魔族に生まれたが色んな魔法使いたいだろ? 作:王道の展開にニチャつく者
勇者ヒンメルの死から60年も前、場所はクジルマギカの一室。
ドキンダンテとジョーカーは茶をシバきながら呼び出した1名の到来を待つ。
「(仮想人格形成…)マスター、今回の任務このドキンダンテがすれば余計なリソースを割く事も手間もないかと思考しますが?」
「いいのいいの。今の出来上がりを見ておきたいってのもあるか…お、来たね。」
荘厳なドアが重い音を出しながら開く。その先にいるのは魔族、かつてジョーカーが襲撃した
収容施設の生き残りにして魔王となるべくジョーカーの手の平で踊る者。
「悪いねアラック、こんな水ばっかの所に呼んでさ。」
「まったくだ、地下の探索で忙しいこの時に呼びつけおって…で何だ?」
ノシノシと歩くアラックにハンドサインで座るよう促し茶を進める。
「…(これは!)美味い。」
「いいっしょソレ、西の大陸のでさ~多分お前の好みかなって思うんだけど違う?」
「懐かしいものだ。ワシの故郷を調べたのか?だとすれば酔狂な・・・」
「捕捉:各大陸の魔族生息調査の副産物としてアナタの家系が検索に当たりました。
当時はできの良い者であったと記録されております。」
「フン、家元の嫌気がさしてコチラに流れた愚図が出来が良い訳なかろう。」
真っ当な商人の家で何に嫌気が差したんだか俺は分からない。裏金とか依怙贔屓とかかね?
まぁもはや人ですらないコイツには…
「とはいえ、もはや人ですらないワシには関係ない事だ。してジョーカーよ、此度は
何の呼び出しだ?そろそろ話せ。」
お茶もほどほどに…いや後でゆっくり楽しむ気だなコイツ?まぁいいや。
「担当直入にいうと…カルヴァドスが裏切った、人間と手を取り合おうと動いてる」
それを聞いて目を見開いたアラックはイスから体を起こしワニのようなその顔を
ギラついた笑顔に変える。
「ほぅ!!それはまた大胆な事をする!で?」
「ついては砂縛のアラックに濡爪のカルヴァドス討伐を願いたい。勿論お前だけじゃない、
ちゃんと一人コチラからも人材は出すよ。ホラ来な‥‥って上か。」
2~3指を鳴らし合図を送ると天井のガラス窓に移る三日月をバックに月光を浴びながら
ゆっくりと降りてくる人型。俺とギュウキングの研究の中でも数少ないまともな成功例。
「これか?
「そ。お前の先輩なんだから口くらいは聞いてやりな?」
ジョーカーにそう言われた魔族はアラックの前にフヨフヨと移動するとそっと手を差し出す。
元は人ならばコレの意味は分かるだろう?と言いたげな顔付きはどこか傲慢でアラックの癪に
触った。
「そのなりで握手が分かるとは同胞だな。魔王候補アラックだ。」
「いずれ王の座に着くアルマーニ、旧世代よ余の名を聞ける事光栄に思え。」
その時、アラックの頭によぎる疑問の文字は二つ。目の前にいる奴が5番で目ある事、そして
「旧世代とは中々鋭い事を言う。が、ワシらは歳を経て力を増す種族、代は古い方が強いぞ?」
「年月の話ではない。文字通りに余が新世代、貴様が旧世代、それだけだ。」
アラックの目が俺と合う。説明しろってか?
「人間を魔族にしたお前ら4人が第一世代だとすればアルマーニは第二世代、
成功例である第二世代はほぼ完全な魔族、つまり人間特有の価値観や情緒を持たないものの
人間と同じく魔力に依存しない肉体を持つ
きっかけは魔族の体に保存の魔法をかけるのが面倒くさいとか死体さえあれば修理して
中身を入れれば再利用できる等の資材としての価値を魔族に持たせたかった俺のワガママだ。
とは言え人間性を毛ほども持ってないので多種族相手には殺戮行動しかできないから
その点では表向きの共生や交渉ができる第一世代のほうがはるかに優秀。
厳密に言えばアラックという個が優秀臭いんだけど・・・
余談だが第一世代は人間の姿の時に死ねば死体は残るけど逆は不可、体が魔族だからね。
「そもそも論ワシらが繁殖で増える存在ではないが…嫌よそう。ワシには無関係な事だ。」
「然り。余も貴様も同じ穴のムジナ、我欲に塗れて生きるが誉れよ。」
「アルマーニをカルヴァドスに代わる新たな魔王候補にして穴を埋める。んでさ」
ティーポッドから空になったアラックのカップに茶を注ぐジョーカー。
この時、楽し気な表情とは裏腹に口から出た言葉にアラックの背中は少し冷えたらしい。
「もう一人第二世代に枠変えするとして、
「……普通に考えれば出不精のワシか雲隠れしているシェリーだろう。アイリッシュの阿呆は
口も頭も足りんがお前の言う魔王像には良くはまっている。蹴落とす段階ではない。」
自分も勘定に入れるのは命を軽見しているのか、それとも重く見ているからこそなのか。
ジョーカーはアラックの渇ききった客観視を酷く高評価していた。
「お前がそう考えられる内はお前を切ったりしないさ。仮にもう一人増やしたとしてお前は別枠に
すげてもお釣りがくるしね。」
「フン、随分と買ってくれる…悪い気分ではないが相手が違えばもっと良いのだが。」
「うーん辛口!お茶ぶっかけてあげようか?」
「殴るぞ?」
「いい加減話を進めよ、余を待たせるな。」
会話に置いてけぼりを食らったアルマーニが痺れを切らして割り込んだ。
そしてその回答は
「「お前の着席待ちだバカ者(!)」」
ある意味地雷を踏んだアルマーニだった。
このあと二人に試作品の魔法武具を実地試験がてら渡したり二人の今の実力をジョーカー自ら計ったりした後ゲートを繋いで仙界の外に出しています。ジョーカーの直接な介入は稀ですがそれは
・自分の手のひらの上で済んでいるから、
・葬送のフリーレンの大筋に沿っているから
・フリーレンがいない土地で行動している為(所謂行間)から
のいずれかに該当する場合であり、根幹にあるのは正史の登場人物を無駄に汚したくないという
リスペクト心。とはいえあくまでも
魔王軍は影からドルファディロム伝手に動かす訳です。
今回は原作上起こりえない魔族と人間の共存を魔王でもマハトでもない奴が実行しようとしてるのがアウト。ジョーカー風に言うなら
「フリーレンの復讐心が和らいじゃう
強火のファンみたいだな・・・
第二世代魔族
厳密に言えばそもそも○○世代という区分はジョーカー自身しておらず、アラックへ説明する上で
分かりやすいように説明しただけ。魔族は基本無から発生するのがフリーレン世界のルールだが
「そもそも魔物が起源の種族なんだから有から生まれてもおかしくないでしょ?」という仮説を
元に無量大龍の存在定義(無が寄り集まった有の存在)などの逆算から完成したのが第一世代、
つまり人を魔族に変える魔法であり、第二世代は第一世代の研究課程から仮説に証明をする為の足掛かりとして作られた無っぽい有(有なので死体が残る)
アルマーニ (魔族)語源は白ブドウのブランデー(アルマニャック)
コギリーザを模した魔族。肉体が死後残る以外は魔族そのものであり唯一種の魔法のみを覚え
極める魔族特有のアイデンティティも据え置き。ただし捕食の過程で有用な手段として魔道具を
使う事は肯定的でありアラック達と同様に人化の魔法を刻まれたネックレスを始め
他数種の魔道具を装備している。どの魔族とも違い極めて食事、
基本的に殺したその場で食い散らかしたりはせず
生け捕りにして食事を適度に与え栄養状態を整え血抜きや神経締めを始めとした処理、
肉の切り分け・タグ付けそして何より適切な
得意料理はミートパイ。
「余の糧となるべく蓄えてきたのだから相応にしてやるのが余の義務だろう?」
アラック
砂漠内で順調に勝ち残り頂点に立つのも時間の問題。現在は砂漠の下から有用なメカと一緒に
どえれぇモンを掘り起こしてしまい、後始末のためにジョーカーから色々卸してもらっているので
その分小間使いを請け負っている。久しぶりのシャバなので割かしウキウキ。
ドキンダンテ
厳密に言えばクジルマギカに積んである管理ナビみたいな物。
クジルマギカ
正式名は 魔法特区クジルマギカ。味方のNEOクリーチャーの攻撃時に呪文を撃てる
エライ奴だが現代デュエマ的には少々出力不足だった。がNEO進化フィーチャーの段が
出た事でカジュアル層的には少し熱いクリーチャー。
コチラの世界では背中の砲門からクソでかゾルトラークをぶっ放す海上戦力。
魔王討伐後の10年やそこらでフリーレンはゾルトラークを習得できるのか
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葬送のフリーレンやぞいけるいける!
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エルフにとって新しい魔法だし厳しいでしょ