魔族に生まれたが色んな魔法使いたいだろ?   作:王道の展開にニチャつく者

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side F:八頭で森は怒る

一行が社につくと中から漏れ出るどす黒い魔力に無意識にフェルンが汗をかく。

魔力こそ感じてないがシュタルクもまた中から放たれる怒気や殺気、強い威圧感に喉を鳴らした。

 

「父上!」

「来たな。フリーレンも久しい…が何分感傷に浸れる場所ではない。さ、入れ。」

「聖樹の枝葉で出来た社がここまで…相変わらずだね。」

「シマキ、後はワシらでやる。持ち場に戻れ。」

「ハッ!」

 

 

社の中は社の大きさにそぐわずかなり広く、魔法的な処理をフェルンは感じた。

目の前の人間…人間?であろうシマキの父、シチショウの後に続き社の中を進む。

壁や床をよく見れば古エルフ語による魔法の術式やそれに準ずる札がところ狭しと貼られていた。

 

「コレは…」

「娘、名は?」

「この子はフェルン、コッチはシュタルク。今のアタシのパーティーだよ。」

「フム…双方若い身でよく練られている。仕込んだのはお主とアイゼンだな?」

 

「へぇ…ますます目よくなったね?年の功?」

「フン、お主らに年の功なぞ言われたくないわ。老いぼれモドキのクセしておってからに…」

「次言ったら村中駆け回って泣くからね?」

 

 

 

 

 

 

陰りが一層濃くなった社の奥。

そこには正座した剣士二人と檻のような物に雁字搦めになった大きなツボが一つ。

 

「さ~て頭数もそろった事…あ?フリーレンじゃねぇか。シマキの言ってた奴ってお前か…」

「師よ、ソチラが件の?」

「うむ。後ろの二人も戦力には十分じゃ。」

「オガミ!?その角、ていうか何でまだ生きてるのさ?140はとうに超えてるでしょ。」

 

「あんときヤハタの血あびたろ?おかげで縁が出来ちまってな。一蓮托生って訳よ。」

「あ~…だから説得ないし調服な訳か。」

 

 

かつて勇者一行がココに立ち寄り行ったヤハタ封印の助力。

その時の粗暴な剣士の記憶がフリーレンの頭をよぎる。

今回の言う調服とは即ちヤハタとオガミを一体化しほぼ確定で暴走するオガミをフルボッコにして正気に戻す事。説得という言葉を使ったのはオガミという器が出来た事で会話が成立するから。

とはいえ会話の相手はヤハタ、話してどうにかなるものではないだろう。

 

「そういうこった。先に繋がりを強くしておく、準備が出来たらツボを開けろ。」

 

席を立ちツボに貼られた札を赤く染まった右手で触れるオガミ。溢れる淀みがオガミを包む。

 

 

「お初にお目にかかる、ヒエンと申す。師シチショウよりお噂はかねがね聞いております」

「あ、ご丁寧にどうも。アタシはフリーレン、コッチはフェルンとシュタルク。」

「「始めまして」」

 

「語りは調服を終えた後、酒でも交えてすればよい…さて。」

 

「二人とも」

「おう。」

「いつでも。」

「ヒエン?」

「同じく。」

 

 

 

「荒ぶる森の牙、かつて断たれた激情、封され濾した力の塊よ。今世(いまよ)のカザナギが

その力統べてくれよう!!ヤハタの封呪……解!!!

 

「うお゛!?グゥ゛!!…‥‥…」

 

薄暗い社に輝く赤い二つの眼が、殺意をもって牙を向く。

 

「くるよ!!」

「調服開始じゃ!!」

 

 

がぁぁぁああああ!!!!




シチショウ(人間×超獣のクォーター)
カザナギ流もといシチショウ流開祖。ある程度人間ナイズされているがほぼ剛撃無双カンクロウの見た目。先代森主の孫だからか気難しやで少々口が悪い。
カテゴリー的には剣士だが流派開眼の過程でメイン武器を刀からTHE天狗!って感じのウチワに
変えている。仙界外の人物の中ではマナの扱いに長ける方で、風・回復系に秀でる。

ヒエン(純人間)
シチショウの一番弟子(シマキは正式な弟子ではない為)で実直。
剣術だけで森主を決めるなら次はヒエンだろと言わしめ、シチショウ曰く
「剣だけならワシよか数段上よ、まぁ奴は剣だけで十分じゃが。」と太鼓判を押されている。
カザナギ流は風を扱うのが基礎にあるがヒエンは雷を用いた亜流の剣士でより鋭さと速度に特化
している。

オガミ(後天的な人間と超獣のクォーター)
粗暴だが義は通す口で握り飯に冷や酒が鉄板。前回右腕に血をガッツリ浴びて呪われた。
呪いのせいで老いないが四六時中腕がズキズキ痛んでいるらしい。
腹いせに切り落とした8つ首を加工した剣や籠手、衣服を使っている。
そのせいでヤハタとの繋がりが強くなったのは本人の知らぬ所。



ヤハタ
正式名はカザナギ・ヤハタノオロチ。初代森主であるカザナギの怒りを基盤とした負の面が
神樹の防衛本能として彼の死後に八岐大蛇型クリーチャーとして再出力された物。
少し前にフリーレン達を含むカザナギの民によって肉体は細切れになりツボには莫大な力と
「他を害する」という強い意志だけが入っていた。
根本的に神樹が自分自身を守る為の機能、いわば白血球みたいな物なので殺し切っても受肉して
リポップする。オガミとの縁が出来た事で仮に独立しても多少知性的な行動も出来る。
何で八岐大蛇型なのかと聞かれればカザナギの先祖がオリジンだから。

魔王討伐後の10年やそこらでフリーレンはゾルトラークを習得できるのか

  • 葬送のフリーレンやぞいけるいける!
  • エルフにとって新しい魔法だし厳しいでしょ
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