魔族に生まれたが色んな魔法使いたいだろ?   作:王道の展開にニチャつく者

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北門より別たれて

オイサースト郊外 北門前。

 

集まった総勢役20の魔族が協会の1級と駐屯兵と1戦交える最中、その中央では。

 

 

「貴様らが俺の相手を…うん?おぉいつかのエルフと確か…ウィアベルと呼ばれていたか?」

 

「覚えてくれて嬉しいぜ炎龍の。北で威張りくさってたお前がな~んでこんな場所まで来た?」

「選定の儀を潰す為…というべきだろうな。お前もソレが目当てでココにいる筈だが」

 

「…1級試験の事か。強い奴との戦いが好きなお前のやり口とは随分食い違うが…」

 

アイリッシュが悠長に話し始めたのは自分という個ではなく軍としての動き。

後続の増援を絶つための急襲をするための行いだった。

 

「確かに強者との戦いは良いものだ。だが仮にも王を名乗る以上、軍全体の思惑も考慮しなければ

いけん時もある。此度はそれを優先したまでよ、今年最後の選定の儀はこの都市の筈だからな。」

 

「理由は分かった…じゃあ猶更攻められる訳にゃいかねぇ訳だ。プレイヤーいけるか?」

「……」

「プレイヤー?」

「ん、あぁ。」

 

 

 

周囲にいる魔族…魔力量がピンキリすぎないか?動きも硬いしまるで戦い慣れて無い様な…

 

 

「とりあえずその影にいる奴出てきなよ?隠蔽がお粗末すぎるしさ」

 

「フン…だそうだぞ?」

 

鼻を鳴らすアイリッシュの影から現れた2人の魔族…二人でいいのかコレは。

元の体を二つに分けたような独特の姿。纏う衣服も合体できますよ的な装いをしているし…

 

「バレては」

「仕方なし」

 

「我ら新たなる魔王」

「アイリッシュに支えし」

 

「「王使」」

 

「ゲッケイ」

「イチクラ」

 

「「冥土の土産に覚えていかれよ」」

 

 

 

‥‥いってぇ~~~。

何その自己紹介、アレか魔族にもそういう年ごろが存在する的な?それとも元来の性格が

偶々そうゆう感じって事?

 

 

「2:3か…骨がおれるな」

「いや…3:3だよ」

 

プレイヤーの本体と言えるジョーカーが最初期に開発した魔法はのぞき見・契約・魔力放出・結界

そして召喚。あらかじめ用意された魔法陣を展開する事など体が違っても朝飯前であった。

 

「何か巻き込んでるな?まぁいいや。エスティ時間だよ!!」

「……ZZZzzz」

 

金持ちが使う様なカーテン付きのデカイベッドごと召喚させられたのはエスティ。

ただし呼ばれる時間より実際に呼ばれた時間が大分早かった。何せ今は朝の5時である。

 

エスティ!!

「ハッ!?あ、え?は!?ジョ…プレイヤー!ここっていうか今…朝じゃないのよ!!」

「ごめん、事情後で話すからアレどうにかするの手伝って。」

 

「馬鹿ァ!!アタシまだパジャマなんだけど!?も~~最悪!!」

 

ベッドの中で一瞬光を纏ったエスティが幕から飛びだし杖の先端を向けてイチクラに突撃。

アイリッシュから引きはがす。

 

「後で説教よ!!*1

「マジでごめんねっっと!!」

 

エスティに手を振っているとアイリッシュが牽制がてらの攻撃を放ってきた。

流石に大振りのぶっぱだから防御魔法で余裕だが…

 

「魔王を名乗ろうって奴が不意打ちとは感心しないなぁ?」

「頭数をこれ以上増やされたくないのでな!!ハァァ!!」

 

デカイ図体の割に軽やかに動き飛びまわるアイリッシュ。決して早すぎるという事はないが

それでも見たものの動きを止める魔法(ソルガニール)の発動は困難だろう。加えて

 

「ウィアベル君、そういやソルガニール効かないんだっけ!」

「前々から何度もやってるが数秒しかもたねぇ!!」

 

ソルガニールの条件は対象の全容を捉える事。

本質が人間であるアイリッシュが魔族の肉体の時は人間の肉体を見る事が出来ないから結果として発動するが数秒で壊れる…そんな所か。

 

「了解、俺が前に出るから片角の奴捌きながら援護よろしく!」

「まかせな…今日でケリつけようぜ炎龍の!」

 

「イキがって死んでも慰めんぞ?ゲッケイ後ろは任せる。」

「御意。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分ごとイチクラを吹き飛ばしたエスティはそのまま交戦を開始。

戦場の影を渡りながら攻撃を繰り返すイチクラを的確に捌きながら牽制射撃していた。

 

影を操る魔法(シャーテイン)。」

「いい魔法だけど軽いわねぇ!?それに…稲光を放つ仙法(ライトニング)!」

 

経験則から影の魔法性質を予測し攻撃しつつ雷光で影を照らす。

 

「(攻撃が早い…)ならば…!!」

 

影を使った刺突を囮に懐に潜り込んだイチクラの手刀がエスティを襲う。

だが紙一重で避ける事に成功したエスティの顔にはよく出来ましたといった微笑みがあった。

 

「魔法の打ち合いでダメなら即接近戦に持ち込む。悪くない戦法よ、コッチには魔法も物理も

出来る人間は少ないものね?」

「悪くない…それは別に褒めては無いのだろう?」

「当たり前でしょ?年下に負ける要素なんて持ってないし。」

 

 

その言葉を聞いたイチクラは合点が言ったかのように目を見開き、同時に小刀を構え直した。

 

「角は無いがやはり同族か。何故人間につく?」

「アタシはアイツ個人を手伝ってるだけ。人間なんかに誰が付くもんですか。」

「あの大した魔力も無いエルフに…酔狂な。」

 

魔族にとって魔力量は実力、目に見える魔力こそが全てである。

魔力制限とは違う方向性で魔力を小さくみせているプレイヤーでは周囲から舐められるのも無理はない。

 

「青いわねぇ…すこーしお勉強と行きましょう?想いを起こす魔法(エリィナン)!」

「それは!!ありえん、かの御仁は既に死んでいる筈!?」

「死人に御仁なんてアタシ達らしくないわねぇ!!想起投影…()()エストリエ!!」

 

パッションと想像力こそがかつてエストリエと呼ばれた魔族の真骨頂。

もしもの空想や取れなかった選択肢はエスティの前に存在しない。なぜなら

 

 

「アンタの影、もみくちゃにしてあげる!」

 

そんな人生や未来も頭で想い絵や字で起こしてきたのだから。

*1
魔法で服を着ていた自分を纏った




エスティオーネ(エスティ)
爆睡していた『日常から死線まで常に最高のファッションを着るべき』がモットーの悪魔。
汚れるのを嫌う為かささっと戦いを終わらせたいらしく結果として相手をメタりやすい魔法を
好んで習得した。


想いを起こす魔法(エリィナン)
記憶や記述・絵などに存在する人物をその『役』として演じたり他人に演じさせたり出来る。
初登場回の重ね着はコレを応用しデザインしたガワを用意された中身に被せた物。
記憶に由来すると若干不安定で絵や詩・小説などを対象とすると安定し出力もあがる。
目の前の人物をリアルタイムで演じる場合は姿や口調をハッキリ捉えた時点で使用可能になり
()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。なので自分より魔力量が劣る相手には
理論上かならず上位互換として振る舞う事が出来る。
他人にエスティオーネ自身を演じさせる事は出来るが自分で自分を演じる事は出来ない。
下記の演目はエストリエ=エスティオーネでありエスティオーネ≠エストリエなので可能。

○○魔エストリエ(○○=炎や水といった元素系がもっぱら)
かつての自分、現画のエストリエが()()()○○を扱う魔法を極めていたら…の姿。
かつての姿がベースだが角の色や衣服の装飾が投影元によって左右する。
今回の場合は光魔つまり光を扱う魔族なので白角+光のソニックコマンドをイメージした装飾が
ローブについている。

稲光を放つ仙法(ライトニング)
文字通り電気の束を放射する()()の魔法。
破滅の雷を放つ魔法(ジュドラジルム)に比べれば威力も低いし範囲も狭いが威力:消費魔力のコスパに秀で
制御が楽でとにかく射速が◎。

魔王討伐後の10年やそこらでフリーレンはゾルトラークを習得できるのか

  • 葬送のフリーレンやぞいけるいける!
  • エルフにとって新しい魔法だし厳しいでしょ
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