魔族に生まれたが色んな魔法使いたいだろ?   作:王道の展開にニチャつく者

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少し時間が飛びます。


ゼーリエを相手にしたくない魔族VSゼーリエ(若輩の姿)

俺の名前はジョーカー、しがない魔族の引きこもりだ。と言っても外の情報はリアルタイムで送られてくるし遠隔で要所要所を見ているけどもね。

 

(マスター)

ほらね?

「ん、連絡?報告?」

(連絡だ、記憶を元に限りなく近しい奴を発見した。恐らくクヴァールと推測する)

「おお!今目を同期するから待てよ…おぉぉ!大分若々しいけど間違いないね。クヴァールだ。」

(了解した、予定通り件(くだん)の魔法の開発を援助しながらマハトの捜索を続ける)

「OKOK」

 

人を殺す魔法(ゾルトラーク)、クヴァールによって世に出される洗練の極みのような魔法だ。

本来であればその洗練さ故に人類に解析され一般攻撃魔法とまで呼ばれるようになる魔法。

だがソレは開祖たるクヴァールの長年の研究があってこそ成立する。しかも

 

「腐敗の二つ名と関係ない魔法、つまり奴自身の専用魔法じゃない訳だから0からの開発になる。

だがソコにゾルトラークを知りニュアンスを伝えられる存在がいればどうなるかな?」

 

答えは単純、将来賢老と呼ばれる程に知に富ぶ才があるなら開発までの期間は恐らく早まる。

魔法の開発は実に難解、この世界における魔法はイメージに強く由来する。

のでイメージできない魔法は実行が難しく作れもしない。だから『こういう魔法が欲しい』だの

『○○したいからその為にこういう魔法が必要だ』という思いつきがあって初めて魔法を作る

土台が生まれる。

 

クヴァールの心情に何があったかはどうでもいいけど腐敗の名が足りえる魔法があって尚

ゾルトラークを作ろうと思う何かがあるのは事実だし俺はソコに少しだけ水を撒くだけさ。

 

 

 

 

 

さて、ここらで一つ我が家を紹介といこうかな。

というのも元々あった地下施設が手狭になって来たから掘るのも面倒だし地上に移す事にした際、

 

「せっかくだし天脈龍の背でも借りるか。」

 

と思いついたのが事の発端だ。空間の隔絶や収縮などの魔法で施設をまるまるドンと置く事を考え大きな天脈龍を見つけなきゃいけなかったのが多少面倒だったけどまぁ何とかなった。

問題なのは天脈龍が『生き物』で『動く』という事。同じ座標にないから降りた後の帰宅が困るんだよね。移動自体を座標由来じゃなく魔道具由来にすれば理論上は何処からでも定点で移動・転移が可能になる訳だからまずはそこから…と思うのが普通だ。だけど

 

「俺は超次元(パンドラ)の解釈と魔道具の技術(仙界一の天才の知識の一部)がある。転移魔法の再現・改良なんて朝飯前なんだよね」

 

サイキックを呼び出す超次元ホール、ある人物の実家の玄関であるヘブンズゲート、

武器を呼ぶドラグナーの力など参考にできる物は腐る程あるし逆にコレで転移魔法作れなかったら

それはそれで何年生きてんだボケカスがって感じだからな。

 

とはいえ知識はあっても素材がないし魔法式のペーストする訳にもいかんので数年かかる。

というかかかった。幸か不幸か入口になる方は携帯できるサイズにできたのでまぁ良しとする。

 

寄り道も終えて俺の家だが一応人間が住む平屋をイメージすれば良いかな?坪はしらんが。

そんで研究施設は別…といっても近場に併設してある。移動する手間があるだろって?

手間があるのが良いんだよ、大して使いもしないでっかいテラスとかに憧れるのと同じだ。

 

家の中には本棚がひぃふぅみぃ…いっぱい!本の中身は俺の作った魔法のレシピがびっしりだよ。

戦闘に特化した魔法から再現に成功した魔法、いままでに材料になった魔族の魔法など中身は

本によるけど結構価値のある物だとは思う。問題は俺と俺を創造主とする奴しか読めない事。

あ、別に呪いでそうなってるとかそういう魔法が掛かってるとかじゃな…まぁ掛かってるけど

それとは別の所で読めないんだよね。

 

「ミロク氏に読み方教わって正解だったな…禁(・)断(・)文(・)字(・)」

 

そう。禁断文字。この世界にはこの世界の文字がある。当然俺はソレを使えるけど

別にその文字で書き込まななきゃいけないなんてルールは無い。

なので情報漏洩防止の一環で本にする時は基本的に禁断文字を使うようにしている。

 

他にも使いもしないキッチン用具とか下駄箱とかそれっぽい物をそれっぽい位置においてはいる。

主に来客用…まぁ来客なんてミロク氏みたいな上位者くらいなモンだが無いと困るから置いてる。

ゼーリエ?アレを呼ぶ気は無いよ、魔族を殺したい人類とその対象だよ?相容れないじゃんね。

 

とまぁこんな感じで特に不自由なく魔法を研究しながら外の観測をおこなっていた時、うっかり

研究用の素材を切らしてしまった。駒たちは各々個別に動いてるから俺が外に出向くしかないんだが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

という訳でね!ただいま!何をしているかともうしますと!

 

 

「うっとおしい!!」

 

魔力の塊を射出の魔法で打ち出してるんですね!なんでかというと

 

「そういうな、最近の中ではお前はマシな部類だ、死ぬまで付き合え。」

 

ゼーリエとエンカウントしたからだよ畜生が!

 

俺が欲しいのは最近の魔族の体であって戦闘データじゃないんだよ!どっか行ってくれ!

 

「ブラスト!!魔力の塊を打ち出す魔法(グラニテブラスト)!」

 

人を殺す魔法(ゾルトラーク)が手に入るまでの繋ぎとして現(・)場(・)を(・)見(・)て(・)作ったこの

魔力の塊を打ち出す魔法(グラニテブラスト)、個人的にはとても雑(・)なのが好評だ。

雑なのは駄目?違う、雑だから良い。雑に強く(出力平均)、雑に打てて(魔法式の簡潔さ)、雑に早い(連射性と射速)。

粗雑ではなく汎用、それが雑という言葉が持つべき意味だと俺は思うね。

余談だけどこのグラニテの廃貨版を若きクヴァールを始めとした数体の魔族に教えた。

魔法とも呼べない程度の低いものなら魔族特有の価値観やプライドに引っ掛からないと思って

ちょろっと流したんだが…あとはソリテールが観測できれば御の字かな?

 

「ッチ。さっきから何だその適当極まりない魔法は?貴様それでも魔族か!」

 

皮一枚でグラニテをよけながら俺に近づくゼーリエ。にやついてるよ…こっわ。でも。

 

「(ここ。)過信か蛮勇か…不用意だな。」

「ガ!?」

 

空中でブレーキをかけるゼーリエに振り返りぎわに顔面にカウンターフック。

今は傲慢な魔族ムーブする気は無いんだ、不意打ちは勘弁な。

魔法使えよって?ちゃーんと使ってるよ、結果が物理なだけでね。

腕力を高める魔法(ストレングス)と速度を上げる魔法(アジリティ)、摩擦を大きくする魔法(フリクション)などなど、物理戦闘行為において有効な魔法は一しきり使えるからね。

ここ数年、嫌に良い動きをする戦士が増えてきたから対抗魔法を作るのは当たり前だろ?

 

 

「青いなエルフ。あからさまな誘導に乗ってどうする?‥‥って」

 

木に背中から激突し、肺の空気を吐き切ってしまったのかヒューヒューと息を鳴らすゼーリエは

体は動かずとも戦意だけばやたらに満々なようでコチラに向かっていくつかの魔法を打ち出した。

 

「!(破滅の雷を放つ魔法(ジュドラジルム)かコレ。)儲け物だな。」

 

衝動的に俺はおもむろに腰の本を取り白紙のページを魔法に向かってかざした。

 

「魔法を記録する魔法(アカシック・ペースト)。…フム……なるほど。」

 

魔法を記録する魔法(アカシック・ペースト)、アカシック・パラレルという存在を魔法イメージに落とし込み成り替わるという要素をコピペとして解釈し直す事で生まれたこの魔法は本来

魔族の魔法を手に入れる為に作ったがまさかジュドラジルムが手に入るとは…儲け儲け。

 

「さて…鎖で縛る魔法(ラディカルバインド)。」

 

破滅の雷を放つ魔法(ジュドラジルム)を取られた事に目を見開いているゼーリエを拘束し

この世界で手に入れた紙にこの世界の文字と俺の名前を書き込み最後にゼーリエの血を塗る。

 

「コチラにも都合というものがある…生憎エルフを相手する暇は無くてな。」

 

紙に魔力を流しながら燃やしその魔法を起動する。

「契約を行う魔法(レギュレイド)。一つ、個体名ゼーリエはジョーカーを名乗る者を害する事が出来ない。二つ、ジョーカーを名乗る者は個体名ゼーリエを殺す事は出来ない。三つ、双方合意の場合に限りお互いへの攻撃を可能とする。」

 

 

おし。あとは適当に回復系の魔法をちょびっとかければゼーリエなら勝手に完治するでしょ。

 

「ではなエルフ、また…そうだな。間引きが終わったらまた合おう。」

 

さ~て魔族魔族、魔族(素材)はどこかな~っと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゼーリエside

 

 

「クソッ…」

未来の大魔法使いゼーリエは生まれて初めて屈辱というものを味わった。

人魔入り乱れる戦火に身を投じ、己を磨き続けてきたゼーリエは若くして戦闘に通じている。

とはいえソレはあくまで魔法の打ち合いを前提とした戦闘の話、華奢なエルフの体である事は

時が経とうが変わらず、魔法や魔力で補強できるとはいえ身体能力は程々だった。

そして今日(こんにち)、その程々をブチ抜かれた。しかも基本的に魔法が信条の魔族にだ。

そして今ゼーリエは生きている。生かされている。向こうが目的を優先したとはいえ殺せる相手である自分を放置された。

 

「ジョーカーとか言ったか、次は必ず…」

混濁する意識の中で行われた契約が完全に抜け落ちてる事に気づかず、ゼーリエは拳を強く握りしめた。




天脈龍:背中に独自のバイオームを築くクソデカ生物。
ジョーカーの家がある天脈龍は変異種や亜種に近く全身が超硬度の宝石(外殻)で覆われているのもあり背中には森でなく鉱山となっている。ジョーカーは勝手に緑晶龍(エメラルドドラゴン)と呼んでる。

ジョーカー:最近魔族がポップし始めたのでディスペクターの素材集めがてら弱い魔族を間引きしている。強い魔族はディスペクターの動力にするので結果的には皆殺しと変わらないが
「これもまた個人主義(魔族らしさ)だ!」と開き直っている。
余談だがゼーリエがもう少し慎重なら2~3体の駒を読んで袋叩きにしてから逃げる予定だった。

ゼーリエ:鍛錬の一環で魔族狩りしつつ封魔鉱の鉱脈を探していた所、以前殺(や)った魔族と
にた魔力を持った魔族(ジョーカー)を見つけ戦闘開始。魔法で戦う気マンマンでガン逃げするジョーカーを追跡→フルスイングの全力パンチをもろに食らって木に激突→なんやかんや生かされて困惑と逆ギレ中。これをきっかけに肉弾戦に強くなり魔族狩りが加速する。


魔力の塊を打ち出す魔法(グラニテブラスト)
某平安術師のリーゼント大砲をアレンジした魔法でありソリテールのアレと性質はほぼ同じだが
コチラは弾と噴進材を個別に作ってドン!するので距離による威力減退が少ない。

魔法を記録する魔法(アカシック・ペースト)
有り体に言えばダビング、魔法を譲渡する魔法(フィーアヴェリア)の互換魔法であり
ジョーカーの『俺に依存しないこの世界の魔法を覚える方法」として生まれた魔法。

鎖で縛る魔法(ラディカルバインド)
エネルギー態の鎖で縛りつける魔法。魔法の持続そのものに縛った敵の魔力を使うので
コスパがとても良い。上位互換に不可侵の鎖で縛る魔法(スローリー・チェーン)がある。

魔王討伐後の10年やそこらでフリーレンはゾルトラークを習得できるのか

  • 葬送のフリーレンやぞいけるいける!
  • エルフにとって新しい魔法だし厳しいでしょ
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