魔族に生まれたが色んな魔法使いたいだろ?   作:王道の展開にニチャつく者

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1級魔法試験(2次)

無事に1次試験を突破した面々は2次試験会場であるダンジョン、零落の王墓へと足を向けた。

合格条件は発見されて以降()()()()()()()がない前人未到のダンジョンの最奥への到着

それにくわえ試験官であるゼンゼの実質的なお守の2つを満たす事。

 

せっかくだから俺も試験官補佐的な役で一緒についていきたかったんだが…

 

「私以外に誰がお前を殺せるというんだ、行かせる訳ないだろうが」

 

水鏡の悪魔(シュピーゲル)、それこそが前人未到の王墓を守護する魔物―――否、機能。

侵入者の記憶を読み取ってその複製を作り一時的に使役、侵入者と戦わせる存在だ。

しかも複製は何度倒そうが∞沸きのクソ仕様ときた。

そもそもシュピーゲル発生の原因はエーヴィヒ氏のちょっとした魔法実験のやらかしであり…

いや終わった事は水に流そうか。

 

ともかく俺が王墓に入ったら俺のフルスペックコピーが生まれる訳でとなると俺とタイマン張れるレベルの魔法使いが必要になる。だがそんなものこの時代にはゼーリエしかいない。

フリーレンでもおちゃらけない俺のコピー相手なら大きく不利がつくだろう。

てな訳で俺は世界を見聞きする魔法(バンクシーブラウザ)で王墓内をのぞかさせて貰ってるんだが…

 

「エーデル2級が最深部まで来れてる…下駄が思ったより厚底だったかな?」

 

なんとまぁ不思議なものでソロで動いてたウォリアー君とエーデル2級達3人が偶然合流

ゼンゼの複製を倒してそのまま最下層までゴールインした。

 

結局の所、魔法っていうのは食らったら効くものであって効かなければただの魔力の無駄だ。

例えばゾルトラークで穿とうと大体なんでも切る魔法(レイルザイデン)で切ろうと当たった後

それがちゃんとダメージになっていなければ意味がない。

 

『タタカイハ クソゲー ノ オシツケアイダァァ!!』

 

よって何が原因で体が欠損しようが即時修復して五体満足になる今のウォリアー君は正しく

糞ゲーの権化な訳で。

フリーレンがフリーレンの複製を倒すまでの間、集まって来る複製を全員で撃退する流れ自体は

変わらないが全身真っ赤な半裸の男が杖剣と片手斧振り回して巡回してるのは流石にオモロイ。

 

俺がウォリアー君に履かせた下駄の正体は肉、厳密には大量の食事だ。

あの子は臓器にほぼ際限なくエネルギーを溜め込む事が出来、欠損を少量の魔力とエネルギーで

高速再生する事が出来る。言ってしまえば食った分だけタフになる。

1次試験が終わり2次試験が始まるまでの数日間ウォリアー君は俺の奢りでたらふく飯を食った。

つまりはそういう事だ。

 

「ん~でもリヒターはまだしもラヴィーネも生存ってのはちょっとな~…まぁいいか。」

 

どうせ3次で俺がGOサインだしてもゼーリエが落とすっしょ。頼んだぜ未来の俺。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3次試験まであと2週間を切った某日、オイサースト外壁の警笛が町中に鳴り響いた。

東西南北、4方向全てから推定大魔族が向かって来ているらしい。

この時代にそんな大それた事をしでかす魔族なんてマハトくらいなモンだが…

 

「プレイヤー。」

「流石に今回は俺じゃない。契約に誓えるよ、嫌まじで。」

 

「ゼーリエ様、侵攻する魔族の素性が割れました!」

「でかした。レルネン顔の覚え描きを。」

 

 

コチラですと渡された4枚の人相書きを受け取ったゼーリエの顔が笑う。

戦いの匂いを嗅ぎ取った時のコイツはいっつもこの顔だ。

 

種類に書かれた魔族は4体。

北門、アイリッシュ(炎龍)。西門、シェリー(狂歌)。南門、アラック(砂鎖)。東門、アルマーニ(人貪) 。

 

ものすご~~~く見知った顔ぶれがそこにはあった。

 

「北方前線の大魔族である炎龍と狂歌が何故オイサーストへ!?」

「そんな事いったら南側を滅茶苦茶にした砂鎖と人貪もだぞ!」

 

「ん~4体同時、明らかに合わせてきてるよねぇ…ゼーリエ。」

「何だ、白状でもするか?」

「俺じゃないって!というか炎龍とは数度やり合ってるの!だから炎龍は俺がいく、戦いに

満足すれば偶に退く事もあるし。」

 

 

まずこんなバカげた事をアラックが率先する訳もない。恐らく面白半分で来てるだけだろう。

シェリーはアイリッシュの側近みたいなモンだから連れてこられた可能性が大きい。

となれば2択だ。

だがアルマーニは直近で痛い目にあってそこまで乗り気ではない筈。

消去法だがアイリッシュに当たりを付けるしかな…あそうだ。

 

「ゼーリエ!」

「何だ急に。」

「3次試験まで残った奴らに残りの3体任せて3次の実技の代わりにしよう!」

「正気か?」

「大マジだっつーの!コレを考慮してくれるならお前の面接も試験内容に入れてもいい!」

 

「………全員生きて返せ。」

「当然!!」

 

ホントは3次試験で俺×エスティ×スタン君の3マンセルとバトルの予定だったけどコレはコレ!

まずはアイリッシュ、とりあえず2~3回テメェを殺す




零落の王墓
非公式の攻略者は数人いるが全てジョーカーもといプレイヤーの手が加わった強者。
才能のリンクをした事で水鏡の悪魔から見たウォリアー(+ウィザード)が一つの体に2つの記憶があると誤認、情報を処理しきれず結果としてウォリアーの複製が出現できていないし
複製フリーレンへ割くべきリソースにも響いているので原作より複製がちょっと弱い。

魔王討伐後の10年やそこらでフリーレンはゾルトラークを習得できるのか

  • 葬送のフリーレンやぞいけるいける!
  • エルフにとって新しい魔法だし厳しいでしょ
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