魔族に生まれたが色んな魔法使いたいだろ? 作:王道の展開にニチャつく者
オイサースト襲撃から半年、某所の修理やインフラの復興も集まった1級魔法使いによる尽力で
難なく終え既に元の生活が出来るようになって久しいこの頃、私の取り仕切る協会に私に面会したいという者が現れたらしい。当時は帝国とのにらみ合いもまだ始まっていないのですんなり通すつもりだったが
「アナタにはコレがあるでしょう」
そう弟子の一人に言われ渡された紙束と本の数々。中身は民間魔法の本だったりその魔法が書かれた書類だったり様々だが魔法の関連ではあった。私が組み上げた1級という立場は私から好きな魔法を与えれた証でもあるが…そうなると一つ懸念が生まれるのだ。
一重に『ソイツが欲しい魔法を私が覚えているか』というな。至極当然の話だな。
欲しいものを渡せぬのに何でもくれてやると言える方がどうかしている。だから私はどんな魔法でも集めるし集めなければならない。時々『日焼けした肌が綺麗に剥ける魔法』などの余りにも
どうでもいい魔法が他所から送られてくるのはどうにも参るが…
話をもどそう。コレらの魔法の媒体化などに忙しい等を理由にソイツとの面会は先送りになった。
が、律儀に町の中で待っていたのだ。ただの物見遊山ではないらしい。そして今日、ソレと合う日になったのだが…
「ちょ!?いきなり魔法ぶっぱは無いでしょ!痴呆かよ。」
「だまれ!お前は一度くらいしね!」
契約上効かないとは言えコレは完全なる脊髄反射、理解するよりまえに体が動いた。
旧友、いや先の首謀者が律儀に予約までして私に会いに来るのはもうイカれてるとしか思えん。
奴から盗んだ魔法を乱射し奴を、プレイヤーを壁にめり込ませる。
「いだだだだだ!!ったいっつってんだろ!!」
大剣で魔法を打ち払って私に接近したコイツは私の両腕を掴んで地面へ投げ飛ばす。
私が
「昔から一辺倒が過ぎるなお前は?」
「人の事言えた口かバーカ!!」
「あ゛?」
「お?」
「失礼します」
のそりと入って来た秘書風の恰好をした奴が入って来る。国から寄越された奴の一人だ。
「ゼーリエ様、お気持ち察して余りあります。がココは天下の魔法協会ですので…」
「ッチ…お客人、大層なもてなしは出来ないが座ってくれ。」
「最初からソレでいいんじゃん…ったく。」
この姿のコイツを知ってる者はこの協会には一部の弟子だけ、その弟子もそういう奴がいるくらいにしか伝えていない以上コイツが下に来た段階であーだこーだできる筈がないのは仕方ない。
「さて…悪いが他言無用だ。国にもいうな。」
「かしこまりました。」
いつもの通りヘラヘラした顔で私を見るプレイヤー。1発…いや5発は顔面殴りたい。
「で?先の襲撃の首謀者様が一体何様で敵の本拠地に殴り込んでき…おい。」
私がそういいきる前にコイツは机が揺れる程の強い力で頭を下げてきた。ふざけているのか?
「まず音信不通だった事を正式に詫びる。襲撃に関してはお前の立場上悪いとは思ってる。」
「それは…私個人には微塵も配慮していないのと同じだが?」
「分かってる、お前個人には配慮する気は無い。配慮するような間柄でもない。」
「じゃぁ何しに来た!あれだけの事をしておいて私の前に堂々現れるお前は!」
息を軽く荒げた私の前に置かれたのは1冊の本、やたらと分厚い魔導書だ。
ここまでデカイ本は図鑑くらいなものだろう。
「囚人のお陰で魔族を人に変える魔法が完成した。のでお前に届けに来た。」
魔族を人に…嫌そこじゃない、種族そのものを変える魔法だと?それはつまり肉体が持ちうる情報を全て羅列出来るようになりましたと言っているのと同じ事だ。魔族の魔法は呪いと評される程に
難解で歪、コイツの頭の中も一応は魔族だという事か。
「あれだけの犠牲を出して置いてその償いが本1冊とは随分な事だな?」
「あれだけの犠牲とはどれだけの犠牲かな?少なくとも俺が攻撃した魔法使いはケガで済んでいるよね?開口一番の爆発に巻き込まれた奴もいないよね?お前の弟子たちが守ったもんね?
炎の餌食になった奴らも痣くらい残ったとは思うけど魔法使いとしての生命には何の支障もないよね?」
そう、そうだ。あの事件で死んだ関係者はまさかの
残った弟子や罪人こそあれど拉致された奴らを除いて唯の一人も死者はいない。おそらく
こちらの動きを想定した上で私に問い詰められないよう予め契約か何かで
構築したんだろう。端から誰一人殺す事なく囚人を拉致するのを前提にした襲撃、そしてソレを
完遂して見せた手腕、性格上場当たりもあったろうが…魔族らしい小手先の知恵が回っていて
虫唾が走る。
「罪人そのものが犠牲だと思わないとは存外お前も魔族だな?」
「死刑を待つだけの奴らが法で死のうが実験材料になって死のうが同じでしょ。
逆にソコに肩入れしてるお前の方が俺的にはビックリだよ。組織の長になって変わった?」
闘争に明け暮れていたかつての記憶、あれは良かった。最高の日々だと明言できる。
そして今他者の為に書類や魔法の習得に勤しむ毎日は…嫌いではない。良い日々と言える。
「それなりに人といると人にかぶれるらしい。私も例外じゃない、それだけだ。」
「…ゼーリエさ」
ボソっとそうつぶやいたプレイヤーが次に起こした行動は
「もっとゼーリエしてくんない?解釈不一致なんだわ。」
怒気の籠った刃を私のアゴに突き立てる挑発行為。奴はこう言っているんだろう
『昔のゼーリエに戻ってくれ』と、魔法協会の長ではなく大魔法使いゼーリエに戻れと。
だから私はこう答える。昔から言おう言おうと考えて機会を突然無くされて燻った言葉を。
「契約を外せ。一つじゃない全部だ。お前という檻から私を外せ!!」
「…‥‥その先に何があるのさ。」
「お前の死あるいは違う選択肢だ。」
幾ばくか考えを回す奴は軽く息をはいきながらフーンと鼻を鳴らし私の頭を2~3度軽く
ポンポンと叩いた。まるで子供をほめるかの如く。
「契約解除に俺の利が無い。ので条件をつけよう。」
そういってプレイヤーは懐から4つの鍵を取り出し私の前にさしだした。
「ん。」
「鍵…仙界のか。」
「ドルファディロム・ロマノグリラ・ライオティック・ギュウキング。俺の傑作4体ぜ~んぶ
倒せたら契約解除。一応いうけど倒せたらだ、殺さなくて良い。使えそうな物や魔法があれば
仙界の中で好きに手に入れな?俺も奴らも止めないからさ。但し」
体をひるがえしドアを開けるプレイヤーから出る魔力の影、一層に濃さと量を増したソレが
私の魔力を圧迫する。
「俺を殺すためにココを取り潰すなら無かった話になる。俺を殺す野心と長としての責務、
両方ピークで維持してみせな?」
「上等だ。」
「じゃあ用も済んだし帰るわ。あ協会の人コレ修繕費に使って」
「え、あ…(白金貨の山!?)ちょっと!」
2足の草鞋、履き極めてやろうじゃないか。あの舐め腐った態度を改めさせてやる。
「4王全員に次ぐ、可能な限り早く集合して相互契約しろ。契約内容はゼーリエから受ける
ダメージのカットや特攻効果。余裕があるなら魔法攻撃を受け付けなくなるでも良い。魔法耐性に
関与しない方向で防御機構を各自組め、以上。」
さぁゼーリエ、魔族が持ちえない人類的な悪辣さ存分に味わってくれ。人にかぶれたなら
ちゃんと感じられるだろう?意地悪したいがためにわざわざ煽ったんだからさ。
「襲撃の時キレてたけどさ、ゼーリエの地雷ってどこなんだ?」
これが今回の事の発端。
日焼けの魔法書を送り付けたたり収容所の修理に必要な資材を牛耳ったり色々したがあんまりダメージないので直接煽りに来たのが今回。
魔王討伐後の10年やそこらでフリーレンはゾルトラークを習得できるのか
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葬送のフリーレンやぞいけるいける!
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エルフにとって新しい魔法だし厳しいでしょ