魔族に生まれたが色んな魔法使いたいだろ?   作:王道の展開にニチャつく者

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ジョーカーの日常

勇者ヒンメルの死より28年後

天脈龍の研究施設、緊急用の出入り口にて

 

 

 

「あ゛…ング!…ちきしょうあのクソアマ、次あった時ボコってやる…」

 

あるダークエルフが腹や手足から血をダラダラと流しながら壁を伝って歩いていると

向こう側のライトが付く。

 

「緊急用の転移門が開いたと思ったら…」

「あ゛?…あ、プレイヤーの旦那いいとこおぐ゛!?…イチチ…」

「取り敢えずその腹見せてみ…わーお腸でかかってるじゃん。押し込むよ?」

 

 

腹に空いた穴から見える腸を元の位置に押し込んで整えた後治癒の魔法で

ダークエルフの傷を治すプレイヤー。改造や研究の過程でどうやっても人体には詳しくなる。

 

「ンン…フゥ助かったぜ旦那。正直キズもそうだが出血でおっ死ぬまであったからよ。」

「それはそれで困るから援助はするけどさぁ…ウォリアー君、どったの?」

「グランツ海峡付近でエルフと事故ったんだよ、あのアマ次は容赦しねぇ」

 

…グランツ海峡?

 

「あのさ、そのエルフの髪型は」

「白髪のツインテール。何だ、旦那の知り合いか?」

 

うぉ…可哀そうな程に貰い事故だコレ…容姿とからして当然っちゃ当然だけど。

 

「まぁ…知り合いの孫弟子っていえばいいかな?あのこ魔族が嫌いだからさ?その…ね?」

 

「いや確かに俺は魔族っぽいがよ…魔力とかで分かるもんだろ」

 

「世間一般のエルフや魔法使いは個人を断定できるほど魔力視認がうまくないの。

君を始めたとした初番持ちは当たり前でも本来は当たり前じゃないのが当たり前だよ?」

 

これは正直ここ数百年で大規模の戦闘機会が減った事と魔王軍が優秀な魔法使いを殺した結果

そういった技術の相伝が途絶えた事が原因。とはいえフリーレンならフランメから

教えてもらってると思うんだけどなぁ・・・

 

「やっぱコレか?」

「でしょ。いい加減その角飾り外しなよ。」

 

とはいえフリーレンがウォリアー君を魔族だと思ってぶっ飛ばしたのは多分ツノ飾りのせい。

エルフの形質を強めに発現させたウォリアー君は肌がエルフ特有の色白系、魔力の波長は

ダークエルフの一般的なソレだし誤認する可能性があるとすれば服装なんだけど…

 

「旦那もコレが幾らするか知ってるだろ?あぶく銭で買ったとはいえ肥やしにはしたくねぇよ…」

 

ギュウキングの仙界は娯楽の世界、当然その中にはファッションに関する物もある訳で。

まぁ角付きカチューシャが日本円で一個50万超えるのは流石にブランド価格が過ぎるけど。

 

「身内なんだから話通せばいいのに態々フルプライスで買ったのは君でしょ。」

「いわねぇでくれ、ソレは俺に効くんだわ…」

 

「ともかく、立ち話してないで食事摂ってきなさい。胃腸は直したから後は出来るでしょ?」

 

「はいよ、旦那は?」

「さっきステーキ食ったよ。」

「了解、なんぼ食えば治るかねぇ…」

 

 

ウォリアー君が全身傷だらけのまま仙界行きの転移門をくぐったのを確認したら

雑務用のゴーレムに清掃命令をだして…と。

 

「グランツ海峡…日の出を見る回だっけ?となると…」

 

次がフランメの日記探しだから逆算すると数か月はある訳で………まぁ仕上げには十分か。

 

「本来ならココでシェリーをけしかけて必要な能力を見極める予定だったんだけど…」

 

まじでどこにいるのさあの子。魔力反応どころか足跡ひとつ見つからない始末。

大まかに仙界と外の世界を行き来してるっぽいのは魔道具の反応履歴から分かる。

問題なのは彼女の魔力制限・隠蔽の異常な上手さだ。フェルンと肩を並べるクオリティで

ソレが出来るってのは…

 

「フェルンの為に表の歴史に出てこなかった人材、か。」

 

非常に稀有な魔力反応の完全消去、ソレをフェルンは行える。

そしてシェリーは元1級、ゼーリエの下についていた魔法使い。

でこういった技術に俺は絡んでない、つまりシェリー本人の才覚。

そして当然フェルンより先にシェリーが生まれている。

 

なら公的立場を持つ彼女のそういった実力がなぜ表沙汰になってないのか。

いくら罪を犯したとはいえ『彼女は優秀だったんだけどね…』的な情報や個人がいて然るべきだ。

だからこそ俺がたどり着いた「その位置にフェルンがいるためにハブられたのがシェリー」というあまりにも強引な仮説。

 

「女神様は随分と個人を見てなさるようで。いやだねぇプライバシーもへったくれも無いのはさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所かわって北方、人魔戦線にて

 

「ハハハハ!脆い脆い!どうした?北方の戦士が聞いて呆れるではないか!?なぁ!!」

「やりすぎですよ。でも意外です、まさかアナタが魔王軍の残りをまとめるなんて。」

「奴らが勝手に従ってるだけの事よ!俺は俺がやりたいようにやる!!」

「取り敢えず前線を程々に上げたら私は帰りますから後はよろしくお願いします。」

 

「このアイリッシュの首が欲しければ名乗り出るがいい!!ダーーハッハッハッハ!!」

「ハァ…はい同族(ゴミクズ)の皆さん援護はしますのでガンガン前でて下さいね~。」

 

「出ないなら…ね?」

 

魔王は魔王と手を組んだ。いつかの日敵になるとは言え同じ手の平で踊る仲

勝手知ったる奴のほうが有象無象より融通が効く故に。

片方は傍若無人な魔王然として。片方は事務的に殺意を振りまいて。




初番
ジョーカーが直々に作ったダークエルフの事。
個体ごとに特化カテゴリーがあり体の何処かしらに数字を刻んである。
ナンバーが若い者は他のナンバー持ちや持たざる者に特別視される傾向が多いが…

ウォリアー
製造ナンバー4、戦士を特化カテゴリーに持つダークエルフ。
ジョーカー自体はバスタードと名付けたが本人が「一生雑種呼びされんのキツイ」との事で
なんやかんやでウォリアーを名乗る事になった。
特化仕様として魔法使いとしての才覚が削られ戦士系に偏重している。
加えてどんなにヤバイ怪我でも食事を取る事(消化吸収)で摂取量に比例して再生する。
いうなればアマ〇ン細胞。
系統柄、8番を兄妹と認識している。

魔王討伐後の10年やそこらでフリーレンはゾルトラークを習得できるのか

  • 葬送のフリーレンやぞいけるいける!
  • エルフにとって新しい魔法だし厳しいでしょ
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