魔族に生まれたが色んな魔法使いたいだろ? 作:王道の展開にニチャつく者
魔族化の魔法の完全化と安定化のために囚人に試し打ちし問題点やリソース問題を見える化
試行回数を重ね安全性を高めた後、元々完成した魔族化魔法を使う予定だった人材を魔族化、
基本的な魔法理論と武器術(剣だったり槍だったり)を脳に直接焼き付けてドキンダンテの仙界で放し飼い。ネームタグ代わりに胸に名前を彫られた(禁断文字)
↓
先達の超獣や種族差を気にしない輩などから魔法を学んだり我流でサバイバルしたりを繰り返し
最低限の実力を見に付ける
↓
今話
時はオイサースト襲撃からいくばくか先、場所は仙界ドキンダンテの統括地の某所
ジョーカーの名のもとに4体の
「やぁやぁ良く集まってくれたね、人を超えられた天才たち。」
「集まってくれた?バカ言え、お前が集めたんだろうが!」
「そこは問題外だろうアイリッシュ。」
「結果的には檻の場所が変わっただけ。そこまで言うほどか?」
「人じゃなくなった事にキレてる説を私は唱えます。」
ぎゃいのぎゃいのとうるさいなコイツラ…そこの爺さんは別として他は外で生きられる機会を
もう一度手に入れたんだから感謝するべきだろうに。…あぁ外に出すって言った事ねぇのか。
「まぁまぁ落ち着きなって。気持ちは…分からないけどその矛先の用意ができたからさ。」
「あ゛?」
「君たちをアソコから誘拐して今の姿にしてから少し経って、大方その姿にも慣れたでしょ?
だから戻してあげるよ。勿論条件つきでね」
「上からなのは癪にさわるがその条件聞こうじゃないか。」
「アラックはいつも話が早くて助かるよ、アイリッシュも見習えば?」
「うっせ!べんちゃらは良いから話せ!」
「はいはい。いいかい?
今の君たちは多くの人柱の上でもれなく俺の魔法により魔族になった訳だけど世間様からすれば
魔族は人食いのバケモノで殺すべき存在だ。それは大魔法使いフランメの逸話から分かるだろう。
だがキミ達は知った、知ってしまった。何をだと思う?」
「力。」
「カルヴァドス、その心は?」
「俺達人は一度手に入れた物を手放せない、変化を嫌う。魔族という絶対的な利は俺達に
利益を与えたが与えすぎた。もう魔族でない生活など戻れない。俺はもう戻りたくない。」
いいね、よく理解できてる。人でなくなった上で人としての感性を強く残すバランス
その問題の結果は彼らがこうして答えてくれる。少なくとも便利な生活を捨てたくないという
人らしさは確認できる。大いに結構。
「その通り、魔族であるという利益と人類の敵であるという不利益、本来なら天秤にのせる
対等さなんて微塵もないけど事キミタチならソレがつりあう。」
「………俺らが罪人だからか。皮肉なもんだ。」
人として必要なルールを破り、破る事に疑問を浮かべない犯罪者。人類にとっての悪という点で
彼らは魔族と同じ穴の狢だ。
「話を戻して…ほれ、コレ付けてみ?」
投げ渡された小さな4つの箱。おのおの開けてみればブレスレットやイヤリングなどの装飾具
だった。
そして一番最初にペンダントを付けた魔族、シェリーが魔力の白い光に飲み込まれ、光が消えた
ソコにいたのは耳の長い黒髪の男。男は近くの水面に顔を覗かせると僅かに驚きの表情を見えた。
「これは…若い頃の私ですか。若返った?…違いますね、記憶の投影と言った所ですか。」
「ふむ、肌色や耳こそ違えど間違いなく全盛の俺だな、粋な計らいをする。」
「おおお!?………まじかよこれ。でも何だ?この…窮屈っつーかなんつーか」
シェリーに続きアイリッシュとアラックも装飾具を付け魔力を流してもはやなくした人の姿を
今一度得た。不可思議な顔をしたカルヴァドスを一人置いてけぼりにして。
「ん?どうしたのカルヴァドス、つければ良いじゃんソレありきとはいえ
「……‥」
じっとイヤリングを見つめるカルヴァドス。やがて彼はソレを懐に忍ばせ首を横に振った。
「俺は別に人じゃなくて良いし未練もない。で俺達に人に化けさせてまで何をさせたいんだ?」
…まぁコイツはそういう気がしてたよ。種族変更の魔法実験に一番率先してたし…多分だけど
元々ヒトとして生きる事に難儀してたんだろうな。んで何かやって牢屋行になったと。
「今、外の魔族は魔王の名のもとに徒党を組んでるんだけどさ、魔族換算でそう遠くない未来に
魔王が死ぬんだよね。で、俺としては
「ハッハッハ!俺達に魔王になれと!?魔族になって少ししかない俺達に!冗談にも程があるぞ」
「そうだね、だからお前らが外にでるのは魔王が死ぬ少し前、それまでココで鍛錬や研究に励んでもらうよ。必要なものがあれば管轄者に言えば何とでもなるからさ。」
「ケッ。俺達は畜生か何かかよ!」
「魔法研究の結果がお前らなんだからそうだな……産物?」
その瞬間、俺の真横から氷の槍のような物が飛んできた。
「あなたの手のひらの上で踊るのは結構ですが、モノ扱いはゴメン被りますよ?」
「(地雷そこかよ)悪気は少ししか無いんだよすまんね。というか今のアイリッシュが殴りかかって来る場面だったろうに…アイリッシュ?」
嫌なんでそんな顔してんのさ確かにお前の鼻先かすったっぽいけどさ。威力抑えてあったじゃん、
俺しってるんだよ?数日前にシェリーと大揉めしたの。めっちゃ強きだったのに何でコレで?
避けさせるのに肘打ちしたのがそんなに痛かったか?
「グゥ、て、テメェ…!!」
「ん?罪人がイッチョ前に何睨んでんの?あとシェリー、別にモノ扱いはしてないよ?命は等しく同じ価値がある。」
「でも蜥蜴の尻尾と同じでしょう?」
「加えて俺達は道を踏み外した外道、同じ価値な者か。」
善悪ってのはこれだから嫌いだよ。
「お前らがアソコにいたのは己の成す事考える事が他人とそぐわなかっただけ。まぁソレを一般論で悪って言う訳だけど…ハッキリ言うよ。ソレは悪じゃなくて正義だから。」
善悪なんて他人の評価でしかないからね。ぶつかる事は多々あるもんだ、そしてぶつからなきゃ
いけない内容が大事だったりするから悪というレッテルで評価されるだけでね。
「力も魔力も人のソレよりはるかに強くなった今、お前らはお前らの正義を振りかざせる立場になったんだ。それで他所とぶつかったとしてソレは正義の押し問答、善でもなけりゃ悪でも無い。
外からみてソレが悪だと言われるならその悪を通してしまえ!ってのが俺の持論。」
「……己の価値は己で決めろ、か。良いだろう、お前の言う通り魔王になる。
ただし俺なりの魔王だ、道の過程でお前を殺す必要があれば問答無用だが構わんな?」
アラックの種は開いた。他はどうかな?
「ようは外にいた時と同じように好きにやりゃいいんだろ?それでいいなら俺も構わねぇよ。」
「同じく異論は無い。」
「シェリーは?」
「一先ず外に出たい、コレは変わりません。ので取り敢えずは従います。」
そっから先は介入しないでね?て事ね。何がしたいかはどうでも良いが目的意識があるなら良し。
「決まりだね。じゃあ次は魔王が死ぬ時にまた来るからそれまで頑張りな。…あ、死ぬなよ?」
捨てぜりふを吐いて俺は門から仙界を出た。さてさて900年とすこしでどこまでいくかな?
アイリッシュ
ドラグストライクを模した魔族。魔法は使えるが直接殴ったほうが強い。口が悪いが頭は悪くない。
アラック
ダクライ龍樹を模した魔族。元々小規模組織の顔訳だったので他人も使うし使われるのも許容できる。魔法も使う戦士(3:7)として早くも体に馴染み初めている。
カルヴァドス
ティガウォックを模した魔族。生まれる種族を間違えたと思ってたら魔族になって自己肯定感が
強くなった。何の気兼ねなく人殺しできる体は極めて都合が良い。
シェリー
マーシャルプリンセスを模した魔族。元々帝国の魔法使い崩れなので初期値が優秀でジョーカーの
お気に入り(顔が好み)。見て下さいよこの肌!ピッチピチなんですよ!
4体の名前は全員アルコール類から来ている(ジョーカー命名)がこの世界に同じ銘柄の酒はない
ので気づく事はない。
魔王討伐後の10年やそこらでフリーレンはゾルトラークを習得できるのか
-
葬送のフリーレンやぞいけるいける!
-
エルフにとって新しい魔法だし厳しいでしょ