魔族に生まれたが色んな魔法使いたいだろ? 作:王道の展開にニチャつく者
神話時代以前から生きる魔族。外道じみた魔法により年齢に対して魔力量がケタ違いに多いし
何なら年齢通りにいっても現状の魔力量最高保持者なので誤差。
私には古い知り合い…知り合いかアレは?恐らく腐れ縁やその類いといった方が正しいだろうが
そういう奴がいる。私がまだ若気の至りで暴れていた頃にソイツは私の前へ現れた。
今も行っている魔族狩りの延長線でソイツも狩ろうとしたが当時の私は今ほど戦いに長けておらず奴に、ジョーカーにアゴをもろに殴り込まれ敗北した。そこで本来私の人生は終わる筈だったが
奴は魔族の中では極めて珍しく人食いをした事がないらしく私を食わなかった。後で聞いた話では
人肉食にまったく食指が向かない所か
そう思った。
北の方で大規模な国が出来た。放浪しながらでも話は耳に入ってきたしその国は当時には珍しく
魔族のものとされていた魔法の研究開発に前衛的でありその筆頭たるエーヴィヒとはそれなりウマがあった事で良く話をした。人の生など
私の人生の中では濃く豊かなひと時だったと思う。
そんな中、少し気になる奴を見つけた。奴はエルフだったが異様な点があった。
奴と初めてあった時年齢を聞いたら冗談交じりに20代だと、そういった。
見え見えの嘘に思わず鼻で笑った。だってそうだろう?20代やそこらなぞエルフの中では
ガキも良い所だ。だのにソレで
だが実際は
真相を知るまで…魔族から魔力を吸収する所を見るまでは本当に魔法の為に生まれた天才なのだと思った。
奴を、プレイヤーと名乗るソイツを問い詰めた。そんなゲスの極みのような魔法をドコで覚えたか
そこまでして魔力を高めて何になるというか。そうしたら
「国の防護結界を維持する魔力を提供すれば王室の最高級料理が食えるんだよ。その為に魔族の魔力を片っ端から盗ってるんだ、国に貢献できて俺も満足する。良いだろ?」だと。
私にとっての戦闘は目的だ。純粋に楽しく長く生きる上で必ずどこかで行われ廃れる事がない。
だがプレイヤーにとっての手段はより美味い飯を食う手段の一つだった。
自分本位に人類を殺し食う魔族と自分本位に魔族を殺し食事をするプレイヤーが重なった。
そしてダメ押しは終戦も近くなったタイミングで前線で行われた大一番。
魔王の懐剣とよばれる大魔族と奴の相対にて私が差し込んだ魔法が不発した事。
懐剣を追うといって国から出た奴を追い探りに探って5年、奴がジョーカーである事を知った。
奴と私の腐れ縁はそこからだ。
「……」
拝啓ゼーリエ様
寒さも終わりを迎え花畑を出す魔法が無くとも花が咲き乱れる今日日如何にお過ごしでしょうか。
さて、この度直接の挨拶もなく文という形を取らせていただいたのは一重に私が魔族が故の事。
遥か
出来た次第です。つきましてはこの文の終わりの文字から魔力を流す事で招待状とソレに関する
魔道具が出現するように仕込みをしております。ゼーリエ様におかれましては出来うる準備その他
全てに用意ができた
‥‥さぁ約束を果たす時だ、命はてるその時まで存分に死合おうではないか。
バロディアス改めドルファディロムより。
「と、魔獣を使ってまで私に届けられたコレがどういう事か説明してもらうぞ、ジョーカー?」
「プレイヤーが奴を追って目をくらます、が中身は俺。繋がってるに決まってるじゃん?」
「そこじゃない、一度殺された魔族は基本は塵になって消えるし奴もそうだった。
だが現にこうして手紙を出すだけにとどまらず魔王の懐剣にまでのぼりつめている。
生きている辻褄が合わん。」
私の前にいるジョーカーが玉のように物が足についているイスでガラガラと音を立てながら
コチラに顔をやる。どう説明したものか、そういった顔付きだ。
「根本的な話からまずはしよう。アレは魔族じゃないし人間でもましてやエルフでもない。」
「は?」
「アレはね、魔獣が魔族に派生・進化する過程で人を食わない方向に分岐しそのせいで滅んだ
生物だよ。今は仙界で多種多様に変質しながら数を増やしている魔獣を超えた存在、
超獣族と俺は呼んでいる。」
人を食わないように進化しそれが原因で滅んだ?仙界で繁栄?つまり
「貴様がドルファディロムを生んだ、と?」
「概ねそうだよ。やってる事自体は殺戮でしかないけど今の魔王は可能なら人類との共生も
視野にいれてるって聞いたからね。その架け橋として人と同じ価値観や倫理観を持てて且つ、
魔族として振る舞う事のできる優秀な存在を俺は用意したまで。」
「では私が殺した奴が何故生きているのか、それについては?」
「超獣族は条件付きで蘇生ができる。そんだけだよ。」
蘇生、生き返るという言葉の意味を持つ現象。それが自立してしかも奴のくちぶりからして
手段が確立されている。そんな事があるのか?
「貴様何を言っているか『呪い』…何?」
「お前らに理解できない魔法をお前らが呪いと形容するように、超獣族にもお前らが理解できない
魔法がある。魔族の物では無いし仙界で研究発展していく都合、仙法とよんでいるがね。」
呪いの類い、そう言われれば理解できないなりに理解はできる。
そしてお前がそれを理解しきっているような口ぶりなのも。魔族であり仙界の制作者なら
仙法が使えてそれに理解があるのもうなずける。
「その仙法とやらは私らエルフや魔族、人間は使えるのか?」
「…開発経緯やものによるな。エルフしか使えない仙法もあるしエルフだけ使えない仙法もある。
他の種族も似たりよったりだが…裏技はあるぞ。」
「裏技…エルフだけ使えない仙法を…か?」
「あぁ。方法は主に2つ。俺みたいに複数種の体があれば総合的に全ての仙法を習得できる。」
言わんとしてる事は分かる。が、
ソレはお前が魔族で魂の共有などという倫理観の欠片も無いような魔法をお前自身が
是としているからだろう?と喉元まで出かけたが間髪無く奴が口を開いたため留まるに至った。
「もう一つは…これは余り推奨できないがディスペクターになる事。」
「ディスペ…なんだソレは?」
「別の種族の奴と自分を合体させてそれぞれの要素を持つ別の種族になるとでも言えばいいかな?
体も魂も一つになってそれぞれに対応した仙法の取得条件を突破できる。そのかわり
ソコにいるのはお前でも一緒に合体したやつでもないかもしれんが。 」
コイツ、出来ないの分かってて説明したな?
「自分が使えもしないのにやる奴がどこにいる。却下だ却下。」
「あっそ。で話を戻すけど受けるの?ソレ。一応いっておくと戦うだけ無駄だぞ?
魔族じゃないから殺すだけ無意味だし殺しても蘇る。しかも勝った所で自己満足しかない。
まぁアイツもその自己満足がしたくて誘ってるんだろうけどさ。」
ジョーカーが暖炉に近くに飾ってある剣をおもむろにとりだし布で拭きながら背を向けて
口を開く。
「アイツ魔族として振る舞う都合魔法は使うけど本職は戦士だ。詰め寄られてさばけんの?
お前も見たでしょ?プレイヤーが有り余る魔力で強化魔法を最高出力でベタ踏みして
五分五分の戦いになってたのをさ。」
そんな物とうに分かり切った話だ。でなければ私が態々援護に回る訳ないだろう…
「あれからそれなりに腕を磨いた。魔法も…それこそ肉弾戦もだ。今なら十分切り返せる。」
フーンと鼻をならすジョーカー…どうやら信用されていないらしい。気に食わん。
まぁ初対面に一撃で堕とした奴が何を言おうと印象は早々変わらんのは理解できる。
「納得いってないようだな。なら…」
ジョーカーの拭いている剣を奪って奴の首元に切っ先を向ける。意味が伝わらない程
オマエは馬鹿じゃないだろう?
「双方合意の上なら攻撃できる、だったな?」
「ジョーカーとしてはやらない、その上でなら付き合ってもいいよ?」
いつまでもあの時の私ではないという事を教えてやる。
ゼーリエ
突然来た招待状に驚きつつ、メラッメラに燃えている。最近フランメの影響なのか強さに
責任を持つべきと考えているので間接的に強さをバラ巻くジョーカーに一過言言いたい。
うまい事戦いの機会を用意できたので一度本気でボコボコにするつもり。
魔王討伐後の10年やそこらでフリーレンはゾルトラークを習得できるのか
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葬送のフリーレンやぞいけるいける!
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エルフにとって新しい魔法だし厳しいでしょ