魔族に生まれたが色んな魔法使いたいだろ? 作:王道の展開にニチャつく者
試験終了後、全ての1級合格者に魔導書が送られた当日の夜
「…来た」
「これは…」
「何だそれ、手紙か?」
それは全ての合格者に送られた魔法によって開かなくなった封蝋付きの手紙。
そして手紙に掛けられた封蝋が魔法により発光と共に開けられ中にある手紙から
文字が浮かび上がった。
コレは今期1級試験合格者に送られた物である。
この手紙を閲覧可能となった7日後、
参加予定者は7日後の正午、この手紙におり線を付けて斬る事。
試験期日は当日正午から約12時間、外部関係者の連れ込みは各人2人までとする。
「特別一級?フェルンしってる?」」
「いえ、魔法協会の階級の上限は一級までのはずです。」
「じゃあおかしくないか?これどう見ても一級の上あつかいだろ。」
「原因になりそうな心当たりはあるね…どうしたの?」
「コレ…文字の裏っていうんでしょうか。何か書かれているみたいなんですが…」
浮かび上がった文字の僅かなズレや揺らぎの奥に別の文字がある事にフェルンは気づいた。
「ちょっとまってね…うわ、古超獣語…解読苦手なんだよね。」
文字をスクロールして上っ面の文字を剥がしたフリーレンはその下に書かれた文字を
プレイヤーの仕業でしょコレ…とぼやきながら解読していく。
「依然も聞いた気がしますがその古超獣語って何なんですか?」
「教えてなかったっけ?簡単に言えば仙界ですごく昔に使われてた文字だよ。今の仙界は
簡略化された現代版の超獣語を使う事が多いけど。」
「何か文字っていうか模様だな」
「あながち間違いじゃないよ。所属する部族を表す記号を文字に転用したのが始まりらしいしね」
解いた文字を直訳して文法として並べ直すという面倒な解読をしながら現れた言葉を読み上げる。
「えーと…本試験参加者は参加賞として海底図書艦への入場パスを発行します!?」
「なんですソレ?」
「フェルン知らないの!?あの海底図書艦だよ!?」
「どの図書館もしりませんが…」
「フェルン、多分だけど図書館を何かの施設だと思ってるでしょ?館じゃなくて船だよ船。」
「船…ですか?」
「そう、巨大な潜水艦に作られた図書館でね、普段は海底にあって入る事は出来ないんだけど
仙界でたま~に売られる入場券があれば中に入れるんだ。昔一度入ったきりで何とかしてもう一度と思ってたんだけど…」
ヒンメルと合う前の出来事を昨日の事のように早口で話すフリーレンに思わず二人もたじろぐ。
と言うのも無理もない話で、海底図書艦ことカリヤドネにはジョーカーや仙界の魔法使いを始め
幸運に恵まれ仙界の自由な出入りが可能となった者たちがその人生を捧げた魔法を書物として寄贈しており、持ち出しや模写こそ禁止だが基本的に禁書以外は全て閲覧可能となっている。
フリーレンの師であるフランメも図書艦の寄贈に協力した一人であり、フリーレンにとっては
「どうせ急ぐ旅じゃないんだしちょっとぐらい寄り道したっていいよね!?」
「フリーレン様いつになくグイグイ来ますね…らしくないというか」
「そりゃそうだよ、神話の時代から今にいたる魔法使いの知識が集まってるんだよ!
お願いフェルン!」
「そもそも私、仙界すら良く知らないんですよ?」
「俺も。結界の中にある特別な場所くらいにしか知らないぜ?」
「コッチで生きる分には必要ない知識だしね、とはいえ流石に完全無知もマズイか。10分頂戴」
そう言ってフリーレンは愛用のバッグから師の形見を取り出しソレを起動、一瞬にして消えた。
10分後
「おまたせ」
「フリーレン様、突然消えてどこいってたんですか?」
「どこって仙界だけど」
「「は?」」
「雑な説明はよせよフリーレン、電融の仙界だ。」
「「!?」」
一切の気配も魔力も感じさせず声を聴くまでその男が背後で胡坐をかいている事に二人は全く
気付かなかった。まるで存在そのものが無いかのように。
「よ」
「うぉぉ!?誰だよお前!」
「紹介するよ、コイツはレッド。仙界の住人で私の知人」
「仙界の事が知りてぇなら現地の奴に聞くが一番早いって訳だ。よろしくな。」
「とまぁ大まかにゃこんなもんだな。」
「にわかには信じられないですが…」
「魔族も人間も、どんな種族も混じって暮らす場所…か。」
「で?そもそも何で仙界の情報が要る事になったんだ?」
「海底図書艦のパスが手に入るかもしれなくてさ」
「ほぉ!そいつはまた随分と運が巡って来たもんだ、前回の入場券販売の時は泣きべそで床濡らしてたってのによ」
「200年以上前の話じゃん、蒸し返さないでよ」
「その悔し涙を止める為にカード奢ってやったのは誰…あ」
「…あ、そっか」
「デッキは?」
「持ってる訳ないでしょ」
「しゃーねぇなぁ…よし!」
ベッドから立ち上がりポーチから小さな箱を取り出して二人に投げ渡すレッド。
装飾こそ違うが見た目の殆どはフリーレンの持つソレと同じものだった。
「今後仙界と付き合う事になるんなら一つ絶対覚えなきゃいけない事がある、それは…」
「「それは…?」」
「よ!」
光を発したレッドが次の瞬間、手の平に収まるくらいの一枚のカードへと変身した。
「デュエルマスターズ!訳してデュエマだ!!」
当たり前のように言ってますが仙界は管轄者によって○○の仙界という呼ばれ方をします。
内部の超獣たちからは○○界と呼ばれる事もしばしば。
今のカリヤドネは結界の外、つまりフリーレン達がいる世界の海底で爆睡しており
基本的には
結界の外で仙界に入る手段を手に入れる→仙界に入り出入りの手段を確立→入場券を買い使う
の3工程が必要ですがフリーレンはフランメのデッキケースがあるので先の2項をスキップ出来る。
問題は入場券の販売は不定期かつ結界の外だったり中だったりと場所もまばらであり、よしんば
決め打ちが成功しても大よその場合、行商人による委託販売品(少数限定)なので競争率も高く
なにより高価。
魔王討伐後の10年やそこらでフリーレンはゾルトラークを習得できるのか
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葬送のフリーレンやぞいけるいける!
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エルフにとって新しい魔法だし厳しいでしょ