魔族に生まれたが色んな魔法使いたいだろ? 作:王道の展開にニチャつく者
契約書を生み発動者と対象者の間で契約書に書かれた内容を互いに強制する魔法。
内容自体はお互いの言い分を含めた折衷案を出す事も出来るし特定の何かを起点とした内容分岐
も可能。ただし書き込むのは発動者であり契約書の面の中であればどれだけ小さな文字でも構わない。契約違反に該当する事象が起こる場合、そこからその結果までの時間を吹き飛ばし、
しなかった時間または事象が起こらないルートを強制具現する。
個人間で使うオリジナル・組織などの大規模範囲で行うアドバンスの2タイプがある。
それなりに長い時を経て戦力の供給が出来なくなった魔王軍と帝国間の戦争は
自然消滅という形で幕を閉じた。がしかし戦争の歴史は人類にとって長すぎた。
それこそ帝国の王が代をまたぐ程に。
それほどの歳月がたち当時の英雄や屈強な戦士の影がきえつつある時代
プレイヤーは一度家屋に戻りジョーカーに引っぺがした魔力を譲渡する。
プレイヤーにとっての魔力は肉体を高める手段であるため桁違いに魔力が高くても意味がない。
だがジョーカーは違う。ジョーカーとしての体は魔族、すなわち魔力の集合体と同義。
魔力量が生存に直結する以上魔力が多いにこしたことはないのだ。
そんな時、玄関のドアが3回ノックされた。
「どうぞ。」
「…」
ドアが一人でに空いた先には大魔法使いと呼ぶにふさわしい実力へ昇華を果たしたエルフ、
ゼーリエがいた。
「邪魔する。」
「なら帰ってくれ。」
「断る。」
「ならコレ終わるまで茶でも飲んで待っててくれ。」
「フン…」
何でここにゼーリエがと思うだろう。大まかに説明すると先の戦争時、
最前線で俺とドルファディロムがカチ合った時に友軍として援護射撃してくれたんだが
その時にドルファディロムの攻撃から俺を守るために多少強引だけど魔法で俺を吹き飛ばそうと
したら魔法が不発した事が原因。魂が同じだからゼーリエが俺に攻撃できないという契約内容に
ソレが該当するのは当然な訳で後は終戦後になし崩し的に…だ。
「おまたせ。」
「アレは何の魔法だ?」
「肉を絶妙な焼き加減で焼く魔法、要る?」
「いらん。下らなすぎる。」
「食は生物欲、生きている証だぞ?そんなだから華奢な体で成長とまるんだよ」
「あ゛?」
「お?」
我ながらキラーパスも良い所だとは思ってる。けど事実だ。身バレした後、帝国の食事場で
落ち合った時コイツ適当に安いサラダだけ頼んでソースも付けずに食ってたからな。草食獣か?
まぁ俺も肉ガチ勢な訳じゃないから強制はしないけどさ。
「…ハァ。最近は食事の回数も増やしている。」
「週何回だよ。」
「多くて13かそこらだが」
「一日2食以下じゃん、論外!」
「そういうお前は食いすぎだ、太るぞ。」
「プレイヤーには脂肪を魔力に変える魔法を刻んであるからアレでいいの。
というか太ってないだろ。よく見な?脂肪の行きとどいたツヤツヤの肌、柔らかいのに
しっかり跳ね返す柔軟な筋肉、手入れの行き届いた髪、そして」
プレイヤーに入ったジョーカーがゼーリエの前で腕組をしながらふんぞり返る。
さながら『お前とは違うんだよお前とは』と強調するように。
「見る者を思わず振り返らせる背たけと美貌に体つき!究極完璧な【女】とはまさにこのこと!」
「何故わざわざ女の体なのかはさて置『趣味だが?』き…つくづく酔狂な奴だ…」
そう、俺のもう一つの体たるプレイヤーは女体、女だ。趣味というのもあながち嘘じゃないが
戦士として戦う上で関節や筋肉が柔らかい女体は無理な動きを男体より無理なく行える。
そのかわり基礎的なパワーが伸び悩むというネックはあるがソコは魔力による補強と魔法の
クソデカバフで解決している。身長は当初ここまで伸ばすつもりは無かったんだが奪った魔力で
【発育を促進させる魔法】をブーストしっぱなしにしてたら何かすっげぇ伸びちゃった。
お陰で今のプレイヤーは目算で190㎝?くらいあるよ。この時代の人間からすればすげぇ背だね。
「で、こんな
「コレだ。」
ゼーリエはお茶カップが置かれた机に一枚の
人相書きだ。書いたのが誰かは別に良いとしても…よく描けてるな。
「女…あった事ないな、友達?」
「嫌…私の子だ。」
「あの~ゼーリエさんや。浮いた噂は聞かなかったんだけどいつの間にこんな?」
「バカか!弟子だ弟子。戦からあぶれた魔族に人間の集落が落とされてな。そこで偶々生き残っていた奴を保護した。幸い魔法の才能はあったからこれから少し手間をかけるつもりだ。」
ゼーリエの弟子?そんなもの一人しかしらないけど…
「ちょっとまってくれ。コレ貰うぞ?」
「好きにしろ。どうせ何枚でも描けるものだ。」
プレイヤーの体で家を爆速で走りぬけ研究施設へ。ゴポゴポとなるポッドの列のかき分けて
研究成果のまだまとめられていない資料を端によけて呪いや魔道具、古典的なカラクリを多重に掛けた封を剥がしてイスに座った俺はソレを開いた。
「えっと?
封を全て戻しジョーカーに戻ると
「ん…いってぇ!」
「私を待たせるのはお前くらいの物だぞ、ジョーカー。」
「だからって赤くなるほどデコピンしなくてもいいだろ!というか暇かよ!」
「今暇じゃなくなった。」
「あ~そ~ですか!」
コイツ、俺がコッチに戻るまでジョーカーの体にひたすらデコピンしてやがった。
魂に依存する契約だから抜け殻は傷付けられるってか。…ったく。
「何でアレを俺に?」
「戦争が終わりつつあるとはいえ、各地での戦火や飛び火が小さくなった訳じゃない。
まともに戦えない内は避難できる場所が必要だ。」
「お前の周りが一番安全だがその点については?」
「逆だ。戦場を渡る私では安全とはいかん。天脈龍の背なら余程の強者でもない限り
のぼっては来まい。加えてこの天脈龍の背ならお前がいる。」
ふむ。理屈は分かる、道理もまぁ良し。けど人選がダメだ。フランメの村は魔族に壊された。
んでソイツラとおなじ魔族に縁を持つのはマズイ。ほぼ0だと思うが魔族に余計な感情を持つかもしれない。そんな要素は無い方が
大魔法使いフランメは魔族に容赦が無い、そうあるべきだ。
「天脈龍の背に避難するのは良案だ。が、駄目だ。」
「何故だ?」
「この天脈龍の生態系は群雄割拠の魍魎闊歩。安全圏から間違って出られると保証できない。
加えてゼーリエ…お前、俺の日頃の行いを知ってるよね?」
「………」
「とはいえ珍しく頼って来た知人の願いを無碍にするのも目覚めが悪い。ので。」
立ち上ったジョーカーは部屋端のタンスの魔法鍵を開けて中から赤い懐中時計を取り出し
ゼーリエに渡した。
「これは…魔道具か。」
「地図はっと…えーと帝国がここで魔王城がここね。でココ。」
「色付きの点は仙界だな?お前を始めとした始祖の魔族が興した土地だ」
声を真似る魔物から派生した始まりの魔族、俺はその世代という事になっているからな。
同世代である事は否定しないが当時の魔族は大体ディスペクターの素材になっているから
俺の知る限り存在しないんだけどな。
「そう、でフランメには南方の仙界にある俺の宿を貸そう。」
「な!?お前、仙界の結界を通れるのか?何故それを言わん!」
「何故って…別に作ったモンを一々発表するほどええかっこしいじゃないし…」
「今なんて言った?」
「へ?嫌、だから
ソレを聞いた瞬間、ゼーリエは手の平で顔を抑え呆れていた。
「
「この仙界だけね。ここは俺ともう1人の管轄だから出入りは自由だし出入りできる奴を決めるも
俺の裁量だけど他はそれぞれ管理者のレギュレイドに依存してるから勘弁してくれ。」
この魔法の真相は契約内容を法則化。
熱が100℃を超えると発火する、リンゴが木から落ちる、世界の基礎的なルールを追加する事が
この魔法の正体なのだ。勿論要は俺だから俺が死ねば全ての
「コッチで話を通しとくから必要になったらつれてくといい。それなりにエルフもいるし
馴染むのは早いはずだ。」
「そうか……そうか。」
何やら悩みを抱え込んだような顔をしてゼーリエは玄関のドアを捻る。
何か悩むような事いったか?…生きていく上で仙界なんてどうでも良いし…あぁ
魔法結界に興味があるのか。仕組み言えば良かったかな。
「アイツがあの中の管理者だったとは…一度洗いざらい吐かせなければならんな。」
ゼーリエがその力を高める過程で起きたかつての事故。偶然、それも半日にも満たない間だが
ゼーリエはその仙界に入った事があった。そしてその際にみた魔法を伴わない技術と魔法による
技術が入り混じったあまりにも発展しすぎた場所。
競争する
理解できないモノが理解できないなりに成立しそれを常とされた隔絶した土地、もはやソコは
一つの世界といっても過言ではない。土地特有の性質も相まって当時は殆どなにも分からず
出来もしなかったが今ならば…と一人考えながら弟子の下へ帰るゼーリエだった。
仙界
1話の最後で触れられた場所。デュエマにおける仙界ではなく世俗と切り離された未開の地という意味での仙界で、場所ごとに現代社会だったり魔法が廃れた土地だったり再現されたクリーチャーワールドだったりする。今回の魔道具で行けるのはギュウキング直轄の近未来開発都市。
暇な時間が態々用意しなければ無いくらい娯楽に溢れる。問題は遊びすぎて破産する奴が多い事。
魔王討伐後の10年やそこらでフリーレンはゾルトラークを習得できるのか
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