魔族に生まれたが色んな魔法使いたいだろ?   作:王道の展開にニチャつく者

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side:F 調服

清らかな火に焼かれ、身もだえるオガミを空から見下すフリーレンは僅かなオガミの揺らぎ、

魔力を起こりを感じ取り炎を更に追加しようと杖を構える。

 

「オオオオオ!?……シャァ!!」

 

「(狙いはコッチか!)フェルン!」

 

フリーレンの半歩後ろに移動したフェルンは一瞬でフリーレンの目の前に現れたオガミからの(振り下ろし)を二人の二重防御で咄嗟に防ぐ。

 

「ニヤ…ガァァァラァァ!!」

 

「二度はさせん!!」

「ドゥゥラアアァァ!!」

「クッ!?馬鹿力め!!」

 

しかしオガミは目の前に発生し剣を防いだ防御魔法そのものを足で挟み上下反転、下から

掬い上げるように剣を振るう。二人の間に入ったシチショウが団扇でソレを受けるがヤハタの

パワーを手に入れたオガミの力は数刻前までのパワーバランスを容易に崩しシチショウを大きく

吹き飛ばす。

 

「シチショウ!!」

 

「戻って来ておる!!踏ん張りどころぞ!!」

 

だよねと小さく呟くフリーレン。先ほどの一連の攻撃そのやり方にフリーレンは覚えがあった。

フリーレンの記憶にあるオガミは説明こそしにくいが肉薄した時の気転が良く効くのだ。

それこそ敵の防御魔法が消える前に足場にする事など朝飯前だった。

 

「ガザナギリュウ!!」

 

 

自身のオーラを踏み台にして全員の上を取ったオガミ。掲げた剣の周りを黒い風が舞い踊り

巨大な4対の刃となって牙を向く。

 

キョウフウバクフ(狂風瀑布)!!」

 

「シュタルク殿、失礼!」

 

「へ?ちょ!?」

 

「フェルン、シチショウ最大出力!!」

 

「「「ゾルトラーク!!!」」」

 

シュタルクに風の刃をなすり付けたヒエンを横目に3人はゾルトラークの一斉放射、

地面に刃が触れないよう強引に相殺する。

黒い風はヤハタの力、理性の無い今の状態で地上に落ちれば穢れてしまうからだ。

なすり付けられたシュタルクも何だかんだで風の刃を撃ち返し襲い来る蛇の尾を避けて

立ちまわっていった。

 

「フリーレン!雷は使えるか!!」

 

「え?…」

 

シチショウの咄嗟の声に周囲の状況を確認するフリーレン。質問の意味を大よそ理解した彼女は

戻りかけのオガミに気取られぬよう小さく頷いた。

 

「フェルンはゾルトラークでオガミをアソコから動かないよう抑えて。やばくなったらシチショウが何とかする筈だから頼んだよ。」

 

「フリーレン様は!?」

 

「ちょっとシュタルクを上に連れてく。」

 

戦闘中のフリーレンはいつも主語が足りない、それがフェルンのフリーレン像だ。

今回もそう、目的をいわず役割だけを与えていく。フリーレンなりの信頼の形ではあるが

フェルンとしては少々重いのはたしかだ。

 

「娘!」

「シチショウ様。フリーレン様は何を…?」

「あの小僧とヒエンで上から奴を叩き落とす。決まれば恐らくコレで仕舞いじゃ。お主は

ワシとオガミの元へ行き、ワシの打ち合いに援護を入れてくれ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いない。けどわずかに感じる。

シチショウの質問と消えたヒエンから大よその目的は分かった。

だったらシュタルクの一撃でさらに追い打ちする方が撃ち漏らしは無いし効率も良い。

それに彼は早いし鋭いけどパワー自体はシュタルクの方があるように見えるしね。

それにしても…

 

(チリチリした魔力の軌跡から位置は分かるけどそれでも上手い隠蔽だ。魔法使いみたい)

 

軌跡からして私の眼で追うにはちょっと早すぎるし何より気配がない。ゼロでは無いと思うけど

残った気配を森の気配に混ぜて誤魔化してる感じなのかな?あれだけ早く動いてこのレベルなのは

正直人並外れてるとしか言いようがないね…

 

 

(おいフリーレン、アレ見ろよ!)

(ん、刀に…雷?)

 

シュタルクを担ぎ魔力を巧みに隠しながら上昇する二人の目に映るのは

その場に滞空したまま居合の構えを取り、鞘に黄色い電光を迸らせるヒエンだった。

 

(空を踏める魔法の靴…か。昔みた事あるね。)

(何その超便利な靴!?飛行魔法いらなくない?)

(そんな良いモンじゃないんだよアレ…あとどうせシュタルクは使えないし)

 

本当に良いものじゃない。

魔力の扱いにある程度慣れて無きゃ使えないのに戦士用として作られてる時点で欠陥品だ。

魔法使いが使えば簡単に使えるけどそれなら飛行魔法でいいし何より燃費が悪い。

現代の戦士には根本的に合ってないんだ。だから需要がなくなった時期から一瞬で姿を消した。

少なくともゼーリエはそう言ってたし私もアレを見るのは久しぶりだ。それよりも…

 

(魔力を刀に送りこんで雷に変えてる…いや変換は刀側の機能か。)

(俺アレに合わせるの?そんな早く動けねぇよ!?)

(見た感じ今までみたいに高速で打つ訳じゃないみたいだから大丈夫。)

 

魔力が体から刀に移ってるなら身体強化もかなり落ちる。

あれならシュタルクの落下で十分お釣りがくる筈だし彼もそんなバカじゃないでしょ。

…チャージ仕切るまでまつだけなのもアレだしちょっとお姉さんが手助けしようかな。

 

腕力を高める魔法(ストレングス)速度を上げる魔法(アジリティ)摩擦を大きくする魔法(フリクション)反動を反射する魔法(リフレーラ)

視力をよくする魔法(ルグド)雷がへっちゃらになる仙法(レジボート)空気を踏み抜く魔法(エアレギンス)

 

7種の魔法をシュタルクに付与しヒエンのソレにシュタルクを届かせるフリーレン。

内側から力が沸くような感覚に一瞬戸惑うシュタルクだがフリーレンのお陰と見て顔色を変えた。

 

(空中を一回だけ踏めるようにしたから後はシュタルクが合わせて。)

(心強いぜ!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の記憶に熱く焼き付いたあの時の龍。結局倒せたは倒せたけどアレの爪も牙も人の命を取るには余りにも過剰でそれこそあの時俺が死んでても何一つおかしくは無かった。いやあんときは

フリーレンたちがいたし最悪は避けられただろうけど…

いやそんな事はどうでもよくて…大事なのはあの時の記憶が俺の頭には焼き付いてるって事。

まぁ師匠と稽古した時の無茶ぶりほどじゃないけどな。

でだ、師匠の戦い方を俺はしている訳だけど俺は師匠じゃないから完璧な動きは出来ない。

体重とか身長とか師匠に合わせた形なのが師匠の戦い方だからな。

 

だから―――兄貴が昔くれた戦い方と師匠の形を!!

 

 

「コシャク!ナァ!?」

 

フェルン達が作ってくれたこの()()!ぶちあてる!!

 

「顎!!」




雷機刀 レガシー(〇機刀 レガシーシリーズ)
ヒエンの愛刀でありロマノグリラが昔ばらまいたクロスギア。
レガシーの名を持つ数種類の刀のうちの一種であり超高級品だが一応量産可能な既製品。
レガシーシリーズは基本的に鞘が本体であり鞘に収まった剣を予め規格された性能と形に強制変換する仕様の為、何度折れても大丈夫。
剣側には鞘の魔力を雷に変換し帯電する機能と刀身の耐久力を脆化して切れ味を上げる機能が
デフォルトでついており鞘側の精製機能に付随する形である程度お好みカスタマイズできる。
ヒエンのレガシーは後者を撤廃して雷による刀身延長を追加している。



型じたいは空中版の閃天撃ともいえる振り下ろし。(型を混ぜた即興版とでもいうべき)
回転なり落下なりで下に叩きつける慣性を強く使って放つので閃天よりパワーもスピードもあるが止まれないし着地がちゃんとできる前提で打つべきもの。
完全なアイゼン流ではなく兄が昔くれた指南書に書かれていた攻撃モーションの絵をアイゼン流に
合わせて撃っている。
指南書「怖いと思った魔物の攻撃をイメージしよう!龍とかがベストだよ!!」

魔王討伐後の10年やそこらでフリーレンはゾルトラークを習得できるのか

  • 葬送のフリーレンやぞいけるいける!
  • エルフにとって新しい魔法だし厳しいでしょ
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