていうか民間魔法なの?…あ、マナ使ったのか。

それにしてもすっげぇ数呼んだな…*1

 

「何よアレ…あんなのもう魔族じゃない…」

「まぁ~そーだね。生まれる種族は間違えてるとは思うよ。」

「奴の炎は仙法由来、種族が違えばまた違う結果もあったのだろう。だが奴はエルフだ。」

 

 

ま、あれなら問題ないでしょ。さてさて報酬の割り振りだ。

 

まず俺。罪人魔法使いや潜在的に魔法適正がある奴を優先、だいたい3割

つづいてアウラ、若輩なのもあってとにかく数が欲しいとの事で5割

ドルファ、コロシアムの拳闘奴隷や運営陣として戦士の才覚がある奴を1割。

 

 

「残りのコレはどうするのよ。」

「リヴァーレ、食う?」

 

「弱者の血肉など体が汚れるだけだ。」

「ならアウラとリヴァーレを使った分の献上品として魔王に貢ぐわ。アウラ持ってって。」

「魔王様、ここ100年は人間たべてないわよ?」

「ん~ならロマノグリラに渡すか。魔弾の残弾にはなるでしょ」

 

 

 

そうして配分を雑に決めて各々、ドルファの天門であるべき場所に帰る。

アウラとリヴァーレは魔王城、俺とドルファは吹き飛んだグリフィスを回収しに。

ヒートは…今のゼーリエからなら逃げきれるでしょ。

 

「材を置いたらヒートを迎えに行きたいのだが…」

「ん、あぁいいけど…先にロマノグリラ笑いにいかない?」

「機を見て退くと言っていたな…そういう意味とはとらえなかったが。」

「どうせ気が散って隙突かれたとかでしょ。」

 

 

門に消える超獣2体、遥か遠方で大きな魔力が消えた事をオイサーストのヒートとゼーリエは

感じ取っていた。

 

 

 

 

 

*1
装備の点検をしていたファイヤーバードが巻き添えで召喚されたのでヒートの意思と想定より呼んだ数が多い




双槍のヒート:刃付きの杖を用いた2槍流武術と魔法を組み合わせて戦う時のヒート。
仙界外での活動の回答としてヒートが考えた独流戦術で1槍武術に落とし込んだ亜流もある。
源流は統一王朝期のプレイヤー(魔法で自分を強く動かすという点で同じ)。
「『長物を2本も片手で振り回して戦いになるのか』だぁ?、その為の魔法だろうがよ」
儘滅魔人イブリース:召喚魔法による増援を呼ばなかった先にある可能性の一つでありヒートの超獣化した姿、所謂フルパワーモード。自分に由来する炎に触れた万物に対して無条件に燃焼する性質を与える事が出来、そもそも体が炎そのものになるので物理攻撃が効かなくなる

魔王討伐後の10年やそこらでフリーレンはゾルトラークを習得できるのか

  • 葬送のフリーレンやぞいけるいける!
  • エルフにとって新しい魔法だし厳しいでしょ
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