魔族に生まれたが色んな魔法使いたいだろ? 作:王道の展開にニチャつく者
勇者ヒンメルの死から27年、ついにこの時期が来た。あるいは来てしまった。
結末は変わらず変えることも許されない。私にできる事…そうだな、ソコで激励をするくらいか。
弱まった封印に手を当てソレは―――ドルファディロムは声を掛けた。
「時は近いぞ。」
何を言うかと思えば相変わらず世迷言を…
「ほぅ、意志は既にあるのか。」
意志だけだがのぅ。肉体と脳はまだ機能せん。
「成程、束縛の順位付けがされていたのはこの為か。流石は勇者一行の魔法使い。」
お主ならコレを解けるのではないか?
「解けるが解かんぞ。無用な介入はするなと言う命なのでな。」
魔王様がか?あの方がそんな事を言うとは思えんが…
「生憎だが今の私の主人は魔王ではない。他の奴らは知らんがな。」
その腕輪…成程のぅ。ではその時とやらまで待つとするか。
「うん、やっぱりクヴァール相手だからかな、大分不安定になってるね。明日にでも封印を解いて
クヴァールをかたずけよう。」
確信のある顔付きでそう言うフリーレンを見ながらフェルンの顔は頭の上に?が立っているような
あからさまな困り顔だった。
「‥‥‥‥?」
「フェルンそんな顔してどうしたのさ?」
「いえ、フリーレン様の魔法ですしそういうモノだと思ったのですが…」
「え、私もしかして弟子に拙い封印だなって言われた?流石に傷つくんだけど」
「いえそうではなく!その…随分と綺麗なミテクレだな、と。」
態々拭き掃除する好き者がいただけの事よ
「「!?」」
周囲に木霊するような重い声、否、声というより意志の乗った気配というべきか。
無作為に放たれたソレを二人は感じ取る。顔を合わせ、杖を構える二人。
気配は続けて空気を伝い二人に届く。
久しいなフリーレン
「クヴァール…!」
そう構えるな、まだ封印は解けんよ。まだ…だがな。
「フェルン、彼を。」
「ハイ、おじいさん危ないですから一度コチラに。」
クヴァールの元へ二人を案内したご老人をフェルンと一緒に下げ、目の前に集中するフリーレン。
その顔付きはフェルンにみせるような柔らかな物ではなくフリーレンを葬送たらしめる物だった。
「
仮にも賢老と呼ばれておった、これくらいは飛行魔法と大差ないわ。
「そこじゃない、どうやってこの魔法を手に入れたかだ。コッチの魔族はあの中に基本入れない。
お前がコレを使えるようになる筈がない。」
台詞からしてこの魔法が仙法である事は分かるか。簡単な話、魔王軍にもアチラの住人が
いただけの事よ。してフリーレン、貴様じつに良い弟子を持ったな
「お前に褒められてもうれしくないよ。」
カカカ、そう言ってくれるな。お主らとワシがまみえたあの日から何年たった?
「80年」
80年…80年か。良い術式だと思っておったが存外短い封印だったのぅ
「何、煽ってるの?一応言うけど大した効果ないから。」
ただの事実よ。……魔王様は?
「
……?ちと引っかかる言い方だが大方実際に殺したのは勇者だから、と言った所か。
全盛を20として80…残ったのはお前…おっと邪推するのは悪い癖だのぅ
まき散らされていた気配が絞られ、風がなりひびく丘で言葉を交わす一人と一匹。
その時、状況ゆえに質疑と応答になっていた会話をフリーレンは逆転させた。
「クヴァール」
お前から話しかけるとは意外な事だ
「これだけ会話できるならその封印、解除できるでしょ?何が目的でこうしてるのさ」
む?お前が肉体の抑制に特化させたのだろう?ワシら魔族の肉体は魔力の構築体、肉体を縛れば連動して魔力の流れもままならん、お前が考える程ワシは賢くないぞ?
「あっそ。で、いつ始める?」
お前の弟子が戻ってきてからで良いのではないか?ソチラもその方がよかろう?
必要なら力を溜めて置くといい、ワシもワシで思いふける事もあるのでな
「……」
都合が良すぎる。フリーレンの直感だがあまりにも彼女らに利がでかい。
それだけ自分の魔法への自身があるという事でもあるが、クヴァールに限って封印とはいえ
一度敗れた相手の一人にそんな余裕を見せるとは、少なくもフリーレンは思えなかった。
「なにを企んでるかはしらな―――『私の介入を考慮するな』!?」
会話への介入、魔法により精神の中で行われている筈のソレの主導権はクヴァールにある。
よって他者の介入の許可自体はクヴァールが握っているのはこの際仕方ない事だが
今ココに発せられたのは意志ではなく間違いなく
「(上!!)…とんでもないタイミングでとんでもないのが来たね……!!」
あれだけの語り草で考慮するなと言うのが無理があろうに。
照り付ける昼の日差しをバックに開かれたひずみの中から余りにもイビツな存在が丘へ降りてくる
フリーレンが考える可能性、魔族と鉢合わせるという嫌な未来の中でも飛び切りに最悪の未来。
あの日、魔王を討つ為に乗り込んだ城で、勝利を
「ドルファディロム!!」
「如何にも、
「聖魔連結王 ドルファディロムである。」
ドルファディロム(超獣態)
「どのタイミングで降り立ったらカッコいいか」をジョーカーに懇切丁寧に説明されベタなのを
選んだ。「フリーレンには中々ウケている…偶にはこういった工夫も悪くない」と割と乗り気。
圧縮+制限した魔力を全開にして登場しているので周囲の生き物は軒並み逃げたしフェルンが
再合流する時はかなり近い。
「あとはお前が死ねば完成するのだ。」
クヴァール
この時初めて全開のドルファディロムを見て実力差(年齢差)を感じる。が、ソレハソレとして
クヴァールには都合が良い部分が多いので黙って登場を見ている。
「何故…何故だ、何故お前が魔王ではなかった?」
フリーレン
「クヴァールを最速で殺すとして単騎での戦闘は厳しいね…フェルンだけでも逃がさないと…」
腹はくくった。死ぬつもりは無いし攻略方法自体はもう理解している。
フェルン
周囲の木々が一斉にしおれ始めたと思ったら後方から馬鹿でかい魔力反応が生まれ驚いて
木に激突。おじいさんを村の入り口に置いてかっとばし始めた。
魔王討伐後の10年やそこらでフリーレンはゾルトラークを習得できるのか
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葬送のフリーレンやぞいけるいける!
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エルフにとって新しい魔法だし厳しいでしょ