魔族に生まれたが色んな魔法使いたいだろ?   作:王道の展開にニチャつく者

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時代の先触れ

勇者ヒンメルの死から千年以上も昔、天脈龍の背にて

 

ゴポゴポとなるポッドの中には強引にもいだような根本をもつ角が1本浮かび

隣のポッドには爪や皮膚の欠片のようなものが浮いている。見れば二つはチューブのような管で

繋がれ別のポッドに何かを送り続けていた。

 

「ン~~~♪」

いつになく機嫌の良いジョーカーが鼻歌を交えながらキーボードのような物をカタカタと打ち込み

ポッドの中身を調整する。その眼の先には一つの体、否 一つになった体があった。

 

「マスター、頼まれてたモン出来たんで持ってきた…何やえらいご機嫌やな。」

「ん~?おぉギュウキング、そりゃそうよ見てみコレ?良い出来だろ?」

「…同じ穴の狢なもんで言いずらいけど…けったいやなぁ…誰と誰やコレ。」

「最近見つけた魔族とクヴァールの複製だよ。問題は動かす繰り手なんだけどさ」

 

 

紫色の髪・細身の体・きつそうな目、そしてなにより大きな角。その要素だけを切り取れば

ソレは間違いなく断頭台のアウラであった。

 

「今ロマノグリラに角から採取した残留思念からアウラの基本的な人格を再現して入れる予定

なんだけど…あぁ言ってなかったか。アウラ見つかったよ。まだガキも良い所だけど。」

 

「ほーん…でもコレ使い道ないやろ?何するん?」

「大分先なんだけどさ、アウラと殺し合いしてもらおうかなって。」

 

「ハッ!そらまたエライ事…ホンモノにホンモノより強いニセモンをあてがわせて

どっちがホンモノか決めるっちゅう事やな?おもろそうやんけ、ワイも噛ませてぇな。」

「OKOK。じゃあまずコレの名前からね。まだなんにも決めてなくてさ~…」

「完全新規のディスペクター…ヴが言いずらいなぁ。」

 

 

電気一つ付かない研究施設でゴウンゴウンとポッドの音が鳴り響く。2体の非道な会話と共に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所かわって魔王城

 

魔王の懐剣、ドルファディロムがその四ツ目を閉じ全身の魔力を圧縮している時

ドアがノックされた。

 

「誰だ。」

「マハトです、少し時間を頂きたく。」

「入れ。」

 

 

勧められるままイスに住わるは黄金卿のマハト。七崩賢が一人であり、魔族のなかでも特異な

人類との共存を考える数少ない魔族である。

 

「時間は腐る程ある…が腐らせるのも非合理だ。茶番はいいから話せ。」

「私の黄金に合わせて『腐る』と…たしか洒落というのでしたか。」

 

ドルファディロムの目が一つ開かれた。催促の眼差しだ。

「失礼。今日アナタの所に赴いたのは『言葉は崩して構わんぞ』…魔王様からお前が人間への

理解が深いと聞いた。」

「で?」

「私は魔王様と同じく人類との共生を考えている。お前の知恵を借りたい。」

 

 

フム…と宙にういた手をアゴに当てて考えこむドルファディロム。そして結論が出たのか

赤い隈取りをした目を開いた。

 

「知恵を貸すのは一先ず良い。だが結論から言わせてもらうが人魔共存などという与太話は

さっさと捨て置け。どだい無理な話だ。」

 

「何故?」

 

何故。どうしてそういった結論になったのか分からないという意味の疑問。ソレを聞いて

ドルファディロムはフッと笑みをこぼした。

 

「我らが魔族だからだ。これ以上に簡潔で完全な回答はない。第一先の疑問を浮かべる時点で

貴様がいくら足掻こうが人魔共生は成し得ない。」

 

「だが理解があれば配慮する事はできる。大事なのは線引きだ。私達とて人間を食わねば

死ぬ訳でもない。本能的に殺したいと思うことはあれど十分に抑えが効く。現に魔王さまここ

数百年人間をくっていないじゃないか。」

 

「理解?どこまでする?配慮?捕食者が被食者を?線引き?理解しきれぬ物事をどう線引けと?

お前たちがお前たち自身の事を理解しきっていないのに他者を理解しきれるとでも?」

 

 

 

…俺の言葉を反し逆撫でるコイツの言葉に僅かに、本当に微細だが苛立ちを感じた。

そして俺はその苛立ちを()()()()

 

「…」

「…俺もまだ若いな。」

 

話し相手がいなくなった事でマハトはしずかに部屋をでようとした。その時

 

「そう思うなら己が野生くらい飲みこむ事だな。仮にも七崩賢だろうに。」

「!?」

 

思わず振り返るマハト。

その眼前には()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()がいた。

 

「な!?ウグッ!」

「魔王様から聞いていないのか?魔族では私は殺せん。一つの魔法を極めんとする魔族ではな。」

 

 

・・・眉唾物だと、そんな事あるはずがないと思い聞き流した魔王様の言葉。

ドルファディロムは魔法が効かない特異な体質、ソレを思いだすのに数瞬かかり

俺はその数瞬で全身をハチノスにされた。

 

「誠意には誠意を害意には害意を返す。これで等価だ。」

 

ハチノスにされた俺が次にみたのは黄金の塵のような光。ソレが俺を包むと

全身に空いた穴がキレイさっぱり塞がり、衣服までもが元に戻っていた。

 

「魔族は個人主義ゆえに他者を理解せん。人魔共生などと(うそぶ)くならまずは己を、

魔族を知れ。そして魔族の理解が達して尚ソレを望むならもう一度話を聞いてやる。

ひとまず出直せ。」

 

無数の剣を生み操り、今度は光で傷を癒す。我々の中では珍しい複数魔法の使い手。

コレが懐剣か。無意味に魔力を抑えて本気は分からないが実力はあると今分かった。そして

コイツが俺の求める答えを持っている気がする事も。ならば

 

「分かった。無駄な時間を取らせてすまなかったな。」

 

ここは一度出直すのが最善だ。時間なんて腐る程あるのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「と、思っているのだろうな。行き急げない貴様の夢など夜に見るだけだと言うのに…」

 

イスの位置を戻しながら口ずさむドルファディロム。その顔には落胆が少しだけ混じっていたが

直ぐにソレを無駄だと切り替え座禅を組み直した。その時、部屋の窓が3回叩かれた。

 

「…人間の様式ではドアから入るものだと言ったはずだろう?」

「ごめんなさい。まだ慣れて無いの。」

「そう言って何年になる?人間なら幼児…1日たらずで覚える事だ。知りたい事を知るのは止めんが知らねばならん事も知れ、ソリテール」

「私達がソレを覚えるのに1日である必要なんてないと思うの。それにどのみち覚えるわ、だって

人間って面白いもの。アナタだってそうやって理解してきたんでしょう?」

 

「…(常識のインストールとはこんなにも難儀なのか?)で、何しに来た?」

「そうだった!聞いて欲しいの。この間海辺で面白い物を見つけてね___」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続々と出てくる準人型の魔族、より近づき食らいやすく狡猾に。

淘汰されるは人外の異形。しかして異形なればこそ場数と年月が淘汰を許さない。

 

 




ドルファディロムの現状
コロッセオの修理が終わり魔王城に常駐。
基本的には理解(わから)せた魔族を駒使いして自己鍛錬に励んでいる。
魔力制限+魔力を圧縮しているので全開になると年齢以上の馬鹿げた魔力量になる。
余談だが理解(わから)された奴らは揃いも揃って魔力制限下の魔力量をドルファ本来の魔力量だと思って啖呵を切り肉だるまにされた(のち)、死なないように回復させながら丁寧に
黒ひげ危機一髪させられ驕りをへし折られている。
少し前にアウラを見つけ角を切り取った(再生はした)り、魔王に人類減りすぎだから…ね?
と口添えしたり何かと多忙。


ジョーカーの現状
アウラの上位互換作ってアウ虐したろwwポッドから初排出した時を生まれた時とするなら
私は5分を生きた大魔族よ!とか言わせたらおもろそうじゃね?とかクソみたいな事考えながら
バキバキにチューニングしてる。
一方でプレイヤーの名前が着実に歴史から消えていっている事にご満悦。別に黒歴史ではないし
なんなら本人が率先して歴史の代行者を育てている(歴史の整合性や事実はどうでもいいので)。

最近はビックリ・イリュージョンを始めとした種族変更系の呪文再現・改良に勤しんでおり
プレイヤー(ダークエルフ)を始めとした独自種族の生もうとしている。
エルフもドワーフもいんのに他の亜人がいねぇのはどうなんだよ女神様よぉ?

魔王討伐後の10年やそこらでフリーレンはゾルトラークを習得できるのか

  • 葬送のフリーレンやぞいけるいける!
  • エルフにとって新しい魔法だし厳しいでしょ
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