魔族に生まれたが色んな魔法使いたいだろ? 作:王道の展開にニチャつく者
魔物との立ち回りをしていた途中、常に感知内に入れていた大きな魔力が突如として消え、
それに伴って魔物の動きが露骨に悪くなる、まるで指揮者を失ったかのようだ。
皮一枚の回避を楽しんでいたのにコレではただのデカイ的、早々に3頭まとめて潰し
兵士たちの加勢をしつつフリーレンの魔力を探る…いた。
「フリーレン!」
「珍しく息荒いんじゃない?」
「そりゃ急いできたからね、敵は?」
「侵入されて…あしらわれた、殺そうとしたけど急に転移魔法で…」*1
目立つ損傷はなくフリーレン自体の動きも問題無し…血のにじむ握り拳から何を言いたいかは
大よそ察しはつく。
「撤退したか、昼間だからって侮った?」
「正直…その毛はあったかも、これじゃ魔族と同じだね」
「フリーレン様は悪くありません、私が不意に打たれたのがそもそもの…ッ!」
フェルンの穴の開いた二の腕に再構成をかけて修復する。
顔こそ歪めど声はださず。よい魔法使いに仕上がっているね。
「傷と流した分の血液は補填した、多少の傷は自力で直してね」
「これは再生魔法…」
「ちょっと違うけどまぁいいや。二人とも思う事は多いだろうけど先に協会に戻っといて。」
「ちょっとどこに…わぷ!?」
ゼーリエへの報告を二人に任せて南門へ飛んでいくプレイヤー。
その背中に漂う気配にフリーレンは顔をしかめた。
「……?」
南門、外壁上に到着したプレイヤーは戦況を見渡し…
「あっちゃ~~~」
見るも無残な周囲の状況に胃の痛む思いをした。
今回の侵攻において4王魔の1画、砂縛のアラックは魔物を引き連れていない。
かといって軍勢が無いかと言われればそれも否、クレーターがそこかしこに出来た南門前の奥には
アラックの従えている機械仕掛けの兵士がその音頭を待ちエンジンを蒸かしていた。
「ソニック…いやアーマロイドか。随分もってきたねぇ」
そしてその音頭をあげる彼らの旗頭ことアラック自身はというと―――
「ガッハッハ!力で押し勝てぬのは実に久しいぞ!!もろとももっと打ってこい!!」
「遠慮はしない。」
「ワタシ達も忘れないでね?」
「忘れてくれた方がありがたいでしょ…」
大変楽しそうに拳を振りかぶっていた。
ユーベル達じゃアラックには勝てないのは分かってたし奴が殺しはしないのも予想済み。
そしてスタン君が押し返してくれると思ってたんだけど…
「ガチじゃないとはいえスタン君と競り合うのか…ステ振りが極端だね」
砂漠の巨大生物を殴り飛ばす超パワーとは知っていたけどソレがスタン君と同値とは思わん訳で。
しかもアレ…魔法的な効果も無く魔力を纏った強化でもない素のスペックでしょ?怖。
「フン!」
「フッ!!」
拳と剣がぶつかる度に衝撃波が周囲につたわり残った木々をきしませる。
それなりに距離があるのにここまで届く衝撃の強さ、直に食らいたくはないね…まぁフルスペックのスタン君にぶった切られた事は何度かあるから威力は身に染みてるけども。
あの人やばいんだよマジで、直剣振り下ろしただけでパイルバンカーみたいな穴が空くんだもん。
線で攻撃してんのに点の攻撃になるんだよ?まじでバグってる。
流石に今日の彼は本調子じゃないからそこまでにはならないけどさ…
「
「惜しいが甘い!」
「ワタシのはそうかもね?」
ユーベルの斬撃を捌かせる為の一瞬の間、それだけあれば―――
「
「(受けは間に合わぬか…)砂よ!」
指でなぞった真紅の刃が憎悪が如き黒炎を纏ってアラックへ振りぬかれる。
一方レイルザイデンを弾き飛ばし砂を波のように立てて炎刃を覆い尽くすアラックだが
「焼き溶け!?グゥウオオオオ!!!ヌアァ!!」
「その振り上げが欲しかった。」
砂を波を焼溶かしアラックの元へ直進した刃がその両腕に振れ、籠手を焦がす。
刃の勢いを利用し籠手を脱ぎ捨て炎症を防ぐも、既に騎士は
「
「
「アレ…眼鏡君、もしかして逃げないとマズい?」
「喋る暇があったらそうしなよ!!」
灼熱の刺突と紫電を纏った重砂の渦が互いを喰い合い余波が周囲を灰燼と砂粒に変えていく。
イゾルディは押し切る為に斬撃を放ち続け、アラックもまた退く所かその魔力を惜しみなく注ぐ。
均衡を先にやぶるのは片手で剣を持つのを辞め両手で剣を握る騎士。
「
剣を構え振りかぶる間際小さな、だがしっかりと通る電子音が辺りに響く。
それを聞いたアラックは思わず顔をしかめた。
「チィ…イゾルディ!悪いがこの勝負は預かりだ、機会があれば受けてやる」
「「はぁ?」」
「拳に毛ほども敵意が無いとは思っていたが…鼻からそうだった訳か。」
「ワシとてそう暇な身ではなくてな。それに…」
アラックの視線が門の上で腕組をするダークエルフを捉えた。握られた魔剣も一緒に。
「これ以上はワシの領分ではないらしいのでな。そこの女児とメガネは中々筋がよい。次合う時まで励むといい。」
「帰る雰囲気出してるけど普通にココでやっちゃって『ほぅ?』…冗談だよ」
「ユーベル、君のそういう所よくないよ」
「ではな当代の勇士達、またいずれ‥‥そうだな」
「「!!」」
「(やはり…同門か。)」
開いた門へ足を踏み入れその背中を3人に向けたその時、思い出したかのように半歩体を向き直し魔力の制限を解放、獰猛な笑みを置き土産に自らの力を誇示して帰っていった。
「次はワシの領域で、持てる限りをつくしたいものだな…」
「……フゥ!何あれ、これっぽっちも本気じゃなかったって事?笑えないね」
「手加減してくれて僕たち的にはありがたかったけど…流石に疲れたよ。」
「任務完了…人的被害無し。」
息つく暇もなくそそくさと何処かへ消えた騎士に困惑しながら二人は後ろの門の上で
武器を構える男を見つけ手を振った。
イゾルディ(男性はイゾルディオ、女性はイゾルディア)
シュタルクの出身地のように各地に存在する戦士の村々では結構有名な家系。
始祖イゾルディアが大剣使いの女傭兵なのもあるのか家系単位で血気盛ん。
スタン・イゾルディオ
ジョーカー関係者の中では戦士枠の最高戦力。
古い時代の人間なので騎士ではあるが魔力の流し方や簡単な魔法なら使える。
今は〇〇○○○○○○○○ので全力が出せない。
故人の姉がいる。
ジョーカー謹製の旧世代戦士用の遠隔斬撃魔法。
Q:ユーベルの魔法と名前が似ずぎでは?
A:
同時に
イメージとしては親の名前から一文字取って子供に名づけたりするのと同じ。
魔王討伐後の10年やそこらでフリーレンはゾルトラークを習得できるのか
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葬送のフリーレンやぞいけるいける!
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エルフにとって新しい魔法だし厳しいでしょ