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クレアルはエーテルと出会い、それから2人で旅をしました。エーテルは明るく無邪気な性格で、クレアルによく懐きました。幼いエーテルは善悪を知らず、クレアルが人を殺し喰らっても離れることはありませんでした。むしろ人を一瞬で殺せば『すごい』と目を輝かせ、食べていれば『ぼくもたべたい!』とねだりました。そんなエーテルにクレアルは気を許し始めます。そして、はじまりの町に着いて少しした頃の事です。
その町には癖の強い者が多く集まっていて、なかなか永遠を望む者が居ませんでした。なのでクレアルは町から出かけて永遠を望む者を探し、喰らおうと考えました。
そうして再び町の外に出て幾日か経ったころ。ふと、クレアルは自身に匹敵する強大なエネルギーを感じ取りました。それは、どこか懐かしさを感じるものです。空から異様なスピードで近づいてくるそれに、クレアルは危険を感じエーテルを隠れさせました。エーテルは幼いままの為ろくに戦えないのです。そうするうち近づいてくるエネルギーの正体を見るため、クレアルは空を見上げました。
『え、グルマンディーズ……?』
そこにいたのはかつて故郷を滅ぼした暴食の竜、グルマンディーズでした。グルマンディーズはクレアルを見下ろします。思わず呆然とするクレアルをグルマンディーズは見つめます。そして、口元を歪めて嗤いました。
『このままではワタシの敵になり得ると思って来たが……素晴らしいエネルギーだ。さぞ美味い事だろう……。』
クレアルはその発言で気づきました。グルマンディーズは自身を喰らうつもりだと。
『……貴方に食べられるなんていやです!……ッ!?』
クレアルは叫んだ瞬間、殺気を感じて咄嗟にその場を離れました。直後、グルマンディーズの屈強な尾がクレアルがいた所を薙ぎ払います。
『黙れ。オマエはワタシの糧となればいい。大人しく喰われろ。』
『……っ!』
これまで多くの人間を喰らってきたためか、クレアルのエネルギーとグルマンディーズのエネルギーには大きな差がありません。ですが、不老不死であろうともクレアルの肉体はあくまで人間。竜であるグルマンディーズとは戦闘能力の差が大きいようでした。
隙さえあれば、クレアルの身体能力と技術で身体の一部を切断できるでしょう。しかし、グルマンディーズにそのような隙はありませんでした。
グルマンディーズの攻撃をクレアルはすんでの所でかわし続けますが、グルマンディーズは一切攻撃を緩めません。どころか、攻撃は激しくなっていきます。
『うぅ……このままじゃジリ貧です……ひゃっ!』
グルマンディーズの攻撃が掠り、クレアルは冷や汗をかきます。どうしたものかと考えた時___声が聞こえました。
『ままをいじめるな!』
『……エーテルっ!?』
エーテルはグルマンディーズに飛びかかり、火を吐きます。ですが小さな身体のエーテルの吐く火の量はたかが知れていました。その火はグルマンディーズの鱗に傷1つつけられません。
ですがこのままではエーテルが食べられるかもしれない、とクレアルが思った時、グルマンディーズは動きを止めました。