魔族に生まれたが色んな魔法使いたいだろ?   作:王道の展開にニチャつく者

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side F:繋ぐ

「お前は後だ。」

 

「英断だな。」

 

 

 

 

 

はぁ~~~~~((くそでかため息))

せっかく俺を早急に殺してからフェルン達を助けに行くっていう素敵な隠しルートが

あるってのに安パイとりやがったよコイツ。

 

捨てセリフだけはいてさっさとカッ飛んで行っちゃうんだもんな。

しゃーねぇや。不用意にアウラが出てっても困るし結界張り直すとしますかね。

 

「うーんと‥魔法を強制解体する魔法(マギラデモリシュ)

 

この魔法、対象の魔法に加筆したりする性質上かならずスキャニングをするんだよね。

つまりどんな魔法式をバラしたのか履歴が残るって事。履歴があるなら…

 

「逆算でバラした対象を再構築するのも可能ってね。まぁ術者の技量あっての物種だけど!」

 

…そういえば結界のコントローラーがあるんだっけ?ならアクセス権限の届かない部分で

フランメの悪癖を治しておくとしますか。結界術もっと教えておいても良かったかな…嫌だめだ

そんな事したら当時の俺が死ぬ可能性もあるわ。フランメなら結界内部の変装を強制解除する類いとか組み込みかねないし。

 

魔法を使う仙法(サイクリカサイン)結界を生み出す魔法(シェルズバース)魔法が遅くなる魔法(キャストラグ)。」

 

結界の遠隔発動はこれでOK。後はコントローラーに魔力を送って時間差起動…あそうだ。

 

精神興奮(エクスタシス)不快感増大(バッドフィール)感情起伏激化(マッドエモート)出力過剰化(オーバーギア)~…憎きバケモノを討伐せよ!ってね。」

 

一時的な強化を結界内の全ての生命反応に掛けてっと…結構魔力食われるなコレ。

一度ボディ変えてからオイサーストいくか、その方が色々と都合が良いし偶にはゼーリエと

飯食いたいし…


 

 

 

 

「フェルン!」

「フリーレン様何故ここに!?」

「理由は後、何がどうなってるかだけ簡潔に教えて。」

 

「シュタルク様が大分向こうで女の魔族と、私はリュグナーという魔族と交戦中です。」

「そのリュグナーは?」

「先ほど魔獣が突如乱入してきた際に姿を消しましたが魔力の圧は感じます。まだいる筈…」

「倒せる?」

「……はい。」

 

数瞬考えた直後強いまなざしでフェルンは肯定した。覚悟の瞳だ。

 

「分かった。じゃあ私は魔獣を追うから倒し終わったらコッチに来て。まずかったら撤退優先ね」

 

 

戦火と土煙が巻き上がる方へ飛んでいくフリーレンを見送る暇も無く血の刃がフェルンを襲う。

 

「隙が出来たらすぐ攻撃ですか」

「隙とはそういうものだろう?」

 

天才を嫌う者と天才の力が再びぶつかる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェルンから見て2㌔ほど先の民家近く。

結界が壊れた事をトリガーに大きく動き出した事も加味したのか、リーニエは町そのものを大きく使いシュタルクを確実に削っていた。そう、()()()()()

 

模倣する魔法(エアファーゼン)

 

懐に踏み込み、戦士アイゼンと同じ横なぎを繰り出す。

だがその刃がシュタルクの腹を二つに割る事は無く、皮一枚わずかに血を出させるに留まった。

 

「死ぬほど師匠にやられてんだ、そんな重みじゃ流石に切られねぇよ。」

「まず―――」

 

上段からの振り下ろし、付けられた名は閃天撃。勇者一行の戦士が得意とする由緒ある一撃。

そしてソレは正当な者が繰り出してこそ意味がある。

動きが同じなだけのソレと継いだコレでは比べるステージですらない。

 

「…?おまえは」

「(うお!?)グ!!らああぁぁ!!」

「ほぉ…」

 

最も威力の乗ったジャストなタイミングで横から滑るように入って来た一本の直剣。

無理やり振り下ろし切り剣ごとリーニエを絶つ。

 

塵と帰るリーニエの角をもぎり取り、保存の魔法をかけながらシュタルクに殺気を放ち

距離を取らせる下手人は―――

 

模倣する魔法(エアファーゼン)は確保できたが…想定より傷が浅いようだな。」

「ここから新顔かよ…」

「…退くなら追わんぞ?」

「嬉しい誘いだけど流石に町ん中に魔族をほったらかすのはマズイだろ」

「道理だな。その勇気に免じて剣一本でやってやろう…()()()()()()。」

 

荒々しき炎と6つの気配を携えた黄金の刃を持つ剣がドルファディロムに握られる。

役目を終えた由緒正しい火文明の名剣、その影打ちの模造品。だが偽物とて力は本物。

傷だらけの人間一人と切り結ぶには丁度良い。

 

「聖魔*1のドルファディロムだ。」

「……は?」

「名乗り上げは戦士の礼節だろう?」

「あぁそういう事ね、戦士シュタルクだ。」

 

「戦士シュタルク、いざ尋常に勝負だ。足掻いてみせろ!」


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うおおおおお!!!押せええええぇぇぇl!!」

「これ以上行かせるなぁあああああ!!」

「針に刺されるな!操られるぞ!」

 

 

「アウラ…」

「フリーレン、戻ってきたのか!」

「あ、伯爵…あ~えーと衛兵の件は」

「ソレはもういい。今は目の前のアレをどうにかするのが先…というかアレは何だ?」

「ややこしいから説明は省くけどアウラの体だけが暴走?してる状態っていうか…」

 

火の手があがる渦中に降り立ったフリーレンは現場で指揮を振るう伯爵と偶然合流。

変わり果てたアウラを止めるべく魔法射撃で威嚇する。

 

「どういう訳かアレは民間人の多い場所で率先して暴れようとするらしい。倒すにしても…」

 

「クソ!何回同じ場所切り落とせばいいんだ!!」

「とにかくやるしかないだろ!!」

「でも()()()()んだぞ!?やって意味あるのかよ!」

「俺に聞くな!」

 

「フリーレン、何とかならんか?」

「…」

 

魔力探知を応用と先の威嚇射撃で当てた部分の貫きやすさから最適解を計算するフリーレン。

 

(ゾルトラーク当てた時防御魔法に似た抵抗があった…加えて再生、まずマスターの仕業だ。)

(でも再生自体は早くないし普通の武器でも壊せる。なら必要なのは…)

 

「再生しきれない高出力の攻撃が必要(いる)ね。それと持続性か…」

 

再生を阻害できるスリップダメージと一撃火力の両立、ゾルトラークではソレには足りない。

否、威力はあるが再生阻害効果が無い。だが今から疎外術式を新規構築するには時間がかかるし

被害も増すだけだ。

 

「久しぶりだけどやるしかないか。伯爵、合図するから一斉に騎士を散らせる?」

「策があるんだな?分かった。」

 

フリーレンの策に乗った伯爵はコートの中ポケットから笛のような物をとりだした。

いわゆるホイッスルである。

 

「それは?」

「人魔対戦時代の品だ。簡単な意志なら音に乗せて伝えられる。因みに儂の私物だ。」

 

「随分と都合の良いもの持ってるね、でもすごく有難い。」

 

杖を胸の前に突き立て両の手に魔法式を浮かび上がらせる。

貫く力(ゾルトラーク)傷つけ続ける力(ヴォルザンベル)を同じ射線に合わせ追加の術式で一つの魔法として繋ぎ合わせる。

 

「魔法同調…師匠(せんせい)ならもっと早く組めるんだけど」

 

拡散せんとする地獄の業火が貫くという意志と混ざり線として渦を巻く。

 

「伯爵!!」

「スゥ…ビィィィ!!!!

 

破裂するような甲高い音は【離れろ】という意志を乗せて騎士達に迅速に届く。

目的は分からなくともそうする理由がある事は笛が使われている事から容易に察する事が出来る。

騎士達は迷わずその音に従い―――

 

「焼けろ。」

 

かつてアウラだったものへ打ち込まれる炎を見送った。

*1
魔王が死んだから懐剣じゃないので改めて魔王擁立前の通り名を名乗り始めた




魔法同調
正式名は仙界式連立型魔法同調術とかいう長ったらしい物。
ゾルトラークに追尾や収束などの術式を追加する現代的な戦い方を他の魔法で出来ないか?
というコンセプトの元に編み出された魔法の複合技術(某遅効性SFの合成弾的な事)。
A+B=ABも出来るしAに含まれる○○+Bに含まれる□□=〇□(術式抽出)も出来る。
とはいえ今回のように複数の条件を同時にクリアしなきゃいけない場合でもない限り、基本は
別々にうっても総合値的には変わらないので技術体系としては完成してるもののお遊びの技術と
言える。
何気にジョーカーが大の得意とする技術というか主戦術。

魔王討伐後の10年やそこらでフリーレンはゾルトラークを習得できるのか

  • 葬送のフリーレンやぞいけるいける!
  • エルフにとって新しい魔法だし厳しいでしょ
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